- リチャード ブローティガン
150 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/04/12(火) 03:12:43.49 ID:CXY01I95 - 俳句とは如何なるものかという問に対して先生の云った言葉のうちに、俳句はレトリックのエッセンスであるという意味の事を云われた事がある。
そういう意味での俳句で鍛え上げた先生の文章が元来力強く美しい上に更に力強く美しくなったのも当然であろう。 後に『草枕』のモニューメントを築き上げた巨匠の鑿(のみ)のすさびに彫(きざ)んだ小品をこの集に見る事が出来る。 先生の俳句を年代順に見て行くと、先生の心持といったようなものの推移して行った迹(あと)が最もよく追跡されるような気がする。 人に読ませるための創作意識の最も稀薄な俳句において比較的自然な心持が反映しているのであろう。
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