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名無しさん@お腹いっぱい。
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305 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 06:26:10.20 ID:tjhhjzok
モノラル用にスピーカーを選ぶときに失敗するのが
通常の高級ステレオ用では高域の指向性が狭いということ。
ttp://cdn.stereophile.com/images/1212BCM5fig06.jpg
通常は30度も首を振れば、5kHz前後で減衰する。
このため、正面から聞いていると明瞭だが
斜めから聴くと、ほぼウーハーの音を聞いているようなボケた音になる。
こうなると、ステレオよりもずっと狭い試聴領域になるのだ。

どうしてこうなっているかの理由は、
ステレオの音場や定位感を出すため、チャンネルセパレーションを稼ぐ方法なのだ。
これは新しいフルレンジについても同じで、正面がフラットならロールオフしている。

古いPA用のホーンなどは、90°〜120°まで保証しているものが多く
設備用のAltec 409や205などの天井スピーカーも広い。
ワイドレンジユニットは、正面の中高域を盛り上げるかわりに
斜めから聴くとフラットになっている。
Hi-Fi黎明期のAxiom80などは、あからさまに斜め聴きが標準である。
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306 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 08:15:37.33 ID:tjhhjzok
別冊「モノラル・パラダイス」
※ジャズについては「管球王国」をご覧ください

特集1:フィル・スペクターに続け!〜現代リマスター事情〜
特集2:ヘンリー・クロスの遺言〜Tivoli Audioとモノラル新時代〜
モノラル入門:スピーカーの設置方法〜斜め45°の奇跡〜
研究:どう違う?オリジナル盤と再カッティング盤の溝のカタチ
エッセイ:ジャズとブルースを繋ぐもの〜スウィングしないジャズ歌謡の真意〜
歴史探訪:ヒース・キットとその時代
モノラル自作道場
モノラリスト訪問記
モノラル新製品レビュー/モノラル新盤紹介
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307 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 08:59:36.45 ID:tjhhjzok
ずっと考えていたのが、レコード・コレクターズと管球王国が合体したようなムック本。
実はレココレは、オーディオマニアが嫌いだ。逆に管球王国はポップスに疎い。

最近感動したのは、ハイファイ堂でソニーの70年代プリメインを、80年代アイドルにいい
とコメントしていたことだ。他にもJBL L77を古いロックファンが選ぶというコメントも。
結局、こういう店を徘徊して背中を押してもらえないと、システムを構築できないのは
とてもさみしいように思うのだ。これでモノラルとなれば、なおのこと情報がない。
モノラル・カートリッジに話題が集中しすぎていて、その先がないのである。

人によっては、サブシステムとして、モノラル再生を始めた人もいるだろう。
大体は20cmフルレンジから始めるのだが、これがなかなか侮れない。
しかし、次のステップを踏もうとしたときに、いきなり大型ホーンしかない。
情報が両極端なので、二の足を踏んでしまうのだ。
しかも、ロックを大型ホーンで聞いている人はほとんどいない。
基本的にジャズ・ファンの嗜好で選ばれていることに、直感的に気付いているのだ。
そのうえ高額商品で、コンディションの問題も絡むと、ほとんどお手上げだ。

こうした情報を求めて、古くからオーディオ業界にいる人に聞いても
ステレオ再生に命を懸けてきた人たちなので、モノラルには否定的だ。
古い人ほど、ステレオに保守的(?)という逆転現象が起こる。

今のモノラル盤をどう再生すべきか? まるで迷宮入りの事件簿と同じで
事件のあった事実だけが残り、現場の状況を示す証拠物件が紛失している。
この状況を何とか打開したいのだ。
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308 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 09:36:42.95 ID:tjhhjzok
モノラル再生で20cmフルレンジは実に侮れない存在である。
ともかく、どんなソースも破綻せずに鳴らしてくれる。
ここからモノラルに入門するのは、まさに王道なのだ。
モノラル盤→モノラル・カートリッジ→20cmフルレンジ
これだけで、10杯オカワリができるくらいのおかずになる。
これにビンテージのモノラル・アンプが付けば鬼に金棒で
鬼が島を征服してお宝を頂戴できる。

実は、これを超えようとして、多くの人がつまづくのだ。
大口径ウーハー、大型ホーン、マルチウェイ…
誰もが夢想しては、粗大ゴミになっていく、あの蟻地獄に入り込む。
次のステップは、単純にプラス・ツイーターなのだが
そこがあまり判っていない人が多い。
それとウーハーで選ばずに、ワイドレンジの大口径にすること。
その辺をちゃんと薦めてくれる店がないのが悔やまれる。

