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名無しさん@お腹いっぱい。
世界樹の迷宮のキャラはハルピュイアカワイイ 第50階層

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世界樹の迷宮のキャラはハルピュイアカワイイ 第50階層
198 :ユグドラシル学園1/5[sage]:2011/04/11(月) 00:11:46.59 ID:P7JjjjCF
 私立ユグドラシル学園では部活動も盛んに行われている。
 どの部へ入ろうか?
 新入生たちの活気に満ちた声が聞こえてくる。

メディ子「ねぇねぇ、ガン子ちゃんは何部に入るの?」
ガン子「んー、私は文芸部に入ろうかと思うんだけど」
メディ子「じゃあ私も文芸部に入る!」
ガン子「あんたが文芸? マンガ読むのとは訳が違うのよ?」
メディ子「あー、ガン子ちゃんひどいー。私だって小説くらい読むもんね」
ガン子「はいはい、ラノベラノベ」

 〜〜〜

鉈子「あのー、すみません、調理部の部室ってどこですか?」
ししょー「調理部か? それならちょうど行くところだから案内するよ」
鉈子「先輩も調理部なんですか?」
ししょー「いや、私は試食部だ」
鉈子「試食部?」
ししょー「調理部が料理を作って試食部が食べる。見事な連携だろ?」
鉈子「はぁ」
ししょー「おっと、着いたぞ。たのもー」
部員A「キャー! ししょーが来たわ!」
部員B「隠して! 早く隠して!」
部員C「おのれ、今日こそは護り通す!」
鉈子「・・・連携できてないじゃないですか」
ししょー「ゴチャゴチャうるせー!」

 自由な校風のため、様々な部活動が存在するのである。
世界樹の迷宮のキャラはハルピュイアカワイイ 第50階層
199 :ユグドラシル学園2/5[sage]:2011/04/11(月) 00:13:48.53 ID:P7JjjjCF
 また、この時期は部員獲得のための勧誘も熱心に行われている。
 中には強引な勧誘もあるため、注意が必要である。

メガバリ「なぁお嬢ちゃん。うちの部に入ってみないか? 入ろうぜ?」
アフロバリ「バリスタにオススメの部活なんだぜ?」
バリ子「や、やめてください…」
メガバリ「そんなこと言わねぇでさぁ。なぁ、入ろうぜ?」
アフロバリ「ほんとバリスタにマジオススメなんだぜ?」
バリ「は、離してください…!」

バリ姉「ちょっとあんたたち、やめなさい!」
アフロバリ「ゲェーッ! バリ姉!」
メガバリ「やべぇ、逃げるぞ!」

バリ姉「まったくもう、大丈夫? 何か変なことされなかった?」
バリ子「あ、はい。大丈夫です(優しそうな人だ・・・)」
バリ姉「そう、よかったわ。ねぇ、あなたもう部活は決まったの?
   もしよかったらうちの部に来てみない? バリスタにオススメの部活なのよ」
バリ子「あ、はい。じゃあちょっと見学だけ・・・」

バリ姉「はい、ひとりゲット」
メガバリ「さすが姐さん」
アフロバリ「見事な手並みっす」
バリ子「グルだったー!」

バリ姉「それじゃあバリ子ちゃん、アタシたちは出掛けてくるから留守番お願いね」
バリ子「いやあの、まだ入部するなんて言ってないんですが」
バリ姉「あ、入部届なら必要ないわよ。出してもいいし出さなくてもいいから」
バリ子「いや、そうじゃなくて入部の意思がですね」
バリ姉「それじゃあお願いね♪」
バリ子「・・・行っちゃったし」
バリ子「というか、ここが何部なのかも聞いてないような」
バリ子「・・・・・・・・・」
バリ子「・・・遅いなぁ」←律義

バリ姉「お待たせー。新入部員連れてきたわよー」
マウマウ「なんなんですか? ここ…どこですか?
   なんでわたし連れて来られたんですか?」
バリ子「被害者増えたー!」
世界樹の迷宮のキャラはハルピュイアカワイイ 第50階層
200 :ユグドラシル学園3/5[sage]:2011/04/11(月) 00:15:37.61 ID:P7JjjjCF
バリ姉「それじゃあまた留守番お願いね」
バリ子「いや、だからあの・・・行っちゃうし」
マウマウ「あの…ここってなんなんですか?」
バリ子「え? いや、実は私もよくわからないです」
マウマウ「あなたは悪い人じゃないんですか?」
バリ子「えっと、私は違います」
マウマウ「誓って言えますか?」
バリ子「あ、はい」
マウマウ「それじゃあ、あの…誓いのキスを…」
バリ子「なんで!?」
マウマウ「だって誓うって言ったじゃないですか!
   それともやっぱり悪い人なんですか!?」
バリ子「違いますよ!違うから誓いますけどそれがなんでキスなんですか!?」
マウマウ「だってあなた可愛いんだもん!誓いのキスくらいいいじゃないですか!」
バリ子「すみません! 意味がわかりません!」
マウマウ「じゃあわかりました。わたしの目をじっと見つめてください。
   悪い人じゃないならできるはずです」
バリ子「あ、はい」

