- 東京物語
530 :528[sage]:2013/03/25(月) 04:15:12.27 ID:yrSw2rBM - >>529
スレチ(「東京物語」から外れる)を承知の上で。 親族(「東京物語」の周吉・とみと紀子の関係も含む)ではない赤の他人同士でも、 姉のような女性が弟のような少年の面倒を見た・2人暮らしをしていた例もあるのですね。 Wikiで伊丹十三を調べたところ、彼は1933年生まれ・1949年に京都の高校に入学、 野上照代は1927年生まれ・1949年から大映の記録係見習いになった、 この時期に野上が十三の面倒を見た…かつ2人暮らし(野上は22歳だが、彼女自身は独立していた) …と。 野上照代は山田洋次監督作品「母べえ」の本当の主人公のモデルでもありますね (名目上の主人公は母親役の吉永小百合)。 本当の主人公は次女。なぜナレーションが戸田恵子で、「私」=次女なのか。 ……と思ったら、ラストの母親危篤シーンで次女が戸田本人になっていましたね。 あと、「母べえ」の戸田恵子は美術教師の役でしたが、 野上照代本人は黒澤明監督作品のスクリプター(記録係)だったことも知りました。 戦後の若い女性でも、自身が自立に留まらず、弟妹や同年代の少年少女の面倒を見ていた方は 意外と多いのですね。 山田昌弘などの社会学者・男女とも18歳で家を出る米国や英国を評価かつ日本の若者を非難する連中も、 これを見たら何も言えないでしょう。 「東京物語」は登場時間が短い香川京子程度ですが、 その他の戦後の小津作品は……。 余談。同じ藤子不二雄でも、藤子・F・不二雄の「ドラえもん」は 将来のヒロイン・しずかちゃんが両親と同居していることを美化しています。 お別れパーティーをする・父親に「お嫁に行くのをやめる。パパが寂しい思いをするから」 と言い、「(主人公・結婚相手の)のび太君を信じなさい。」と諭されるシーンが。
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