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野良ハムスター ★
しじみ ★
【宇宙】地球を周回する新たな天体を確認、月とは別…隠れていた「衛星」2つ観測、ハンガリーの研究チーム
日本学術会議、サマータイムに反対「健康害し、省エネならず」認知機能の低下や睡眠障害につながる[11/07]
【医学】iPS移植、パーキンソン病患者の脳に 京大が治験[11/09]
【医学】銃乱射の元海兵隊員も? 米退役軍人にまん延するPTSD[11/09]
【法医学】他人を陥れるために犯行現場に精子をバラまくことは可能なのか? 元NHK記者・弦本康孝被告は無実を主張するが…
【宇宙】銀河が衝突しブラックホールが急成長する瞬間の様子が捉えられる[11/09]
【はやぶさ2】搭載の小型ローバー「MINERVA-II2」に不具合、復旧は困難か[11/09]
【宇宙開発】ついに月の資源争奪戦が始まった、日本の動きは?[11/09]
人が認識する「連続した世界」は幻であるという調査結果[11/09]
【気象学】“エルニーニョ現象が発生か” 北日本除き暖冬傾向に 気象庁[11/09]

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【宇宙】地球を周回する新たな天体を確認、月とは別…隠れていた「衛星」2つ観測、ハンガリーの研究チーム
1 :野良ハムスター ★[]:2018/11/09(金) 09:27:19.31 ID:CAP_USER
地球の周りを回る天体は、月だけではないのかもしれない。半世紀以上にわたる憶測と論争を経て、ハンガリーの天文学者と物理学者のチームが、地球を周回する2つの天体の存在をついに確認したと発表した。

研究成果は、学術誌「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」に掲載された。論文によると、地球から40万キロ余りという、月までの距離と同じくらいの位置に潜んでいた謎めいた天体を、研究チームは苦心の末にとらえたとのことだ。天体は2つとも、すべてちりでできているという。

■近いけれど見えない

こうした天体の存在はずいぶん前から予想されていたが、実際にちりの雲が見つかったと初めて報告されたのは1961年のこと。天体の名前の由来となったポーランドの天文学者、カジミェシュ・コルディレフスキがそのかすかな姿を目にしたと発表した。しかし、その後も雲の存在は疑問視されていた。

「2つあるコーディレフスキー雲は、最も見つけにくい天体に数えられます。地球までの距離は月と変わらないにもかかわらず、天文学の研究者たちからほぼ見過ごされています」。ハンガリー、エトベシュ・ロラーンド大学の天文学者で、論文の共著者であるユディット・シュリズ=バロッグ氏はこう話す。「月だけでなく、ちりでできた“衛星”も私たちの惑星の周りを回っていると確認できたことに、とても好奇心をかき立てられます」

新たな研究成果によれば、コーディレフスキー雲の見かけの大きさは、夜空に見える月を30個×20個並べたのに相当する。宇宙での実際の大きさは約10万4600キロ×7万2400キロで、地球の直径の9倍に近い。

雲自体は巨大だが、それを構成する個々の粒子は直径1マイクロメートルほどと推定されている。こうした粒子に太陽の光が反射してかすかな光を放つが、光が極めて弱いため、今までは宇宙の暗闇の中に隠されたままだった。

「銀河や星の光などがある中でコーディレフスキー雲を検出するのは至難の業です」と話すのは、同じくエトベシュ・ロラーンド大学の物理学者で、論文共著者のガーボル・ホルバート氏だ。そこで、研究チームはカメラに特殊な偏光フィルターを使い、雲の中の粒子一つ一つに反射している散乱光を何とかとらえた。

■地球の周りの安定したポイント

地球の衛星が月以外にもある可能性は、何世代も前から天文学者たちが示唆している。地球の周囲の軌道には安定した特別な点が5つあり、そこで「月」が見つかるかもしれないと研究チームは考えた。

これら軌道上のスイートスポットはラグランジュ点と呼ばれる。この点では天体が、地球からも月からも一定の距離を保ったまま、比較的安定した位置にとらえられた状態となる。

1950年代、固体の月を探し出せないかと考えたコルディレフスキはまず、5カ所のうちL4とL5の2つを観測した。その結果、固体ではなかったが発見があった。ちりの雲が地球を周回しているというヒントが初めて得られたのだ。

