- [R指定]紳士淑女のオーディオ千夜一夜なのさ[121夜カニ]
122 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/04/14(日) 22:33:43.64 ID:UuBPj4Al - 昨夜からのデッキ調査により、原因判明と修理が終わり
このスレに書き込める状態になった。 ビクターの音も分かった。デッキはTD−V711 さすが、バブル期の中の1988年に作られただけあって、重量が重いし ネジが多く使われていたので、メカ部分の取り出しに手こずった。 ネジは使いたいだけ使った・・という感じだった。 なのでフロントパネルにも、普通は考えつかない箇所にネジが使われていたので、 フロントパネルの外しに手こずった。 しかしビクターの音が分かってよかった。 自己再録をすれば、そうでもないのかもしれないが、TEACやA&Dのデッキで録音したテープは、 ややハイ上がりに聴こえた。音楽では分からないがFMパーソナリティーの声だと どの様な傾向なのかが分かる。よく聴いているパーソナリティーの声がやや Hi上がりに聴こえた。音はクリア。音楽性での量感はいい。 想像していた音よりは良かった。パワフルな馬力感で押してくる質感だと思っていたのだけれども、 その押し付け気味の感じはなかった。TEACやA&Dと比較すると少しパワフル感を感じる音だった。 しかし昔聴いたビクターのアンプでの、パワフル感を押し付ける音でなかったので、 聴き易い部類の音に感じた。 そのビクターデッキの故障原因と修理方法は後で投下予定。
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123 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/04/14(日) 22:34:40.18 ID:UuBPj4Al - 故障の説明は次の様に書かれていた。
・再生すると巻き取り側のリールが回らないので、テープを巻きこみます。 ・早送りは出来ます。 ・巻き取りは止まりそうな感じです。 テストをした。巻き取り側のリールを細い針金で回しながら再生状態にしてみた。 すると、再生音を確認出来た。だから再生アンプは生きている。 早送りなどが出来るので電源部分も生きている。という事が分かったので 再生が出来な原因を調べた。 最初は電源部分を疑った。一晩おいて又、考えた。 再生状態にして巻き取りリールの部分を見ると、キャプスタン軸からアイドラーを介在して 巻き取りリールの少し黄色のアイドラー部分は回転していた。その部分は回転していたが テープの穴に入る軸の部分は回転していなかった。 だから、このリール部分での摩擦の低下などが原因と考えてみた。
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124 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/04/14(日) 22:35:39.66 ID:UuBPj4Al - このブログでの、上から2番目の写真が役に立つ。
●メカ部分の写真 写真は上下を逆にして写っている。 Victor TD-V711の修復A http://blogs.yahoo.co.jp/emroad/58516116.html だから、写真の上側にヘッドが見える。だから巻き取り側のリールは左側に写っている。 左のキャプスタン軸が巻き取り側の軸になる。その斜め左下にあるのがリールを回す為の アイドラー。キャプスタン軸の回転を介して巻き取り側のリールを回す方法になっている。 写真では、左のリールが巻き取りリールになっている。右側の白色に比べて黄色味に なっている部分のアイドラーに、キャプスタン軸から回転を伝えるもう一つのアイドラーが接触して リールが回る。その回転の伝わり方が正常な場合。 そこでよくリールを見た。すると、少し黄色味のアイドラーの次に真鍮りリングが見える。 その先には、テープの軸に入る六角のツメ部分がある。だけれども、故障品のデッキは 写真での真鍮のリング位置とは違い、写真で見るよりは前に飛び出していた。 だから、左右の真鍮リングの位置は平行ではなくて、段違いになっていた。 左の真鍮リングは前に飛び出して、テープの穴に入る六角ツメに近づいている位置にあった。 その飛び出しの状態が、すべての故障原因だった。 理由は分からないが、その真鍮リングを奥に押し続けると、何かにはまり込む様にして 写真での位置状態に収まった。すると、キャプスタン軸の回転→ 黒いアイドラー → 少し黄色のアイドラーへの回転 → 六角ツメの回転 として、巻き取り側のリールが 正常に回転し始めた。 そこで実際にテープをメカ装着して再生をしてみた。 するとテープを正常に巻き取り、再生を開始した。
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126 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/04/14(日) 23:10:06.45 ID:UuBPj4Al - 写真での真鍮リングが前側に飛び出す事により、少し黄色のアイドラーとの摩擦力が無くなり、
テープを巻き取る六角ツメを回転できなくさせていたと考えられる。 手で真鍮リングを押し込む事により、何かのロック状態になり、真鍮リングが正常な位置に 固定されたので、少し黄色のアイドラーとの摩擦力が回復したので、テープを巻き取る六角ツメの 正常な回転につながったのだと思う。 その巻取り用・六角ツメが正常に回転をし始めると不思議に、あれだけ力の無かった 巻き戻し側のリールの回転力は増して、問題なくテープのエンドまて巻き戻しが可能になった。 手探り状態での修理だったけれども、修理は完成した。 メカを取り出したついでに、修理ブログにあるパルスモーターの弱点=表面実装電解コンの 早期劣化を回避する為に、その電解コンを交換しておいた。 電解コンは2個。 16V 10μF だけれども、25Vでも、35Vでも、50Vでもかまわない。10μFであれば。 だから、50V 10μFに交換をした。
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127 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/04/14(日) 23:10:45.47 ID:UuBPj4Al - ビクターのパルスモーターの弱点。TEACなどのDDモーターでも
表面実装という電解コンの液漏れが起こり易いとの事。この電解コンの劣化は キャプスタン軸の回転を高速回転させるので、Hiピッチの再生音になるとか。 この修理ブログでの、4〜5枚目の写真がその問題である・表面実装という 電解コンと、その修理後(電解コン交換あと)の状態。 写真ではTD-V721 になっているけれども、V711、V721、V931の3機種は 同じパルスモーターなので、表面実装電解コンの交換方法は同じ。 初めて見ました。DD ダイレクトドライブ http://joeflyish.exblog.jp/11457421/
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128 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/04/14(日) 23:34:01.47 ID:UuBPj4Al - 1988年と書いてしまったが、1987年から製造となっていた。
VICTOR TD-V711 \85,000 (1987年頃) http://audio-heritage.jp/VICTOR/player/td-v711.html 天板を外した写真で見るかぎりは、接続コードが多いと見えないけれども、 実際にはメイン基板からフロントパネルにつながるコードの数は多い。 メカにつながるコードもゴワゴワ感のあるコードなので、コードが多いと錯覚を感じ易い。 その錯覚が、メカの取り出しを少し難しくしていた。 修理を完了して再生音を聴く限り、電解コンデンサーはまだ劣化をしていない様に感じた。 そう言えば、天板の裏側にもスス焼けの後が全く無かった。 なので、ほとんど使われていないデッキだと思う。 しかし年数が経っているのと 落札価格が100円という事もあり、外観はある程度、傷があった。しかし目立つほどの 傷でもなかった。 1987年からなので、25年経過したことになる。 それでも電解コンデンサーはまだ使える。 日本の電解コンデンサーの良さを感じる ことが出来るのかも。
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