トップページ > 名言・格言 > 2019年05月16日 > rNPLCH7D

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名無しさん@お腹いっぱい。
アドルフ・ヒトラーの名言
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16

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他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
142 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:04:28.00 ID:rNPLCH7D

日本人の没落というときに、何が一番気になるかといったら、
今後右肩上がりの経済成長が続くとか、
マルチメディアがどうしたとかいうことよりも、
この国にいる子供たちが元気なのかどうかということが、僕は一番気になります。


いまのような、どこに自分たちが行くんだろうと、
自分で考えないとわからない時代が来たときに、
歴史的なことに対する無知とかいうのはいずれしっぺ返しが来る。


幼いときにしこみ過ぎるとだめになるんです。
少年野球のエースが、たいてい肩やヒジを壊しちゃうみたいに、
好奇心そのものを奪ってしまう。


若い人たちは何か作品を作っても
「まあ、それだけのものだ」っていう見きわめをつけてしまってる。
善良だし、ちゃんと働くけど、どこかさめてるんですよね。
でも(そんな時代の境遇に)押し流されたらいけないんです、
絶対に。自分たちのやり方や生き方を見つけないといけないんですよ。


今は、人間の都合のいいものだけが自然だと思われています。
蚊やハエは要らないものだから自然ではない。殺したってかまわないんです。
でも、そのような人間中心主義的な考えは根本的に間違いだと思います。
人も獣も木々も水も、皆等しく生きる価値を持っている。


シータは、田舎娘だから、首なんかもすっごく太くしたんです。
今の子供たちは、お姫さまを登場させると、それだけでひねくれちゃう、
「かわいく生まれていいわね」って。
じゃ、お姫さまなしでやろうと思って。
でも、人間ってキラキラしてると魅力的ですよ。


ボクのキャラは、人間の思いのある一部を取り出したキャラなんです。
メカも、小さなものが好きなんです。
『ヤマト』みたいなバカデッカイコックピットだと、チームワークなんてないでしょ。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
143 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:04:43.14 ID:rNPLCH7D

この、なんか、人がボロボロ崩れていくような傾向というのは、
一段と激しく、はっきりしてる。どこに辿り着くか、見当もつかないけど。
どうも人間の世界で起こってることと、自然界で起こってることが連動してるから。
日本だけじゃないんですよね。東アジア全域もすごいし、ブラジルもひどい。


風景を大きな画面でウワァーッと一生懸命描いたところで、
スクリーンに映してみたら、べつに大きく描くことなかったんじゃないかって、
きっと感じるでしょうね。


嘘かほんとうか、ドイツ人に日本人が、
「なんでこんなにみっともなく飛行機をつくるんだ」と聞いたら、
「百姓が乗るものだからこれでいいんだ」と答えたという笑い話があります。
アメリカにもその種の話がありまして、
「カウボーイが乗るのに、なんできれいにしなきゃいけないの?」とかね。


少年時代の堀越二郎の夢に出て来る草原は、空想の世界の草原です。
でも、終わりの草原は現実で、「あれはノモンハンのホロンバイル草原だよ」って
スタッフに言っていたのですけれども。
だいたい今の人はだれもそんな地名さえ知りませんね。
ぼくの想像で描いたホロンバイルですが。


線だけはいまの技術でデジタル化すると、
にじみを掃除してしまうものですから、全然ぼやけないできれいに表示されます。
すると、丸見えになってしまったようで、はっきりわかりすぎて
ちょっとガッカリしたりするんです。
もう少しぼやけてくれた方がいいと保守的な自分は思うんですが(笑)。


堀越二郎の声はずいぶんいろんな候補が出まして、
この人は芸達者だとか、人気があるとか、それこそたくさんの声を聞きました。
ところがどれもこれも納得できなくて選びあぐねていたところ、
ほとんど同時に、鈴木プロデューサーとぼくが「庵野がいい!」って気づいたんです。


堀越二郎はよくしゃべる人間ではないですから、
そうすると、やっぱり存在感が大事なんです。
思い入れたっぷりに演技されるよりも、ボソッとしゃべってくれたほうが
いいんですよね。それで、庵野がいい、と。ほんとによくやってくれました。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
144 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:04:57.87 ID:rNPLCH7D

ジブリのスタッフに見覚えのある飛行機を描いてもらうと、
みんな一生懸命描くんですけど、たいがいアメリカ機かソ連機です。
ちょっとした線の違いでどちらかに変わる。ドン臭く描くとソ連機(笑)。
スマートに描くとアメリカ機になるんです。そういう線の違いなんですね。


堀越さんが、靖国神社の遊就館に置いてある零戦の前で、
こっちを向いてにっこり笑っている写真があるんです。
そのときに風防を前から初めて写真で見たんですけれど、
もう度肝を抜かれましたね。これはすごい風防だと。


丘の上で菜穂子が絵を描いているシーンがありますけど、
あれはふつうに描くと人物が荒くなってしまうので、
その部分だけ160%に拡大して、菜穂子だけ大きく描いて、
縮小してはめ込んで精密にするというようなことをやっています。


ぼくはもう剽窃するのは上手な人間ですから。


フレームってぼくらが呼んでいる画面というのは、
横30センチ、縦が18センチぐらいの大きさです。
それ以上大きくなると、手間がもの凄くたくさんかかってしまうんです。
部分的に大きく描いてはめ込むことは、いまの技術なら可能なのですが、
それもやっぱり手間の問題になりますね。


いまのドイツ人もさほど親日的ではないのではないかとぼくは思っているんです。
ジブリにはドイツ人でイタリア国籍を持っている女性スタッフがおりまして。
ぼく、彼女に「ドイツ人は日本人に好感を持っていないだろう?」
って聞きましたら、「よくご存知ですね」ってニッコリ笑いました。


