- ◆◆上野クリニック part4◆◆
703 :名無しさん@Before→After[sage]:2011/11/01(火) 15:09:06.25 ID:lOvuJ+Ox - 近代の形成外科の発達は戦争に起因する。
第一次世界大戦は戦車と戦闘機の出現に代表される、 それまでの戦争とは違って機械化された戦争であり、 死傷者数・死傷率とも飛躍的に増加した。 とりわけ大型の大砲と榴弾の出現と機関銃の多用によって防御側優位となり、 弾幕を避けるために塹壕を掘り進めながら戦う「塹壕戦」が主流となった。 塹壕は兵士の体を防御したが顔面は露出したままだったため、顔面の損傷は著しいものとなった。 西部戦線に配属されたイギリス軍の軍医、ハロルド・ギリス(en:Harold Gillies)は戦傷の状況を直接把握し、 顔面創傷の問題点をいち早く認識した。 ギリスはイギリス本国に戻った後、軍病院に専用病棟を設置し、 専門の治療を開始した。 患者は彼の予測をはるかに上回り、 世界で初めて専用の病院を設けるまでにいたり、 イギリス連邦の外科医を動員・組織して最終的に5000人にも及ぶ患者の治療に当たった。 それまで顔面創傷は他の傷と同様に縫合するだけだったが、 縫縮によるだけでなく癒える過程で収縮し顔面の変形を生じさせるものだった。 ギリスの組織は顔面をできるだけ元の形に復元すべく皮膚移植法等様々な方法を開発し、 形成外科を確立することとなった。これによりギリスは近代形成外科の父とよばれる。 最近では再生医療技術を戦傷に応用する研究が開始されることとなった。 by うぃきぺ
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704 :名無しさん@Before→After[sage]:2011/11/01(火) 15:28:04.88 ID:lOvuJ+Ox - ドイツでも、日本のように「医師」であれば事実上すべての診療科を行うことができるということはなく、
各診療科ごとに専門医資格が必要とされている。 ドイツの医師国家試験は4段階の試験が存在する。 まず日本と同様に中等教育修了後に大学医学部に進学でき、 そこで約6年間の医学教育を受けるが 、医学部での勉強と医師国家試験は平行して行われ、 医師免許取得後にも医学部で医学教育を受ける必要がある。 まず医学部在学2年目で「Physikum(教養試験)」(教養科目)と呼ばれる自然科学系国家資格の統一試験がある。 それに合格するとまた1年後に「Das erste Staatsexamen(第一次国家試験)」(基礎医学)と呼ばれる試験があった。 これに合格し約2年後に「Das zweite Staatsexamen(第二次国家試験)」(臨床医学)と呼ばれる試験があった。 これに合格すると最終学年時に、1年間の病院での臨床研修が義務付けられている。 最後に「Das dritte Staatsexamen(第三次国家試験)」と呼ばれる試験があり、 これに合格して初めて「研修医 (AIP:Arzt im Praktikum)」という免許が与えられた(現在は研修医という制度がなくなり、医師免許が発行される)。 このほかにFamulaturという合計4か月の実習がPhysikum合格後、 最終学年前までに義務付けられている。これは医学部の正規の教育課程で行われることではないため、 大学の休み期間に学生自らで行う。現在ではPhysikumの後、 3年勉学後、1年間の病院実習を行い国家試験に合格後、医師免許を習得できるように制度が改変された。
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705 :名無しさん@Before→After[sage]:2011/11/01(火) 15:36:31.16 ID:lOvuJ+Ox - またこの間大学医学部での医学の勉強は同時並行となり、
ドイツの医学生はまた別に大学での単位の取得と卒業論文の製作が必要とされている。 そしてこの「医師免許」と「卒論」の二つが揃って初めて大学では卒業が認められ、 学位が授与される。このため卒業しない者も少なくない。 また医師免許があったとしても医師としての活動が許されているわけではなく、 歴史ある医学大国として各「医師会」の権威が大きく、また何年かの臨床研修を受け各医師会、 の専門医試験に合格しないと診療科を標榜することが許されない。 開業する場合、専門医試験に合格していない場合、公的健康保険に、 大して診療報酬は請求できない。 また専門医資格の中に「一般医学(家庭医)」という専門資格も存在し、一般開業医はこの専門医資格が必要とされている。 またドイツ国内においては1999年から医師の定年制が施行され、 68歳になると保険医療を行うことはできなくなった。 またそれによって定年後の医師の生活を支える目的で「医師老齢年金制度」という社会保障制度が存在する。
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706 :名無しさん@Before→After[sage]:2011/11/01(火) 17:22:02.65 ID:lOvuJ+Ox - 1993年、アメリカ合衆国の人々が補完・代替医療に支払った費用は、
西洋医学の病院に支払った費用を上回った。 つまり、アメリカ合衆国では、西洋医学の医療(過去となった「通常医療」)よりも、 補完・代替医療のほうが好んで利用されている。 また、時代を先導してゆく人たちほど、補完・代替医療を高く評価し、積極的に利用している。 人々は西洋医学を見限り代替医療に移ったといえるのではないか、と医師の帯津良一は述べた。 また、近年では補完・代替医療の存在感が増している、 とか脚光を浴びている、 と言われている。 米国では最近では医師たちもおよそ半数が代替医療を支持しているという。
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