- 戦国ちょっといい話24
736 :人間七七四年[sage]:2011/02/12(土) 23:31:45 ID:QT7+EzUp - ジミーさんが前の方に出てたんで便乗して。これの別バージョンになるんかな?
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-4299.html 加藤嘉明が賤ヶ岳七本槍として名を馳せる何年か前のこと。 同輩の男が嘉明の相馬眼が優れていると聞き及んで訪ねてきた。 「HEY! ジミー、馬を買おうと思ってたんだが君の相馬眼が優れていると聞いて やって来たよ、どうか馬喰のとこに一緒に行って見繕ってくれないかい?」 自分の相馬眼を褒められて悪い気がしない嘉明は承諾して一緒に馬喰のところまで 行って馬を見繕ってやることにした。そこである一頭の馬に目が留まった。 その馬を見た嘉明は「ちょっと癖の悪そうな馬だし本質的にはマイラーだと思うが 春のクラシックまでならなんとかなりそう」と思ったかは定かではないが 明らかに癖の悪い馬ではあるがそこ以外は申し分の無い馬であると男に薦めた。 すると男は「ジミー、確かに良さそうな馬だけどあの癖の悪い部分を再調教して 癖が無くなったら買うからって馬喰にちょっと掛け合ってくるわ」と言ってあまり乗り気ではない様子。 その態度にイラッとした嘉明は「いやいや、あの癖の悪さも含めてのいい馬で癖が無くなるように 調教したらいい部分もなくなっちゃうから今買うべきだ」と言って今が買い時だと強調したが 男は何やかんやと理由をつけて買おうとしない。 そこで切れた嘉明は「いい馬がいるのに癖があるからって理由で見逃すんじゃなく、 癖馬でも乗りこなそうという気概がないと殿のためにいい奉公なんか出来ないぜ、 あと俺はジミーじゃねぇ」と怒ってしまった。 後にそのことが信長の耳に入り「嘉明の言う事がもっともである」と言って嘉明を賞賛したとさ。
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