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ニュースソース検討中@自治議論スレ
国際リニアコライダー「議論見極めて誘致判断」柴山文部科学相[03/08]

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国際リニアコライダー「議論見極めて誘致判断」柴山文部科学相[03/08]
90 :ニュースソース検討中@自治議論スレ[sage]:2019/03/13(水) 00:57:52.34 ID:9WIyAz4f
>>89
あほらしい、ILCは高負担率で作らされるわ、FCCも比率が低いとはいえ負担させられるわ、
何も産み出さない素粒子って道楽に浪費するために日本という国があるんじゃないぞ

素粒子で巨大なの作りたいならFCC一本に絞ってヨーロッパ中心の負担で作れば良い
国際リニアコライダー「議論見極めて誘致判断」柴山文部科学相[03/08]
93 :ニュースソース検討中@自治議論スレ[sage]:2019/03/13(水) 15:08:12.71 ID:9WIyAz4f
>>92
> これらの問題とは別に、アメリカ、欧州とともに第3極を維持する国際拠点が作れる分野って何かないかな?

君のこの記述は事実誤認がある。
まず、素粒子論を支える実験科学としての高エネルギー物理学に関して、アメリカは既に1極を担うことを2つのステップを踏んで完全に放棄した。
 −第1ステップ:1980年代のSSC建設中止(テキサス州に建設される予定だった例の超巨大加速器だ、完成していればLHCをも上回る規模になった);
 −第2ステップ:フェルミ研のテバトロン(LEP/LHCほどではないにしてもトップクォーク発見などの輝かしい実績を上げたLHCに次ぐ世界第2位の巨大加速器)をLHC運用開始後ほどなく運転中止→廃止。

だから、アメリカは先進国の中で真っ先に高エネルギー物理学を担う1極の役割を放棄したと言うのが正しい。
(ψ/J粒子を発見したスタンフォード大の全長3キロのSLACはX線レーザーなどの応用へとシフトして運用を続けているが)

> 3極目が中国になると、今でも多分にそうだけど、日本は研究分野は隙間産業でやっていくしかなさそうで、
> 将来もっときついような気がするんだよね。

高エネルギー物理学に不可欠な巨大加速器に対して現時点と将来に求められる規模とそのための投資額は
率直に言って日本の経済規模つまり日本のGDPの規模では手に余るレベルになってしまっているというのが私の考えだ。
だから、GDP規模が日本の2倍になり今後も差が開く一方と予想されるチャイナに日本が高エネルギー物理学の1極の座を譲らざるを得ないのは経済的合理性からは寧ろ必然というべきで、
この経済的に必然の流れに抗うのは、国家の経済力が国民に対して提供リソース配分の合理性の観点からして適切ではないし、無理に抗えば将来の日本に必ず歪の現れとしての大きな問題が起こる。

いずれにしても、巨大加速器の巨大化はそろそろ終焉を迎えつつある。
CERNが計画するFCCにしてもチャイナが建設しようとしているSPPCにしても全長100キロの超巨大な円形加速器だ。
それらの次が現実に建設できるとはとても思えない。
その意味では巨大加速器は巨大化し過ぎて絶滅の憂き目を見た(というのは科学的には間違った認識かも知れないが)大昔の恐竜と同じく巨大化し過ぎて絶滅寸前の状況にあると言える。

高エネルギー物理学に関して、日本がやるべきは、寧ろ、巨大化し過ぎて絶滅寸前に至った巨大加速器を格段に小型化し高エネルギー物理学研究のコストを激減させる新しい技術の研究開発だ。
その方向の技術の芽としてはレーザーを直接用いる加速法やプラズマ航跡場加速法など幾つかの候補があるようだが、その一つは日本の研究者が発案したものだ。
これらの技術のどれが一つが実現できれば、加速効率(加速距離当たりの電場勾配の大きさ)は3桁以上も向上できる。つまり加速器を3桁以上短くできるということだ。勿論、それは理想的な場合だが。
こういう小型化して安い値段でやれるようにすること、これこそ経済的にチャイナに抜かれてしまった日本が取り組むべきテーマだと思わないか?

