- 【源泉の感情】平岡公威・三島由紀夫の詩♭♯♪
230 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/03/28(月) 11:34:00.13 ID:994fFJZ3 - 時間による超国家性は無窮の国に於ては国家性に外ならない。世界文学が時間で結ばれると真の国粋文学に一致する。
かゝる「時」の上の宣長の思想は本然的に血統となり血脈となり系譜となるものである。弁証法的思想史と全く 異つた思想を日本に於て宣明したところに宣長の世界的偉大がある。 平岡公威(三島由紀夫)19歳「無題(『作文補遺』)」より だんだんに私は文学を引き寄せるやうにしてゆきたいと思ふ。己れより乗り憑つて乗り憑りつつ清められると 云つたあり方に心ひかれる。さういふ場合の放胆さについてはもう口でいはぬはうがよいと思ふ。それは一種の ニイチェ風な陥没であらうもしれぬが私は日本人にふさはしい手振だけをまなんでゆくほかはない。そして、 戦後の世界に於て、世界各国人が詩歌をいふとき、古今和歌集の尺度なしには語りえぬ時代がくること、それらを 私は評論としてでなく文学として物語つてゆきたい。 平岡公威(三島由紀夫)19歳「跋に代へて(『花ざかりの森』)」より
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