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神も仏も名無しさん
【^J^】< 自己命題に潰される唯物論は?  三流ばい! >(^こ^); 3 [無断転載禁止]©2ch.net

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【^J^】< 自己命題に潰される唯物論は?  三流ばい! >(^こ^); 3 [無断転載禁止]©2ch.net
368 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 04:31:56.46 ID:KQ50DDGY
小垣内の 麻を引き干し 妹なねが 作り着せけむ 白栲の 紐をも解かず 一重結ふ 帯を三重結ひ 苦しきに 仕へ奉りて 今だにも 国に罷りて 父母も 妻をも見むと 思ひつつ 行きけむ君は
鶏が鳴く 東の国の 畏きや 神の御坂に 和妙の 衣寒らに ぬばたまの 髪は乱れて 国問へど 国をも告らず 家問へど 家をも言はず ますらをの 行きのまにまに ここに臥やせる
古への ますら壮士の 相競ひ 妻問ひしけむ 葦屋の 菟原娘子の 奥城を 我が立ち見れば 長き世の 語りにしつつ 後人の 偲ひにせむと 玉桙の 道の辺近く 岩構へ 造れる塚を 天雲の
そくへの極み この道を 行く人ごとに 行き寄りて い立ち嘆かひ ある人は 哭にも泣きつつ 語り継ぎ 偲ひ継ぎくる 娘子らが 奥城処 我れさへに 見れば悲しも 古へ思へば
古への信太壮士の妻問ひし菟原娘子の奥城ぞこれ
語り継ぐからにもここだ恋しきを直目に見けむ古へ壮士
父母が 成しのまにまに 箸向ふ 弟の命は 朝露の 消やすき命 神の共 争ひかねて 葦原の 瑞穂の国に 家なみか また帰り来ぬ 遠つ国 黄泉の境に 延ふ蔦の おのが向き向き 天雲の
別れし行けば 闇夜なす 思ひ惑はひ 射ゆ鹿の 心を痛み 葦垣の 思ひ乱れて 春鳥の 哭のみ泣きつつ あぢさはふ 夜昼知らず かぎろひの 心燃えつつ 嘆く別れを
別れてもまたも逢ふべく思ほえば心乱れて我れ恋ひめやも [一云 心尽して]
あしひきの荒山中に送り置きて帰らふ見れば心苦しも
鶏が鳴く 東の国に 古へに ありけることと 今までに 絶えず言ひける 勝鹿の 真間の手児名が 麻衣に 青衿着け ひたさ麻を 裳には織り着て 髪だにも 掻きは梳らず 沓をだに
はかず行けども 錦綾の 中に包める 斎ひ子も 妹にしかめや 望月の 足れる面わに 花のごと 笑みて立てれば 夏虫の 火に入るがごと 港入りに 舟漕ぐごとく 行きかぐれ 人の言ふ時
いくばくも 生けらじものを 何すとか 身をたな知りて 波の音の 騒く港の 奥城に 妹が臥やせる 遠き代に ありけることを 昨日しも 見けむがごとも 思ほゆるかも
勝鹿の真間の井見れば立ち平し水汲ましけむ手児名し思ほゆ
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370 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 04:39:00.95 ID:KQ50DDGY
葦屋の 菟原娘子の 八年子の 片生ひの時ゆ 小放りに 髪たくまでに 並び居る 家にも見えず 虚木綿の 隠りて居れば 見てしかと いぶせむ時の 垣ほなす 人の問ふ時 茅渟壮士
菟原壮士の 伏屋焚き すすし競ひ 相よばひ しける時は 焼太刀の 手かみ押しねり 白真弓 靫取り負ひて 水に入り 火にも入らむと 立ち向ひ 競ひし時に 我妹子が 母に語らく
しつたまき いやしき我が故 ますらをの 争ふ見れば 生けりとも 逢ふべくあれや ししくしろ 黄泉に待たむと 隠り沼の 下延へ置きて うち嘆き 妹が去ぬれば 茅渟壮士 その夜夢に見