堀越二郎のことを描かないと、かつてのこの国のおかしさは出てこない。
そう考えたんです。けっきょく堀越二郎という人の正体はつかめませんでした。
まあ、つかむ必要もないとも思った。
堀越二郎の評伝をつくったってしようがないと思った。
それで堀辰雄なんです。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
145 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:05:21.06 ID:rNPLCH7D

大きく描いたからといって細かな表現が生まれるわけじゃないんです。
むしろ大きく描くと描く人間の注意力も薄くなります。
人間は自分の見える範囲で描いてますから、
小さく描いても大きく描いてもだいたい絵としての密度はおなじということになります。


昔はコピーしてセルにするときに、絵が滲んでモヤモヤしてしまうんですが、
モヤモヤしてしまうおかげで、そこにあるけど見えないだけ、
というような空気を作り出せました。
いまデジタルでやると、滲みなく線がもうピシッとはっきりでてしまう。
点だけ打っていくと、点だけにしか見えないのですよ。


零戦だってぼくは描きたくないと思っていました。
「こんなややこしいもの描けない」って、ずっと思っていましたし、
試写を見ても、やっぱりへたくそだなあって思いました。
ぼくらがやっている精度では零戦は描けないんです。
小さく描いたものが、映画画面でこんなでかくなりますから。


全然傾向が違いますけれども、堀越二郎と本庄季郎という人は
二人とも日本を代表する飛行機設計家だったと思います。
ものすごく合理的なのが本庄さんで、堀越さんはなんかとらえどころがなくて、
そしてカリスマ性がありますね。堀越さんは不思議なオーラを持っている人ですね。


実生活で存在感ある人間のほうがいい声を出すんです。
たとえ下手でも。『耳をすませば』のお父さん役で
評論家の立花隆さんに出ていただいたこともあります。
「娘の部屋に、ノックもしないで入るお父さんなどいるはずがないよ」
とかってシナリオにいろいろ文句をつけていましたけど(笑)。


「不安がるのが流行っているけど、流行に乗っても愚かなる大衆になるだけだからやめなさい」と。
「不安なときは楽天的になって、みんなが楽天的なときは不安になれ」とね。
よくわかんないけど(笑)。


近頃、年をとったせいかぼくなんかもよく
「この国はどうなるんでしょうか」と聞かれるんですよ。
若い人たちはやたら「不安だ、不安だ」と言うんですが、
ぼくは「健康で働く気があれば大丈夫。それしかないだろう」と言い返しています。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
146 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:06:03.21 ID:rNPLCH7D

ぼくの親父は戦争に負けたら負けたで、
平気でアメリカ兵と友人になってそいつを家に連れてくるような男でした。
そのときぼくは四歳だったんですが、アメリカ兵が家に来たとき、
日の丸のついているオモチャの飛行機を、隠したことをはっきり覚えているんです。


食い物がなくなったら、ひとは農業をやりますよ。
クマやサルがいっぱい出てくるようなところになっても、
しようがないから、そこで農業をやるようになると思います。


隣に保育園をつくっていちばん得をしているのは、じつはぼくなんです。
どんなに陰々滅々となっても、子どもたちの顔を見ると
「よしッ、気を取り直さなきゃ」と思うんですよ。
「君たちの未来は真っ暗だ」なんて言えませんからね。


年金のために子どもを産まなきゃいけない、なんて発想だけは、
絶対やめたほうがいいですね。ばかげた発想です。
違いますね。年金のためじゃなく、女性は子どもを産んだほうがいいんです。
将来が不安だったら、子どもを抱えたほうがちゃんと生きられると思います。


福島第一原発の事故のときは、あれを支えていた体制が
「旧軍」とちっとも変わっていないかったことに気づいて、
もう、吐き気がしました。


消費生活だけしていたって、ろくなことはないですよ。
そう思いませんか?


戦争前の、ぼくの記憶にない世界は灰色にしか思えなかった。
ところが親父は「いやあ、いい時代だった」って言うんです。
「浅草はよかった」とかって。かつてはこれが信じられなかった。


思うにジャンニ・カプローニという人はルネッサンスの人ですね。
なんて面白い人だろうと感心するんです。
レオナルド・ダ・ヴィンチもいろいろ考えましたが、
つくらなかったものと、つくってもダメだったもののほうが多いですから。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
147 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:06:19.81 ID:rNPLCH7D

突然ルーマニアの娘もやって来ました。
『キャプテン翼』というアニメーションを見て日本語を勉強し、
日本語でアニメーションを見たくてこちらに来たとか。
かれらは独学で日本語を喋れるようになったんです。凄いですね。


庵野と出会ったのはもう30年も前のことです。
大阪から出てきたとき庵野は23歳で、ぼくは43歳。ちょうど20歳違いです。
庵野はそのままスタジオに住み込んで『風の谷のナウシカ』の
作画スタッフをやることになりました。
最初見たときは、宇宙人が来たと思いましたよ。


ぼくカプローニっていうおじさんがだんだん好きになってきたんです。
映画では、「これは美しい夢なんだ」と言い、
そのあとで「呪われた夢だ」って言ってもらいました。


日本軍は中国へ行って酷いことをやって、
南方に行っても酷いことをやって、多くの日本の兵隊さんが餓死した。
ニューギニアの餓死寸前だった兵士の手記も読みましたが、
なんというか、つまり、ほんとうに屈辱的だったんです。


アニメーションというのはけっこう不便なものでして、
嘘をついてもいいやと思えるものはいいのですが、
嘘ついたとたんに怒涛の如くいろんな抗議が出てきそうなものは難しいです。


日本のアニメーションが外国に受け入れられているなんていっても、
こんなもので浮かれていたら絶対間違いです。
まして経産省あたりが日本の輸出産業として
アニメーションをどうこうするとか言っていますが、
ぼくははっきり言ってそんなのバカだと思っています。


