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名無しさん@お腹いっぱい。
オーディオ・マキャベリズム Ver.1.0

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オーディオ・マキャベリズム Ver.1.0
83 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/10(木) 06:47:48.75 ID:1bNnXRMk
ロマン主義が昔の王侯貴族の誉れを夢見て、絵物語を現実のものとする状況は
クラシック音楽をオーディオで聴くことと、あるいは似ているかもしれない。
そこには音による優美な表現を尊ぶいうことも含まれている。
ヴィルトゥオーゾは、楽器の機能的制約を越えて
自由闊達に情念を語れる達人のことを言うのであろう。

しかし、オーディオの多くは写実主義に基づいて評価される。
ヴィルトゥオーゾが譜面を楽器で実現化する達人とするなら
同じ語源のバーチャルは、実質的に等価のもの、さらには仮想現実となる。
オーディオがヴィルトゥオーゾのバーチャルという2重の意味をもつ
一種のヒエラルキーの下に服すことになるのはこの所為である。
そこで、オーディオが写実的ということには、儀礼的な課題が残るのだ。
オーディオ・マキャベリズム Ver.1.0
84 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/10(木) 07:11:29.84 ID:1bNnXRMk
オーディオがクラシック音楽を写実主義を通じて表現するとき
その結果として優美さを伴わないのであれば、それは失敗である。
つまり優美さという得体の知れないものを、数値化する作業が本来必要なのだ。

美音系と呼ばれるオーディオ機器の多くは高次歪み(倍音)を伴うものが多い。
真空管のリンギング、トランスやテープの磁気飽和、スピーカーの分割振動
こうしたアナログ特有の歪み成分は、Hi-Fi初期には必要悪のような存在で
むしろこの悪影響を巧く利用した機器が名機として名を残している。
オーディオ・マキャベリズム Ver.1.0
85 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/10(木) 07:27:50.55 ID:1bNnXRMk
真空管のリンギングやオーバーシュートについては
オーディオ機器から消えたのはDCアンプの登場した1970年代半ば以降で
その頃になるとトランスレスということもあり磁気歪みも減っていた。
しかし、録音媒体は磁気テープが残っており
再生側ではテープヘッドあるいはレコードのカートリッジにも
信号経路に磁性体は1980年代半ばまで生き残る。

一方で、完全にデジタル化された後に判ったのは
アナログ→デジタルが単純にノイズレスになったという以上の損失があったことだ。
個人的には、その得体の知れないエッセンスが、高次歪みのように思っている。

前に述べたように、最後まで残った磁性体はスピーカーで
これが残ったおかげで、デジタル技術の仕上げが難しくなっていると思う。
一方で、アナログ的な美点への足掛かりも残されたのだ。
オーディオ・マキャベリズム Ver.1.0
86 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/10(木) 07:51:09.41 ID:1bNnXRMk
美音系スピーカーへの憧憬は、例えばabsolute sounnd誌における
Harbeth HL Compact 7ES-3への好意的な評価にも現れて興味深い。
ttp://www.theabsolutesound.com/articles/harbeth-hl-compact-7es3-loudspeaker/
前作に比べ表情が晴れやかになった3代目だが
シトコヴェツキー編曲のゴールドベルク変奏曲、バーンスタイン/ウィーンフィルの田園など
こうした美音と優美さを究めた録音を、品よくまとめる術を心得ている。


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