とり続き 追ひ行きければ 後れたる 菟原壮士い 天仰ぎ 叫びおらび 地を踏み きかみたけびて もころ男に 負けてはあらじと 懸け佩きの 小太刀取り佩き ところづら 尋め行きければ
親族どち い行き集ひ 長き代に 標にせむと 遠き代に 語り継がむと 娘子墓 中に造り置き 壮士墓 このもかのもに 造り置ける 故縁聞きて 知らねども 新裳のごとも 哭泣きつるかも
芦屋の菟原娘子の奥城を行き来と見れば哭のみし泣かゆ
墓の上の木の枝靡けり聞きしごと茅渟壮士にし寄りにけらしも
ひさかたの天の香具山この夕霞たなびく春立つらしも
巻向の桧原に立てる春霞おほにし思はばなづみ来めやも
いにしへの人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし
子らが手を巻向山に春されば木の葉しのぎて霞たなびく
玉かぎる夕さり来ればさつ人の弓月が岳に霞たなびく
今朝行きて明日には来なむと云子鹿丹朝妻山に霞たなびく
子らが名に懸けのよろしき朝妻の片山崖に霞たなびく
うち靡く春立ちぬらし我が門の柳の末に鴬鳴きつ
梅の花咲ける岡辺に家居れば乏しくもあらず鴬の声
春霞流るるなへに青柳の枝くひ持ちて鴬鳴くも
我が背子を莫越の山の呼子鳥君呼び返せ夜の更けぬとに
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371 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 04:46:58.44 ID:KQ50DDGY
朝ゐでに来鳴く貌鳥汝れだにも君に恋ふれや時終へず鳴く
冬こもり春さり来ればあしひきの山にも野にも鴬鳴くも
紫草の根延ふ横野の春野には君を懸けつつ鴬鳴くも
春されば妻を求むと鴬の木末を伝ひ鳴きつつもとな
春日なる羽がひの山ゆ佐保の内へ鳴き行くなるは誰れ呼子鳥
答へぬにな呼び響めそ呼子鳥佐保の山辺を上り下りに
梓弓春山近く家居れば継ぎて聞くらむ鴬の声
うち靡く春さり来れば小竹の末に尾羽打ち触れて鴬鳴くも
朝霧にしののに濡れて呼子鳥三船の山ゆ鳴き渡る見ゆ
うち靡く春さり来ればしかすがに天雲霧らひ雪は降りつつ
梅の花降り覆ふ雪を包み持ち君に見せむと取れば消につつ
梅の花咲き散り過ぎぬしかすがに白雪庭に降りしきりつつ
今さらに雪降らめやもかぎろひの燃ゆる春へとなりにしものを
風交り雪は降りつつしかすがに霞たなびき春さりにけり
山の際に鴬鳴きてうち靡く春と思へど雪降りしきぬ
峰の上に降り置ける雪し風の共ここに散るらし春にはあれども
君がため山田の沢にゑぐ摘むと雪消の水に裳の裾濡れぬ
梅が枝に鳴きて移ろふ鴬の羽白妙に沫雪ぞ降る
山高み降り来る雪を梅の花散りかも来ると思ひつるかも [一云 梅の花咲きかも散ると]
雪をおきて梅をな恋ひそあしひきの山片付きて家居せる君
昨日こそ年は果てしか春霞春日の山に早立ちにけり
冬過ぎて春来るらし朝日さす春日の山に霞たなびく
鴬の春になるらし春日山霞たなびく夜目に見れども
霜枯れの冬の柳は見る人のかづらにすべく萌えにけるかも
浅緑染め懸けたりと見るまでに春の柳は萌えにけるかも
山の際に雪は降りつつしかすがにこの川楊は萌えにけるかも
山の際の雪は消ずあるをみなぎらふ川の沿ひには萌えにけるかも
朝な朝な我が見る柳鴬の来居て鳴くべく森に早なれ
青柳の糸のくはしさ春風に乱れぬい間に見せむ子もがも
ももしきの大宮人のかづらけるしだり柳は見れど飽かぬかも
梅の花取り持ち見れば我が宿の柳の眉し思ほゆるかも
鴬の木伝ふ梅のうつろへば桜の花の時かたまけぬ
桜花時は過ぎねど見る人の恋ふる盛りと今し散るらむ
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372 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 04:54:56.81 ID:KQ50DDGY
