- 昔スターで後年没落した人物だけを語ろう 27ファイナル
318 :独り言a.k.a元祖御用一般人 ◆rI5oCip.d6 [sage]:2018/12/03(月) 23:36:04.79 ID:yPeTNMdR - 「Vシネも後年は大物が出なくなりキャストがショボくなった」と言われてもねえ、、
あれは大物の多くはVシネの現場の安さや「所詮は劇場公開しない(やっても小さな劇場で形だけ)」 という状況を嫌っていたから仕様がない。 実際、現場は本編やTV映画に入れない未熟なスタッフも多く、監督・撮影などメイン だけは有名どころで助手以下のスタッフがボロボロなんて普通だったから。 黒沢さんも内心では良いとは思っていなかっただろうが、当時はただでさえ「使える」スタッフは (そこそこカネの掛かった)本編・TVドラマが押さえてしまっていたし、Vシネも 「億」単位の予算が使えたのは初めの頃だけで途中からはメーカー・制作会社の過剰 参入のダンピング合戦で製作費は下がるばかりだったし、どうにもならなかった。 黒沢さんも結局は「岡田茂に都合よく使われた」悲運の人だと思う。 日活も70〜80年代は内部はずっとゴタゴタしてたみたいだし、そこを岡田茂が 「黒沢も東映に来い、自由にやらせるから」「セントラルアーツは東京・京都に次ぐ 東映の第三の撮影所!」と持ち上げて上手く使った感じ。 黒沢さんも内心では不満はあったろうが、ただ東映グループ内にいた方が映画・TV・Vシネ と仕事が回る事もあり(東映の後ろ盾の外に出るともっとキツくなる)、東映グループの 中にいるしかなかったのだろう。 個人的には「黒沢満のような人がいなくなった頃、往年の日本の商業映画・TVドラマの 良質な部分も完全に消え去る」とずっと思っていたし、そしてたぶん本当にそうなると思う。 昔ながらの「商業作品」「娯楽作品」のノウハウを知り抜いていた最期の世代の重鎮が 遂にいなくなった。 、、、名実ともに日本映画は遂に死んだ。
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