- 市川森一の作品の思い出と批評
333 :どこの誰かは知らないけれど[sage]:2011/12/12(月) 17:43:24.64 ID:sQDUKEyz - >>330
大雑把な言い方をすると、早くに父を亡くし 残った母親も結核で亡くなった(新型治療薬が戦中・戦後で手に入らなくて死んだので 市川氏曰く「ある意味で戦争に殺された) その後は妹と親戚中をたらい回し。 洒落にならない継子扱いを受けてきたと、細々と語っておられる。 それゆえ「人間の持つもっとも醜い部分は、親子の情、母親の愛。 電車の中で土足で座席に上ってる我が子を放置している母親を見ると怒りがわきます」と語り ワイドショーでは、日光江戸村猿軍団に対して「こういう子を養子にしようかな。 人間の子よりもよっぽどいいかもしれない」とコメント。 市川作品で「親子の愛」「母の愛」が描かれる時はたいてい エゴイスティックに描かれるか、悲惨な結末を齎される場合が多い。 まあご本人が生粋のニヒリストだから、コンプレックスの裏返しゆえだったかもしれないけど そういう前提で『グッドバイママ』を観たり『シルバー仮面』の『はてしなき旅』や 『傷だらけの天使』の『母のない子に浜千鳥を』を観ると、いろいろ考えさせられるよ。
|