我がかざす柳の糸を吹き乱る風にか妹が梅の散るらむ
年のはに梅は咲けどもうつせみの世の人我れし春なかりけり
うつたへに鳥は食まねど縄延へて守らまく欲しき梅の花かも
馬並めて多賀の山辺を白栲ににほはしたるは梅の花かも
花咲きて実はならねども長き日に思ほゆるかも山吹の花
能登川の水底さへに照るまでに御笠の山は咲きにけるかも
雪見ればいまだ冬なりしかすがに春霞立ち梅は散りつつ
去年咲きし久木今咲くいたづらに地にか落ちむ見る人なしに
あしひきの山の際照らす桜花この春雨に散りゆかむかも
うち靡く春さり来らし山の際の遠き木末の咲きゆく見れば
雉鳴く高円の辺に桜花散りて流らふ見む人もがも
阿保山の桜の花は今日もかも散り乱ふらむ見る人なしに
かはづ鳴く吉野の川の滝の上の馬酔木の花ぞはしに置くなゆめ
春雨に争ひかねて我が宿の桜の花は咲きそめにけり
春雨はいたくな降りそ桜花いまだ見なくに散らまく惜しも
春されば散らまく惜しき梅の花しましは咲かずふふみてもがも
見わたせば春日の野辺に霞立ち咲きにほへるは桜花かも
いつしかもこの夜の明けむ鴬の木伝ひ散らす梅の花見む
春霞たなびく今日の夕月夜清く照るらむ高松の野に
春されば木の暗多み夕月夜おほつかなしも山蔭にして [一云 春されば木蔭を多み夕月夜]
朝霞春日の暮は木の間より移ろふ月をいつとか待たむ
春の雨にありけるものを立ち隠り妹が家道にこの日暮らしつ
今行きて聞くものにもが明日香川春雨降りてたぎつ瀬の音を
春日野に煙立つ見ゆ娘子らし春野のうはぎ摘みて煮らしも
春日野の浅茅が上に思ふどち遊ぶ今日の日忘らえめやも
春霞立つ春日野を行き返り我れは相見むいや年のはに
春の野に心延べむと思ふどち来し今日の日は暮れずもあらぬか
ももしきの大宮人は暇あれや梅をかざしてここに集へる
冬過ぎて春し来れば年月は新たなれども人は古りゆ
物皆は新たしきよしただしくも人は古りにしよろしかるべし
住吉の里行きしかば春花のいやめづらしき君に逢へるかも
春日なる御笠の山に月も出でぬかも佐紀山に咲ける桜の花の見ゆべく
白雪の常敷く冬は過ぎにけらしも春霞たなびく野辺の鴬鳴くも
我が宿の毛桃の下に月夜さし下心よしうたてこのころ
春山の友鴬の泣き別れ帰ります間も思ほせ我れを
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373 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:02:42.94 ID:KQ50DDGY
冬こもり春咲く花を手折り持ち千たびの限り恋ひわたるかも
春山の霧に惑へる鴬も我れにまさりて物思はめやも
出でて見る向ひの岡に本茂く咲きたる花のならずはやまじ
霞立つ春の長日を恋ひ暮らし夜も更けゆくに妹も逢はぬかも
春さればまづさきくさの幸くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹
春さればしだり柳のとををにも妹は心に乗りにけるかも
春さればもずの草ぐき見えずとも我れは見やらむ君があたりをば
貌鳥の間なくしば鳴く春の野の草根の繁き恋もするかも
春されば卯の花ぐたし我が越えし妹が垣間は荒れにけるかも
梅の花咲き散る園に我れ行かむ君が使を片待ちがてり
藤波の咲く春の野に延ふ葛の下よし恋ひば久しくもあらむ
春の野に霞たなびき咲く花のかくなるまでに逢はぬ君かも
我が背子に我が恋ふらくは奥山の馬酔木の花の今盛りなり
梅の花しだり柳に折り交へ花に供へば君に逢はむかも
をみなへし佐紀野に生ふる白つつじ知らぬこともち言はえし我が背
梅の花我れは散らさじあをによし奈良なる人も来つつ見るがね
かくしあらば何か植ゑけむ山吹のやむ時もなく恋ふらく思へば
春されば水草の上に置く霜の消につつも我れは恋ひわたるかも
春霞立ちにし日より今日までに我が恋やまず本の繁けば [一云 片思にして]
さ丹つらふ妹を思ふと霞立つ春日もくれに恋ひわたるかも