ただし、コーディレフスキー雲の粒子は絶えず入れ替わっているため、太古からあるものの、常に変化する天体となっている。ちりの粒子は、地球か月のいずれかにわずかに引っ張られて抜け出したり、惑星間塵のあらゆる源から雲の中に引き込まれたりする。ペルセウス座流星群のような毎年の天文イベントもそうした源の1つだ。したがって、粒子自体は天文学的な時間でいえば雲に長くとどまりはしないかもしれないが、雲は地球や月が誕生した時から自然とそこに定着していた可能性がある。

https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/110800484/00.jpg
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/110800484/
日本学術会議、サマータイムに反対「健康害し、省エネならず」認知機能の低下や睡眠障害につながる[11/07]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 17:47:04.19 ID:CAP_USER
夏場に国全体の時間を早めるサマータイム(夏時間)の導入について、日本学術会議・生物リズム分科会は7日「健康を害し、省エネにもならない」と反対する提言を公表した。東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として導入を探っていた自民党は10月、準備期間の不足を理由に断念したが、検討自体は継続する意向を表明。提言は将来的な導入の可能性も断つことを狙った。

 提言によると、夏時間で午後の明るい時間が長くなると就寝が遅くなり、もともと夜型で短い日本人の睡眠時間が、さらに短縮。体内時計が乱れて睡眠の質も落ち、認知機能の低下や睡眠障害につながるとした。

共同通信
https://this.kiji.is/432809654932096097
【医学】iPS移植、パーキンソン病患者の脳に 京大が治験[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 17:49:45.72 ID:CAP_USER
京都大学の高橋淳教授らは9日、iPS細胞から育てた神経細胞をパーキンソン病患者の脳に移植したと発表した。医師主導による臨床試験(治験)の1例目。10月に50代の男性患者で実施した。患者は手術前と同じように過ごしているという。国内でiPS細胞の移植は目の網膜の難病に続いて2番目、保険適用をにらんだ治験は初めてとなる。

記者会見した高橋教授は「手術後の経過は良好。今までに積み上げてきた研究の審判が下るので厳粛な気持ちだ」と語った。

治験では、あらかじめ備蓄しておいた他人のiPS細胞から神経細胞をつくり、患者の頭蓋骨に穴を開けて特殊な注射針で移植する。今回は脳の左側に移植した。問題が起きなければ半年後に右側にも移植する。2年かけて経過を観察し、安全性と治療効果を確かめる。計画では計7人の患者に移植し、治験の結果をもとに大日本住友製薬が国に製剤化を承認申請する。

パーキンソン病は手足などが震える神経の病気で、厚生労働省の推計では国内に約16万人の患者がいる。神経伝達に欠かせないドーパミンという物質を作る脳の細胞が減って発症する。現在は不足したドーパミンを補う薬を飲んだり、脳に電極を埋めて電気刺激で症状を抑えたりする治療があるが、効果が持続しないなどの課題がある。

海外では、中絶した胎児の神経細胞を患者の脳に移植する治験が進み、症状の緩和などに効果が出ているという。ただ、移植に使う細胞を大量に調達するのは費用や倫理の面から難しい。血液などから作れ、ほぼ無限に増えるiPS細胞ならこうした問題が起きにくい。今回の治験がうまくいけば、再生医療の普及に弾みがつく。

iPS細胞からつくった細胞の移植は、理化学研究所などが治療の実施に向けた研究段階として2014年に、加齢黄斑変性の患者を対象に実施した。

https://www.nikkei.com/content/pic/20181109/96958A9F889DE1E5E7E4E6EBE2E2E2EBE3E3E0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO3359437030072018EA1002-PN1-2.jpg

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37564900Z01C18A1000000/
【医学】銃乱射の元海兵隊員も? 米退役軍人にまん延するPTSD[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 17:53:34.75 ID:CAP_USER
【11月9日 AFP】心的外傷後ストレス障害(PTSD)が、退役軍人へ及ぼす影響はどのようなものだろうか。

 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のバーで7日、銃乱射事件が起き、12人が死亡した。南カリフォルニア当局は、現場で自殺したイアン・デービッド・ロング(Ian David Long)容疑者(28)を実行犯と特定した。ロング容疑者は元海兵隊員で、PTSDだった可能性があるという。

■規模は?

 何百万もの退役軍人が、戦争によってもたらされる特徴的な心の傷であるPTSDを患っている。

 PTSDの症状は、不眠から、うつ、パニック発作、フラッシュバック、いら立ち、自傷行為までさまざまだ。

 退役軍人のPTSD患者数は統計によって異なるが、米退役軍人省(VA)は、イラク戦争またはアフガニスタン戦争に携わった退役軍人の最大20%が罹患(りかん)していると推定している。また、ベトナム戦争の兵役経験者の約30%が生涯にわたりPTSDを患っていたという。

 PTSDの原因はさまざまだ。戦争の恐怖を目撃したことに対する反応として現れることもあるし、戦闘地域で常時、厳重警戒状態が続くことも一因となる。例えばイラクで兵士たちは、道端に仕掛けられた爆弾や奇襲に常に警戒を強いられていた。