ぼくらにイタンビューに来たドイツの漫画雑誌の編集者とか
アニメーション関係の連中というのは、ピアスを鼻とか口とかにつけていたり
髪の毛をおっ立てていたりして、来るヤツ来るヤツほぼ全員が、
ドロップアウトしたようなスタイルの連中でした。
映画祭に来るのは概ねへんなやつらです。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
148 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:06:41.84 ID:rNPLCH7D

ぼく、『草枕』が大好きで、飛行機に乗らなきゃいけないときは
必ずあれを持っていくんです。どこらでも読めるところも好きなんです。
終わりまで行ったら、また適当なところを開いて読んでりゃいい。
ぼくはほんとうに、『草枕』ばかり読んでいる人間かもしれません。


漱石のいい読者ではないんですけれど。
ぼくは漱石の作品より、漱石そのものが
好きになってしまったと言えるかもしれません。


尾道を歩いてて、あれが『男たちの大和』の撮影現場だってところを見たら
兵員の格好したエキストラが歩いてるんですよ。
全部、ロングから見てもデブなんですよ。
それじゃ海軍なんか表現できっこないじゃない!どうかしてる。
映画ってもう少し、世界に肉迫するものだったんじゃなかったのか。


プロパガンダのためにやるもんじゃないって、僕は思いますよ。
だからね、『風立ちぬ』で自分のことを描いたって言われるとイヤなのは、それです!
僕は自分のことを描いたんじゃない、堀越二郎を描いたんだ。
二郎を取り戻したんです。僕流に取り戻したんです。


日露戦争の挿話はみんなかっこよすぎますからね。
水野広徳の『此一戦』なんかを読んでいても談話話みたいです。


太平洋戦争開戦時の日本の戦艦は十二隻でしたか。
大和、武蔵、陸奥、長門、扶桑、山城、伊勢、日向、金剛、比叡、?名、霧島。
あの城郭型といわれるすごい艦橋は、あれ、役人根性でデカくなったのでしょうね。
あの艦橋の高さは日本海軍がだめになった証拠だと思います。


僕もときどき小狂人になります。


『風立ちぬ』で関東大震災の隅田川を描かなきゃいけなくなったので、
「よしッ、浅草の松屋デパートを描けるゾ!」と思っていたんですよ。
あれが復興のシンボルになるだろうと勝手にイメージしていたら、
時代がずれていたことがわかりましてね。残念ながら描けなかった。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
149 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:09:10.72 ID:rNPLCH7D

カーブを描く昔の道で、両側にお茶の垣がある道なんかは、
真横から見たら奥まで見えないんだけど、手前から見た瞬間、奥だけ見える。
動いているので、奥がチラッと見えた瞬間にもう通り過ぎている。
それが脳の中で1本の道として出来上がるんですね、映像として。


原発を再開したい連中は、なんかかんか言いながら再開したがるだろう。
所詮、何も見えていないから。大体、使用済み核燃料が原料だったら
採算上は資産になるけど、あれはものすごい負債ですからね。
負債として認めた途端に全部崩れるわけでしょう?
もう大負債なわけですよ、永代の。


『風立ちぬ』で、僕は僕の堀越二郎を取り戻したと思ってるんです。


毎朝決まった道のゴミ拾いをして、コーヒーを飲みに行く。
それから戻って朝めしを食って同じ道を通ってスタジオに行く。
毎朝ゴミ拾いしてる時に出会うのって同じ人たちですよ。
ほんとは「あなたは何のご職業ですか?」って訊きたくてうずうずしてるんだけど。
「年収はいかほどですか?」とかね。


今、自分は半径20メートルで生きています。映画もテレビも観ない。
盛り場へも行かない。インターネットもケータイも持たない。
自分の観たものだけで世界の気配を感じようとしています。


3・11以降、ペラペラペラペラものを書く人が増えてね、頭くるんですよ。
「黙ってろこいつら!」って。そう思わない?おたおたしてるんですよね。
もっともらしくしゃべってるけど。何をこんなに騒いでんだ、と。


50年もやってきましたからね、アニメーションを。
その時に、身過ぎ世過ぎでアニメーションをやらない、っていうことでやっていくと、
そういう意味では、堀越二郎がどういうふうに生きたかっていうのはね、
どういう姿勢で自分の仕事に取り組むかってことにあてはめて、理解できますよ。


零戦神話はほとんどが嘘の塊です。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
150 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:09:30.83 ID:rNPLCH7D

僕は、福島の原発に行かなきゃ行けないと思ってるんですけど。
もう羽交い絞め同然にプロデューサーに止められましたけどね。
「向こうでマスコミが待っててすぐ捕まるから」とか、絶対嘘だと思ったんですけど。
でも、行きますよ。行ってこなきゃいけないと思ってるんで。


ぼくが日本の軍用機でじっさいに見たことがあるのは、零戦の風防だけです。
物置の土間に新品の風防が二つ置いてあるのを見ました。
そのときはなんだかわからなかったんですけど、ピカピカ光っていました。
まだ色も塗っていない新品だったのだと思います。


インターネットの検索による、なんというのか、
コピー文化というようなものがいまの世の中を支配していますが、
どうなのでしょうか。これ、四十年来の謎だったんだというようなことが、
あっさりチョロッと出てくる。で、チョロッと消えていくんですね。


わがまま放題にやらせてもらいました。
やりたいけれどがまんしたってことはないです。
それについてプロデューサーが口を挟んでくることもないし、
「やれるもんならやってみろ」みたいな感じになっていますから(笑)。


ちかごろ画面が妙に明るくなってきたんです。
もう四十年ちかく前に『アルプスの少女ハイジ』というテレビアニメを
つくったのですが、画面の背景はほとんど緑色ですから、
それをバックに赤い服を着たハイジがチラチラ走っていると、
かつてはしっくりと調和して、元気がいい、という印象でした。


いま、橋に照明を当ててその下を屋形船で通るというような趣向もあるようですが、
あの趣向はちょっとどうかな、と思います。


日本橋の風景もなんとかならないものか、と思います。
なんだかヘソのない町になっちゃいましたね。
そのうち将来的に、もしかしたらまた海に戻るんじゃないかと、
ぼくは思ったりもしているのですが。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
151 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:09:48.46 ID:rNPLCH7D