たまきはる我が山の上に立つ霞立つとも居とも君がまにまに
見わたせば春日の野辺に立つ霞見まくの欲しき君が姿か
恋ひつつも今日は暮らしつ霞立つ明日の春日をいかに暮らさむ
我が背子に恋ひてすべなみ春雨の降るわき知らず出でて来しかも
今さらに君はい行かじ春雨の心を人の知らずあらなくに
春雨に衣はいたく通らめや七日し降らば七日来じとや
国栖らが春菜摘むらむ司馬の野のしばしば君を思ふこのころ
春草の繁き我が恋大海の辺に行く波の千重に積もりぬ
おほほしく君を相見て菅の根の長き春日を恋ひわたるかも
梅の花咲きて散りなば我妹子を来むか来じかと我が松の木ぞ
白真弓今春山に行く雲の行きや別れむ恋しきものを
大夫の伏し居嘆きて作りたるしだり柳のかづらせ我妹
朝戸出の君が姿をよく見ずて長き春日を恋ひや暮らさむ
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375 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:14:22.82 ID:KQ50DDGY
春山の馬酔木の花の悪しからぬ君にはしゑや寄そるともよし
石上布留の神杉神びにし我れやさらさら恋にあひにける
さのかたは実にならずとも花のみに咲きて見えこそ恋のなぐさに
さのかたは実になりにしを今さらに春雨降りて花咲かめやも
梓弓引津の辺なるなのりその花咲くまでに逢はぬ君かも
川の上のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子時じけめやも
春雨のやまず降る降る我が恋ふる人の目すらを相見せなくに
我妹子に恋ひつつ居れば春雨のそれも知るごとやまず降りつつ
相思はぬ妹をやもとな菅の根の長き春日を思ひ暮らさむ
春さればまづ鳴く鳥の鴬の言先立ちし君をし待たむ
相思はずあるらむ子ゆゑ玉の緒の長き春日を思ひ暮らさく
大夫の 出で立ち向ふ 故郷の 神なび山に 明けくれば 柘のさ枝に 夕されば 小松が末に 里人の 聞き恋ふるまで 山彦の 相響むまで 霍公鳥 妻恋ひすらし さ夜中に鳴く
旅にして妻恋すらし霍公鳥神なび山にさ夜更けて鳴く
霍公鳥汝が初声は我れにもが五月の玉に交へて貫かむ
朝霞たなびく野辺にあしひきの山霍公鳥いつか来鳴かむ
朝霧の八重山越えて呼子鳥鳴きや汝が来る宿もあらなくに
霍公鳥鳴く声聞くや卯の花の咲き散る岡に葛引く娘女
月夜よみ鳴く霍公鳥見まく欲り我れ草取れり見む人もがも
藤波の散らまく惜しみ霍公鳥今城の岡を鳴きて越ゆなり
朝霧の八重山越えて霍公鳥卯の花辺から鳴きて越え来ぬ
木高くはかつて木植ゑじ霍公鳥来鳴き響めて恋まさらしむ
逢ひかたき君に逢へる夜霍公鳥他時よりは今こそ鳴かめ
木の暗の夕闇なるに [一云 なれば] 霍公鳥いづくを家と鳴き渡るらむ
霍公鳥今朝の朝明に鳴きつるは君聞きけむか朝寐か寝けむ
霍公鳥花橘の枝に居て鳴き響もせば花は散りつつ
うれたきや醜霍公鳥今こそば声の嗄るがに来鳴き
今夜のおほつかなきに霍公鳥鳴くなる声の音の遥けさ
五月山卯の花月夜霍公鳥聞けども飽かずまた鳴かぬかも
霍公鳥来居も鳴かぬか我がやどの花橘の地に落ちむ見む
霍公鳥いとふ時なしあやめぐさかづらにせむ日こゆ鳴き渡れ
大和には鳴きてか来らむ霍公鳥汝が鳴くごとになき人思ほゆ
卯の花の散らまく惜しみ霍公鳥野に出で山に入り来鳴き響もす
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376 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:21:31.06 ID:KQ50DDGY
橘の林を植ゑむ霍公鳥常に冬まで棲みわたるがね
雨晴れの雲にたぐひて霍公鳥春日をさしてこゆ鳴き渡る
物思ふと寐ねぬ朝明に霍公鳥鳴きてさ渡るすべなきまでに
我が衣を君に着せよと霍公鳥我れをうながす袖に来居つつ