 そして脳の過剰な活動を鎮めることは、戦闘地域を去った後も難しい。

■治療法

 治療法はたびたび変わっているが、一般的には、医師が抗うつ剤を処方する。

 退役軍人省は、各種の心理療法を頼ることが望ましいとしている。同省は2006年、患者が自らのトラウマそのものについて学び、それを処理する認知処理療法(CPT)などの治療法を臨床医に訓練する取り組みを始めた。

 退役軍人省は、退役軍人の過敏性を抑えるために、その他の方法も取り入れている。

 退役軍人省傘下の米国立PTSDセンター(National Center for PTSD)のポーラ・シュヌアー(Paula Schnurr)所長は、治療法はここ10年で大きな発展を遂げ、多くの症例で効果を上げていると述べた。

 PTSDという状態に対する認識も、過去数十年で改善した。20世紀に米国が関与した紛争に参加した退役軍人は、自分のトラウマを秘密にすることが多かった。だが、軍司令官らは今、PTSDについて語り、いずれかの兆候があれば支援を受けるよう兵士たちに促している。(c)AFP

http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/-/img_2df761c624e564e3bb2c27ec86c62f55152164.jpg

http://www.afpbb.com/articles/-/3196878
【法医学】他人を陥れるために犯行現場に精子をバラまくことは可能なのか? 元NHK記者・弦本康孝被告は無実を主張するが…
1 :野良ハムスター ★[]:2018/11/09(金) 17:57:11.87 ID:CAP_USER
10月18日、かつて勤務していた山梨、山形両県での女性3人に対する強姦致傷などの罪に問われた元NHK記者の弦本康孝被告(30)が、懲役21年とした一審判決を支持した仙台高裁判決を不服として、最高裁に上告した。

■弁護士も本気でそんな話を信じているのか?

弦本被告は一貫して「私は犯人ではない。私に恨みを持つ人物が遺留物として私のDNA型を現場に残した可能性がある」として、無罪を主張している。

要は赤の他人が弦本被告の精液を何らかの方法で入手し、それを被害女性の陰部に塗り付けたということだが、そんなことが可能なのだろうか。

現役医師が呆れたような口調で話す。

「あり得ません。当たり前じゃないですか。よほど高度な技術を使ったら可能かもしれませんが、それには医療機関の協力がないと無理でしょう。そういう医療機関の仲間がいて、結託してやったとしたら、国家レベルの暗黒医療機関が存在しているということですよ。私はそんな医療機関の話を聞いたことがありません。弁護士も本気でそんな話を信じているのか?」

■春になってから刑務所に入ろうと企む人間も

これに対する現役弁護士の見解はこうだ。

「弁護人は『それは通らない』と説明するのが普通ですが、被告人の言いなりに弁護する御用聞きのような弁護士もいます。おそらく被告人の言いなりにならないと懲戒請求されてしまう恐れがあるので、しぶしぶ言いなりになっている弁護士が大半ではないでしょうか。国選はよほどのことがない限り、辞任できませんので、ある程度説得してもダメな場合、被告人の言いなりにならざるを得ない面があります。私選の場合、『弁護士として、そういうことはできない』と言って辞任できますので、その弁護人が私選なのであれば、ダメな弁護士ということになります」

弁護士も、頭から被告人の言うことを信じて弁護しているわけではないのだ。

となると、弦本被告は何を考えてここまで悪あがきをしているのか。

「控訴や上告の場合、未決勾留日数は大して延びません。でも、秋に判決が確定すれば、冬の寒い時期を刑務所の中で過ごすことになるので、それを避けるために上告して時間を稼ぎ、春になってから刑務所に入ろうと企む人間が現実にいるのです」(捜査関係者)

■「これは陰謀だ」と主張

実は筆者はこれとそっくりな事件を過去に取材したことがある。2015年2月3日、千葉県鎌ケ谷市のパチンコ店駐車場で、遊技中の彼氏を待っていた女性(29)が車ごとさらわれ、同県船橋市内の空き地でレイプされたという事件だ。その後、犯人として逮捕された男(36)は、「これは陰謀だ。私に恨みを持つ人物が、私の精液を犯行現場にバラまいたからだ。私にはまったく身に覚えがない」と主張したのだ。

その男が語る経緯はこうだ。

事件の半年前、繁華街で中国人の男に「いい仕事がある」と声をかけられた。一緒に雑居ビルのスナックに入ったところ、出された酒を飲まされた途端、前後不覚に陥った。次に気付いた時は全裸でベッドにくくりつけられていた。

「あなた、○○さんだね。トボけたってムダだ。あなたのことは全部知ってるよ。あなた、覚醒剤で捕まったとき、私たちの仲間のことをペラペラしゃべったね。それで私たち、大変迷惑しているんだよ」

