- キリスト教議論スレ 005
56 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 00:35:25.26 ID:0r+Ofs8V - >>39
@ 至高神を見たものはいるか。→ 作り話だろう? 存在証明が無理なら不存在証明もできないだろ。作り話であるという証明も不可能。よって無意味。 グノーシス神話においては、流出の最初に生じたモノゲネースだけが「父」を観照できるとされる。 イエス・キリストの受肉前の存在が、このモノゲネースかどうかは諸説ある。 A 至高神には妻がいて子供を産む。→ 最初から多神教ではないのか? 子供も妻を持ち、さらに子供を産む。最後の神であるソフィアから 悪の権化であるデミウルゴス(創造神ヤハウェ)が産まれる。 ご存じの通り、グノーシスにおける創造論は「対」を奥義とする。 グノーシス創造論に登場する多くの神格は全てギリシャ語の一般名詞だが、(アレーテイア=真理、アントローポス=人間、エクレーシア=教会、etc) ギリシア語の個々の単語に男性格、女性格があり、神格は全てこの二つを「対」として成り立っている。 しかしそれを、夫妻の関係と捉えるのがそもそもの間違いで、「対」で一つの神格、すなわちアンドロギュノス(両性具有)の神と考えなければならない。 グノーシスが目指す「完全なる人間」も、これら神格が示すような「対」の回復により達成される統合された人間、アンドロギュノスとされる。 B 結局、至高神プロパトールから創造神ヤハウェまで一直線である。 中間を消去すれば、至高神イコール創造神ヤハウェではないのか? 永遠界の神格は一者(=至高の父)より生じた父の本質の一部だが、デーミウルゴスが零落したソフィアーが 自力のみで生み出した異形の存在。デーミウルゴスは最初から「対」の関係には、生まれながらにして不完全な存在だった。 デーミウルゴスによる感覚界=物質世界の造形は、永遠界(イデアー、形相界)を「模して」創られた存在だが、 ネオプラトニズムやヘルメス思想が唱道するような「上なるものと下なるものの相応関係」は最初からなく、完全に分離された世界となっている。
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57 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 00:37:54.49 ID:0r+Ofs8V - デーミウルゴスは最初から「対」の関係には、
⇒ デーミウルゴスは最初から「対」の関係には無く、
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707 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 20:19:55.29 ID:0r+Ofs8V -
ロゴス論はヨハネにおけるヘレニズム思潮の影響下で解釈しないと、 新共同訳みたいに「言葉」とかアホな逐語訳しちゃうことになるから。 ロゴスは神の仲介者であって、もしくは神であり、そして世界の背後にある万物を動かす 原理であるというのは、当時の地中海世界の哲学思潮を了解してる人間には自明の理だった。 「ヘラクレイトスは、万有は分割されうるものにして分割されざるもの、生成したものにして生成せざるもの、 死すべきものにして不死なるものである、と言い、またそれは永遠のロゴスであり、 父にして子であり、公正なる神である、といっている。」 (ヘラクレイトス著作断片51、『ソクラテス以前哲学者断片集T』岩波書店、参照) 「ロゴスはテオス(神)であり、あらゆるウーシア(実体)及びヒューレー(質料)に浸透しそれらを作り上げている。」 (初期ストア派ゼノン断片T300、『初期ストア派断片集T』京都大学学術出版会、参照) 「ところで、可感的世界の一部分が神のロゴスのうちの像の似像である以上、この「可感的な世界」という種全体が 神のロゴスのうちの像の写しであることになり、我々が「可知的な世界」と称している原形を成す印章は、 まさしく神のロゴスであることは明らかである。」 (アレクサンドリアのフィロン「世界の創造」2:25、教文館、参照) 引用したのは古代ヘレニズム世界におけるロゴスの役割を示すごくごく一部で、 むろん全てがヨハネ伝より1世紀あるいは数百年は以前に著されている。 共同訳が頑なにこの明白な哲学的原理を「ロゴス」と訳さず、「言葉」とミスリードし続けるのは、 新約におけるヘレニズム哲学の影響を認めたくないからに他ならない。
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711 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 20:30:09.60 ID:0r+Ofs8V -
キリスト教はユダヤ教を土台としたヘレニズム宗教(イエス自身はともかく)。 それを忘れて旧約や中東文化のみから解き明かそうとするバカは聖書学者の中では田川くらいのもんですw
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734 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 22:05:25.90 ID:0r+Ofs8V - /:::::://::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:\ヽ:ヽ
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744 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 22:57:25.56 ID:0r+Ofs8V -
ユダヤ的な意味の言葉=ロゴスなんて概念はないよ。 ヨハネがヘレニズム哲学の影響を受けただけ。たぶんグノーシス・トマス派からパクったんだろ。 旧約の神との仲介者はロゴスではなくホクマー(=ギリシャ語のソフィアー=知恵)だから。 既に外典「シラ書」の中で仲介者たる擬人化されたホクマーが現われているが、 この仲介者ホクマーの概念をヨハネが地中海世界のより普遍的概念だったロゴスに置き換えた。
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748 :グノーシスの導師シモン ◆/bVPRrlaFM []:2011/09/07(水) 23:59:03.70 ID:0r+Ofs8V -
それは90年代に書かれたヨハネ伝がようやく2世紀半ば頃に聖典的価値を認められ、 さらに3〜4世紀に新約正典が結集され、キリスト教の大枠が定まり、神学が構築され、 初めて「キリスト教でロゴス=イエス・キリストは常識」と言えるだけの話。 ロゴス=言葉ははっきりって誤訳だよ。ヘレニズム思潮からすれば、これ自体が一般的用語法では 捉えきれない、哲学専門用語で、 それ以前数百年に及ぶ多くの哲理天界の蓄積があって、意味を成す単語なわけだから。 カトリック・プロテスタントが聖書を翻訳する際に、キリスト教神学に異教哲学的要素が言葉上だけでも 残存してはならないという護教的配慮で、ロゴスを言葉と言う無意味感想な単語で置き換えたんだろうね。
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