論文の共同執筆者で、米ブラウン大学(Brown University)博士課程修了研究者のリ・シュアイ(Shuai Li)氏は、AFPの取材に「今回の研究では、周回探査機の観測データを用いて、月の内部の水を示す痕跡を月全体で確認した」と語った。「こうした水は、未来の月探査のための原位置資源として利用される可能性がある」のだという。リ氏は現在、米ハワイ大学(University of Hawaii)の所属。
プエルトリコ大学(University of Puerto Rico)アレシボ(Arecibo)校にある惑星居住可能性研究所(Planetary Habitability Laboratory)のアベル・メンデス(Abel Mendez)所長は21日、ブログに投稿し、「最も考えられる説明は、1つ以上の静止衛星からの送信信号」だと説明している。
この海綿は水深70〜219メートルに生息している。米サウスカロライナ医科大(Medical University of South Carolina)のマーク・ハマン(Mark Hamann)研究員によると、米ヘンリー・フォードがん研究所(Henry Ford Cancer Institute)と合同で行った実験で、この海綿に含まれる複数の分子に、膵臓がんのがん細胞を選択して破壊する働きがあることが分かった。