- 剣と魔法と学園モノ。のキャラはととモノカワイイ 7人目
92 :6-754 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:28:49.17 ID:WzbvZNZt - ちょっと長いですけど7レスお借りしますー
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94 :01/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:29:42.00 ID:WzbvZNZt - 男性同士のそれに比べると顕著ではないとはいえ、
やはりバハムーンの指は太く、無骨な感じがする。 しかし、どちらかと言うと力技に向いたようなその手は、妙に小器用に動いて、 ピッカーなどの細かい道具を操り、鍵に仕掛けられたトラップのトリガーを外していく。 マリア 「これでよし、と」 アイシャ「宝箱っ、たっからばこっ」 ジル 「何がっ出るかなっ、何が出るかなっ」 リーシャ「アイシャ、ジル、はしゃぎ過ぎだよ」 自分の身長の2倍には届きそうな、本来は両手用の槍を持ったクラッズの少女が、 少年のような姿の騎士フェアリーの少女とともに、やたらはしゃいでいる。 それを、槍のクラッズと揃いの髪型にし、帽子をかぶった、 クラッズにしては少し落ち着いた様子の少女────が、嗜めた。
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95 :02/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:30:39.85 ID:WzbvZNZt -
マリア 「♪〜」 学生寮のロビー。「バハムーンで盗賊」のマリアは、 罠開錠用のピッキングツールの手入れを始める。 アプリコット(以下アプリコ) 「機嫌よさそうですね、マリア」 そこを通りかかった、魔導書を手にしたフェルパーが、 マリアの姿に気がついて、声をかけた。 日中も一緒にいた。パーティメンバーの1人だ。 フェルパーらしく口数自体は少ないものの、 それほど人見知りすると言うわけでもなく、口の聞き方は積極的だ。 マリア 「まーね、最近は調子もいいし。今日も罠開錠ノーミスだったし」 上機嫌そうな笑顔で、マリアはアプリコットに視線を向ける。 アプリコ「少し前に落ち込んでいたようでしたから、心配していたんですけど、 その様子なら、大丈夫っぽいですね」 クスクスとにこやかに微笑む。 マリア 「いやー、でも、ジルに叱咤されちゃうなんて思わなかったわ」 アプリコ「そんなことが、あったんですか?」 マリア 「うん、ちょっと前にね」 そういいながら、マリアはドライバーのような道具を置き、一度手を休める。 マリア 「あたしさ、他の同族みたいに、フェアリーやクラッズは下位種族だー! なんて思ってはいないつもりだったんだけどさ、 なんのかんの言って心の底ではそういう固定観念にとらわれてたのかもしれないわ」
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96 :03/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:31:18.92 ID:WzbvZNZt - アプリコ「今はそういうことはなくなったんですか?」
マリア 「ジルが、それはボクに対する侮辱だよ、なんてすごいカッコいい顔で言うんだもん。 だけいいカッコされちゃったらさ、逆に無様じゃん、そんなの」 アプリコ「なるほど」 アハハ、クスクスと笑いあう。 マリア 「アプリコットはそういうの感じたことない? フェルパーの術師って珍しいでしょ?」 アプリコ「うーん、そうですね、最初は座学の教室では孤立してたこともありますけど…… 私の考え方はすぐに理解してもらえましたから……」 アプリコットの専攻は光術師、つまり、パーティの回復役。 フェルパーは万能型といわれながら、魔力容量が少ないために、 (バハムーンやクラッズに比べればずっと大きいけれど) 術師系志望はほとんどない。 しかし、回復役としては、基礎体力が強いという利点の方を生かせるだろう、 というのが、アプリコットの考え方だった。 実際、アプリコットは他のメンバーと異なり、他にも狙っていたパーティーはあるらしい。 アプリコ「ヒューマンさんとかノームさん、エルフさんも多いですから、 体格的に浮くって事もありませんでしたし」 マリア 「ああ……なるほどね」 マリアは、自分の座学の教室を思い出して、苦笑した。 アプリコ「あの、悪いこと言ってしまいましたか?」 マリア 「あ、ううん。別に。それにこっちも意外と事情は変わらなかったりするんだよね」 アプリコ「え?」