 じっ・・・・・・

マウマウ「……ポッ」
バリ子「なんでそこで赤くなるんですか!?」
マウマウ「な、なんでもないです。次は目を閉じてください」
バリ子「いやです」
マウマウ「なんでですかー!」
バリ子「だって展開読めるじゃないですか!」
マウマウ「そんなに私のことが嫌いなんですか!?」
バリ子「いや、別に嫌いじゃないですけど」
マウマウ「じゃあ好きなんですよね!?」
バリ子「なんでいきなり飛ぶんですか!」
マウマウ「だって嫌いじゃないなら好きなんじゃないですか!
   好きならキスくらいするのは当然じゃないですか!」
バリ姉「そうよ、キスくらいしてあげなさいよ」
メガバリ「早くやっちゃえよー」
アフロバリ「俺たち紳士だから見守っててやるぜ」
バリ子「見てないで助けてくださいよ!?」
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201 :ユグドラシル学園4/5[sage]:2011/04/11(月) 00:17:36.87 ID:P7JjjjCF
バリ子「ていうか、帰ってくるの早かったですね。助かりましたけど」
バリ姉「なんか楽しそうな気配を感じて引き返して来たのよ」
マウマウ「邪魔するなんてひどいです。悪い人です…」
バリ姉「ごめんね、邪魔するつもりはなかったんだけどね」
マウマウ「えっ、じゃあ協力してくれるんですか?」
バリ姉「勿論よ」
マウマウ「いい人たちでしたー」
バリ子「なんでそうなるんですか!?」

バリ姉「とりあえずムードが大事よね」
マウマウ「なるほど、だからバリ子さんは嫌がったんですね」
バリ子「いや、だからそうじゃなくて初対面でいきなりキスとかできませんよ」
マウマウ「あ、まずはお友達からってやつですね?」
バリ姉「そうね、確かに急ぎすぎだったかもしれないわね」
バリ子「えーと、もうそれでいいです…」
バリ姉「それじゃあ今日のところは間接キスくらいで我慢かしらね」
マウマウ「んー、仕方ないです。それで我慢しときます」
バリ子「もうそれでいいです…」

そんなわけで両者の了解を得たところでバリ姉はまず、バリ子を抱き寄せて口づけしたんだよね。
あとでマウマウに届けるためのものだから念入りに時間をかけて吸い込んでいるんだ。
突然のことにバリ子がもがき始めたんだけど、バリ姉は心を鬼にしてバリ子を床に押し倒し、
バリ子が力尽きて動けなくなるまでじっくりと吸い込み続けたんだよね。

それでようやくバリ子を吸い付くして今度はマウマウに届ける番なんだけど、
何故かマウマウがこの部室のドアを開けてどこかへ行こうとしているんだ。
何か急用でもできたのかも知れないけど、せっかくバリ子から吸い取ったばかりなんだから
やっぱり今すぐに届けてあげるべきだと優しいバリ姉は考えたんだよね。
そんなわけで2人の舎弟にマウマウを捕えさせて、無事に間接キスを届けることに成功したんだ。

やっぱり急用だったのか、最初のうちはマウマウも暴れてたんだけど
次第に動きが弱くなってきたところを見ると、それほど急ぎの用事というわけでもなさそうなんだよね。
それを察したバリ姉は、バリ子から吸い取った間接キスを
じっくり時間をかけてマウマウの中に送り込んであげたんだ。

バリ姉「これでよかったかしら?」
バリ子「よくないです!」
マウマウ「うわぁーん、うわぁーん」

でもなぜか2人とも不満げなんだよね。
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202 :ユグドラシル学園5/5[sage]:2011/04/11(月) 00:19:16.59 ID:P7JjjjCF
バリ子「それで結局ここって何部なんですか?」
バリ姉「あら、言ってなかったかしら? 軽音部よ」
バリ子「軽音ですか? でも私、楽器とか苦手ですよ」
バリ姉「大丈夫よ。初心者でもすぐに使えるメトロノームとかあるし」
バリ子「それ楽器じゃないです」

マウマウ「ところで皆さんはどんな楽器が得意なんですか?」
バリ姉「アタシはチェロよ」
バリ子「チェロ?」
バリ姉「職業柄? 普通の楽器だと軽すぎて落ち着かないのよねー」
マウマウ「あ、わかります。私も学芸会でカスタネットやったんですけど
   普通のだと落ち着かなくて1mのカスタネットを特注で作ってもらったんです」
バリ子「それカスタネットじゃないです」
メガバリ「ちなみに俺はパイプオルガンが得意だぜ」
バリ子「パイプオルガン?」
バリ姉「この顔でパイプオルガンよ? ウケるでしょー」
メガバリ「ひでぇぜ姐さん」
バリ姉「んで、そっちのアフロが角笛よ。お似合いよね」
アフロバリ「姐さんひどいっす」
バリ子「角笛?」
バリ姉「ほら、ブォォーって吹くやつよ」
バリ子「知ってます」

 知っているのに敢えて聞き返すのには訳があった。
 この時点でバリ子にはひとつの大きな疑問が浮かんでいたのである。

バリ子「・・・ここって何部でしたっけ」
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207 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/04/11(月) 19:33:18.47 ID:P7JjjjCF
まぁなんていうか
百合じゃない学園モノを書くのは俺には不可能なんで
それは他の人に期待してくれと言わざるを得ないんだ。


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