じつは就職するときに戸籍謄本を取って見たら、
母親の実年齢がはじめてわかりました。
それと親父の隠された半生が全部あきらかになったんです。
親父にはおふくろとの結婚の前に最初の奥さんがいたということが、
はじめてわかった。しかも学生結婚なんです。


自分の住んでいるところに関心を持てるような映像が
できないかなあと思うんですけどね。
江戸東京博物館なんかも、そういう映像があれば、
一発でわかることがいっぱいあるのに、と残念に思うんです。


新河岸川。この川は荒川の西岸を流れて岩淵水門の先で
隅田川と合流するのですが、江戸のはじめの頃から、
上流の川越から川船が上り下りしていたんです。
その様子をなんとかしてアニメーションにできないかと思って
いろいろ画策したことがあるんです。


「ぼくは火縄銃でいくよ」と宣言して、
いまもコンピュータはまったくやらないんです。
ほんとうに変わってしまいましたね。
まわりに聞くと、みんなテレビなんかもう見ないと言いますし。


父が死んでからしばらくして、
小津安二郎の『青春の夢いまいづこ』という映画を見て呆然としました。
主人公の青年が父そっくりなんです。
この映画を見て、親父は真似したんじゃないかと思うくらい。
アナーキーで、享楽的で、権威は大嫌い。デカダンスな昭和のモダン・ボーイです。


ぼくの親父は秀才では決してなかったと思います。


中国の戦闘機の名前が「殲」幾つといいますね。
殲滅の「殲」です。ぼくは、これはよくない名前だなあと思った。
ナチスのゲーリングが戦闘機に「屠殺機」という名前を使ったことがあるんです。
「殲」だの「屠殺」だのといった名前をつける空軍って……。

宮崎駿
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
152 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:10:22.17 ID:rNPLCH7D

ぼくは飛行機が好きなくせに、博物館に並んでいる飛行機は
なんだか死体みたいな気がしましてね、ぜんぜん興味が湧かないんです。


膨張する中国を横に見て、その大陸とこの原発だらけの列島
をどう共存させるのかという戦略的な視点が必要なのに、
ちっぽけな岩礁一つを巡って、チョッカイを出し合っている様子というのは、
まことにバカげていますね。


映画ができあがって、「これだけお金がかかりました」って
この前数字を見せられて、「ああ〜。こんなの回収不能だあ!」って、
ぼくはひっくりかえりそうになったんですけど(笑)。


アニメーションというのは、一定の観客数がいることによって
成り立っている部門ですから、今後は確実にだめになっていくんです。
少なくとも、惜しみなく時間とお金と才能を注ぎ込むような、
そういうアニメーションを作る機会は減っていくと思います。


ぼくはいずれ中国の共産党政権は崩壊すると思っているんです。
でも、それは平和になるなんていう意味じゃなくて、
大混乱時代になると思うんです。そんな時代を前にして、
この国は人的資源がやせ細っていくという問題を抱えながら、
どうやって生き延びていくのか。

宮崎駿
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153 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:11:31.34 ID:rNPLCH7D

優柔不断ほど疲れることはない。そして、これほど大きなエネルギーの無駄もない。


戦争は誰が正しいかを決めるのではない。誰が生き残るかを決めるのだ。


「自制の効用」は、列車におけるブレーキの効用に似ている。
間違った方向に進んでいると気づいた時には役に立つが
方向が正しい時は、害になるばかりである。


あなたが何を信じようと、慎みを忘れてはいけない。


最も優れた愛は、互いに命を与え合うものである。


知識を身につける機会があれば、たとえ不完全なものでも無視してはいけない。
無視するのは、劇場に行って芝居を見ないのと同じだ。


自分の意見と違う意見に腹を立てず、
そういう意見が出た理由を理解しようとする術を学ぶことが大事である。


嫌いな人間、国家、信条がなければ、大抵の人は幸せになれない。


愛というものは、地中深くにしっかりと根を張り、
天にも届かんばかりの大きな枝を張った大樹になるべきものである。


義務感は、仕事においては有用であるが、人間関係においてはいやなものである。
人は、他人に好かれることは望むが、
我慢強いあきらめをもって耐えてもらうことは望まない。
多くの人びとを無意識かつ努力しないで好きになれることは、
おそらく個人の幸福のあらゆる源泉のなかで最大のものであるだろう。

バートランド・ラッセル
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154 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:11:56.05 ID:rNPLCH7D

幸福な生活とは、その大部分が静かな生活であることにかかっている。
なぜならその静かな雰囲気のなかでだけ、真の喜びは生き続けられるのだから。


神経衰弱が近づいた徴候の一つは、自分の仕事は非常に重要であり、
休暇をとったりすれば種々の災難をもたらすことになると思いこむことである。


恐怖はどのようなものであれ、直視しないことによってよりひどいものになっていく。
考えをよそへそらそうと努力すれば、
目をそむけようとしている幽霊の恐ろしさが一段と増してくる。


賢人は、妨げうる不幸を座視することはしない一方、
避けられない不幸に時間と感情を浪費することもしないだろう。


首尾一貫した目的だけでは人生を幸福にするのに十分ではない。
しかし、それは幸福な人生のほぼ必須の条件である。


最も満足すべき目的とは、一つの成功から次の成功へと無限に続いて
決して行き詰ることのない目的である。
そして、この点で建設は破壊よりも一段と大きな幸福の源であることがわかるだろう。


愛を恐れることは人生を恐れること。
そして、人生を恐れる人たちは、ほとんどの部分が死んでいる事と同じなのだ。


実際、人類の大半が愚かであるということを考えれば
広く受け入れられている意見は、馬鹿げている可能性のほうが高い。


常識外れの思想を持つことを恐れてはいけない。
今日の常識のほとんどは、元々常識外れの思想から生まれているのだから。


浪費するのを楽しんだ時間は、浪費された時間ではない。

バートランド・ラッセル
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155 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:12:47.16 ID:rNPLCH7D

