- 三峡ダム and 長江 part39
208 :川の名無しのように[]:2020/07/23(木) 01:37:18.35 ID:qXY6pOap0 - 「日本が中国に完敗した今、26歳の若者から全てのオッサンに言いたいこと」
深センで常識をブチ壊された 私はバブル崩壊の暗雲立ちこめる1991年に生まれた、失われた世代の寵児である。年齢は26歳。先日、とあるメディアから声がかかり、中国へ取材旅行を敢行した。取材の目的は、中国のVR市場を調査することだった。 この取材の最中、私は、自分の常識を根底から揺るがされた。 超巨大IT企業、テンセントのお膝元である深セン市――日本でいえばトヨタのお膝元としての愛知県のようなイメージだろう――に香港から入ったとき、もちろん想像していたような共産主義的な雰囲気もあったのだが、中心部に近づくにつれて、その印象はどんどん薄れていった。 負けたのだ、日本が。少なくとも経済的には。 これが「高度経済成長」なのか… 天を突くような高層ビルがあちこちに建ち並び、そのうちのいくつもが建設中である。 街中のあちこちにある同型の自転車は、スマホのQRコードで決済し、どこでも乗ってどこでも乗り捨てられる世界最大のシェアサイクルサービスだ。 メッセンジャーアプリ「微信(WeChat)」はほぼすべてのサービスや商店に浸透していて、時の流れに忘れ去られたような小汚い個人商店でさえ、オーナーのおじさんとスマホを重ねあわせて決済できる。 続く https://i.imgur.com/LhsYH7m.jpg https://i.imgur.com/gqAE1d0.jpg
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209 :川の名無しのように[]:2020/07/23(木) 01:37:34.87 ID:qXY6pOap0 - 肌で感じた。中国の経済成長はいわば身体的なものであって、のびのびと身体を動かせばそれだけで充分な対価が返ってくる性質のものなのだ。
そしてこの国は、身体を動かせる若い労働力にあふれている。つまり、老齢をむかえて思うように身体が動かなくなった日本がいまの中国から新しく学べることは、おそらく何もない。 この圧倒的な深センの街のなかで、「私たちはもう、これを高度成長期に体験済みなのだ」と私は思った。 道行く人々がとにかく何かを喋りまくっている。5人に1人は、機嫌良く鼻歌なんか歌っている。 魚群のような自動車の群れはえんえんとクラクションを鳴らし続けていて、マナーなどという窮屈な枷は存在しておらず、ただ人々の心のこもった会話と仕草だけがある。 繰りかえすが、私はバブル崩壊の暗雲のなか生まれた。そうして26年が経ったが、はっきり言おう、人間がここまで希望を持って生きていいものだとは、想像だにしなかった。 ヴァーチャル・リアリティのコンテンツに力を入れている種々の企業に取材を行うとき、この感覚はますます強められた。 彼らの決断はおそろしく早い。ちょっと首を傾げるような詰めの甘い企画のプロダクトが、すでに市場に溢れている。 私がサラリーマンをやっていたころに書いたさまざまな企画書は、日本では直ぐに却下された。しかしこの国であれば、なんの問題もなく通っていただろう。そうして私の考えや行動が現実に影響し、それによって仕事をしている実感を得られただろう。 正直に告白すれば、彼らが羨ましくて仕方なく、私は街中にばらまかれた大量のLEDの光のもとで、何度か泣いてしまった。この国でなら、文章でも食えるだろうと希望を抱けたはずなのだ。
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210 :川の名無しのように[]:2020/07/23(木) 01:37:51.37 ID:qXY6pOap0 - 私はすべての20代を代表して、人生の先輩方であるあなたに言わせてもらいたい。先兵のひとりとして、管理職を務めるあなたに、経営者のあなたに、意思決定権をもつあなたに言わせてもらいたい。
私たちはこの戦況を作り出したあなたに、文句を言いたいのではない。そうではなくて、能力のある若者に適切な権限を与え、いい加減に労働時間をまともなものに変更し、女性の給料を男性とおなじにし、すでに未来のない国内戦から撤退して、戦場を中国に移せ、と言いたいのだ。 もっと具体的に言おう。 中国の物量をいいかげんに認識して、彼らに魚の味ではなく、釣り方を教える戦略に切り替えろ。 私たちは国際社会に協調することにかけては一流なのだから、米や旧EU圏とのパイプを維持しつつ、中国とも独自の協調路線を取れ。 読み終わった英語の教本を売り、中国語の教本を買え。 いわば、これは他国の特需に介入するようなものだが、地球上にはいまのところ国境があるのだから、仕方なかろうが! 出生率のデータを見ろ、大卒初任給平均のデータを見ろ、平均労働時間のデータを見ろ! おれたち若者は疲れ果て、飢えている。もしもいまのような見当違いの戦略で、いつまでもおれたちを戦わせ続けるつもりなら、おれたちはこんな国から出ていくぞ。
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