本つ人霍公鳥をやめづらしく今か汝が来る恋ひつつ居れば
かくばかり雨の降らくに霍公鳥卯の花山になほか鳴くらむ
黙もあらむ時も鳴かなむひぐらしの物思ふ時に鳴きつつもとな
思ふ子が衣摺らむににほひこそ島の榛原秋立たずとも
風に散る花橘を袖に受けて君がみ跡と偲ひつるかも
かぐはしき花橘を玉に貫き贈らむ妹はみつれてもあるか
霍公鳥来鳴き響もす橘の花散る庭を見む人や誰れ
我が宿の花橘は散りにけり悔しき時に逢へる君かも
見わたせば向ひの野辺のなでしこの散らまく惜しも雨な降りそね
雨間明けて国見もせむを故郷の花橘は散りにけむかも
野辺見ればなでしこの花咲きにけり我が待つ秋は近づくらしも
我妹子に楝の花は散り過ぎず今咲けるごとありこせぬかも
春日野の藤は散りにて何をかもみ狩の人の折りてかざさむ
時ならず玉をぞ貫ける卯の花の五月を待たば久しくあるべみ
卯の花の咲き散る岡ゆ霍公鳥鳴きてさ渡る君は聞きつや
聞きつやと君が問はせる霍公鳥しののに濡れてこゆ鳴き渡る
橘の花散る里に通ひなば山霍公鳥響もさむかも
春さればすがるなす野の霍公鳥ほとほと妹に逢はず来にけり
五月山花橘に霍公鳥隠らふ時に逢へる君かも
霍公鳥来鳴く五月の短夜もひとりし寝れば明かしかねつも
ひぐらしは時と鳴けども片恋にたわや女我れは時わかず泣く
人言は夏野の草の繁くとも妹と我れとし携はり寝ば
このころの恋の繁けく夏草の刈り掃へども生ひしくごとし
ま葛延ふ夏野の繁くかく恋ひばまこと我が命常ならめやも
我れのみやかく恋すらむかきつはた丹つらふ妹はいかにかあるらむ
片縒りに糸をぞ我が縒る我が背子が花橘を貫かむと思ひて
鴬の通ふ垣根の卯の花の憂きことあれや君が来まさぬ
卯の花の咲くとはなしにある人に恋ひやわたらむ片思にして
我れこそば憎くもあらめ我がやどの花橘を見には来じとや
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377 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:29:13.92 ID:KQ50DDGY
霍公鳥来鳴き響もす岡辺なる藤波見には君は来じとや
隠りのみ恋ふれば苦しなでしこの花に咲き出よ朝な朝な見む
外のみに見つつ恋ひなむ紅の末摘花の色に出でずとも
夏草の露別け衣着けなくに我が衣手の干る時もなき
六月の地さへ裂けて照る日にも我が袖干めや君に逢はずして
天の川水さへに照る舟泊てて舟なる人は妹と見えきや
久方の天の川原にぬえ鳥のうら歎げましつすべなきまでに
我が恋を嬬は知れるを行く舟の過ぎて来べしや言も告げなむ
赤らひく色ぐはし子をしば見れば人妻ゆゑに我れ恋ひぬべし
天の川安の渡りに舟浮けて秋立つ待つと妹に告げこそ
大空ゆ通ふ我れすら汝がゆゑに天の川道をなづみてぞ来し
八千桙の神の御代よりともし妻人知りにけり継ぎてし思へば
我が恋ふる丹のほの面わこよひもか天の川原に石枕まかむ
己夫にともしき子らは泊てむ津の荒礒巻きて寝む君待ちかてに
天地と別れし時ゆ己が妻しかぞ年にある秋待つ我れは
彦星は嘆かす妻に言だにも告げにぞ来つる見れば苦しみ
ひさかたの天つしるしと水無し川隔てて置きし神代し恨めし
ぬばたまの夜霧に隠り遠くとも妹が伝へは早く告げこそ
汝が恋ふる妹の命は飽き足らに袖振る見えつ雲隠るまで
夕星も通ふ天道をいつまでか仰ぎて待たむ月人壮士
天の川い向ひ立ちて恋しらに言だに告げむ妻と言ふまでは
白玉の五百つ集ひを解きもみず我は干しかてぬ逢はむ日待つに
天の川水蔭草の秋風に靡かふ見れば時は来にけり
我が待ちし秋萩咲きぬ今だにもにほひに行かな彼方人に
我が背子にうら恋ひ居れば天の川夜舟漕ぐなる楫の音聞こゆ
ま日長く恋ふる心ゆ秋風に妹が音聞こゆ紐解き行かな
恋ひしくは日長きものを今だにもともしむべしや逢ふべき夜だに
天の川去年の渡りで移ろへば川瀬を踏むに夜ぞ更けにける
いにしへゆあげてし服も顧みず天の川津に年ぞ経にける
