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しじみ ★
【解説】ブラックホールの撮影成功、何がわかった?[04/12]
【解説】道具を使い、厳しい海を渡った新種の人類、ルソン原人を発見、どこがすごい? フィリピン[04/13]
【生物学】カラスは食べられるのか!? – 私がカラス食を研究する理由
【福島第一原発】〈動画〉プール核燃料、搬出開始 福島第一事故8年 3号機566体[04/15]
【宇宙】吹き出す粒子、険しい地形 - NASA探査機が観た小惑星「ベンヌ」の姿[04/15]
【言語】相手の口を見る赤ちゃんほど音声を模倣することを発見 −言語発達の新たな支援法の開発にむけて 京大[04/15] 
【IT】ポスト「京」用CPU、富士通が製造開始[04/15]
【乳酸菌】便の細菌叢移植による自閉症の治療(4月9日Scientific Reports掲載論文)[04/13]
【医学】スポーツ中の脳震盪が認知症や自殺の原因に
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【解説】ブラックホールの撮影成功、何がわかった?[04/12]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 16:47:09.08 ID:CAP_USER
■次はいよいよ私たちの銀河系中心にあるブラックホールを解明へ

2017年4月にM87のブラックホールの観測が行われ、5ペタバイト(1ペタバイトは1000兆バイト)におよぶデータが収集された。科学者たちがこの膨大なデータを解析し、ブラックホールの顔写真を構成するには2年もの歳月を要した。

(中略)

■膨大なデータから見えてきたこと

画像を手にした科学者たちは、ブラックホールの物理学の謎を深く研究できるようになった。そこには基礎の確認も含まれている。

「こうした観測から知りたいのは、ブラックホールの特性が、アインシュタインの理論から予想されるものと同じかどうかということです」とリース氏は言う。

 これまでにわかった範囲でいえば、アインシュタインの予想はどちらかと言えば正しかったようだ。アインシュタインはブラックホールの存在については懐疑的だったが、彼が1915年に発表した一般相対性理論の方程式の解は、宇宙に非常に重い天体があれば、それは球形で、光の輪に埋め込まれた黒い影のようなものであると予言していた。

M87のブラックホールの画像はその予想と一致していた。光の輪はやや不均一で、膨らんだドーナツのように見えるが、それも予想されていた。ブラックホールのまわりを回る円盤は、その一部が私たちの方に向かって動いているため少し明るく見えるのだ。

「全体が動いているため、一部は私たちに向かってくるのです。『インターステラー』の表現は、この点で間違っています!」と、マーコフ氏は2014年のSF映画で描かれた超大質量ブラックホールとの違いを指摘した。「この画像には圧倒的なものがあります。私たちは今、時空の吸い込み穴を見ているのです」


■ブラックホール 底なしの食欲

ブラックホールというと虚空のようなイメージがあるが、実際には宇宙で最も高密度の天体であり、それが途方もない重力を与えている。巨星が崩壊することによってできるブラックホールは、ニューヨーク市の大きさに太陽の10倍の質量が詰まっている。銀河の中心にある超大質量ブラックホールは、太陽の数十億倍の質量をもち、その起源は謎に包まれている。

https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/041200223/ph_kakomi.jpg

M87
1781年、天文学者シャルル・メシエは、おとめ座に恒星とは異なる明るい天体を発見した。今日、M87(メシエ87)として知られるこの天体は、5500万光年の彼方にある、数兆個の恒星からなる銀河である。M87の中心には太陽の65億倍の質量をもつ超大質量ブラックホールがあり、そこに非常にコンパクトな電波源があると推測されている。

1.特異点:アインシュタインの方程式によると、恒星が自分の重力で潰れてできたブラックホールの中心は、密度が無限大で次元のない「特異点」になっているという。特異点は数学的な意味での穴であり、実在はしていないようである。

2.事象の地平線: M87の超大質量ブラックホールの事象の地平線の大きさは約400億kmで、この境界線を越えると、光さえ逃げ出すことができなくなる。

3.静止限界:ブラックホールの自転は、空間をねじ曲げ、近くを軌道運動する物体を加速または減速する。静止限界は、ブラックホールの自転に対して光速で運動する物体が静止しているように見える軌道だ。

4.降着円盤:M87のブラックホールの周囲には、超高温のガスと塵からなる円盤が、光速に近い速度で回転している。この円盤は熱や電波ノイズや巨大なX線フレアを放出しており、X線フレアの中には10万光年以上の長さになるものもある。

5.X線ジェット:天文学者たちは、1世紀以上前にはM87から噴出する「まっすぐな光」の存在に気づいていた。巨大なジェットは、M87の中心にあるブラックホールのまわりで渦巻く高温のガスが、強烈な磁力線に沿ってはじき飛ばされることで形成される。磁力線に沿って電子がらせん運動すると、電波からX線まで幅広い波長の放射が発生する。

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/041200223/
続く)
【解説】ブラックホールの撮影成功、何がわかった?[04/12]
2 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 16:47:26.79 ID:CAP_USER
続き)>>1
■質量は太陽の65億倍、大きさは?

