- うさぎ総合スレ その86
7 :名も無き飼い主さん[sage]:2012/03/17(土) 14:36:11.15 ID:OR+CPkc9 - ★うさぎは風邪をひくの?★
うさぎは風邪の原因ウイルスに感染しないので、うさぎに風邪はないのです。 うさぎには人間の風邪とよく似た症状を呈する細菌感染症があり、それにはスナッフルと呼ばれるものがあります。 これはバスツレラやブドウ球菌などの細菌感染症が原因菌です。 人間の風邪がさまざまなウイルスを原因とする感染症の総称なのに対し、 うさぎはこれらウイルスには一切感染できませんので風邪にはならないのです。 ちなみに人間が風邪をひいた場合に抗生物質が処方されることがありますが、 これは炎症をおこした部位が細菌感染して症状を悪化させないためのものであり、 原因ウイルスに対する処方ではありません。(そもそも抗生物質はウイルスには無力) スナッフルの症状や、抗生物質を処方されるところはまるで人間の風邪のようですが、 全くの別物ですので混同しないで欲しいものですね。
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8 :名も無き飼い主さん[sage]:2012/03/17(土) 14:37:09.26 ID:OR+CPkc9 - ★めすうさぎの避妊手術について★
飼い主が子宮卵巣摘出手術を健康時に行うか否かについて、 手術するかしないかは飼い主の自由です。 但し、正しい認識として次のことが挙げられます。 @雌のうさぎは、ほぼ全数が子宮疾患に罹患し、5歳以上では80%以上に発生する。 A健康体の雌うさぎ子宮卵巣摘出手術の成功率は99%に近く、人間の出産成功率97%よりも高い。 5歳齢以上で子宮疾患の発生率80%以上の報告例 Redrobe,S.:Urogenital system and disorders.In:Manual of Rabibit Medicine and Surgery(Fleckenell,P.A.ed.).pp.47-55,BSAVA,Quedgeley,2000.
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9 :名も無き飼い主さん[sage]:2012/03/17(土) 14:37:47.98 ID:OR+CPkc9 - ★うさぎの食性について★
うさぎは後腸内発酵を行なう単胃草食動物です。 うさぎの盲腸は複雑な動きと複雑な働きで、消化生理の重要な部分を支えています。 盲腸の中には多数の細菌が盲腸内常在細菌叢を形成しており、これが消化に大きな役割を果たしています。 盲腸では硬くてコロコロと丸い●と『盲腸便』と呼ばれる柔らかくまとまった糞の2種類を作り分けています。 盲腸便は24時間のリズムで排出され、うさぎはこれを肛門に口をつけて直接食べます。 この盲腸便にはビタミンB群と良質なタンパク質、そのたが含まれています。 うさぎは完全草食性動物であり、野生時代には母乳以外に動物性の食物を口にすることはなかった。 一般に野生の草食動物のなかには木の実や穀類、イモ類など高脂質、高炭水化物の植物を食べるものも多いですが、うさぎはもっとも栄養価の低い草や木の葉を食べていました。 これはアナウサギが高栄養価な植物が存在しない地域に生息していたからであり、進化の過程で低栄養な植物から、体に必用なエネルギーを得るための、非常に高性能な消化管を獲得したものと考えられます。 うさぎは草や木の葉の繊維を炭水化物として利用することができ、この高性能な消化管をもってしても不足な部分を盲腸便栄養というシステムで補っているのです。 このような食性を持つうさぎが人と暮す中で、さまざまな不具合が起きています。 すなわち、うさぎ本来の食べ物でない高栄養の食物(ナッツ類、穀類とその製品、豆類、トウモロコシなど)を与えすぎるため、肥満や消化障害が起こったり、本来の主食である乾草を嫌い、臼歯の過長症になりやすくなったりします。 非常に栄養価の低い草や葉を食べるように進化したうさぎは時間が許せば四六時中食べる性質があります。 さまざまな疾病により体調が悪くなっても、食べ続けることを止めようとはしません。
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10 :名も無き飼い主さん[sage]:2012/03/17(土) 14:38:20.66 ID:OR+CPkc9 - ★炭水化物摂取の注意★
ペットラビットが与えられる可能性のある澱粉源としては、穀類(大麦、小麦、トウモロコシなど)やその製品(パン、乾麺、クラッカー、シリアルなど)およびイモ類(さつまいもなど)があげられる。 また市販のおやつ類も小麦粉を主原料とするものが多く、主成分は澱粉である。澱粉が多く繊維が少ないと、盲腸内細菌による発酵産物が増加し過ぎる結果、病原微生物の増殖を許し、腸毒素血症に陥るおそれがある2)。 砂糖菓子やクラッカー、パン、ウサギ用おやつ(クッキーやトースト風のもの)を多量に与えた時に消化管異常をきたすことがあり、このような事例は腸毒素血症が関与していることが示唆されており、離乳直後の子ウサギに多い5)。 離乳直後の子ウサギは腸内細菌叢が完全に構築されきっていないので、細菌叢の異常が容易に起こるのである1)3)。 しかし極端に急激な澱粉の過剰摂取は大人のウサギにも腸毒素血症を惹起することがあり、急性鼓脹症を伴い、中には急死する症例もある。 いずれにしても腸内細菌叢は腸内環境(浸透圧やpHなど)の急激な変化に弱いので5)、普段食べていないもの、特に炭水化物が主成分である食物を急に多量に与えてはならない。
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