それに、加速器を超小型化できれば、例えば重イオン加速器を3桁小さくできたら、様々なガン・腫瘍の治療法の切り札(副作用が少なく治療期間も短くできる)として期待される
重イオンビーム照射治療のための装置を限られた特別な(予算規模の大きな)大病院だけでなく、普通の市民病院レベルでも設置できる低価格にできるかも知れない。
仮にそうなれば、それで命を救われるガン患者はどれほど膨大な数になるか、そしてそのお蔭で親を早く亡くして経済的に困窮する家族がどれほど少なくできるか、想像を絶している。
もちろん、加速器のサイズを何桁も小さくできれば、現実的な建設費で到達可能なエネルギーが何桁も上がり、
従来の高周波電場加速法では検証不可能な素粒子論の仮説の幾つかが加速器検証可能になるだろう。

だから、私の考えは、高エネルギー物理学における今後の日本の占めるべきポジションは、今までのように巨大加速器建設の1極を担い続けるのでなく、
加速器の巨大化で絶滅に瀕している高エネルギー物理学実験用の加速器を、絶滅から救う新たなコンパクト化(加速効率の格段の向上)の技術を研究開発して世界に提供し
高エネルギー物理学が今まさに直面しようとしている経済的制約で課された加速エネルギーの限界を打破することだ。
国際リニアコライダー「議論見極めて誘致判断」柴山文部科学相[03/08]
94 :ニュースソース検討中@自治議論スレ[sage]:2019/03/13(水) 15:29:43.23 ID:9WIyAz4f
>>92
それと君の次の点に関しても一言述べておきたい。

> 3極目が中国になると、今でも多分にそうだけど、日本は研究分野は隙間産業でやっていくしかなさそうで、
> 将来もっときついような気がするんだよね。

これは事実だが、その点からしても純理論としての素粒子論はともかく、そのための実験科学としての高エネルギー物理学で日本が今後も競争し続けようとするのは得策でない。
その理由は高エネルギー物理学での競争は、加速エネルギーの大小つまり大雑把に言えば建設できる加速器の大小つまり経済力で検証可能な仮説の範囲の相当部分が決まってしまうという
実に単純明快な勝負という側面が極めて強い。即ち、高エネルギー物理学は貧乏人が金持ちと勝負して勝てる分野ではない、と言い切っても間違いではない。

裏を返せば、前のレスで書いたような新加速技術の研究などを別にすれば、素粒子論の仮説の検証としての高エネルギー物理学の競争は、金持ち必勝・貧乏人必敗であり、
貧乏人には逃げ場としてのニッチに乏しい。(もちろん、華やかなノーベル賞級の新粒子の発見を放棄すれば、Bファクトリーとか既知の粒子の性質の精密測定とかはあるが、
これらは一般国民や他の分野の研究者からすれば、投入する莫大な予算(ランク落ちの加速器だってその運転経費は他の自然科学研究の予算と比べれば莫大な額)に見合った成果とは言い難いという
不満が出るだろう(端的に言えば、例えば、それだけの巨額を毎年投資するならノーベル物理学賞をもっと獲ってしかるべき、とかね)。

この「貧乏人には逃げ場としてのニッチに乏しい」というのは巨大加速器を御本尊とする高エネルギー物理学が典型的だが、いわゆる巨額の研究投資を不可欠とするビッグサイエンス全般に共通の性質だ。

だが、普通の研究予算(つまり1テーマ当り年間数百万〜数億円の規模)で行えるスモールサイエンスの場合は全く違う。
例えば生命科学や材料科学や情報科学など、、これらは典型的なスモールサイエンスだが、これら何れの分野にも学術的に見ても応用的に見ても膨大な数のテーマが存在しており、
上に書いた額の研究費さえ得られれば後は研究者のアイデアが優れているか否か(と勤勉と少しばかりの運)が勝負の分かれ道になる。

そういう意味では、本当の貧乏人では無理でも、日本ぐらいの小金持ちでもチャイナやアメリカやヨーロッパ連合のような大金持ちと充分に勝負できるし、
それら大金持ちと真正面の対決が不利となれば逃げ場としてのニッチも無数にある。
そしてそれらのニッチが実は応用的にも学術的にもとても重要だと後で分かるケースが決して珍しくない、というのがここ10年ほどの日本人のノーベル賞受賞者数人の業績が実証していることだ。

だから、経済的にチャイナに大きく抜かれて今後も差が広がる一方の日本は、経済力の強弱で勝負がほぼ決するビッグサイエンスで真向勝負するのは賢明でない。
前から「生命科学や材料科学や量子情報で」と書いてきたように、スモールサイエンスでこそ日本は勝負すべきなのだ。
そしてその勝負に高い勝率で勝つには、若い才能が安心して基礎研究に専念できる環境と場を整えて提供してあげて安定した研究予算を支給し続けることだ。
今の40代になるまで時限ポストを転々とせねばならないような状況では、どれほど才能があろうと若い人の大半は疲労困憊し擦り減って潰されてしまう。


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