トップページ > 詩文学 > 2011年06月14日 > WcYsIYzj

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〓■○ポテッ 〜□○O
詩人になろうぜ 2

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詩人になろうぜ 2
239 :〓■○ポテッ 〜□○O[]:2011/06/14(火) 23:22:05.19 ID:WcYsIYzj
備えよ!常に!!と言うボーイスカウトの少年達のように、アリは冬に備えて春夏秋と一所懸命働きつづけました
ところがキリギリスは1日中PCの前に座り込み、2ちゃんねるという掲示板に入り浸って一向に働きもせず、楽しく日々遊んでいました。

やがて凍てつく寒さの冬が来ました。
アリは今までのはたらいてきた蓄えを倉庫に積み上げ、これで冬を乗り切ろうとしました
ところがキリギリスは冬の寒さに凍えて死にそうでした。

厳冬のある日それを見ていた神様が
「アリもキリギリスも同じ尊い命、むげに差別はできない」
とキリギリスに保護の手を差し伸べようとしました。
ところが神様も手持ちに余裕がありません。
カツカツの生活を神様もしていたのです。
そこで、わらで編んだかごを七つ用意しました。
そして誰にも見られないように細心の注意を払いながら町の広場の噴水のそばにその籠を置いてきました。
夜が明けて、お昼が過ぎた3時ごろ、神様は息も絶え絶えのキリギリスに言いました。
「行って七つの籠を持ち帰りなさい。」
キリギリスは、言われるまま杖をつきながら、最後の命の火を燃やして広場のほうへよろけながら歩いて行きました。
でも、寒さと、飢えで、たどり着けません。
そこへマッチ売りの少女がやってきました。
寒いのならマッチは、いかが?
キリギリスのポケットには、1文の金もありません。
マッチ売りの少女は気の毒に思いました。
でも、母親にコントロールされてる身なので、マッチの1箱も自由になりません。
少女は、ごめんなさいと言って、泣きながら走り去って行きました。
ただ、その別れ際に少女はキリギリスの手をしっかりと握りました。
その手の暖かいこと。
キリギリスはそのあったかさに包まれて、街角で目を閉じていきました。
その顔には、かすかに笑みがこぼれていたのを神様は見逃しませんでした。
神様はキリギリスの手を引っ張り上げ、上へ上へ雪が舞う中を舞い上っていきました。


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