- 【御曹司】十神白夜を語るスレ【完璧】
38 :第1話(1/2)[sage]:2011/01/25(火) 00:45:53 ID:eMzW65HW - 十「しょせん''超高校級の御曹司''と言うのは、
俺の数ある能力の一つに過ぎん… 御曹司という言葉から勘違いされがちだが、 俺は十神家の庇護に頼っているだけではない。」 苗(あれ…? なんか勝手に話が始まってる?) 十「むしろ、俺が十神一族の救世主なんだ。 十神財閥はすでに世界的な財閥だが、 俺の代で、さらに飛翔するだろう… 俺は、そう期待される程の逸材なんだ。 十神一族の誰もが一目置くほどのな… つまり、俺は選ばれし一族の中でも、 さらに選ばれし存在という訳だ。」 苗「す、すごい自信…だね…」 十「根拠があるからこその自信… 実戦に裏付けられた自信だぞ。」 苗「…実戦?」 十「俺の個人資産はすでに400億を超えている… すべて、十神の力に頼らずに自分で稼いだ金だ。」 苗「そ、そんなの…どうやって!?」 十「株式売買だ… 1日の内に、株の購入、売却を行い、 その銘柄の株価の騰落の差益を得る超短期の株式売買… 無能なお前でも、聞いた事くらいはあるはずだぞ?」 苗(一日で株を売買する株式売買の方法…聞いた事があるぞ…)
|
- 【御曹司】十神白夜を語るスレ【完璧】
39 :第1話(2/2)[sage]:2011/01/25(火) 01:02:55 ID:eMzW65HW - ■トレードマークを選択
苗「あ、わかった!トレードマークだよね?」 十「…………………」 苗「あ、あれ?十神クン、どうしたの?」 十「…お前がいかに下等な生物なのかを改めて思い知ってな… 相手をするのが本気で嫌になった。じゃあな…」 苗「ちょ、ちょっと待ってよ!ええっと…トレードマークじゃなくて…」 ■トレーディングカードを選択 苗「トレーディングカード…だっけ?」 十「…本気で言っているのか? さては、それがお前の趣味か?愚民らしい、せせこましい趣味だな…」 苗「そ、そういうわけじゃないよ。ちょっと間違えただけだって…」 ■デイトレードを選択 苗「デイトレード…だよね? じゃあ、十神クンはデイトレードで400億も稼いじゃったの?」 十「ヒマ潰しでやっていたら、いつの間にか、そうなっていただけだ… …大した事ではない…。」 苗「(いや、大した事あるだろ…って言うか…) そもそも、高校生に株の売買なんてで出来るの?」 十「…俺は十神白夜だぞ。」 苗(答えに…なってるのか…?) 十「その程度の金では十神財閥は何も変わらんが 俺個人の資産源としては役立っている。 これで、わかっただろう?俺が単なる御曹司ではないという事がな…」 苗「つまり、十神クンは… ''超高校級のデイトレーダー''として選ばれてても、おかしくなかったって事だね…」 十「デイトレードはもうやめたがな… 簡単で退屈すぎて、つまらんゲームだったからな…」 苗(とんでもない事言うな、この人…) 十「俺は何かする度に、いつも実感させられている…俺にとって、この世界は簡単すぎるんだ。 思いのままに動いて当然…俺にとって、世界とはそういうものだ。」 苗(それが、十神クンの自信の裏付け… それにしても、世界が違いすぎるな…本当に…世界が違い過ぎる…」
|
- 【御曹司】十神白夜を語るスレ【完璧】
40 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/01/25(火) 01:07:45 ID:eMzW65HW - 第二話でした、すみませんorz
|
- 【御曹司】十神白夜を語るスレ【完璧】
42 :第3話(1/2)[sage]:2011/01/25(火) 20:32:52 ID:eMzW65HW - 十「おい、苗木…お前に聞きたい事がある…」
苗「(ボクに聞きたい事…?明らかに、嫌な予感がするけど…) えーっと、何かな…?」 十「人生において成功出来るのは、選ばれた人間だけだ… その他大勢は、叶うはずのない夢を抱き… いや、夢さえ抱けないまま散っていく。 あくせく働いて小銭を稼ぎ、その小銭で生き長えるだけの人生… …俺にはわからん。そんな人生に意味がなどがあるのか?」 苗「なんで…ボクに聞くの…?」 十「お前がまさに''その他大勢''だからだ。わかりきっている事をいちいち聞くな…」 苗(やっぱり…そう来たか…) 十「今まで、俺の周りにはお前のような人間はいなかった… だから、興味があるんだよ。せっかくだから聞かせてもらえるか? 可能性のない人生を過ごす気分をな…」 苗「…ちょ、ちょっと待ってよ! 可能性のない人生なんて…ボクは、そんな風に思った事ないよ! もちろん、ボクが十神クンみたいになるのは、無理だけどさ… でもひとそれぞれって言うか…人生の数だけ幸せがあるって言うか…」 十「まるで、三流ヒットソングから取ってきたような、使い古された文句だな… だが、''その他大勢''らしい言葉だ。 そうやって自分を慰めながら生きているという訳か…」 苗「そ、そんな言い方って…!」
|
- 【御曹司】十神白夜を語るスレ【完璧】
43 :第3話(2/2)[sage]:2011/01/25(火) 20:37:56 ID:eMzW65HW - 十「だが、事実だ…どんなあがいたところで、
お前らは世界を動かせるような存在にはなれない。お前らが消えたところで、世界に影響はない。 つまり、お前らは世界に必要とされていないって事だ。」 苗「せ、世界に影響するとかしないとか…そんなの…関係ないよ… 特別じゃない普通の暮らしの中にも、人と人とが共に生きる面白さがあるんだ… ボクは幸せだよ。だって他人と比べてもキリがないし… それこそ、生まれながらにして成功を約束された 十神クンなんかと比べてもさ…」 十「…待て!生まれながらにして…だと? お前は…わかっていない…まったく、わかっていない…!」 苗「…え?」 十「最初から選ばれただけの人間など…本当の意味で、選ばれたとは言えない… 戦って、勝ち取ったからこその、''選ばれた人間''なんだ。」 苗「…ど、どういう意味?」 十「お前らは甘えているだけだ。自己満足の世界に逃げているだけだ。戦い、競争、比べ合い…そこから逃げているだけだ。 それだから、''その他大勢''の人生しか歩めない…まったく…頭を抱えたくなるほどの愚かしさだ…」 苗「(そんな強い感情の込められた言葉だけを残し、十神クンは、その場から去っていった。) 十神クン…なんか様子がおかしかった… (…というより、途中からおかしくなったんだ。''生まれながらにして''って言葉を、ボクが口にした直後から…) どういう事なんだろう…?」
|