世界の災いの一つは、何か特定のことを独断的に信ずる習慣である。
理性的な人間なら、自分が絶対に正しいなどとむやみに信じたりはしないだろう。
私たちは常に、自分の意見にある程度の疑いをまじえなければいけない。


私は両親の愛にまさる、偉大な愛を知らない。


幸福になる秘訣をお教えしよう。できるだけいろいろなものに興味を持ち、
物ごとであれ人間であれ興味を感じるものを無視せず、
できるだけ好意的に接することだ。


愛情を受け取る人間は、一般的にいえば愛情を付与する人である。


他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。


私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分達の幸福を棄ててまでこれを願うべきではない。


諸君が自分自身に対して関心を持つのと同じように、
他人が自分に関心を持っているとは期待するな。


愛国心とは喜んで人を殺し、つまらぬことのために死ぬことだ。


科学は既に知っていること。哲学は未知のこと。


人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなり、
また、ますます運命に左右されることが少なくなる。
かりに、一つを失っても、もう一つに頼ることができるからである。

バートランド・ラッセル
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
156 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:13:18.08 ID:rNPLCH7D

何かをやれるという最良の証拠は、
他人がすでにそれをやり遂げたという事実である。


私は、どんなに前途が多難であろうとも、
人類史のもっともよき部分が未来にあって、過去にないことを確信している。


世論に流されないのは、力であり、幸福の源泉である。


希望というものは、絶望から生まれるのです。


愛を受け取る人間は、愛を与える者である。


次に起こる戦争は勝利に終わるのではなく、相互の全滅に終わる。


道徳は、つねに変化している。


最上のタイプの愛情は、相互に生命を与え合うものだ。


私たちは知りすぎている一方で、感じなさすぎる。
ついには、人生の大切な源泉である創造的な感動を感じなくなるのだ。


道徳を云々するものにとっては、退屈こそひとつの重要な問題である。
というのは、人類の罪悪の少なくとも半分は、
退屈を恐れるあまりおかされるものであるから。

バートランド・ラッセル
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
157 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:14:05.54 ID:rNPLCH7D

因襲にぜんぜん屈服しない男女から成り立つ社会のほうが、
みんなが画一的になるような社会よりも面白い社会であろう。


素晴らしい人生とは、愛に鼓舞され、知識に導かれた人生だ。


自分に起こるどんなことも、宇宙から見ればまったく取るに足らないことだ。


幸福の秘訣はこういうことだ。あなたの興味をできるかぎり幅広くせよ。
そして、あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく、
できるかぎり友好的なものにせよ。


われわれにとって最も不愉快な人種は、
相手を見境なく分類して、分かり切ったレッテルを貼る人々である。


何か不運に見舞われそうになったら、
起こり得る最悪の事態について真剣に、慎重に考えてみよう。
この起こり得る最悪の事態をしっかり見据えたら、
それも結局大した災難ではないと思うための理由を考えてみよう。
その理由は必ずあるものだ。


すばらしき人生は、愛に鼓舞され、知識に導かれたものだ。


自分で自分の価値を過大評価しないように。


不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです。


愛を恐れることは、人生を恐れることだ。
人生を恐れるものは、すでにほとんど死んだも同じだ。

バートランド・ラッセル
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
158 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:14:26.89 ID:rNPLCH7D

過度にならない程度に自己の能力を高く評価することが幸福の一つの源である。


突飛な意見を持つことを恐れるな。
今日認められている意見は皆、かつては突飛だったのだ。


愛国者は常に祖国のために死ぬことを口にするが、
祖国のために殺すことについては決して語らない。


人は生まれたとき無知であって、ばかではない。教育によってばかになるのだ。


役に立たない知識から得る喜びは大きい。


もしも平和が名誉を持って維持され得ないならば、そのような平和はいかなる平和でもない。


金銭を崇拝する人間は自分自身の努力を通し、
あるいは自分自身の活動の中に幸福を得ようとする望みを、捨てた人間である。


政府がちょっと手を貸せばどんなに馬鹿げた事でも大多数の国民が信じるようになる。


人はみな、自分の幸福を望んでいる。
しかし、文明の技術の上で一つとなった今日の世界では、
他人の幸福を望む気持ちが一つにならない限り、自分の幸福を望んでも無駄である。


人間は「自分の死後に、何が起ころうとしているのか」に思いをはせることが大事である。

バートランド・ラッセル
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159 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:14:45.09 ID:rNPLCH7D

本当に心を満足させる幸福は、私たちのさまざまな能力を精いっぱいに行使することから、
また私たちの生きている世界が充分に完成することから生まれるものである。


幸福になる一番簡単な方法は、他人の幸せを願うことです。


本当に理性的な人間は絶対に自分が正しいなどとはめったに思うことはない。
理性的な人間になろうと思ったら自分の思想に対しても常に疑いを持っていなくてはならない。



愚かな人は、賢い人が言ったことを、正確に理解することは出来ない。
それは人間というのは、自分が聞いたことを、
自分が理解できる範囲の内容に変換してしまうからである。


酩酊は一時的な自殺である。


科学がなければ、愛は無力である。愛がなければ、科学は破壊的である。


現実の人生というのは、大抵の人にとっては、じつに長い次善の人生である。
つまり、理想と可能性との永遠の妥協である。

バートランド・ラッセル
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160 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:15:02.99 ID:rNPLCH7D