天の川夜船を漕ぎて明けぬとも逢はむと思ふ夜袖交へずあらむ
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378 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:41:25.25 ID:KQ50DDGY
遠妻と手枕交へて寝たる夜は鶏がねな鳴き明けば明けぬとも
相見らく飽き足らねどもいなのめの明けさりにけり舟出せむ妻
さ寝そめていくだもあらねば白栲の帯乞ふべしや恋も過ぎねば
万代にたづさはり居て相見とも思ひ過ぐべき恋にあらなくに
万代に照るべき月も雲隠り苦しきものぞ逢はむと思へど
白雲の五百重に隠り遠くとも宵さらず見む妹があたりは
我がためと織女のそのやどに織る白栲は織りてけむかも
君に逢はず久しき時ゆ織る服の白栲衣垢付くまでに
天の川楫の音聞こゆ彦星と織女と今夜逢ふらしも
秋されば川霧立てる天の川川に向き居て恋ふる夜ぞ多き
よしゑやし直ならずともぬえ鳥のうら嘆げ居りと告げむ子もがも
一年に七日の夜のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも [一云 尽きねばさ夜ぞ明けにける]
天の川安の川原定而神競者磨待無
織女の五百機立てて織る布の秋さり衣誰れか取り見む
年にありて今か巻くらむぬばたまの夜霧隠れる遠妻の手を
我が待ちし秋は来りぬ妹と我れと何事あれぞ紐解かずあらむ
年の恋今夜尽して明日よりは常のごとくや我が恋ひ居らむ
逢はなくは日長きものを天の川隔ててまたや我が恋ひ居らむ
恋しけく日長きものを逢ふべくある宵だに君が来まさずあるらむ
彦星と織女と今夜逢ふ天の川門に波立つなゆめ
秋風の吹きただよはす白雲は織女の天つ領巾かも
しばしばも相見ぬ君を天の川舟出早せよ夜の更けぬ間に
秋風の清き夕に天の川舟漕ぎ渡る月人壮士
天の川霧立ちわたり彦星の楫の音聞こゆ夜の更けゆけば
君が舟今漕ぎ来らし天の川霧立ちわたるこの川の瀬に
秋風に川波立ちぬしましくは八十の舟津にみ舟留めよ
天の川川の音清し彦星の秋漕ぐ舟の波のさわきか
天の川川門に立ちて我が恋ひし君来ますなり紐解き待たむ [一云 天の川川に向き立ち]
天の川川門に居りて年月を恋ひ来し君に今夜逢へるかも
明日よりは我が玉床をうち掃ひ君と寐ねずてひとりかも寝む
天の原行きて射てむと白真弓引きて隠れる月人壮士
この夕降りくる雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂の散りかも
天の川八十瀬霧らへり彦星の時待つ舟は今し漕ぐらし
風吹きて川波立ちぬ引き船に渡りも来ませ夜の更けぬ間に
天の川遠き渡りはなけれども君が舟出は年にこそ待て
【^J^】< 自己命題に潰される唯物論は?  三流ばい! >(^こ^); 3 [無断転載禁止]©2ch.net
380 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:55:02.69 ID:KQ50DDGY
天の川打橋渡せ妹が家道やまず通はむ時待たずとも
月重ね我が思ふ妹に逢へる夜は今し七夜を継ぎこせぬかも
年に装る我が舟漕がむ天の川風は吹くとも波立つなゆめ
天の川波は立つとも我が舟はいざ漕ぎ出でむ夜の更けぬ間に
ただ今夜逢ひたる子らに言どひもいまだせずしてさ夜ぞ明けにける
天の川白波高し我が恋ふる君が舟出は今しすらしも
機物のまね木持ち行きて天の川打橋渡す君が来むため
天の川霧立ち上る織女の雲の衣のかへる袖かも
いにしへゆ織りてし服をこの夕衣に縫ひて君待つ我れを
足玉も手玉もゆらに織る服を君が御衣に縫ひもあへむかも
月日おき逢ひてしあれば別れまく惜しくある君は明日さへもがも
天の川渡り瀬深み舟浮けて漕ぎ来る君が楫の音聞こゆ
天の原降り放け見れば天の川霧立ちわたる君は来ぬらし
