- 【ラファ】 タンノイVLZを語ろう 【Mil】 Part.3
42 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 21:42:37.16 ID:ZLFduPV5 - 俺は架空のオペラとなった。
俺は全ての存在が、幸福の宿命を持っているのを見た。 行為は生活ではない、一種の力を、言わばある衰耗をでっち上げる方法なのだ。 道徳とは脳髄の衰弱だ。
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44 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 21:46:17.99 ID:ZLFduPV5 - もう秋か。―それにしても、何故に永遠の太陽を惜しむのか、
俺たちはきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、 季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。
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45 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 21:48:12.13 ID:ZLFduPV5 - また見つかった。
―何が、―永遠が。 海と溶け合う太陽が。
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47 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 22:04:38.02 ID:ZLFduPV5 - 「・・・千里眼でなければならぬ、と僕は言うのだ。詩人は、あらゆる感覚の長く限りない合理的な
濫用によって千里眼に至る・・・ そして、狂って、ついには自分の見るものを理解することが できなくなろうとも、まさしく見たものは見たのだ。」
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49 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 22:10:27.94 ID:ZLFduPV5 - あゝ、腐つた襤褸、雨にうたれたパン、泥酔よ、俺を磔刑にした幾千の愛欲よ。さてこそ、
遂には審かれねばならぬ幾百万の魂と死屍とを啖ふこの女王蝙蝠の死ぬ時はないだらう。 皮膚は泥と鼠疫に蝕まれ、蛆虫は一面に頭髪や腋の下を這ひ、大きい奴は心臓に這ひ込み、 年も情も辨へぬ、見知らぬ人の直中に、横はる俺の姿が又見える、 ……俺はさうして死んでゐたのかもしれない、……あゝ、むごたらしい事を考へる。 俺は悲惨を憎悪する。 冬が慰安の季節なら、俺には冬がこはいのだ。
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50 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 22:14:59.64 ID:ZLFduPV5 - 見飽きた。夢は、どんな風にでも在る。
持ち飽きた。明けても暮れても、いつみても、街々の喧噪だ。 知り飽きた。差押えをくらった命。――ああ、『たわ言』と『まぼろし』の群れ。 出発だ、新しい情と響とへ。
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51 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 22:16:57.53 ID:ZLFduPV5 - まだまだ前夜だ。流れ入る生気とまことの温情とは、すべて受けよう。
暁が来たら俺たちは、燃え上がる忍辱の鎧を着て、光りかがやく街々に入ろう。
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54 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 22:25:22.31 ID:ZLFduPV5 - 時よ、来い、ああ陶酔の時よ、来い。
よくも忍んだ、覚えもしない。 積もる怖れも苦しみも、空を目指して旅立った。 厭な気持ちに咽喉は涸れ、血の管に暗い陰がさす。 時よ、来い、ああ陶酔の時よ、来い。 汚らわしい蠅共の むごたらしい羽音を招き、 毒麦は香を焚きこめて、誰顧みぬ牧場が 花をひらいて膨れるように。 時よ、来い、ああ陶酔の時よ、来い。
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