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97 :04/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:32:02.38 ID:WzbvZNZt - マリア 「意外にセレスティアがいるんだよ」
アプリコ「え、そうなんですか」 マリア 「うん」 セレスティアはバハムーンほど隆々としている訳ではないが、 体格の大きさでは大柄で、バハムーンと並ぶ。 マリア 「だから浮いてるって程じゃなかったんだけど……」 アプリコ「?」 マリアの意味深な苦笑に、アプリコットは小首をかしげる。 マリア 「懐かれた」 アプリコ「ああ……」 突っ伏すようなリアクションをとるマリアを見て、アプリコットも脱力したように言う。 なんせお祭り好き騒ぎ大好きのクラッズフェアリーが多い教室。 力持ちのバハムーンが1人混じってたら、いい絡み相手である。 マリア 「まぁ、孤立するよりはよかったけどね……」 アプリコ「そうですね」 顔を上げて苦笑するマリアに、アプリコットも微笑を返した。
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98 :05/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:32:51.68 ID:WzbvZNZt -
「お、マリアじゃん」 2人が歓談していると、別のバハムーンの男子生徒が、その姿を発見して声をかける。 少しガラの悪そうな生徒だった。ニタニタとしまりのない顔をしている。 「今日は何回、“庇って”もらったんだ?」 厭らしい笑みを浮かべながら、バハムーンの男子が言う。 マリアは、ツールボックスを手元に引き寄せた。 アプリコットの方が、バハムーンに、睨みつけるような、厳しい表情を向ける。 アプリコ「っ……」 アプリコットがシャイガンのスペルの詠唱をはじめかけたのを、 マリアが涼しい表情で、腕で制した。 そして、マリアはおもむろに立ち上がると、バハムーンのさらに背後に向かって、腕を振る。 マリア 「あ、ジル、こっちこっちー」 「なっ!? ちょっ……やめろ、俺が悪かったー」 マリアが、あたかもバハムーン男子の背後にジルがいるような動きをすると、 バハムーン男子は、突然顔を青ざめさせ、 本当にジルがいるのかも確認しないままに、そそくさとその場から逃げ出した。 アプリコ「今のは……?」 マリア 「んー、あいつ、あたしが盗賊学科選んだころから、 あたしのことバカにしてたやつらの1人なんだけどさ」 それがいやで、マリアは普段、寝室でこそこそと道具の手入れをしていたのだが──── マリア 「ちょっと前に、そこをジルにみつかって、ね」
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99 :06/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:33:28.08 ID:WzbvZNZt - アプリコ「ああ……あの『フェアリーがバハムーンをネックハングブリーカー事件』の……」
脱力したような苦笑を浮かべてそう言った。 マリア 「そうそれ」 マリアはニタニタ笑いながらそう言った。 ちなみに、このパーティ、『バハムーンがクラッズを開幕ジャーマン事件』なるものも 起しているのだが…… マリア 「ま、最初はあたし自身もこんなパーティやっていけるのかと思ったけどさ、 意外に強くなったよね、あたしら」 アプリコ「ふふ、そうですね」
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100 :07/06 ◆WCLv2MGHTTRn [sage]:2011/10/24(月) 02:41:15.33 ID:WzbvZNZt - 補足説明
・設定は3(PSP)準拠 ・学校はプリシアナ ・全員1stパーティー ・ジル:専攻はナイト。フェアリー♀(男装子、容姿タイプ2・髪型タイプ2・髪色タイプ3・声ディア♀) ・マリア:専攻は盗賊。バハムーン♀(容姿タイプ3・髪型タイプ1・髪色タイプ2・声デフォルト) ・アプリコット:専攻は光術師。フェルパー♀(容姿タイプ4・髪型タイプ1・髪色タイプ1・声セレ♀) ・アイシャ:専攻は戦士。クラッズ♀(容姿タイプ4・髪型タイプ:クラ帽・髪色タイプ1・声フェア♀) ・リーシャ:専攻は妹。クラッズ♂の娘(容姿タイプ3・髪型タイプ:クラ帽・髪色タイプ1・声クラ♀。アイシャとは双子の姉……?) 長くて失礼しましたー
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