- 【前途】テムザックの明日はどっちだ【多難】
45 :メカ名無しさん[]:2011/02/22(火) 16:14:38.52 ID:jA//+3kh - お掃除ロボ「ルンバ」の製造販売元のiRobot社の本業は、軍用ロボットの製造販売
同社のPackBotというロボットは爆発物処理用に中東でもっとも多く使用されている。 これがPackBot http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cd/US_Navy_090310-N-7090S-001_Explosive_ordnance_disposal_technicians_are_using_remote-controlled_machines_to_help_detect_and_defuse_improvised_explosive_devices.jpg 世界で最初の実用お掃除ロボは、Electroluxが開発したもので、日本でも代理店契約 を結んでいた東芝が販売をした。このロボットは外見はルンバと似た円形のものだった が、側面36カ所に音波センサーを装備した上で、走行した方向距離を記憶して部屋の マップを自動的に作成することで、もっとも効率的に部屋を走行して掃除をすることが 可能だった。また、ほぼ完璧な音波センサーを使うことにより、壁や家具に接触する ことなしに壁スレスレを走行し、掃除し終わると自動的に充電ステーションに戻って 待機モードになるという優れものだった。 ただし、あまりにも機能的に高機能で、販売価格が28万円もしたため日本では売れなかった。 多分、本拠地の欧州でもあまり売れなかったと思う。
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46 :メカ名無しさん[]:2011/02/22(火) 16:27:58.22 ID:jA//+3kh - 現在、米国でのロボットの製品研究は、ほとんどが何かしらの形で軍事用途と結び付いているのが現状となる。
前述した通り、家電製品でロボット技術を導入することは、あまり成功はしてない。 軍用ロボットは、iRobotのラジコン戦車風のものから、上半身がヒューマノイドで下半身が戦車のようなガンキャノン のようなものまで多種多様。また、これとは別に外骨格スーツの研究も現在は実用化の段階にまで達しており、 どっかのメーカーが作った外骨格スーツは既にロッキードマーチン社が軍事用に販売を開始している。 これらはいわゆる物理的ロボットの研究で、他にも外部環境認識のロボットビジョンなどの研究には多額の予算 が投入されている。 今後の課題は、従来型のダムロボットではなく、AI型のロボットの方向性で、複数の小型ロボットが協調的に動き ながら集団で問題解決(この場合の問題とは経路探索とか)にあたるというもの。 いずれにせよ、成長分野の領域であることは間違いない。 対して、日本のこうしたロボット研究は、米国とは異なり、防災用か介護用のどちら、あるいは純粋な学術的研究 (現代制御の応用系としての2足歩行ロボットの開発とか、セグウェイのような2輪車の開発など)が中心。 ただし、製品応用分野としての防災や介護の領域は予算が限られているので、あまり急速に発展するということは ないと思う。
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47 :メカ名無しさん[]:2011/02/22(火) 16:38:27.24 ID:jA//+3kh - 対して、日本のホビーロボットの分野も個人的意見としては、かなりニッチな方向でガラパゴス化していると思う。ホビー用ロボットは、
のほとんどは、ノックダウン方式で組み立てられるもので、あとはモーション作成する位で、いわゆる機械工学系の学習や知識が要求される ところはほとんどない。 最近のLego Mindstormsでは、角度センサーなどを利用してセグウェーを自作するというのがあって、さらにBluetooth経由でPC上で、 C++のプログラムを実行して現代制御の応用で高度な姿勢制御を行うとかいう例題があったりするが、ロボット工学的にはこっちの方が 正統な流れではないかとおもったりもする。 もちろん、ホビーはホビーなので、ホビーに高度な工学的知識を要求することは必要ないが、多分、すそ野がない分だけ、機械工学系 に進む学生もいないだろうし、学生がいない分だけ、製品研究や応用研究の発展性も低い。
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