その男は中国製の鋭利な刃物のような武器を突きつけ、「私たちの仲間になるか、今ここで死ぬか、どっちか選べ」と迫ってきた。

「なる、なるなるっ!」

>>2につづく
http://bunshun.jp/articles/-/9584
【法医学】他人を陥れるために犯行現場に精子をバラまくことは可能なのか? 元NHK記者・弦本康孝被告は無実を主張するが…
2 :野良ハムスター ★[]:2018/11/09(金) 17:57:48.11 ID:CAP_USER
■奇妙な指示を受けるようになった

すると、チャイナ服を着た女が出てきて、陰部に媚薬のようなものを塗られ、何度も手淫で射精させられた。

「あなたが裏切ったらあらゆる犯罪現場にこの精子がバラまかれることになるから。今や日本の犯罪捜査でDNA鑑定の信用性は絶対だ。あなたみたいに前科がある人間の言うことを警察は信用しないから」

それ以来、自宅の郵便ポストに紙片が投げ込まれるようになり、奇妙な指示を受けるようになった。

「あるときは送られてきた郵便物を指定のあった場所に運び、またあるときは車の中で女を見張るだけのこともあった。またあるときはATMで金を引き出したり、夜逃げの手伝いをさせられたこともあった。報酬は1回2万円。自分が何をさせられているのかすら分からなかったが、ヤバイことに片足を突っ込んでいることだけは分かった」

その後、男のマンションに詐欺の被害者だという人物が訪ねてきたり、人相の悪い男たちが玄関ドアを叩き壊そうとする出来事があったので恐ろしくなり、交際相手の女性ができたことから、その女性のアパートに逃げ込んだ。ところがその途端、鎌ケ谷市の事件が起きた。男は「自分はやっていない。その場所に行ったこともない」と訴えた。

■被害者は「この男が犯人に間違いありません」と断定

「きっと犯人は私の精液を陰茎や指に塗って、被害者の膣に押し付けたのでしょう。私は犯人ではありません。真犯人は別にいます。私の精液だけが犯行に使われたのです」

確かに不思議なこともあった。車内から採取された指掌紋は男と一致するものがなかった。車内や空き地の地面から採取した計7個の足跡も、男の家を捜索したときに合致する靴は見つからなかった。直接の証拠は被害者の膣内から男のDNA型と一致する精液が見つかったという一点だけ。犯人が浮上したのも、「ある男から犯行を告白された」というタレコミ電話が警察署にかかってきたのがきっかけだった。

だが、被害者の女性は逮捕後の面通しで、男の顔を見るなり、「この男が犯人に間違いありません」と断定した。車内に指掌紋がなかったのも、男が清涼飲料水を含ませたタオルで拭いていたことが判明。靴は処分したのかもしれないし、男には事件当日のアリバイがなかった。

2016年3月7日、千葉地裁松戸支部は「犯人は被告人である」と断定し、懲役7年を言い渡した。

「被害者が一貫して主張する犯人の特徴と被告人の特徴は一致しており、本件以外に被害者の膣付近に被告人の精液が付着する機会はない。犯人は片手で携帯電話を持ち、もう一方の手で足を持ち上げ、陰茎を膣付近に押し付けたと考えられるが、その際に他人の精液を陰茎の先端に塗るなど極めて不自然で不合理。被告人の主張は信用できない」(衣笠和彦裁判長)

■不妊治療に携わる医師の見解は……

男はこの判決を黙って聞いていた。さぞや不満だろうと思いきや、男は控訴することなく服役した。壮大な作り話だったのだろうか。

ちなみに不妊治療に携わる医師の見解は少しだけ違うのだ。

「よほど計画的に準備すれば、可能だと思います。採取してから試験管等に入れて、常温または冷蔵してあれば、1日以内なら精子は死んでいても検出は可能でしょう。しかし、レイプ現場のように女性が動き回るような状況では無理でしょう。人工授精の場合は、子宮の中に精子を注入するので、医療器具を要しますし、診察台か手術台で医師が行わなければ不可能です」

果たして、弦本被告は最高裁で逆転無罪を勝ち取れるのだろうか。
【宇宙】銀河が衝突しブラックホールが急成長する瞬間の様子が捉えられる[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 17:57:55.23 ID:CAP_USER
回転する銀河の中心にある銀河核が2つ存在する銀河の写真がハッブル宇宙望遠鏡とW・M・ケック天文台によって撮影されました。これは銀河と銀河が衝突合体する時のみ発生する現象で、2つの銀河核の存在によって、2つのブラックホールが急速に成長している様子が観測されています。

A population of luminous accreting black holes with hidden mergers | Nature
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0652-7

Astronomers Unveil Growing Black Holes in Colliding Galaxies | NASA
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2018/astronomers-unveil-growing-black-holes-in-colliding-galaxies