研究チームは、M87のブラックホールの事象の地平線に基づき、その質量を太陽の約65億倍と見積もった。これは、ブラックホールのまわりを公転する恒星の運動から間接的に見積もられた質量に近い。ただし、ブラックホールのまわりを公転するガスの運動から見積もられた数字と比べると、はるかに大きかった。ガスの運動からブラックホールの質量を推定する手法は、恒星の運動を利用する手法よりも容易で、より広く用いられている。この手法が不正確であるなら、科学者はその理由を明らかにしなければならない。

 米プリンストン大学の天体物理学者ジェニー・グリーン氏は、「ガスの運動に基づいてブラックホールの質量を見積もる手法は、小さい銀河から始まり、どんどん大きい銀河に適用されるようになっていきました。そろそろ、この手法を正しく調整する段階に来ているのかもしれません」と言う。

 新しいデータはブラックホールの質量を推定するのには役立つが、M87のブラックホールの事象の地平線の範囲を厳密に決めるのは少々難しい。画像を見るとわかるように、中心部の黒い円のシルエットはぼやけている。その正確な直径は、ブラックホールの回転速度や、宇宙での正確な向きなど、まだ明らかになっていない多くの要素に依存している。

 このブラックホールが私たちの太陽系にあったら、その事象の地平線は冥王星の軌道のはるか彼方まで、もしかすると、地球から太陽までの距離の120倍以上の距離まで広がっているかもしれない。

 だとすると、M87のブラックホールに落ちる人は、事象の地平線を横切った時点では何も感じないだろう。ブラックホールが大きすぎて、事象の地平線の時空はほとんど曲がっていないからだ。そこでは、M87の巨大な重力はあなたの頭の先からつま先までを同じ力で引っ張っている。しかし、さらに落ちていくうちに時空の曲がりが強くなり、あなたはひも状に引き裂かれてしまうだろう(もちろん、ここまで来れば自分の身に起きたことにはっきり気づいているはずだし、もっと早い段階で嫌な感じがしているはずだ)。

■ジェットを生み出すもの

「特異点」と呼ばれるブラックホールの中心に何かあるのか、あるとしたら何があるのか、誰も知らない。宇宙に開いたこの穴の周囲には曲がった時空が広がっていて、そこから脱出できるものはない。

 しかし、今回の画像は、M87のブラックホールから光速に近い猛スピードで噴出する超高エネルギー粒子について理解する手がかりを与えてくれるはずだ。M87の可視光のジェットは長さ約4900光年に及び、特に目を引く現象だ。(参考記事:「VLBIで超巨大ブラックホールに肉薄」)

 一般に、ブラックホールは物質を吸い込む天体であるとされているため、物質を噴射しているという概念は逆説的に聞こえるかもしれないが、ブラックホールが訳のわからない挙動をするのは今に始まったことではない。

カナダ、マギル大学のダリル・ハガード氏は、「ブラックホールは、物質をかき集めるのと同じくらい、物質を放り出すのが得意なようです」と言うが、ブラックホールがジェットにエネルギーを供給するしくみはまだよくわかっていないと説明する。

 これまでに複数の天文台が幅広い電磁スペクトルでブラックホールを観測し、ジェットの背景にあるエンジンを明らかにしようと試みてきた。

 マーコフ氏によると、このようなジェットは、事象の地平線のまわりを回る物質が作る円盤(エルゴ球と呼ばれる)から生じているようだという。エルゴ球では、時空は永久に回転している。この領域の特徴は、強い磁力線と、数百万度まで熱せられたガスと、信じられないような高速で飛び回る粒子だ。これらの要素が微視的なスケールで相互作用することにより、何らかのしくみで、ジェットに含まれる膨大なエネルギーが解放されるのだ。(参考記事:「M87のジェット発生源を特定」)

 マーコフ氏は、M87のブラックホールの比較的活発なジェットを、今後発表される私たちの銀河系の眠れるブラックホールと比較することで、「宇宙の長い歴史におけるブラックホールの影響の変動をよりよく理解できるようになるでしょう」と期待する。

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/041200223/
【解説】道具を使い、厳しい海を渡った新種の人類、ルソン原人を発見、どこがすごい? フィリピン[04/13]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:06:28.52 ID:CAP_USER
■道具を使い、厳しい海を渡ったアジアの初期人類、どこがすごい?

人類の系統樹に、新たな枝が加わった。4月10日、フィリピンの研究者が新種の原人を発見したと発表した。

「ホモ・ルゾネンシス(Homo luzonensis、ルソン原人)」と命名された未知の小型人類は、少なくとも6万7000年前から5万年前には、現在のフィリピンのルソン島で暮らしていた。全部で7本の歯と6本の小さな骨がルソン原人と同定された。

 これらの骨では不思議なことに、数百万年前の猿人(アウストラロピテクス)と、もっと進化した人類に見られる特徴が混在していた。この画期的な発見は、4月10日付けの学術誌「ネイチャー」に発表された。東南アジアの島で古人類の証拠が見つかるのは、過去15年間で3件目だ。

(中略)

■見たことのない組み合わせ

2011年と2015年に再び行ったカラオ洞窟の発掘調査で、幸運にも、足の指の骨を2本、歯を7本、手の指の骨2本、そして大腿骨の一部をミハレス氏らは発見した。少なくとも3人分以上の骨だった。

 これらの小さな化石では、意外なことに、とても古い人類とかなり新しい人類の両方の特徴が見られた。例えば、歯は小さく比較的単純な形でより「近代的」だが、上の小臼歯には歯根が3つあった。これは、現生人類では3%未満にしか見られない特徴だ。一方、足の骨はアウストラロピテクスのものと似ている。およそ300万年前、アフリカを歩いていた人類で、かの有名なルーシーも、アウストラロピテクスの仲間である。

