- 【源泉の感情】平岡公威・三島由紀夫の詩♭♯♪
331 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/10/13(木) 10:12:00.36 ID:5EyS8W79 - しかるに、時利あらず、われわれが、われわれの思想のために、全員あげて行動する機会は失はれた。日本は
みかけの安定の下に、一日一日魂のとりかへしのつかぬ癌症状をあらはしてゐるのに、手をこまぬいてゐなければ ならなかつた。もつともわれわれの行動が必要なときに、状況はわれわれに味方しなかつたのである。 このやむかたない痛憤を、少数者の行動を以て代表しようとしたとき、犠牲を最小限に止めるためには、諸君に 何も知らせぬ、といふ方法しか残されてゐなかつた。(中略) 日本が堕落の淵に沈んでも、諸君こそは、武士の魂を学び、武士の錬成を受けた、最後の日本の若者である。 諸君が理想を放棄するとき、日本は滅びるのだ。 私は諸君に、男子たるの自負を教へようと、それのみ考へてきた。一度楯の会に属したものは、日本男児といふ 言葉が何を意味するか、終生忘れないでほしい、と念願した。青春に於て得たものこそ終生の宝である。決して これを放棄してはならない。 三島由紀夫 昭和45年11月、楯の会会員への遺言「楯の会会員たりし諸君へ」より(倉持清への書簡に同封)
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