宇宙では銀河と銀河の衝突は頻繁に起こるもの。銀河同士の衝突が起こると、ブラックホールは膨大なエネルギーを重力波として放出し、研究者はこの重力波の観測に成功しています。発生初期の宇宙ではこのような衝突が頻繁に起こるので、このような「核を2つ持った銀河」も、より頻繁に発生するものだとみられています。

以下の画像に写っているのが、横並びになった2つの銀河核。
https://i.gzn.jp/img/2018/11/09/growing-black-holes-colliding-galaxies/001_m.jpg

また、今回の研究結果により、我々の銀河がアンドロメダ銀河と衝突した時にも同様のことが起こる可能性が示されたとのこと。「銀河を衝突させるコンピューターシミュレーションから、衝突合体の最終段階にはブラックホールが急速に成長することが示されました。2つのブラックホールが干渉するこの時期に、我々の観測結果と同じことが見られるでしょう」と研究チームの1人であるフロリダ大学のLaura Blecha氏は語りました。Blecha氏は「衝突合体が進むにつれブラックホールの成長スピードが速くなるという事実は、ブラックホールがどのようにして巨大になるのかという理解の助けとなります」とも述べています。

2つの銀河が合体するプロセスは非常にゆっくりで、10億年以上を必要とすると考えられています。そして最終的な合体の前に、多くのガスやちりがはじき出されるとのこと。はじき出された物質は、合体する銀河の中心の回りを、分厚いカーテンのような形で覆います。この時、いくつかの物質はブラックホールへと落下し、ブラックホールはこれらを燃料として成長を加速させます。ブラックホールの急速な成長は衝突合体が起こる最後の100万年〜200万年に起こると考えられており、研究者たちが捉えた写真は、この段階の銀河にあたります。この2つのブラックホールは距離にして3000光年しか離れていないとのこと。

接近する2つの銀河核を見つけるのは容易ではありません。これまでに発見された銀河の衝突合体は、ブラックホール衝突の初期段階のものがほとんどでした。銀河同士の衝突はガスとちりによる分厚いカーテンに覆われているため、発見が難しいのです。今回、研究チームは赤外線を使った高解像度の観察を行うことにより、このカーテンの向こうにある、合体する銀河核の位置を特定することが可能となりました。

研究チームはまず、過去10年分のガンマ線バースト観測衛星(BAT)のX線データを洗いざらい調査し、活発かつ視覚的にはぼんやりとしたブラックホールを探しました。ブラックホールの回りのガスはX線を出しており、X線の明るさからどのくらいの速度でブラックホールが成長しているのかがわかるそうです。研究を始めた当初は本当に隠れた「衝突する銀河」が発見できるかどうかわからなかったそうですが、コンピューターシミュレーションの結果から、分厚いカーテンに覆われた銀河の存在可能性が示されたといいます。

研究者はハッブルのアーカイブを念入りに調査して、X線データが示す「衝突する銀河」を特定。W・M・ケック天文台のシステムを使って観測を行いました。今回の研究では、X線データを使って「カーテン」を取り払ったことと、これまで以上に広範囲を観測したことが、成功につながる鍵だったようです。

なお、発見された2つの銀河は、今後数百万年のうちに衝突を完了させ、巨大な重力波を生み出すものとみられています。

https://i.gzn.jp/img/2018/11/09/growing-black-holes-colliding-galaxies/000.png

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181109-growing-black-holes-colliding-galaxies/
【はやぶさ2】搭載の小型ローバー「MINERVA-II2」に不具合、復旧は困難か[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 18:02:54.01 ID:CAP_USER
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月8日、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者説明会を開催。その中で、探査機に搭載した小型ローバー「MINERVA-II2」について現状を明らかにした。説明によると、データ処理系に深刻な不具合が発生しており、予定していた工学ミッションの遂行が難しい状態だという。

MINERVA-II2は、直径15cm×高さ14.5cm、重量877gの小型ローバー。MINERVA初号機に似た8角柱の形状をしており、小惑星表面に投下し、ホッピングで移動する4種類の異なるメカニズムを試す予定だった。なお、9月に投下済みの「MINERVA-II1」はJAXAが開発したが、このMINERVA-II2は大学のコンソーシアムが開発している。

JAXA開発のMINERVAが回転型モーターで発生させたトルクを利用していたのに対し、MINERVA-II2の移動アクチュエータは仕組みが異なる。各大学が開発した4種類のうちの3つは、直線的に動く質量の反動を利用しているのだ。

山形大学の「環境依存型座屈機構」は、熱膨張率が異なる2種類の金属を組み合わせ、バネのように伸びたり縮んだりできる仕組み。昼と夜の温度変化により2つの状態が切り替わるため、動作に電力が不要なことが大きな特徴だ。