「これまで見たこともないような特徴の組み合わせについては、著者と同じ意見です」と、スペイン国立人類進化研究センターの所長マリア・マルティノン=トレス氏は話す。

 古代の歯の専門家で米ニューヨーク大学の人類学者シャラ・ベイリー氏は、南アフリカで見つかったホモ・ナレディ(Homo naledi)にも、古代と近代の両方の特徴があったと述べる。ベイリー氏は、この2種の初期人類の発見を、人類の「モザイク」的な進化が一般的に起こっていた証だと捉えている。

 さらに、マルティノン=トレス氏は、歯の特徴の混じり方が、中国南部の独山県で見つかった1万5000年前の人類の化石と多少似ていると述べる。同氏の研究チームは、この独山の人類化石に関する論文を2月20日付けの学術誌「Scientific Reports」に発表した。これら最近の相次ぐ発見により、アジアの人類は、更新世が幕を下ろす1万2000年前にはすでに驚くほど多様だったことがうかがえる。
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/041200225/02.jpg
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■DNAは見つからず

多くの科学者が今回の徹底した研究を称賛しているものの、わずか13個の小さな骨と歯から種を定義するのは難しい。DNAを抽出しようとしたが、熱帯の暑さと湿度に何千年もさらされたサンプルでよくあるように、うまくいかなかった。

また、ルソン原人が小さいことも、一部の骨の特徴が実際よりも原始的に見える原因となり得る、と米ウィスコンシン大学マディソン校の古人類学者ジョン・ホークス氏は言う。なお同氏は、今回の研究には関わっていない。これが、他の既知の人類との比較を難しくしているという。否定しがたい特徴があり、新種とするのが合理的だと同氏は考えているが、何はともあれ「もっと骨が見つかることを心から望みます」

 ルソン原人は新種であると強く確信している研究者もいる。

「新たに発見した化石について、研究チームはきわめて慎重かつ実に素晴らしい仕事をしています。個人的には、新種の命名は妥当だと思います」とフローレス原人の専門家でオーストラリア、グリフィス大学の考古学者アダム・ブラム氏はメールで述べた。「本当にセンセーショナルな発見です」。なお同氏は、今回の研究には関わっていない。

 今回の論文の筆頭著者で、フランス国立自然史博物館講師のフローラン・デトロワ氏は、そもそも「種」とは、進化の歴史をはっきりさせることを目的に人が作った分類に過ぎず、必ずしも厳然とした生物学的な真実ではない、と付け加える。

「将来、今回の化石は既知の人類の種に分類できることが示され、私たちが間違っていたことがわかったとしても、1つの種に統合して忘れられるだけです。しかしそれまでは、新種に分類すべきだったのだと私は確信していることでしょう」と同氏はメールで述べた。

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/041200225/
続く)
【解説】道具を使い、厳しい海を渡った新種の人類、ルソン原人を発見、どこがすごい? フィリピン[04/13]
2 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:06:43.01 ID:CAP_USER
続き)>>1
■道具を使っていたルソン原人

今回発見された人類が最終的にどう定義されようと、フィリピンの初期人類の行動の一部が現生人類に近いことに、研究者は興奮しているという。これには、道具の使用が含まれる。

 2010年に発表されたカラオ洞窟で見つかった足の骨(今ではルソン原人のものと考えられている)に関する論文では、同じ地層から見つかったシカの骨に、石器で切ったような傷が付いていたと述べられている。ドイツ、マックス・プランク人類史学研究所の古人類学者マイケル・ペトラグリア氏は、このシカの骨を、ルソン原人が道具作りの達人であり優秀な狩人だったことを示す証拠だと考えている。

 ルソン原人かあるいは別の初期人類が、もっと前にルソン島に住んでいたという証拠もある。2018年、ミハレス氏の研究チームは、カラオ洞窟からそれほど遠くない所で、70万年以上前の石器と解体されたサイの骨格を発見したと発表した。しかし、骨と石器が見つかった遺跡の時代がそれぞれ異なるため、石器を使ったのが、ルソン原人の祖先なのか、関係のない別の人類なのかは謎だ。

■どうやって海を渡ったのか

ルソン原人もフローレス原人も等しく小型に進化したわけだが、異なる2つの種に進化した。その違いをもたらした島の条件は不明だ。また、さまざまな研究により、古代の人類種の間では、交雑が定期的に起きていたことが明らかになっている。しかし、ルソン原人の祖先が、当時アジアに住んでいた他の人類と交配し子を産んでいたかどうかはわからない。ちなみに当時のアジアには、謎に包まれたデニソワ人などがいた。

「人間の進化において自然が行なった、ある種の実験のようなものです」とフローレス原人の専門家でオーストラリア、ウーロンゴン大学のゲリット・ファン・デン・ベルフ氏は話す。

 もう1つの大きな謎は、ルソン原人の祖先が、どうやってフィリピンに到達したのかだ。2016年、インドネシア、スラウェシ島で、11万8000年前〜19万4000年前の石器が見つかった。同島の最古の現生人類の痕跡より少なくとも6万年は前のものだ。フローレス島とルソン島の化石を考慮すると、従来の説とは異なり、初期人類がこの地域全体に広がっていたのは、必ずしも珍しいことでも偶然でもなかったと考えられる。

「サイが泳いでたどり着けたのなら、ホモ・エレクトスやフローレス原人、ルソン原人にできたとしても不思議ではありません。船を作れなくても、必ずしもひたすら泳がなくてもいいのです。少なくとも、いかだを作れればたどり着けたと考えられます」とペトラグリア氏は話す。「単なる憶測に過ぎませんが、こう仮定すれば説得力のある議論ができます」

