- ◆◆上野クリニック part4◆◆
84 :名無しさん@Before→After[]:2011/04/25(月) 04:36:47.23 ID:a6COzojs - ◆ATPの生成
グルコースの酸化分解の過程を簡単にまとめると,次のように示される。 解糖系 C6H12O6 →2C3H4O3+4[H]+2ATP……(1) クエン酸回路 2C3H 4O3+6H2O →6CO2 +20[H]+2ATP……(2) 電子伝達系 24[H]+6O2 → 12H2O+34ATP・…‥(3) (1)+(2)+(3) C6H12O6+6O2+6H2O→6CO2+12H2O+38ATP(+熱エネルギー) グルコース1分子から解糖系およびクエン酸回路で生じた24[H]は,最後に酸 素と化合して水となり,このとき34分子のATPを生じる。 なお,クエン酸回路で,脱水素と関係なしに2分子のATPを生じるので,クエン 酸回路と電子伝達系で計36分子のATPを生じることになる。 解糖系で,別に2分子のATPが生じているので,結局好気呼吸によって生じる ATPは,グルコース1分子につき38分子に達する。 グルコース1モル(180g)を完全に燃焼させ,発生する熱量を測定すると,約2822kJ になる。この値を熱力学的に計算すると約2881kJになる。ATP lモルのもつエネル ギーは約33kJである。好気呼吸全体で,グルコース1モルから38モルのATPが生 成するので,グルコース1モルのもつ化学エネルギーの2881kJのうち,33kJ×38 =1254kJがATPに移行し,残りは熱エネルギーとして失われる。したがって,有 効なエネルギーとして捕捉されるのは,約1254×100/2881=43.5〔%〕の効率となる。 ガソリンを燃焼させて自動車を走らせる場合,使われるエネルギーの効率は約30% であることと比べると,生体内のエネルギー効率は非常に高いことがわかる。
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85 :名無しさん@Before→After[]:2011/04/25(月) 04:36:58.35 ID:a6COzojs - ◆ATPの生成
グルコースの酸化分解の過程を簡単にまとめると,次のように示される。 解糖系 C6H12O6 →2C3H4O3+4[H]+2ATP……(1) クエン酸回路 2C3H 4O3+6H2O →6CO2 +20[H]+2ATP……(2) 電子伝達系 24[H]+6O2 → 12H2O+34ATP・…‥(3) (1)+(2)+(3) C6H12O6+6O2+6H2O→6CO2+12H2O+38ATP(+熱エネルギー) グルコース1分子から解糖系およびクエン酸回路で生じた24[H]は,最後に酸 素と化合して水となり,このとき34分子のATPを生じる。 なお,クエン酸回路で,脱水素と関係なしに2分子のATPを生じるので,クエン 酸回路と電子伝達系で計36分子のATPを生じることになる。 解糖系で,別に2分子のATPが生じているので,結局好気呼吸によって生じる ATPは,グルコース1分子につき38分子に達する。 グルコース1モル(180g)を完全に燃焼させ,発生する熱量を測定すると,約2822kJ になる。この値を熱力学的に計算すると約2881kJになる。ATP lモルのもつエネル ギーは約33kJである。好気呼吸全体で,グルコース1モルから38モルのATPが生 成するので,グルコース1モルのもつ化学エネルギーの2881kJのうち,33kJ×38 =1254kJがATPに移行し,残りは熱エネルギーとして失われる。したがって,有 効なエネルギーとして捕捉されるのは,約1254×100/2881=43.5〔%〕の効率となる。 ガソリンを燃焼させて自動車を走らせる場合,使われるエネルギーの効率は約30% であることと比べると,生体内のエネルギー効率は非常に高いことがわかる。
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