大阪大学の「板バネを用いた弾性エネルギー解放型撃力発生機構」は、板バネを凹んだ状態で搭載しておき、凸状に解放したときの反動を利用する。解放にはロック機構を利用するが、形状を戻す仕組みはないため、1回動作したら終わりだ。

東京電機大学の「永久磁石型撃力発生機構」は、金属の重りが永久磁石にくっつくときの衝突力を利用する。駆動にはDCモーターを利用しており、電力があれば何度でも動かすことは可能だ。

東北大学の「偏心モーター型マイクロホップ機構」のみ、偏った重りを回転させてトルクを発生させるが、MINERVA初号機などと違い大きくホップするのではなく、スマホがバイブで振動するように、微小なホップを連続して小惑星表面をなぞるように移動する。

また、移動の様子を確認するため、東京理科大学が開発した「MICAM」カメラを2台搭載した。そのほかローバーには、温度センサー、加速度センサー、フォトダイオードなども内蔵されている。

コンソーシアムの代表を務める東北大学の吉田和哉 教授によると、通信系は正常に動作しているものの、データ処理系の動作が不安定で、ローバーのテレメトリなども得られない状態だという。アクチュエータやセンサーはデータ処理系の先にあるため、このままでは、アクチュエータを動かすことも、カメラ画像を取得することもできない。

不具合が起きているのはデータ処理系で使われているFPGA。FPGAは論理回路を再構成可能(プログラマブル)なチップだが、吉田教授によれば、電源投入時に論理回路が正常に設定されない現象が起きているという。これまで、軌道上で何度か電源の再投入を試したものの、状況は改善されなかった。

この問題は、打ち上げ前の最終試験で初めて発生。それまでの電気試験などでは異常は見られなかったものの、最終的に構体内部に組み込んだところ、動作が不安定になったそうだ。しかし開発期間が極めて短く、打ち上げまで時間が無かったため、トラブルシューティングが間に合わず、そのまま搭載することになった模様だ。

軌道上で電源を入れ直してみても改善しなかったことから、復旧は極めて難しい見込み。ただ探査機から分離すると、電源が探査機本体の給電からローバーの太陽電池に切り替わり、電気的な状態が少し変化するため、僅かながらではあるだろうが、まだ復旧する可能性は残る。

しかし吉田教授は、「そういった一縷の望みに賭けるのではなく、作戦を変えることを考えている。正常に動作している通信系を活かして実験できないか検討している」と述べる。MINERVA-II2は今のところ、2019年7月頃に投下する予定だ。実際にどのような運用を行うかについては、改めてそのときに説明したいとした。

■はやぶさ2に搭載した小型ローバー「MINERVA-II2」
https://news.mynavi.jp/article/20181109-721470/images/001.jpg
はやぶさ2には、合計3台の小型ローバーを搭載している
https://news.mynavi.jp/article/20181109-721470/images/002.jpg
搭載した4種類の移動アクチュエータ。それぞれ特徴的
https://news.mynavi.jp/article/20181109-721470/images/003.jpg
搭載カメラは東京理科大学が開発。SXGAの画像が取得可能
https://news.mynavi.jp/article/20181109-721470/images/004.jpg

https://news.mynavi.jp/article/20181109-721470/
【宇宙開発】ついに月の資源争奪戦が始まった、日本の動きは?[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 18:14:23.36 ID:CAP_USER
■世界最大の国際宇宙会議IAC2018を作家の川端裕人氏がレポート

 国際宇宙会議(IAC)は、第二次世界大戦直後に発足した「世界最大の宇宙会議」だ。第69回目となる今年(2018年)は、ドイツ・ブレーメンで10月1日から5日まで開催され、80カ国以上から6500人が参加した。その中で、中心的な話題となったのは「月資源探査」と「月開発」だった。

 刻一刻と変化する宇宙シーンにおいて「年に一度」のイベントを定点観測すると、思いの外大きな変化が見て取れる。前回のアデレード大会においては、「小型人工衛星」によるビジネスと「火星探査」が非常に大きく取り扱われていたのだが、今回は「小型人工衛星」の話題が減って、「火星探査」よりも「月」が注目された。

■月の周回軌道に宇宙ステーションを建設

 地球を周回する低軌道に小型衛星を大量に打ち上げ、通信、リモートセンシングなどのサービスに活用するのは、もう将来計画ではなくすでにリアルなビジネスだ。それゆえ、宇宙利用や宇宙探査の将来を占う国際会議への出展も一段落した感がある。それが今回、話題が減った理由だろう。

 一方で、火星から月へのシフトには、別の理由がある。国際宇宙ステーション(ISS)の後継として新たな宇宙ステーション「深宇宙ゲートウェイ」を月周回軌道に建設する計画が現実味を帯びてきたことだ。これは、2017年のアデレード会議の会期中にアメリカのNASAとロシアの宇宙機関ロスコスモスとの合意として発表された後、2019年度から米議会が予算化することになり、2022年には最初のユニットを打ち上げるというハイスピードで計画が展開されている。

