- [R指定]紳士淑女のオーディオ千夜一夜なのさ[122夜カニ]
951 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/06/19(水) 23:48:24.19 ID:0oswzufj - これは裁判所の判断であり、企業が隠ぺいしたわけではない。
だが、「人の命」と「会社の社会的評価」が天秤に掛けられてしまうのは、何とも言えない違和感を覚える。 いずれにしても、“人”の命を脅かすような働かせ方はあってはならない。 国連の警告があろうとなかろうと、長時間労働というものがいまだに存在し、 その結果、身体も心もボロボロになり、命を削りながら働かなかなくてはいけないような社会は異常だ。 どんなに経済が強くなろうとも、人が命を削りながら働かなきゃいけないような社会がいいわけがない。
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952 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/06/19(水) 23:49:46.57 ID:0oswzufj - そもそも、なぜ、長時間労働はなくならないのか?
「業務量が多い」 「生産性ばかりにこだわるから、必然的に残業をしなければならなくなる」 「システム化できるところに、会社が投資しない」 こうした企業の事情を指摘する人もいる。 「国民性でしょ?」 「そうそう、日本人はもともと勤勉だからね」 「帰りたくても帰れない雰囲気がある」 「残業をしている人の方が評価される」 こうした日本や日本人の特有の問題とする人たちもいる。 で、実際残業をしている人たちに理由を尋ねると(2010年に企業30社を対象に私が行った調査)、 残業をする理由のトップは、「業務量が多くて終わらないから」で、「帰れない雰囲気がある」が2位。 それに「自分の仕事をしっかり仕上げたかった」「自分の能力開発のため」という、積極的な理由が続いていた。
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953 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/06/19(水) 23:50:55.01 ID:0oswzufj - 確かに長年働いていると、自らの意志で、働きすぎてしまうこともある。
「猛烈に仕事がしたい!」という欲求に駆られることもあるし(まぁ、ごく稀ではありますが)、 自分がただただ納得できなくて、遅くまで仕事をしてしまうこともある。 だが、そこに個人の意思があろうとなかろうと、長時間動労が、心身を蝕んでいくということには何ら違いはない。 働く時間が長くなれば、睡眠時間も減る。身体が疲弊すれば、心だって疲れ果てる。 エネルギーは消耗されるばかりで、心理的プレッシャーも強まっていく。仕事のパフォーマンスも落ちるし、ミスだって多くなる。 過労自殺に至った方たちの多くが、「会社に迷惑をかけて申し訳ない」「自分が至らなかった」と、 会社を非難するどころか、自分を責める傾向にあるとされている。 長時間労働を続けていると、「助けて!」とSOSを出すことすらできなくなってしまう危険が潜んでいるのである。
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954 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/06/19(水) 23:52:22.01 ID:0oswzufj - 日本の長時間労働は国際的にも有名であるが、労働時間の国際比較を行うと、次のような具合になる。
・韓国は日本以上に、長時間労働。 ・アメリカは、日本ほどではないにしても、欧州に比べると長時間労働。 ・ヨーロッパは軒並み低く、特にフランス、ドイツ、オランダが低い。 フランス人の労働時間の短さは国際的に有名だが、昔からそうだったかといえば、どうやらそうでもないらしい。 100年前のフランス人は、今の日本人同様、長時間働いていて、働きすぎで身体を壊す人も多かった。 そんなフランスで、休暇が充実したのは、第2次世界大戦の後の、ある政治家の大英断だったと言われている。
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955 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/06/19(水) 23:57:46.92 ID:0oswzufj - レオン・ブルム氏──。
彼は、3度にわたって首相を務めたフランスの政治家で、とりわけ1936年に成立したフランス人民戦線内閣の首班を務めた人物として知られている。 当時、フランスでは大戦後に大恐慌の痛手から立ち直ることができず、経済は低迷し、街には失業者があふれていた。 そこでレオン・ブルム内閣は、長引く不況に対して「もっと働くこと」ではなく「もっと休むこと」で立ち向かうことを決断したのだ。 不況時に「もっと休め!」だなんて非難ごうごうで、彼の労働政策は、「ブルムの実験」と揶揄されたそうだ。
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