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名無しがここにいてほしい
【その他】名盤・退屈盤・駄盤を羅列するスレ

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【その他】名盤・退屈盤・駄盤を羅列するスレ
5 :名無しがここにいてほしい[sage]:2011/09/11(日) 02:06:14.53 ID:sXW7Q9zj
★★★★☆
『アビィ・ロード』
…時期的にみれば当たり前かもしれないが、ビートルズで最もプログレ度が高いアルバムだと思う。人気絶頂期の面影は殆ど見られない。オープニングの「カム・トゥゲザー」からして冒険だ。
「アイ・ウォント・ユー」のエンディングではホワイト・ノイズの大騒音の中に無の境地を垣間見る。
ハリスンの大躍進やB面のメドレー等、今更語るべくもないこの有名な作品集を先にも後にもないアルバムたらしめている最大の要因は、
ムーグ・シンセの多用による「静寂美」の表現であると思う。
それに加えて「月光」をヒントに作ったアルペジオを随所に散りばめ、我々に印象づけた。
フィル・スペクターがウォール・オブ・サウンドなら、こちらはまさに唯一無比のアビー・ロード・サウンドと言え、
その音はクリームの「バッヂ」、リンゴの「明日への願い」でも脈打っている。
ビートルズとしては不本意ながら、時代の遺産として非常に意義のあるコンセプト・アルバムに仕上がったと思う。

★★★★
『サタニック・マジェスティーズ』
…かつてキース・リチャーズは『アンダーカヴァー』を「サタニックの姉妹アルバム」と評したが、
自分達の進む道が見えなくなり、とりあえず時代の流行に乗っかるしかなかったという点で同じという事だろう。
ストーンズの魅力とは、イカしたヴィジュアルとは裏腹な稚拙な音楽、そのアンバランスさであると思う。
R&Bのカヴァーに終始していた初期はただ黒くて下品でカッコいい若者達だったが、オリジナルで固めてきた頃からそのイメージは変化していった。
60年代はビートルズを含め実に変な音楽が入り乱れた時代だったが、
ストーンズは人々が受け入れられない領域まで平気で踏み込んだ為に常に語られ、ビートルズに次ぐ人気となった。
『サタニック』はそんな彼等の最も純粋な作品集である。第一線のグループでここまで変なアルバムはそう無いだろう。
その昔、『ベガーズ・バンケット』のLP帯には「ストーンズで最も恐ろしいアルバム」と書かれていた。嘘である。その謳い文句はそのまま『サタニック』に使いたい。
これほどだらしがなく末期的で、しかし知的な冷静ささえ感じさせる魔物は他に類を見ない。玉虫色のブライアン・ジョーンズが襲ってくるようだ。


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