 1つはっきりしていることは、東南アジアには、おそらく現在化石から判明しているよりも多くの種の人類が暮らしていたということだ。ミハレス氏は、ナショナル ジオグラフィック協会の支援を受けて行っているルソン島ビアクナバト国立公園での現在の調査の他にも、ルソン原人の痕跡を引き続き調べている。ルソン原人、そしてアジアの人類学の未来は明るいと同氏は見る。

「フィリピン人として、東南アジア人として、とても誇りに思います。フィリピンや東南アジアは、人類の進化史において、いつも周辺に追いやられてきました。ところが今や、この地域の遺跡が認められ、積極的に議論に参加できるのです」とミハレス氏は語る。「おそらく、これこそが、人類学における私の遺産なのです」

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
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【生物学】カラスは食べられるのか!? – 私がカラス食を研究する理由
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:15:00.90 ID:CAP_USER
カラスは私たちにとって最も身近な野鳥のひとつです。彼らは人間の社会にうまく入り込んで生きているのですが、近すぎるがゆえに、人間とカラスの間にはたびたび摩擦が起きています。カラスにとっては、生きるための餌がそこにあるから食べているだけなのですが……。

しかしながら、箱罠による捕獲には多額のコストがかかり、捕獲後のカラスたちは殺処分されてしまいます。そこで私は、カラスを食資源として利用できれば有益なのではと考え、カラスを食用化するための研究をはじめました。

まず、有害駆除で処分されたカラスから胸肉を切り出し、調理してみました。まずはカラスそのものの味を確かめるために、塩コショウを振りかけて、フライパンでソテー。もぐも……硬っ! そして臭っ! なんじゃこりゃー。噛めば噛むほど吐き気が……ビールで流し込んでみましたが、なんとも厳しいお味です。

次は、胸肉を数日牛乳に漬け込むことに。何回か煮こぼした後、ブーケガルニなどを入れ、ビーフシチューならぬ、クロウシチューを作りました。まずはスープを。旨っ! 最高に旨いシチュー部分、ん、ちょっと普通のビーフシチューとは違った独特の風味が後からきますね。まあ十分いけます。肉もほろほろ。クロウシチューはいけました。周りの同級生や後輩にも食べさせましたが、旨い旨いと大好評。きっと彼らは美味しいビーフシチューと思って食べていたのでしょう。これはカラス肉だよと明かすと、とたんにスプーンは止まり……やはりカラスを食資源化する上では、カラスのイメージの問題は大きいようです。

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これまでの研究では、まずはじめにカラスの肉の安全性を調べました。その結果、ほんの一部の個体から有害物質が検出されたのですが、食べても問題ない程度の量でした。一方、栄養面では、鉄分やタウリンが多いうえに、高タンパク低脂肪、低コレステロールという素晴らしい食材です。

カラスは過去に、長野でろうそく焼きと呼ばれているつくねのような料理として食べられていました。また、韓国では滋養強壮の漢方、古典フレンチでは最高級食材だったそうです。また、30代から50代の主婦142人にアンケート調査を行ったところ、15%の主婦が「カラスを食べたい!」と回答したことから、現時点でもある程度の市場性があることもわかりました。これらのデータをもとに、試食会を兼ねた市民セミナーを行ったところ、安全面、栄養面、食べられていた例を話すことで、カラス食に対する考え方が良い方向に変化することがわかりました。カラスに限らずに、試験や調査の情報に基づく普及活動を行うことで、食資源としては想定されていない有害野生動物を有効利用することができるのです。そのなかでも、食材としてのポテンシャルが高いカラスは、良いモデルとなるはずです。
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しかし、カラスの肉の市場化を行うためには、味が重要です。そこでカラスレシピの開発兼試食会を行いました。今回のメニューは真空低温調理、カレー、餃子、赤ワイン煮、燻製です。果たしてどれが受け入れられるのでしょうか?

まずは、真空低温調理です。塩味をつけ、真空パックした後、75度の低温にて60分ボイルしました。しっとりローストビーフのようです。ただちょっと臭みを感じます。あと、ちょっとボソボソしてますねえ。味付けがシンプルだとなかなか難しいかもしれません。改良の余地あり。
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カレーにしちゃえばなんでも食える!ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、市販のカレールーで作った、いたって普通のカレー。特別なのは肉がカラスということだけ。さすがカレーですね。なんでも美味しくなります。いつものカレー。ただ、肉がちょっと硬いところが気になります。
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肉が硬いなら挽いてしまえ!にんにくたっぷりで臭みも消せる餃子はどうだ!ただ、カラスの肉は脂がほとんどない肉ですので、豚の脂身も一緒に挽きました。ニラやキャベツなど、みじん切りした野菜と共にまぜまぜ。皮で包んでホットプレートで焼きました。全く臭みを感じない。挽いてあるから硬さもクリアー。大変美味しくいただけましたが、これは反則ですよね……。
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https://academist-cf.com/journal/?p=394
続く)
【生物学】カラスは食べられるのか!? – 私がカラス食を研究する理由
2 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:15:23.80 ID:CAP_USER
続き)>>1
タマネギ、セロリなどの野菜と共に、ローリエなどのハーブも入れた本格派赤ワイン煮。半日グツグツと煮込みました。これは高評価。肉が多少ボソボソする感はありますが、ソースのうまさでカバー。でも手間がかかりますね。
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カラスの胸肉を一口サイズに薄切りにし、塩コショウで味を付けます。その後、脱水シートで包み、冷蔵庫で半日保存。桜のチップで1時間程度燻せば、燻製の出来上がり。これはかなり高評価。そして調理も簡単。保存もきく。これでいきましょう!
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どうやら、燻製がカラスに適した調理法のひとつのようです。高タンパク、低脂肪、低コレステロール、おまけにタウリンや鉄分が豊富なカラス肉。ぜひみなさんも試してみませんか? 

