トップページ > 詩・ポエム > 2019年05月16日 > qa3TOFI0

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名前はいらない
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574 :名前はいらない[sage]:2019/05/16(木) 00:08:09.57 ID:qa3TOFI0
憶えていないことを再確認する瞬間も思い出すことだとしって
感傷を映すように苦笑うわたしの浸かるしろ
それに依りを折って言葉を探すけどいまはただ頭がいたい

とろとろ蕩ける回るバター
時間も時空もかき混ぜる
一番とおいいのちを宿したボウルは
レトロチックな非陶器製
網間を抜けて吹くかぜ深緑のにおい
目が熱を持って何かが溢れてくる
頭がいたいよ


遠いいのちの傍にたつように気を動かす
しらないふり
みていたひとをわたしがしらないことを
おもいだす

おもいだす



思い出したのは主張が強いといった二人のことだった
指定した公園には普段じゃ考えられないくらいの人がペアーでいて
問いかけを否定され続けた私は折れかけたけど
土壇場で湧き出した思慕愛情からくるふざけんなっ!で怒ったように舞い戻って意地で待った、繰り返した
そしたら、きた、二人
正確には主張が強かったのは男の子のほうで、
彼女の深刻な静止に構わず随分とヒントをくれた
私がもう とうに随分壊れてぶっ飛んでいたからそれくらいじゃ何も変わらないと思ったのかもしれないし、だからこその挑発だったかもしれない
なんて考えながらちょっとわらう
今となってもそんなことはどっちでもいいからだ
あーあー 言われたからきてやったのによー
と私にも周囲にもきこえる大きな声で挑発しながらきた青年の言ったこと
なぜそんな面白い勘違いを?
でしょうね
へー、じゃあ顔をよく覚えておかないと

そのこが覚えているのかしらない
どちらかといえば重要なのは
そこまで印象的なやり取りをしていて
わたしがそのこのもそのこと一緒にいた彼女のも
やっぱり姿の印象をひとつも覚えていないことだ
元々の素質とか当時の状況とかそれによる心身の壊疲とか
それにしたって現実的にあり得ることだろうか?
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575 :名前はいらない[sage]:2019/05/16(木) 00:09:20.45 ID:qa3TOFI0
私はやり取りだけを、所々抜け落ちているといえ克明に憶えていて
そこにいたひとのことだけ消してしまったようにすっきりさっぱり覚えていない


強い風
吹き荒れるたびに感じ取った
わずかな
でもたしかな


確定事項を抹消
それでも

嫁のふりしたったんやってゆうてましたって
書かれてたのもみて のこってた


思い出したのは
私は随分強く
ちゃんと話せればわかるはずだ、って気持ちを
根底に当たり前のように持っていたな、そういえば、ってこと

当たりも
はずれも

神さまごっこ



喩えをとおすんなら
神さまたちが人間に翻弄されてるのはそれはそれでといっていいのか
愛らしかった、と思う


風は吹く

私はいまも

ひとり

いいえひとりではないだろう

だからこんなに

さみしいんだ


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