天の川瀬ごとに幣をたてまつる心は君を幸く来ませと
久方の天の川津に舟浮けて君待つ夜らは明けずもあらぬか
天の川なづさひ渡る君が手もいまだまかねば夜の更けぬらく
渡り守舟渡せをと呼ぶ声の至らねばかも楫の音のせぬ
ま日長く川に向き立ちありし袖今夜巻かむと思はくがよさ
天の川渡り瀬ごとに思ひつつ来しくもしるし逢へらく思へば
人さへや見継がずあらむ彦星の妻呼ぶ舟の近づき行くを [一云 見つつあるらむ]
天の川瀬を早みかもぬばたまの夜は更けにつつ逢はぬ彦星
渡り守舟早渡せ一年にふたたび通ふ君にあらなくに
玉葛絶えぬものからさ寝らくは年の渡りにただ一夜のみ
恋ふる日は日長きものを今夜だにともしむべしや逢ふべきものを
織女の今夜逢ひなば常のごと明日を隔てて年は長けむ
天の川棚橋渡せ織女のい渡らさむに棚橋渡せ
天の川川門八十ありいづくにか君がみ舟を我が待ち居らむ
秋風の吹きにし日より天の川瀬に出で立ちて待つと告げこそ
天の川去年の渡り瀬荒れにけり君が来まさむ道の知らなく
天の川瀬々に白波高けども直渡り来ぬ待たば苦しみ
彦星の妻呼ぶ舟の引き綱の絶えむと君を我が思はなくに
渡り守舟出し出でむ今夜のみ相見て後は逢はじものかも
我が隠せる楫棹なくて渡り守舟貸さめやもしましはあり待て
【^J^】< 自己命題に潰される唯物論は?  三流ばい! >(^こ^); 3 [無断転載禁止]©2ch.net
381 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 05:59:39.05 ID:KQ50DDGY
天地の 初めの時ゆ 天の川 い向ひ居りて 一年に ふたたび逢はぬ 妻恋ひに 物思ふ人 天の川 安の川原の あり通ふ 出の渡りに そほ舟の 艫にも舳にも 舟装ひ ま楫しじ貫き
旗すすき 本葉もそよに 秋風の 吹きくる宵に 天の川 白波しのぎ 落ちたぎつ 早瀬渡りて 若草の 妻を巻かむと 大船の 思ひ頼みて 漕ぎ来らむ その夫の子が あらたまの
年の緒長く 思ひ来し 恋尽すらむ 七月の 七日の宵は 我れも悲しも
高麗錦紐解きかはし天人の妻問ふ宵ぞ我れも偲はむ
彦星の川瀬を渡るさ小舟のい行きて泊てむ川津し思ほゆ
天地と 別れし時ゆ 久方の 天つしるしと 定めてし 天の川原に あらたまの 月重なりて 妹に逢ふ 時さもらふと 立ち待つに 我が衣手に 秋風の 吹きかへらへば 立ちて居て
たどきを知らにむらきもの 心いさよひ 解き衣の 思ひ乱れて いつしかと 我が待つ今夜 この川の 流れの長く ありこせぬかも
妹に逢ふ時片待つとひさかたの天の川原に月ぞ経にける
さを鹿の心相思ふ秋萩のしぐれの降るに散らくし惜しも
夕されば野辺の秋萩うら若み露にぞ枯るる秋待ちかてに
真葛原靡く秋風吹くごとに阿太の大野の萩の花散る
雁がねの来鳴かむ日まで見つつあらむこの萩原に雨な降りそね
奥山に棲むといふ鹿の夕さらず妻どふ萩の散らまく惜しも
白露の置かまく惜しみ秋萩を折りのみ折りて置きや枯らさむ
秋田刈る刈廬の宿りにほふまで咲ける秋萩見れど飽かぬかも
我が衣摺れるにはあらず高松の野辺行きしかば萩の摺れるぞ
この夕秋風吹きぬ白露に争ふ萩の明日咲かむ見む
秋風は涼しくなりぬ馬並めていざ野に行かな萩の花見に
朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり
春されば霞隠りて見えずありし秋萩咲きぬ折りてかざさむ
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382 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 06:04:58.34 ID:KQ50DDGY
沙額田の野辺の秋萩時なれば今盛りなり折りてかざさむ
ことさらに衣は摺らじをみなへし佐紀野の萩ににほひて居らむ
秋風は疾く疾く吹き来萩の花散らまく惜しみ競ひ立たむ見む