行いの悪い者に腹を立てるのは時間の無駄である。
動かない車に怒るのと同じようなものだから。


よい生活は、恐怖や束縛やお互いの自由に対する干渉の上に築くことはできない。


私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。


世論に対して関心を示さないのは、まさに一つの力であり、幸福の源泉である。


人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、
ますます幸福になるチャンスが多くなる。


経済学は人々がどのような選択をするか明らかにするが、
社会学は人々に選択の余地がないことを明らかにする。

バートランド・ラッセル
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161 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:15:32.95 ID:rNPLCH7D

自惚れるということが全然なかったとしたなら、この世にはさして楽しいこともあるまい。


適当に語るには多くの技巧を要するにしても、
黙っているのにも、それ以上の技巧が必要である。


偉人の名声は、それを得るために用いられた手段によって評価されるべきである。


相手方の言い分を聞いてやろう、という気持が無くなったら、もうその人の負けである。


大抵の人々は小さな義理を返したがる。
多くの人達が、中くらいの義理に対しては感謝の念をいだくが、
大きな恩恵に対しては、恩知らずの振る舞いに出ない人はまずいない。


あまり利口でない人達は、一般に自分の及びえない事柄については何でもけなす。


女は長くその最初のひとを守っている。ただし、第二のひとができない限りは。


人間はときに、他人と別人であると同じほどに自分とも別人である。


よい結婚はあるけれども、愉しい結婚はない。


善の究極は悪であり、悪の究極は善である。


恋愛においては、往々にして疑うよりも騙すほうが先に立つ。


真の勇気は第三者の目撃者のいない場合に示される。


希望と怖れとは切り離せない。
希望のない怖れもなければ、怖れのない希望もない。

ラ・ロシュフコー
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162 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:15:59.24 ID:rNPLCH7D

真の苦労はひと目につかない苦労である。
ひと目につく苦労は虚栄心さえあれば楽に出来る。


青年は熱い血によりその趣味を変えるし、老人は習慣によりその趣味を保つ。


声の調子や目つきや姿のうちにも、取捨選択した言葉に劣らない雄弁がある。


人が不正を非難するのは、そのことを憎悪するからではなく、
自分がその害を被りたくないからである。


相手の張った縄にいかにもはまり込んだような様子を見せるのが、
最たる策略である。相手を騙そうと考える時ほど、騙されることはない。


我々は、あまりに他人の前で自分を偽装するのに慣れているので、
しまいには自分の前でまで自分を偽装するようになる。


自己の腕前をひとに示さないことこそが真の腕前である。


我々自身がいだいている自信が、他人に対する信用を芽生えさす。


利口者が何か利益を引き出す余地がないほど不幸な出来事はないし、
愚か者が貧乏籤を引かずにすむほど幸福な出来事もない。


われわれの自尊心にとっては、自分の意見をこきおろされるよりも
趣味をこきおろされるほうが、いちだんと苛立たしく我慢できない。


人間一般を知ることは、個々の人間を知ることよりも容易である。


真の勇気とは、人々の前でできたことを一人のときでも実行できることを言うのだ。

ラ・ロシュフコー
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163 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:16:46.93 ID:rNPLCH7D

幸運に圧し潰されないためには、不運に堪える以上に大きな徳を必要とする。


我々が小さな欠点を認めるのは、
大きな欠点を持っていないと、人に信じさせるためである。


希望はすこぶる嘘つきではあるが、
とにかく我々を楽しい小道を経て、人生の終わりまで連れて行ってくれる。


哲学は容易に過去と未来の不幸を打ち負かすが、現在の不幸には打ち負かされる。


世間のひとが友愛と呼称するものは、
社交・欲望の掛け合い、駆け引き、親切の交換にすぎない。


肉体の苦労は、精神の苦労を癒す。これこそ貧乏人を幸せにする。


軽蔑されまいと怖れているのは、軽蔑されて然るべき輩ばかりである。


虚栄は理性以上に、我々に我々の嗜好に反することをさせる。


老人はよい教訓を言いたがるが、それは、
もう悪い手本を示す歳ではなくなったことを、ひそかに自慰するためである。


死と太陽は直視することは不可能である。


友人に不信をいだくことは、友人にあざむかれるよりもっと恥ずべきことだ。


人は愛している限り許す。

ラ・ロシュフコー
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164 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:17:05.52 ID:rNPLCH7D

嫉妬の内には、愛よりも自愛のほうが多くひそんでいる。


真の友は最大の財産であり、また、最も得がたい財産である。


よく調べもせずに、簡単に悪と決めてかかるのは、傲慢と怠惰のせいである。


人は、他人と違っているのと同じくらい自分自身とも違っている時がある。


恋は火と同じく不断の動きなしには存続しえない。
何かを望んだり、怖れたりする気持ちが失せるやいなや恋は息絶える。


恋愛を一度もしなかった女はたびたび見つかるものだが、
恋愛を一度しかしない女はめったに見つからない。


嫉妬は常に恋と共に生まれる。しかし必ずしも恋と共には滅びない。


愛する人に本当のことを言われるよりも、
だまされているほうがまだ幸せなときがある。


自分の内に安らぎを見出せない者がそれを外に求めても無駄である。


真実の愛は幽霊のようなものだ。
誰もがそれについて話をするがそれを見た人はほとんどいない。


恋する男と女が一緒にいて、少しも退屈しないのは、
いつも自分たちの事だけを話題にしているからだ。


二人の間に恋がなくなったとき、
愛し愛された昔を恥ずかしく思わない人はほとんどいない。


我々は、幸福になるためよりも、幸福だと人に思わせるため四苦八苦している。

ラ・ロシュフコー
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165 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:17:49.48 ID:rNPLCH7D