https://academist-cf.com/journal/?p=394
【福島第一原発】〈動画〉プール核燃料、搬出開始 福島第一事故8年 3号機566体[04/15]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:27:04.94 ID:CAP_USER
■動画
メルトダウン後で初 福島第一3号機で燃料取り出し(19/04/15)
https://youtu.be/o3Jr4_MaCbA

東京電力は十五日、福島第一原発3号機の原子炉建屋上部にある使用済み核燃料プールから、冷却保管中の核燃料の取り出しを始めた。事故から八年、炉心溶融(メルトダウン)を起こした1〜3号機でプールからの核燃料取り出しは初めて。現場は放射線量が高く人が長時間いることができない。ほとんどの作業が遠隔操作であるため、難航することが予想される。

 3号機プールには、使用済みと未使用の核燃料計五百六十六体を保管。使用済み核燃料は長期間、強い放射線と熱を発するため、水中で冷やしている。東電は四月中に未使用の七体を取り出し、六月下旬から作業を本格化させる方針。核燃料は敷地内の共用プールに移す。取り出しを終えるまでに約二年かかる見込み。

 作業は午前八時半すぎに開始。建屋から五百メートル離れた免震重要棟内の操作室で、作業員がモニターの画面を見ながら取り出し機器を操作した。燃料取扱機で核燃料を一体(長さ四・五メートル、十五センチ四方、重さ約二百五十キロ)ずつ持ち上げ、水中に置いた専用容器(重さ約四十六トン)に七体入れる。一体を入れるのに二、三時間かけ、この日は午後八時まで作業する。一体目は、一時間半ほどで容器に入れることができた。

 その後、容器をクレーンで三十メートル下の一階に下ろし、トレーラーで共用プールに運び出す予定。

 3号機の核燃料取り出しは当初、二〇一四年末にも始める計画だったが、高線量が作業の壁となった。外部に放射性物質が飛び散らないよう、建屋上部にドーム型カバーを設置。東電は昨年十一月に取り出しを始める計画を示したものの、クレーンなどの機器に不具合が相次ぎ、点検や部品交換のため延期していた。

 4号機では、一四年末にプールから核燃料千五百三十五体を取り出し済み。地震発生時は定期検査で停止中で原子炉内に核燃料がなく、炉心溶融を免れた。水素爆発で建屋上部が吹き飛んだが線量は低く人が中で作業して一年程度で終えた。

◆解説

 福島第一原発3号機のプールからの核燃料取り出し作業は、同じく炉心溶融が起きた1、2号機の核燃料取り出しの行方を左右する。いずれも建屋内の放射線量が高く、人が中で長時間作業できず、遠隔操作で進めざるを得ないからだ。

 3号機プール周辺の線量は毎時五四〇マイクロシーベルトで、二時間で一般人の年間被ばく線量限度に達するレベル。プールに残る細かな汚染がれきを、アーム型機器で取りながらの作業だ。クレーンなどでトラブルが起きれば、人が建屋内で修理しなければならない。これら未経験の作業をこなし、ノウハウを積む必要がある。

 東電は1、2号機のプール内の核燃料取り出しを二〇二三年度に始める計画を立てたが、両号機は3号機よりも線量が高く厄介だ。

 特に1号機は建屋最上階に大きながれきが積み重なり、原子炉格納容器上のコンクリート製の巨大なふたがずれ落ちている。ふたのずれを元に戻さなければ、3号機同様の取り出し機器は設置できない。

 1号機は三百九十二体、2号機は六百十五体の核燃料がプールに残る。これらを高台の共用プールに移すことはリスク軽減のため不可欠。ただ3号機の作業次第では、1、2号機の取り出し計画の大幅な見直しが迫られる。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/images/PK2019041502100102_size0.jpg
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/images/PK2019041502100103_size0.jpg

関連スレ
【福島第一原発】福島第一3号機、核燃料取り出しへ 未経験の遠隔操作で[04/11]
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1555093486/

東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019041502000083.html
【宇宙】吹き出す粒子、険しい地形 - NASA探査機が観た小惑星「ベンヌ」の姿[04/15]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:39:17.74 ID:CAP_USER
米国航空宇宙局(NASA)は2019年3月20日、小惑星探査機「オサイリス・レックス(オシリス・レックス)」の観測により、小惑星「ベンヌ」の表面から小石や岩などの粒子が噴出していることを発見したと発表した。

また、地形が予想以上に険しいことも判明。探査機の着陸や、石や砂などのサンプルを採取する計画は、予想外の困難に直面した。

■ベンヌの地表から吹き出す粒子

オサイリス・レックス(OSIRIS-REx)は、NASAの小惑星探査機で、小惑星「ベンヌ(Bennu)」を訪れ、周囲を回りながら探査するとともに、地表に着陸し、石や砂などのサンプルを回収して地球に持ち帰る「サンプル・リターン」を行うことを目指している。これにより、太陽系の起源や、地球の水と有機分子の起源、そして小惑星の資源や、小惑星の地球衝突に対する備えなどについて理解を深めることができると考えられている。