 ISSと同様、大規模な国際協力の場になることは間違いないが、それに加えて民間の参加も促す方針だということで、産業界が鋭い反応を見せている。

 アデレードでは、ボーイング、エアバス、ロッキードマーティンといった大手企業は火星探査や、火星有人飛行にかかわる提案を前に押し出していた。それが深宇宙ゲートウェイ計画を受けて、一斉に月シフトを果たしたというわけだ。もちろん「火星」を目標から外したわけではないが、それよりも近くにある現実的な目標として「月」を見直した格好だ。

続きはソースで

https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/110800486/ph_thumb.jpg
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ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/110800486/
人が認識する「連続した世界」は幻であるという調査結果[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 18:31:02.86 ID:CAP_USER
人間の脳は4分の1秒ごとに注意のパルス(拍動)を出しており、その都度、脳は何に集中するかを切り替えることができます。パルスとパルスの間には隙間があるため、人間は「知覚していないはずの隙間」を持ち合わせるはずなのですが、脳はこの隙間を1本の映画を作りだすように埋めるため、連続した知覚を経験していると認識するそうです。

A Dynamic Interplay within the Frontoparietal Network Underlies Rhythmic Spatial Attention: Neuron
https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(18)30636-6

Neural Mechanisms of Sustained Attention Are Rhythmic: Neuron
https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(18)30630-5

The spotlight of attention is more like a strobe, say researchers
https://www.princeton.edu/news/2018/08/22/spotlight-attention-more-strobe-say-researchers

プリンストン大学とカリフォルニア大学バークレー校の研究者たちによるチームは、人間とサルを対象にした研究で、脳には「1秒あたり4回の注意力の拍動がある」ということを示しました。人間の「注意」は客席照明のように常に一定の明るさで照らされているものではなく、強烈に照らされたり勢いが弱くなったりするスポットライトのようなものだ、と研究者は説明。そして4分の1秒、つまり250ミリ秒ごとに、脳は「舞台」の上のアクションだけではなく、その人の周囲にあるすべてのものを捉えようとするとのこと。

「私たちが多少なりとも知覚できるとき、その知覚は短時間の間で不連続に、そしてリズミカルに起こります」とプリンストン神経科学研究所(PNI)の Sabine Kastner氏は述べています。

人間は不連続な知覚を行っている、という調査結果は、「ではなぜ人間は途切れなく連続した世界の認識を行えるのか?」という疑問につながります。この点について、カリフォルニア大学バークレー校のRandolph Helfrich氏は「考えられる可能性としては、私たちのデータが間違っているか、人間の知覚の理解にバイアスがかかっているかです」と述べ、「私たちは研究によって、その答えが後者であることを示しました。私たちの脳は、経験していないギャップがあるにも関わらず、知覚を1つの映画のように結合させているのです」と続けました。「視覚の世界における私たちの主観的経験は幻です」とKastner氏。

研究者は「知覚はオン/オフがあるものではない」という点を強調しつつ、最大フォーカスが1秒に4度のサイクルであることを説明しています。PNIのIan Fiebelkorn氏は「250ミリ秒ごとに、人は注意を切り替える機会を得ます」と述べており、人は必ずしも集中する対象を変える必要はないものの、脳は優先順位を入れ変えて何に集中するかを決定できるとしています。

1924年に脳波計が開発されてから、このような「脳リズム」の存在は広く知られてきました。しかし、このリズムが何のために存在するのかを、研究者は本当の意味で理解していなかったといいます。今回の研究によって、脳リズムと行動の関係が明らかにされたとのこと。

脳リズムの存在は、人間以外の原始的な生き物でも確認されています。何か1つのものに極限まで集中すると、天敵から襲われることにつながるため、集中にパルスがあることは進化の側面からみて有利なことであるためです。

研究者たちは、同様の現象を人間とマルクザルの両方で確認しており、「これは、人間の行動の根底にありながら、多くの種で確認できるものです」と述べました。

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181109-spotlight-of-attention/
【気象学】“エルニーニョ現象が発生か” 北日本除き暖冬傾向に 気象庁[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 19:09:22.30 ID:CAP_USER
南米沖で海面水温の高い状態が続いていることから、気象庁は8日、「エルニーニョ現象が発生したとみられる」と発表しました。この影響で、日本は北日本を除いて暖冬傾向になると予想されています。