よもや他人の迷惑にはなるまいと思っているときに、
他人の迷惑になっていることがよくあるものである。


人間には、裏切ってやろうとたくらんだ裏切りより、
心弱きがゆえの裏切りのほうが多いのだ。


知はいつも情に一杯食わされる。


他人に欺かれるもっとも確実な手段は、他人よりも自分のほうが狡猾だと思うことである。


運も健康と同じように管理する必要がある。
好調な時は充分に楽しみ、不調な時は気長にかまえ、
そしてよくよくの場合でない限り、決して荒治療はしないことである。


情熱は、つねに人を説き伏せる無類の弁舌家である。


不可能なことはない。すべてに至る道がある。


われわれは生涯の様々な年齢にまったくの新参者としてたどりつく。
だから、多くの場合、いくら年をとっても、その経験においては経験不足なのである。


人は好んで他人の心を推察するが、他人にこちらの心を推察されるのを好まない。


運命は理性の力では直せない数々の欠点を改めさせる。


洞察力の最大の欠点は、的(まと)に達しないことではなく、
その先まで行ってしまうことである。


ありのままの自分を出すほうが自分を偽って見せるより得るものは大きいはず。


社交においては、われわれの優れた特性によってよりも、
欠点によって気に入られることのほうが、かえって多い。

ラ・ロシュフコー
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166 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:18:24.86 ID:rNPLCH7D

小さい事に身を入れすぎる人は、通常大きな事ができなくなる。


われわれは、たとえどれほどの恥辱を自ら招いたとしても、
ほとんど必ず自分の力で名誉を挽回できるものである。


現在自分が何を欲しているのかもはっきり分からないのに、
将来自分が欲するであろうことを、どうして請け合えるだろう?


欲はあらゆる種類の言葉を話し、あらゆる種類の人物の役を演じ、
無欲な人物まで演じてみせる。


過ちを犯した人びとに向かってわれわれがする説教には、
善意よりも傲慢のほうが多分に働いている。
そしてわれわれは、彼らの過ちを正そうというつもりはそれほどなしに、
むしろ、自分がそんな過ちとは無縁であることを彼らに篤とわからせるために、叱るのである。


人間は何かに動かされている時でも、自分で動いていると思うことが多い。
そして頭では一つの目的を目指しながら、
心に引きずられて知らぬまに別の目的に連れて行かれるのである。


人間の幸不幸は、運命に左右されると共に、それに劣らずその人の気質に左右される。


ある時に自分が誉めていたことを、別の時になって、
自分が少しもよいと思わないのに気がつくことくらい、
われわれの自己満足をしぼませるものはあるまい。


人は最も罪深い情念までもしばしば自慢の種にする。
しかし妬みだけは、人が敢えて自認することのできない惰弱で恥ずかしい情念である。


われわれは希望に従って約束し、怖気に従って約束を果たす。

ラ・ロシュフコー
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167 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:19:08.27 ID:rNPLCH7D

われわれが美徳と思い込んでいるものは、往々にして、
さまざまな行為とさまざまな欲の寄せ集めに過ぎない。
それを運命とか人間の才覚とかがうまく案配してみせるのである。
だから男が豪胆であったり、女が貞淑であったりするのは、
かならずしも豪胆や貞淑のせいではないのである。


自然がいかに傑出した天分を与えるにしても、
英雄を作るのは自然だけではなく、運命が自然と協力して作るのである。


われわれは皆、他人の不幸には充分耐えられるだけの強さを持っている。


君主の寛恕は、往々にして、民心を得るための術策に過ぎない。


情熱には一種の不当さと独善があって、それが情熱に従うことを危険にし、
またたとえこの上なく穏当な情熱に見える時でも、
警戒しなければならなくするのである。


死刑に処せられる人が、時として不動心と死への軽侮を粧うことがあるが、
あれは実は死を正視することへの恐れにほかならない。
だからあの不動心と軽侮は、彼らの精神にとって、
彼らの目に当てる目かくし布と同じものだ、と言うことができる。


情熱は必ず人を承服させる唯一の雄弁家である。
それは自然の技巧とも言うべく、その方式はしくじることがない。
それで情熱のある最も朴訥な人が、
情熱のない最も雄弁な人もよく相手を承服させるのである。


自己愛は天下一の遣り手をも凌ぐ遣り手である。


寵臣に対する憎しみは、君寵への執心にほかならない。
寵を得られない忌々しさは、寵を得ている人びとについて軽蔑を表すことで慰められ和らぐ。
そこでわれわれは、万人の敬意を集める本になっているものを
寵臣から奪うことができないので、自分の敬意だけは彼らにやるまいとするのである。

ラ・ロシュフコー
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168 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:20:02.73 ID:rNPLCH7D

人それぞれの運命がどんなに違うように見えても、
それでもやはり禍と福の相殺といったものが存在していて、
それがすべての運命を平等にするのである。


恋を定義するのは難しい。
強いて言えば、恋は心においては支配の情熱、知においては共感であり、
そして肉体においては、大いにもったいをつけて愛する人を所有しようとする、
隠微な欲望にほかならない。


自己愛の国で人が発見したことがどれほどあるとしても、
まだそこには未知の土地がたくさん残っている。


哲人たちが持っていた生への執着もしくは無関心は、
単に彼らの自己愛の好みに過ぎなかったのだから、
味の好みや色の好き嫌いと同様、その是非を論じてはならない。


どうやらわれわれの行為には吉、凶の星がついていて、
人がわれわれの行為に寄せる賞賛や非難の大部分は、その星のおかげであるらしい。


われわれが為す悪は、われわれの美質ほどにはわが身に迫害や憎悪を招かない。


優雅は肉体にとって、精神にとっての良識に当たる。


地位を確実に掴むために、人はあらゆる手を使って、
すでに自分がその地位を占めているように見せかける。


情熱はしばしば最高の利口者を愚か者に変え、
またしばしば最低の馬鹿を利口者にする。


愛しているのにそれを隠したり、愛していないのに愛を粧(よそお)ったりすることを、
長い間続けられるような偽装は、どこにもない。

ラ・ロシュフコー
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169 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:20:17.89 ID:rNPLCH7D

利口な人はきっと自分の様々な欲の序列を定めて、
それぞれの欲に順位を守らせているに違いない。
我々の貪婪さは我々を一時にむやみに多くのものに向かわせることによって、
しばしばこの順位を乱し、結局最もつまらぬものを欲しがるあまり、
最も大切なものを取り逃がすようにしてしまうのである。