探査機は2016年に打ち上げられたのち、2018年12月3日にベンヌに到着。同31日にはベンヌの上空約1.61kmを回る周回軌道に入った。

ベンヌに到着した直後の2019年1月6日、探査機はベンヌの地表から粒子(小石や岩など)が吹き出していることを発見。これまでの観測で、確認できた放出は11回で、そのうち3回はかなりの数の粒子が放出されたことがわかったという。

吹き出した粒子の大きさは、小さいものは1cm、大きいものでは数十cm。吹き出たあとの粒子は、ベンヌの重力に引かれて地表に落下するものもあれば、ベンヌの周回軌道に入るもの、また重力圏を抜けて惑星間空間に飛び去っていくものもあったとしている。

研究チームは粒子の分析を進めるとともに、なぜ吹き出しているのかという原因の分析も続けている。なお、探査機に衝突するなどの危険性はないという。
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■予想外の険しい地形、着陸計画に影響か

オサイリス・レックスはまた、ベンヌの地表に大きな岩がいくつもあり、険しい地形が広がっていることを発見した。

研究チームは従来、地球からの観測データから、ベンヌはおおむねなめらかな地表をしており、大きな岩はあっても数は少ないと予想していたが、それに反する結果となった。

この違いは、従来のコンピューター・モデルでは適切な予測ができなかったために生じたとされ、さっそくベンヌからのデータをもとに、モデルに修正を加えたという。

NASA惑星科学部門のLori Glaze部長代理は「オサイリス・レックスによるベンヌの探査の最初の3か月は、驚きと、素早い思考、そして柔軟性が求められる、発見ばかりの日々でした」と語る。

「この険しい地形は私たちにとってまったくの予想外でした。本当に驚くことばかりですが、この刺激的な旅は、まだ始まったばかりです」

この問題は、オサイリス・レックスの着陸計画に大きな影響を与えることになるかもしれない。もともと開発チームは、それほど険しい地形ではないだろうという予測に基づき、「TAG(Touch-and-Go)」と呼ばれる計画を立て、半径25mのエリア内に着陸することを念頭に探査機を設計、開発した。しかし、現時点でそれほどの広さの場所は見つかっていない。

運用チームでは、なるべく広けた場所を探すとともに、当初の想定よりも狭い場所に正確に着陸するため、「ブルズアイTAG(Bullseye Touch-and-Go」と呼ばれる新しい着陸計画を開発しているという。

NASAゴダード宇宙飛行センターで、オサイリス・レックスのプロジェクト・マネジャーを務めるRich Burns氏は「ベンヌ近傍での運用を通じて、私たちの探査機と運用チームは、設計時の要求を上回る性能を発揮することができるようになりました。ベンヌは私たちに、この険しい地形に挑んでこいと挑戦状を叩きつけてきました。そしてオサイリス・レックスは、その挑戦を受けることができると確信しています」と語る。

オサイリス・レックスは今後もしばらくは、ベンヌの周囲を回りながら探査を続け、今年12月から着陸に向けたリハーサルを開始。そして2020年の7月ごろに着陸、サンプル回収に挑む。

その後、2021年3月ごろにベンヌを離脱。2023年9月に、サンプルが入ったカプセルを地球に投下し、ミッションを終える予定となっている。

続きはソースで

https://news.mynavi.jp/article/20190415-809233/
【言語】相手の口を見る赤ちゃんほど音声を模倣することを発見 −言語発達の新たな支援法の開発にむけて 京大[04/15] 
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 17:43:38.89 ID:CAP_USER
2019年04月15日
 明和政子 教育学研究科教授、今福理博 武蔵野大学講師、鹿子木康弘 追手門学院大学准教授らの研究チームは、前言語期の6ヶ月児69名を対象に、発話者の口を見る傾向が強い乳児ほど、音声模倣を行うという新たな事実を発見しました。同時に、発話者が乳児とアイコンタクトをすると、音声模倣が促進されるという事実も明らかにしました。

 乳児は、複雑な言語環境に適応するために、音声に加えて発話者の顔に含まれる多様な情報を効果的に利用しながら音声模倣を行っていきます。本研究成果は、言語発達の支援法として、乳児の顔を見つめながら発声を誇張して働きかけることがきわめて重要であることを示しています。

 本研究成果は、2019年4月13日に、国際学術誌「Developmental Science」のオンライン版に掲載されました。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/images/190413_1/01.jpg
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/documents/190413_1/01.pdf

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/190413_1.html
【IT】ポスト「京」用CPU、富士通が製造開始[04/15]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 18:42:02.69 ID:CAP_USER
富士通は4月15日、スーパーコンピュータ「京」の後継機(ポスト京)の設計を完了し、ポスト京のハードウェアの製造を始めたと発表した。ポスト京開発で培った技術を生かした商用スーパーコンピュータも製品化し、2019年度下期からグローバルで発売する。

https://image.itmedia.co.jp/news/articles/1904/15/kf_postkei_01.jpg

 富士通が開発したCPU「A64FX」を搭載する。A64FXは、英Armの命令セットアーキテクチャ「ARMv8」をスーパーコンピュータ向けに拡張。富士通は「幅広いソフトウェアに対応する汎用性を持つ他、超並列、超低消費電力、メインフレームクラスの高い信頼性を実現する」とアピールしている。単一プロセッサで倍精度(64ビット)浮動小数点演算のピーク性能は2.7TFLOPS以上だが、単精度や半精度の演算によりビッグデータ分析などにも対応する。
https://image.itmedia.co.jp/news/articles/1904/15/kf_postkei_02.jpg