大型ウーハー、大型ホーンは、その次のステップであるが
軽自動車からF1レーシングカーに乗り換えるには順序がいる。
そういうことをファイナルアンサーにするのはどうだろうか?
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309 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 10:46:27.58 ID:tjhhjzok
フィル・スペクターがBack to MONOを発表したのが1991年。
当時ヒップホップの全盛期で、その手のサンプリング音源に対するアンチテーゼとして
一言モノ言いたいという感じだったのだろうが、モノ・ミックスのリマスター祭りと相成った。
結局、オリジナルなミックスはどれ?ビートルズが聞いてOKを出したのはモノ盤、
などなどと、さもありげな話が多くネットに流れているが、モノ盤そのものの魅力について
語ったものも少なくない。全体にラウドで、パンチのある音という感想である。
ここでやっとのこと60年代ロックの良さに目覚め、パンクから80年代ポップスまでの
シンプルでストレートな楽曲構成を良しとするポップス興亡史まで登場し
産業ロックの見直し論まで噴出する始末。つまり、業界に新たなネタが出尽くしたので
そちらの方向にちょっと起動修正しようという動きかもしれない。

ところが忘れられた主人公として、R&Bやブルースなどの黒人音楽と呼ばれたジャンルがある。
ロックが白人のブルースなら、本家のブルースそのものはどうなのか?これがなかなかウケない。
ともかくルーツ・ロックのデザートのように再評価されるのはどうかと思うのだ。
ここまで来ると、リアルな歪みでドンチャカやるので、オーディオマニアが入れる隙間はない。
なのでレコードは参考程度。風向きは逆風10m、白線50cmはみ出しのルール無視である。
この歪み感がグッとくる、そういう時代になかなか向かってはくれない。

この価値観に目覚めるにはどうしたら良いか?その処方箋を出してくれることがなかなかないのだ。
かえって劇物指定する人もいるくらいで、物語を白雪姫の魔女の勝利だと理解している。
そのあとに現れる王子様が、ギター片手の酒臭いブルースおやじなので
本当にキスするのか? そういう怖いもの見たさで楽曲を聞いてみる。
そして結局は、オカッパ頭の王子様が出席する舞踏会の招待状を待ち続けるのである。
Back to MONOの物語の先は、まだ続いているのである。
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310 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 14:04:18.41 ID:tjhhjzok
スペクターがモノラル宣言をしたと同時に、多くのモノ・ミックスが表社会に出てきた。
今では、モノ・マスターのほうが価値がある、というような流れさえあるくらいである。
一方で、Let it Be Nakedのようなスッピン系のリマスター盤も出てきた。
これは、1960〜70年代のサイケ風の色使いから、ドキュメンタリー風の自然な色合いで
当時の音楽を見直そうとする試みで、意外に若々しい新鮮な音で録られている。
生テープ段階では、マイクで拾った音のままなのだ。

これはスペクターも思いもよらない返り討ちで、録音エンジニニアの手腕を
否定するような方向性である。これはディランの地下室テープでも同じだ。
つまり、Back to MONO以後の世界は、モノラル・ミックスのオリジナル性と共に
ナチュナルメイクの録音姿勢に興味が移っていったといえるだろう。
同じことは、ジョージ・マーチンのほうにも向けられ、初代CDマスターへの
批判のなかで2009年リマスターが行われている。そしてモノ・ボックス。
あれから5年以上経つが、ハードウェアのほうは未だに整備されていない。

モノカートの次は、モノスピーカーである。
例えば、JBLがD123+ホーンツイーターのセットを復刻すれば十分である。
あるいはイタリアSICAが、Jensen RP103とP12NLを復刻生産しても良い。
フォステクスやタンノイもそうした開発は十分にできるはずである。
モノラルはもはや、一部の熱心なマニアだけのものではない。
モノラル音源を購入する人が、本来必要としてるハードウェアである。
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311 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 18:57:54.25 ID:tjhhjzok
ヘンリー・クロスと言ってもあまりピンと来ないかもしれない。
しかし、AR-3の設計者、と言えば、古いオーディオマニアなら気が付くであろう。
ボストンのイーストコースト・サウンドの基礎を作り上げた人物だが
その後、ドルビーNR、リアプロジェクションテレビなどの開発に携わり
最後に遺言のように残していったのが、Tivoli AudioのModel ONEという
モノラル・ラジオである。2000年発売だが、ミッドセンチュリー風のデザインも含め
デザイン家電の一角を占めている。
ttp://www.tivoliaudio.jp/products/modelone.html
この卓上ラジオが呼び起こした、オープンなモノラルサウンドは
本来、真空管ラジオの時代に備わっていたものであった。