「エルニーニョ現象」は、南米・ペルー沖の東太平洋の赤道付近で、海面水温が平年より高くなる現象で、日本を含め、世界の天候に影響を及ぼすと考えられています。

気象庁によりますと、この海域の海面水温がことし6月ごろから平年よりやや高い状態が続き、先月は平年より0.9度高くなりました。

このため気象庁は、9日、「エルニーニョ現象が発生したとみられる」と発表しました。

「エルニーニョ現象」の発生は平成26年の夏から平成28年の春にかけて発生して以来で、少なくとも来年の春ごろまで続く見込みだということです。

これまでのところ、日本の気候に大きな影響はみられていないということですが、「エルニーニョ現象」が冬場に続くと暖冬になりやすく、この冬も北日本を除いて暖冬傾向になると予想されています。

また、日本列島の南岸を低気圧が通過しやすくなるため、東日本や西日本の太平洋側では雨が多くなり、寒気の流れ込みと重なると雪が降ることがあるということです。

気象庁の担当者は、「その時々の気圧配置の状況や寒気の流れなどによって天候は変わるので、常に最新の気象情報に注意してほしい」と話しています。

■10月の海面水温(上)と平年偏差図(下):太平洋赤道域の海面水温は西部から東部のほぼ全域で平年より高い(気象庁)
https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/7/2/27229/suion.png
11月〜来年5月にかけての海面水温予測(気象庁)
https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/7/2/27229/kaimensuion.png
エルニーニョ現象のしくみ(気象庁)
https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/7/2/27229/pacific.png
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181109/K10011704741_1811091619_1811091620_01_02.jpg

関連記事
エルニーニョ現象が発生!来春まで続く「暖冬傾向か?」 | ハザードラボ
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/7/27229.html

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181109/k10011704741000.html
◆スレッド作成依頼スレッド★61◆
97 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 19:57:45.25 ID:CAP_USER
>>96
(´・ω・`)ニュー速+のほうに立てました
【ジェンダー論争】「女子は理系に不向き」日本に巣くうジェンダーの呪いを解くために
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1541761006/
【宇宙実験】ISS「究極の魔法瓶」宇宙から帰還へ 中に実験試料[11/09]
1 :しじみ ★[sage]:2018/11/09(金) 20:53:12.85 ID:CAP_USER
大気圏突入の熱と衝撃から中身を守れるか−−。「タイガー魔法瓶」(大阪府門真市)が宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した断熱容器が11日朝、宇宙での実験試料を中に入れた状態で地球に帰還する。国際宇宙ステーション(ISS)から物資を持ち帰る日本初の実験だ。同社の開発メンバーは試行錯誤の末の「究極の魔法瓶」が役目を果たせるか、期待を込めて見守っている。

JAXAが2015年、タイガーに共同開発を持ちかけた。地球帰還時に最大40G(1Gは地球上の重力)かかるため、時速200キロでコンクリートにぶつけても壊れない強度が求められ、中身を取り出すまでの時間を考慮し容器内を4日間以上、4度前後に保つ必要がある。

 「家庭用品メーカーが宇宙事業に関与していいのか」。失敗のリスクを懸念する意見も出たが、「魔法瓶業界の代表として挑戦しよう」と決まった。魔法瓶やステンレスボトルを担当する中井啓司さん(54)ら3人でチームを組み、開発を始めた。

 魔法瓶はステンレスの二重構造で、真空の空間を作って断熱している。回収用の断熱容器も基本は同じ仕組みだが、魔法瓶より大きいため溶接などの精度が落ち、変形もしやすい。設計を何度もやり直し、約1年半後、ステンレスの厚さを4倍にし、真空容器の上に一回り大きな真空容器をふたのように重ねる構造で条件をクリアした。まさに「魔法瓶の究極形態」(同社)となった。JAXAと共に特許を出願したという。

 容器は直径29センチ、高さ34センチ、重さ約10キロ。ISSの無重力環境で結晶化されたたんぱく質を入れ、円すい形の小型回収カプセルに納められている。このカプセルは今月8日、無人補給機「こうのとり」7号機に搭載され、地球に向けて出発した。

こうのとりは大気圏突入前にカプセルを分離し、自身は燃え尽きる。カプセルは11日朝、パラシュートを開いて太平洋の南鳥島近海に着水し、船で回収した後、日本へ運ばれる予定だ。

 ISSには日本の実験棟「きぼう」があるが、成果物を地球に持ち帰るには米露の宇宙船を頼るしかなかった。JAXAは今回の実験を機に日本独自の回収技術を獲得し、将来的には有人輸送への応用も視野に入れる。

 中井さんは「カプセルを無事に帰すのが今回のミッションだが、帰ってきた時がまた新たなスタートライン。この経験を新製品開発などに生かしたい」と実験成功に期待を寄せる。

小型回収カプセルに収納する前の断熱容器=JAXA提供
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/11/09/20181109k0000e040271000p/9.jpg?1

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181109/k00/00e/040/244000c


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