ポスト京のハードウェアの製造は、富士通ITプロダクツ(石川県かほく市)が担当。現在「京」がある理化学研究所 計算科学研究センター(兵庫県神戸市)に設置し、2021〜22年ごろに稼働を始める予定だ。

ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/15/news121.html
【乳酸菌】便の細菌叢移植による自閉症の治療(4月9日Scientific Reports掲載論文)[04/13]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 19:19:57.67 ID:CAP_USER
先日マウス自閉症モデルで見られる社会性の低下を、乳酸菌の一種ロイテリ菌が改善できること、そしてこの作用が迷走神経刺激を介したオキシトシン分泌によることを示したテキサス・ベイラー医科大学からの論文を紹介した(http://aasj.jp/news/watch/9990)。ただ、これらの結果はすべてマウスでの話なので、是非ヒトでも早く研究を進めてほしいと期待を述べた。それから何日も経ってはいないが、自閉症を健康人の便から分離してきた細菌叢を服用させて治療できる可能性を示した論文がアリゾナ州立大学から4月9日号で報告された。タイトルは「Long-term benefit of Microbiota Transfer Therapy on autism symptoms and gut microbiota (自閉症の症状と細菌叢に対する細菌叢移植治療の長期効果)」だ。

腸内細菌叢が自閉症の症状に寄与している可能性は従来から指摘されていた。とくに、自閉症の多くで消化管症状がみられ、生活を阻害していることは周知の事実で、以前自閉症の健康と題して、Autism Reportsによる論文を紹介した時(http://aasj.jp/news/watch/6791)、多くの家族の方から、消化管症状で困っていると言うメールをいただいた。このように、毎日の生活を悩ませる慢性の消化管症状を治療することは生活の質を上げるために必須で、対応が望まれていた。さらに、ロイテリ菌などの結果から、消化管症状を改善させることが、自閉症の症状を改善させる可能性もある。

この消化管症状を便から分離した細菌叢を用いて治療できないか調べたのがこの研究で、細菌叢を投与後18週目までの結果はすでにMicrobiome 5:10, 2017に報告されている。この論文には全く気づかなかったが、読んでみると健康人の便から分離した細菌叢の投与で消化管症状は著しく改善し、さらに自閉症の診断指標も有意に低下するという素晴らしい結果だ。

今回の研究はこのときの18人をさらに長期間追跡した2年目の経過報告だ。結果を紹介する前に、まずどんな治療かを短く述べておこう。ずいぶん昔このブログで、クロストリジウム感染を健康人の便から分離した細菌叢を用いて治療するマサチューセッツ総合病院からの論文を紹介した(http://aasj.jp/news/watch/6791)。これまで健康人の便の移植は行われていたが、カテーテルで腸に直接投与するので、医療としての普及が進んでいないが、これを飲み薬にしてしまうという発想の治療だ。

この研究でも、同じように調整した細菌叢を-80℃で保存し、同じ最近叢を全員に使っている。そして、投与前にすでに存在する腸内細菌叢を徹底的に抗生物質で処理し、また細菌叢を服用するときは胃酸を抑えて腸まで細菌が到達できるようにしている。そして最後に一回、大腸にも細菌叢を移植している。

18週目の結果も印象的だが、消化管症状の改善は2年目まで続いている。実際、この治療を受けた全員、消化管症状に悩まされていた人たちだが、半分以上で大きな改善が続いて生活の質が高まっている、もちろんこれだけでも素晴らしいと思うが、自閉症の症状、特に専門家が検査するスコアでは、18週よりさらに改善がみられるという結果だ。そして、患者さんごとに消化管症状と自閉症の改善度をプロットすると、消化管症状の改善と自閉症の改善がほぼ相関している。

以上の結果は、消化管での細菌叢の変化が、消化管症状だけでなく自閉症症状にも寄与していることを強く示唆しており、ロイテリ菌の結果も含めて腸内細菌叢が自閉症治療の重要な標的になる可能性を期待させる。とはいえ、この研究はオープンラベルで、対象者に対するプラセボ効果でこのような改善がみられていることは否定できない。そのため、できるだけ早く、適切な対象を選んだ治験を進めてほしいと思う。

しかし個人的には、ロイテリ菌といい、この治療といいかなり有望な可能性ではないかと期待している。

http://aasj.jp/news/watch/10036
【医学】スポーツ中の脳震盪が認知症や自殺の原因に
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 19:22:04.00 ID:CAP_USER
頭部外傷、つまり頭に大きな衝撃が加えられることで起きるトラブルについては、これまで医学的に大きな問題になってきたが、最近の研究で自殺のリスクが2倍になることもわかった。
 スポーツには転倒やぶつかり合いなどで頭部のけがや脳震盪が日常茶飯事だが、これが将来重大な病気を引き起こす可能性が高い。アメフト人気が高い米国では、これが社会的大問題となり、2011年にはNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)に所属する6000人の選手たちが、脳障害の補償を求める集団訴訟を起こし、二〇一五年には、この問題を扱った映画がアカデミー賞候補にノミネートされたこともある。
 アメフトの何人もの花形選手たちが、頭部外傷を受けてから数年〜数十年後に認知症の症状が表れ、記憶障害や注意障害のほか、パーキンソン病のような手足の震え、うつ病や妄想などの症状、自殺のリスクが高いことなどが知られていた。NFLの調査では、アルツハイマー病やそれに近い病気と診断された元フットボール選手は米国の30〜49歳の一般男性の19倍、全NFL選手の1/3が認知症を患っている可能性があり、しかも一般人よりかなり若くして発症するという。
 最近出された米国ハーバード大学の公衆衛生大学院での研究結果で、脳震盪を起こした人の自殺リスクが約2倍になると専門誌に発表された。調査対象は700万人以上、北米、北欧、オーストラリアなどの一般人で年齢層も8歳から58歳までと幅広い。これまでは医学的に信頼できる研究が少なかったが、脳震盪などの頭部への強い衝撃がこれまで考えられていたよりかなり危険なことが明らかになってきた。
 繰り返される頭部外傷は若年性認知症の原因のひとつとされているが、スポーツによる慢性外傷だけでなく、交通事故などによる単発の重い頭部外傷や脳震盪でも、認知症や自殺などのリスクが高まるということだ。
 東京五輪を1年後に控え、スポーツ熱がますます高まっているが、若い人や子供たちの頭部外傷には気をつけたい。