われわれの持っている力は意志も大きい。
だから事を不可能だときめこむのは、往々にして自分自身に対する言い逃れなのだ。


われわれの情熱がどれだけ長続きするかは、
われわれの寿命の長さと同じく、自分の力ではどうにもならない。


われわれはあくまで理性に従うほどの力は持っていない。


自己愛こそはあらゆる阿諛追従の徒の中の最たるものである。


猜忌は、自分の掌中にあるか、もしくはそう信じている幸福を、
まもり通そうとするだけだから、ある意味で正当で理にかなっている。
それにひきかえ嫉みは、他人の幸福が我慢できないのだから一種の狂気である。


嫉妬は疑いを糧にしている。それで人が疑いから確信に転じるや否や、
嫉妬は狂気と化すか、もしくは死んでしまうのである。


真実は、見せかけの真実が流す害に見合うだけの益を、世の中にもたらさない。


運命によってわれわれに起きるすべてのことに、われわれの気質が値段をつける。


強さとか弱さとかいうのは当を得ない言い方だ。
それが実は肉体の諸器官の状態の良し悪しに過ぎないからである


賢者の不動心とは、心の動揺を胸中に閉じ込める技巧に過ぎない。


もしわれわれに全く欠点がなければ、
他人のあらさがしをこれほど楽しむはずはあるまい。

ラ・ロシュフコー
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170 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:20:43.60 ID:rNPLCH7D

人は自分の偉大な功績を鼻にかけるが、
その功績は偉大な志の賜物ではなく偶然の結果であることが多い。


人は決して自分が思うほど幸福でも不幸でもない。


真実は、見せかけの真実が流す害に見合うだけの益を、世の中にもたらさない。


死を解する人はほんの僅かである。
人はふつう覚悟をきめてではなく、愚鈍と慣れで死に耐える。
そして大部分の人間は死なざるを得ないから死ぬのである。


人間の心の中では情熱の不断の生殖が行われていて、
それで一つの情熱の消滅はすなわちもう一つの情熱の出現と、ほぼきまっているのだ。


人は知恵に対していかなる賛辞も惜しまない。
しかしその知恵は、一寸先のこともわれわれに保証できないであろう。


もし自分に傲慢さが少しもなければ、われわれは他人の傲慢を責めはしないだろう。


われわれの気質の気まぐれは、運命の気まぐれよりもさらにいっそう奇矯である。


欲で目が見えなくなる人があり、欲で目を開かれる人がある。


自分を偉いと信じている人たちは、逆境にあることを名誉とするが、
それは、自分は運命から狙い撃ちされるほどの大物だと、
他人にも自分にも思いこませるためなのである。


慎ましさとは、妬みや軽蔑の的になることへの恐れである。
幸福に酔いしれれば必ずそういう目にあうからだ。
それはわれわれの精神のくだらない虚勢である。
さらにまた、栄達を極めた人びとの慎ましさは、
その栄位をものともしないほど偉い人間に自分を見せようとする欲望なのである。

ラ・ロシュフコー
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171 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:21:11.56 ID:rNPLCH7D

情念は往々にしてそれ自身と正反対の情念を産む。
貪欲は時に浪費欲を、浪費欲は貪欲を産み出すし、
人はしばしば弱さから強かになり、臆病から向こう見ずになる。


運命は一切を転じてその寵児たちの利をはかる。


われわれを幸福にするために肉体の諸器官をかくも巧妙に組織した自然は、
どうやらそれと同時に傲慢を与えて、われわれが自分の不完全さを
知る辛さを味わわずにすむようにしたらしい。


哲学は過去の不幸と未来の不幸をたやすく克服する。
しかし現在の不幸は哲学を克服する。


傲慢は何があろうと必ずどこかで元を取る。
虚栄を捨てる時さえ、少しも損をしないですませる。


傲慢はすべての人間の心の中では一様なのであって、
ただそれを外に表す手段と趣きに相違があるに過ぎない。


みちたりた仕合わせは好みの中に存在するので、事物の中にあるのではない。
だから人は自分の好きなものを得ることによって幸福になるので、
他人が好ましく思うものを得るからではないのだ。


人間は受けた恩誼や非道い仕打ちの記憶を失いやすいだけではない。
自分によくしてくれた人を憎みさえするし、
自分を踏みにじった人を憎むのもやめてしまう。
善に報い悪に復讐しようとひたすら心掛けることは、
人間には桎梏のように思われて、服し難いのである。


偉大な人たちが悲運があまりに長く続くためにうちひしがれるのを見ると、
彼らはただ野心の力に支えられていただけで、彼らの魂の力にたよったのではないとわかり、
英雄も大きな虚栄心を別とすれば、ほかの人間と同じように出来ていることがわかる。

ラ・ロシュフコー
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
172 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/05/16(木) 18:22:03.37 ID:rNPLCH7D

率直とは心を開くことである。これはごく少数の人にしか見出せない。
ふつう見られる率直は、他人の信頼をひきつけるための巧妙な隠れ蓑に過ぎない。


人々が美徳とするこの寛恕は、ある時は虚栄心、間々怠惰、しばしば危惧、
そしてほとんど常にこれら三つ全部の協力によって実践される。


どれほど念入りに敬虔や貞淑の外見で包み隠しても、
情念は必ずその覆い布を通してありありと見えるものである。


嘘に対する反発は、自分の証言に箔をつけ、
自分の言葉に宗教的な畏敬の耳を貸させたいという、
それと気づかぬ野心であることが多い。


仕合わせな人々の慎ましさは、幸運が彼らの気質に与える穏やかさからくる。


純粋で、ほかの情念が一切混じらない愛があるとすれば、
それは心の奥底に隠されていて、われわれ自身も知らない愛である。

ラ・ロシュフコー
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