- 【Aランク】セレス様とオセロ 1戦目【ナイト】
374 :セレスさんといっしょ その2[sage]:2011/01/05(水) 22:35:34 ID:FFcM+NNU - セ「ところで苗木君。
あなたはマージャンはお好きですか?」 苗「ううん・・・やった事ないけど・・・」 セ「そうですか。残念ですわ・・・ せっかくですから、ご一緒にと思ったのですが・・・」 苗「セレスさんは、得意なの?」 セ「いえ、得意って程でもありませんが・・・ 以前、命がけの勝負を行い、 それに勝った事ならありますわよ。」 苗「命がけ・・・?」 セ「頭のおかしい金持ちの老人宅で行われた、 壮絶な勝負でしたわ・・・ ”剛運”を持つ老人と、 ”悪魔”と呼ばれる銀髪の少年が相手でしたわね。 ルール自体も変わってて、 なんだかガラス牌を使ったような思い出が・・・」 苗「・・・それに勝ったの?」 セ「ぐにょ〜と歪ませてやりましたわ。 2人いっぺんにね。 わたくしが勝つのが意外だったらしく、 周囲もザワ・・・ザワ・・・としておりましたわね。 うふふ・・・いい思い出ですわ・・・」 苗「・・・」 セレスさんとのマージャン・・・ ご一緒しないで本当に良かった・・・ セレスさんの壮絶な過去にめまいを覚えつつ、 ボクは自分の部屋へと戻っていった。
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375 :セレスさんといっしょ その3(1/2)[sage]:2011/01/05(水) 23:16:30 ID:FFcM+NNU - セ「セレスティア・ルーデンベルク・・・」
セ「セレスティア・ルーデンベルク・・・」 苗「・・・どうしたの?」 セ「うふ、何度聞いても素晴らしい響きですわ。 我ながら惚れ惚れする名前ですわね。」 苗「前から気になってたんだけどさ・・・ どうして、その名前なの?」 セ「・・・どうして?」 苗「何か由来でもあって・・・ その名前を付けたの?」 セ「由来も何も・・・親から授かった、 わたくしの名前ですわ。」 苗「親から授かったって・・・ それって本名じゃないでしょ?」 セ「本名ですわよ。 決まっているじゃありませんか。」 苗「じゃあご両親がそんな名前を付けたって事?」 セ「フランス貴族の父と・・・ ドイツの音楽家である母がね・・・」 苗「いや・・・明らかにウソだろうけど・・・ って事は、セレスさんの出身も、 フランスかドイツ・・・」 セ「栃木県ですわ。」 苗「そこはいいんだ・・・」 セ「うふふ、栃木県の中部の出身です。 県庁所在地で、餃子の都市でもあります。 ご存知ですか?」 苗「そう・・・ 栃木県の県庁所在地で餃子の都市って言えば・・・」 ・足利を選択 苗「足利だったかな?」 セ「・・・・・・・・・・・・」 苗「あれ? もしかして、間違った?」 セ「・・・失礼しました。 まさか、そのような答えが来るとは思わず。 栃木の県庁所在地もわからないなんて・・・ 小学生以下の知性ですわね。」 苗「・・・・・・・・・・・・」 ・日光を選択 苗「日光だっけ?」 セ「まあっ・・・」 苗「え?どうかした?」 セ「確かに、栃木の観光地といえば日光です。 ですから苗木君の印象に残っていても おかしくありませんけど・・・ まさか、先ほどの質問に対して答えるなんて、 呆れて物も言えません・・・」 苗「充分言ってると思うけど・・・」
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376 :セレスさんといっしょ その3(2/2)[sage]:2011/01/05(水) 23:31:04 ID:FFcM+NNU - ・宇都宮を選択
苗「宇都宮・・・?」 セ「大正解ですわ。 一応、小学生並の智識はあるようですわね。」 苗「まぁ・・・高校生だからね・・・」 セ「意外かもしれませんが、 わたくし、餃子が大好物ですの。 あの下品で臭い食べ物が大好物ですの。 ですから、少々残念ですわね。 もう2度と、あの町の餃子を口に出来ないのが・・・」 苗「もう2度・・・なんて事はないよ・・・ ここから出られれば・・・ 〜〜〜コワイBGMに切り替わる〜〜〜 セ「わたくし達は出られません。 いつまで未練がましい事を言っているのですか? いい加減諦めた方がよろしいですわよ。 でないと、人を殺すことになりますわ・・・<●><●> 」 ーーーーーーセレス去るーーーーーーー 苗「不気味な言葉を残して、 セレスさんはその場から去っていった・・・ なんか知れば知るほど・・・ セレスさんの事がわからなくなっていくな・・・」 セレスさんと別れた後、 ボクは自分の部屋へと帰った。
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377 :セレスさんといっしょ その4[sage]:2011/01/05(水) 23:49:29 ID:FFcM+NNU - セ「苗木君・・・
実は、わたくし困っていまして・・・」 苗「困ってる?セレスさんが?」 セ「教えて欲しい事があるのです。」 苗「・・・え?何?」 セ「将棋をですね、教えてほしいのです。」 苗「あ、ごめん・・・ ボクもわからないよ・・・」 セ「・・・そうですか、あなたは本当に使えないのですね。」 苗「・・・だけどさ、意外だね。 セレスさんが将棋を知らないなんて・・・ 将棋はギャンブルじゃないから・・・って事?」 セ「あら、将棋のギャンブルなら存在しますよ。」 苗「え、そうなの?」 セ「闇将棋ですけどね・・・ 地下で行われているのです。 以前、わたくしも参加しましたわよ。」 苗「・・・将棋知らないのに?」 セ「だからこそ気になっているのです。 あの時、わたくしが適当に差していた将棋は、 一体どうのようなものだったのか・・・」 苗「そんな事も知らないのに・・・ 闇将棋なんかに参加したの?」 セ「というより、大会で優勝しました。」 苗「・・・優勝!?」 セ「よくわかりませんが、 決勝の相手はかなりの強敵らしかったですわ。 なんか変わった女性で・・・ メイド服を着たぽっちゃり美人でしたわね。」 苗「なんで・・・勝てたの・・・?」 セ「ビギナーズラックでしょうか?」 苗「将棋にビギナーズラックも何もないんじゃ・・・」 セ「うふふふふ・・・そうなんですかね?」 苗「セレスさん・・・知れば知るほど、 ますます訳がわからなくなっていくな・・・」 セレスさんの壮絶な過去に困惑しつつ、 ボクは自分の部屋へと戻っていった。
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