http://www.elneos.co.jp/1904sc1.html
◆スレッド作成依頼スレッド★63◆
18 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 19:23:30.73 ID:CAP_USER
>>15
【乳酸菌】便の細菌叢移植による自閉症の治療(4月9日Scientific Reports掲載論文)[04/13]
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1555323597/
>>16
【医学】スポーツ中の脳震盪が認知症や自殺の原因に
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1555323724/
>>17
【IT】ポスト「京」用CPU、富士通が製造開始[04/15]
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1555321322/
【科学賞】猿橋賞に梅津・東北大准教授=磁性材料ハーフメタルの研究で[04/15]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 23:14:37.85 ID:CAP_USER
 優れた成果を挙げた女性研究者に贈られる「猿橋賞」の今年の受賞者を、梅津理恵・東北大准教授(48)に決めたと、「女性科学者に明るい未来をの会」が15日、発表した。
 梅津さんは、マンガンやコバルトなどの金属元素を組み合わせて作られ、磁力などを持つ「機能性磁性材料」を研究。新しい磁性材料の結晶を作るとともに、材料の状態を調べる方法を編み出した。これらの材料はパソコンやスマートフォンの記憶装置の性能を飛躍的に向上させる可能性があるという。

https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/20190415at63S_t.jpg

読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190415-OYT1T50097/
【宇宙ゴミ】増え続ける宇宙ゴミ。10年前のロケットが分解してできた破片をスペインの観測所が撮影[04/15]
1 :しじみ ★[sage]:2019/04/15(月) 23:17:35.63 ID:CAP_USER
こちらのアニメーション画像は、地球近傍天体などの観測を行っているスペインの「デイモス・スカイ・サーベイ(Deimos Sky Survey)」が撮影した数枚の画像を連続再生したものです。左から右に流れていく何本もの線は、露光中にカメラが向きを変えたことで線状に撮影された恒星などの天体です。
https://sorae.info/wp-content/uploads/2019/04/Rocket_body_fragments_node_full_image_2_mod.gif
これとは逆に、画像の中央付近で線にならずに写っている幾つもの光点は、カメラの動きと同調していた物体……つまり、夜空を高速で横切っていた「何か」ということになります。

その正体は、2009年9月に打ち上げられた「アトラスV」ロケットの一部を構成していた「セントール」という上段用のロケットステージ。セントールは一度止めたエンジンを再点火できるのが特徴で、静止軌道衛星や探査機など、幅広い打ち上げに用いられています。

2009年10月にNASAの月周回探査機「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」を打ち上げた際にもセントールが使用されました。このとき、相乗りしていた探査機「エルクロス(LCROSS)」に月面から舞い上がる物質を観測させるための突入体として、不要になったセントールを月面に衝突させ、人為的に物質を舞い上がらせるという実験も行われています。

今回デイモス・スカイ・サーベイが撮影したセントールは、打ち上げから10年近くの間、高度6,675km〜34,700kmの楕円軌道をずっと周回し続けていました。しかし、3月23日から25日にかけてのどこかの時点で、何らかの理由により破片が発生。アニメーション画像の中央で最も明るく見えていたセントール本体の周囲には、数十個の破片がある程度まとまった状態で漂っています。

こうした宇宙を漂う残骸のような物体は「スペースデブリ」や「宇宙ゴミ」などと呼ばれています。地球上では取るに足らないような小さな金属片も、宇宙空間では衝突することで人工衛星を破壊したり、宇宙ステーションに滞在する飛行士の命を脅かしたりする驚異となるのです。

現在、スペースデブリの発生を抑制したり、地球の周回軌道上から排除したりするための取り組みが急がれています。国内では、2016年12月に打ち上げられたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙ステーション補給機「こうのとり6号機」において、導電性のテザーを用いたデブリ除去の実験を実施(ただし不具合によりテザーは展開できず)。今年2月には、人工流れ星の実現を目指すベンチャー企業「ALE」とJAXAが、人工衛星のデブリ化を防ぐ技術の開発に向けた提携を発表しています。

そのいっぽうで、上記の画像が撮影されたのとほぼ同時期の3月27日には、インドが人工衛星の破壊実験を実施。追跡可能なものだけでも60個のデブリが発生しています。意図的なものにせよ不慮の事故にせよ、今後もスペースデブリは発生し続けるでしょう。

今回撮影されたセントールの破片は、デブリがどのように発生・拡散していくのかをシミュレートし、対策を講じる上で、貴重なデータになるものと受け止められています。

https://www.esa.int/Our_Activities/Operations/Space_Safety_Security/Rocket_break-up_provides_rare_chance_to_test_debris_formation

https://sorae.info/030201/2019_4_15_debris.html


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