我が宿の萩の末長し秋風の吹きなむ時に咲かむと思ひて
人皆は萩を秋と言ふよし我れは尾花が末を秋とは言はむ
玉梓の君が使の手折り来るこの秋萩は見れど飽かぬかも
我がやどに咲ける秋萩常ならば我が待つ人に見せましものを
手寸十名相植ゑしなしるく出で見れば宿の初萩咲きにけるかも
我が宿に植ゑ生ほしたる秋萩を誰れか標刺す我れに知らえず
手に取れば袖さへにほふをみなへしこの白露に散らまく惜しも
白露に争ひかねて咲ける萩散らば惜しけむ雨な降りそね
娘女らに行相の早稲を刈る時になりにけらしも萩の花咲く
朝霧のたなびく小野の萩の花今か散るらむいまだ飽かなくに
恋しくは形見にせよと我が背子が植ゑし秋萩花咲きにけり
秋萩に恋尽さじと思へどもしゑやあたらしまたも逢はめやも
秋風は日に異に吹きぬ高円の野辺の秋萩散らまく惜しも
大夫の心はなしに秋萩の恋のみにやもなづみてありなむ
我が待ちし秋は来たりぬしかれども萩の花ぞもいまだ咲かずける
見まく欲り我が待ち恋ひし秋萩は枝もしみみに花咲きにけり
春日野の萩し散りなば朝東風の風にたぐひてここに散り来ね
秋萩は雁に逢はじと言へればか [一云 言へれかも] 声を聞きては花に散りぬる
秋さらば妹に見せむと植ゑし萩露霜負ひて散りにけるかも
秋風に大和へ越ゆる雁がねはいや遠ざかる雲隠りつつ
明け暮れの朝霧隠り鳴きて行く雁は我が恋妹に告げこそ
我が宿に鳴きし雁がね雲の上に今夜鳴くなり国へかも行く
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383 :神も仏も名無しさん[]:2017/03/07(火) 06:12:09.24 ID:KQ50DDGY
さを鹿の妻どふ時に月をよみ雁が音聞こゆ今し来らしも
天雲の外に雁が音聞きしよりはだれ霜降り寒しこの夜は [一云 いやますますに恋こそまされ]
秋の田の我が刈りばかの過ぎぬれば雁が音聞こゆ冬かたまけて
葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴き渡る [一云 秋風に雁が音聞こゆ今し来らしも]
おしてる難波堀江の葦辺には雁寝たるかも霜の降らくに
秋風に山飛び越ゆる雁がねの声遠ざかる雲隠るらし
朝に行く雁の鳴く音は我がごとく物思へれかも声の悲しき
鶴がねの今朝鳴くなへに雁がねはいづくさしてか雲隠るらむ
ぬばたまの夜渡る雁はおほほしく幾夜を経てかおのが名を告る
あらたまの年の経ゆけばあどもふと夜渡る我れを問ふ人や誰れ
このころの秋の朝明に霧隠り妻呼ぶ鹿の声のさやけさ
さを鹿の妻ととのふと鳴く声の至らむ極み靡け萩原
君に恋ひうらぶれ居れば敷の野の秋萩しのぎさを鹿鳴くも
雁は来ぬ萩は散りぬとさを鹿の鳴くなる声もうらぶれにけり
秋萩の恋も尽きねばさを鹿の声い継ぎい継ぎ恋こそまされ
山近く家や居るべきさを鹿の声を聞きつつ寐ねかてぬかも
山の辺にい行くさつ男は多かれど山にも野にもさを鹿鳴くも
あしひきの山より来せばさを鹿の妻呼ぶ声を聞かましものを
山辺にはさつ男のねらひ畏けどを鹿鳴くなり妻が目を欲り
秋萩の散りゆく見ればおほほしみ妻恋すらしさを鹿鳴くも
山遠き都にしあればさを鹿の妻呼ぶ声は乏しくもあるか
秋萩の散り過ぎゆかばさを鹿はわび鳴きせむな見ずはともしみ
秋萩の咲きたる野辺はさを鹿ぞ露を別けつつ妻どひしける
なぞ鹿のわび鳴きすなるけだしくも秋野の萩や繁く散るらむ
秋萩の咲たる野辺にさを鹿は散らまく惜しみ鳴き行くものを
あしひきの山の常蔭に鳴く鹿の声聞かすやも山田守らす子
夕影に来鳴くひぐらしここだくも日ごとに聞けど飽かぬ声かも
秋風の寒く吹くなへ我が宿の浅茅が本にこほろぎ鳴くも
蔭草の生ひたる宿の夕影に鳴くこほろぎは聞けど飽かぬかも
庭草に村雨降りてこほろぎの鳴く声聞けば秋づきにけり


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