一方で、ヤマハが海外で販売しているPDX-11という
モノラル・アクティブ・スピーカーもウケている。
サウンドチューニングはドンシャリだが、ヒップホップには合っている。
この辺のツボの押さえ方は楽器メーカーならではの読みがある。
ttps://www.youtube.com/watch?v=-_LGBEHJqio
個人的には、こっちのほうがインパクトがあるが。
ttps://www.youtube.com/watch?t=13&v=RsYeYIAe1iM
ttps://www.youtube.com/watch?v=v-XNAReZvIA

私が薦める30cmワイドレンジなどは恐竜時代のたわごとのようだが
要は価格次第という感じもするのだ。ポータブル・オーディオではなく
ひとつのオーディオのカタチとしてモノラルが再興することを願うのである。
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312 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 19:51:28.88 ID:tjhhjzok
モノラル派にとってアンプ選びは鬼門である。
ほぼ9割方がステレオアンプ。モノラルはデカくて高い。
そしてプリアンプを別に用意しなければならない。
ちょっと気軽に、なんてことが全く言えないのだ。

しかし、バカと何とやらは使いようというが
モノラルフリークの私が薦めるのは
ステレオアンプを、モノラルのバイアンプに使うこと。
つまり、モノラルスピーカーの高域と低域とを左右chに充てるのである。
これだと、アンプを選ばずに、しかも力感強く駆動できる。

スピーカーの逆起電力の多くは、ウーハーから発生する。
これを被らないように、別々の増幅系で駆動していやると
音像にグッと深みが出る。柔らかさと芯の強さが同居しているというか
そういう緩急の切り返しにかなり有効なのである。

個人的には、押せ押せのロックよりは、R&Bのほうに有効だと思う。
どちらかというと力任せに演奏しているような感じの曲でも
その裏に秘めるナイーブな男心というか、お前がいなきゃダメなんだ
という母性本能をくすぐるような、きわどいやり取りが聞こえてくる。
別にそういうことに深みなんていらないだろう、なんて思う人は
最初からR&Bやソウルには不向きなのだ。
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313 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 20:22:51.99 ID:tjhhjzok
モノラル派のオーディオ選びという方向性を考えると
1.モノラルの魅力そのものを希求する製品
2.モノラルで再生するためのノウハウ
3.モノラル再生の歴史的伝承
という感じになる。

1.に属するのは、モノラル盤、モノラル・カートリッジ、モノラル・ラジオなど
そういうソフト、ハードの両面で語ることができるだろうが
今のところ、製品数としてさみしい限りである。
多くはビンテージ製品に流れて、その可能性を過去の問題に留めてしまう。
実はモノラルこそ現代にも通じる正しいオーディオの付き合い方だ。
パーソン・トゥ・パーソンで音楽を伝えるという基本形がそこにある。

そこで2.の方面で乾きを癒すのだが、これもやや実験的な要素があり
切り口でどうとも解釈できるような側面がある。
例えば、ステレオ音源をモノラル・ミックスする方法ひとつ取っても
パラレル接続、トランス接続など、色々と意見が分かれる。
それを堂々と言えるほど、コミュニティーが発達していないのだ。

最後の3.は、結局モノラルというのは、レコード再生という文化の一端であり
聴き方から楽しみ方まで、トータルにコーディネートしてあげないと
なかなか盛り上がらないという感じがする。
1970〜90年代がモノラルのミッシング・リング期で、この時期だけが
ステレオ全盛期とも言えるような製品が溢れていた。
しかし、生活に音楽を、というなかにモノラル的な要素はたくさんある。
ステレオという名目で強面のお兄ちゃんに囲まれて聴くのは結構特殊なのだ。
そういうライフスタイルと向き合ったモノラルという選択が重要な気がする。
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314 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/10/12(月) 20:46:28.03 ID:tjhhjzok
モノラルがライフスタイルと関係が深いと感じるのは
ステレオがバーチャルな音場を再現する装置だからだ。
小さな部屋のなかにコンサート会場が出現する。
一見するとゴージャスだが、実は両耳を支配する方便なのだ。

その点、モノラルは部屋のレイアウトが自由だ。
小さいシステム、大きいシステムも、音響規模で選べばいい。
部屋の片隅に置くことも、中心に置くこともできる。
その周りがオープンスペースになるので、好きな位置にソファを置けば良い。
それとモノラルの試聴は、正面でなくてもいい。
斜めからスピーカーを囲むように聴くのが、伝統的な団らんの姿だった。

ステレオがあれだけの大きさをもっていても、パーソナルな音響特性をもつことは
実に驚くべきことだと言っていい。置くだけでドメスティックな待遇を要求する。
モノラルは逆にオープンな音響をもつ。ライフスタイルとしても対話型である。
この気軽さ、フランクさに気づくと、ステレオを部屋に置くことが無駄に感じる。
一見すると家電製品との区別がつかなくなるが、ホームユースという括りで考えると
モノラルはひとつの選択肢であることが判る。


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