トップページ > 詩・ポエム > 2017年01月03日 > XhsFWeMj

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茄子(年末年始三部作 完)
詩に至る病

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詩に至る病
224 :茄子(年末年始三部作 完)[sage]:2017/01/03(火) 03:38:38.51 ID:XhsFWeMj
「革命的なU」

もっと愛まみれになろうぜ。
素っ裸で絡まりあって布団にくるまると
Uの中から透明な「透明」が
俺の太ももをつたってくんだ
Uはウサギみたいに白くて小っさい、いや、
ウサギみたいに四六時中発情しっぱなしで、
凍えるくらい寒い毎日だって
革命的に、もう革命的に熱くなってく。
もっともっと熱くなろうぜ。
もうバカみたいに共鳴し合ってると
日頃のかしこまったセンチメンタリズムなんて
もう全部全部どーだってよくなる気がする
さっき食べてたミカン味の唇の方が
ずっと身体(からだ)全体にもう
狂おしいほど革命的。もうミカン革命。
枕元に栞がはみ出たUの本が置いてる
『詩的に見たる…』いや、
『史的に見たる科学的宇宙観の変遷』
宇宙かぁ…Uの頭の中なんてもう分からない。
だからこれしか言えないや。
楽しい?うん楽しいって。
布団から腕を伸ばして栞を引っこ抜けば
俺の下でUが怒り出すぜ?
(この栞、俺の『ベートーヴェン書簡集』のじゃん。
きっと最高の気分なんだ、栞にとってさ。)

さぁ、革命的に日々よ続け

(おわり)


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