- 大阪府
438 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/04/11(土) 16:45:42.12 ID:99hGl0H70 - 藤原宏「中世根来寺と泉佐野市域の賤民」(『部落解放研究』一一一号)
藤原氏は「農業を主要産業とする嶋村民衆が、鶴原嶋村の一部に中世『かわた』職人がふくまれていたことを根拠として、 まず鶴原嶋村住民総体が血統原理によって『かわた』=『穢多』に身分貶下された。 次に鶴原嶋村住民と信仰を同じくし、相互保証体制にあった瓦屋嶋村住民総体が、 鶴原との血統的なつながりを想定されて、これまた身分貶下された。 中世の『かわた』職人=皮革業者が、そして彼らだけが横スベリに近世『穢多』に身分貶下されたわけではない。 (中略) 近世身分制の固定化の規準が血統原理であることの再確認である」と述べる。 そして藤原氏は、自らの研究を部落の人たちに披瀝したのであろう、その時の部落の人たちの見解の中には、 「私の先祖は代々そうした皮革関係の職業にはついてこなかったのに、なぜ部落に組織される結果になったのか、 すべてはそうした皮革関係の職業に就いてきた者たちの巻き添えになったのかというものであった」という。
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