- モノラル隔離病棟
284 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 00:08:06.75 ID:6kyE6sxN - 私も昔はSPレコードを電気再生してたのですが、電気再生といっても針圧が160gと
実質的には蓄音機と同じなので、レコードが減ってつらかったです。 それと針は1930年代のHMVを方々から手に入れてましたが、このぐらい古い針になると 使い捨てはもったいないとか思って、研ぎ直してました。レコードを聴きながら針を 研ぎ直し、研ぎ直してはレコードを聴きしてると、すごく気が散って、レコードを聴く ために針を減らしているのか、針を減らすためにレコードをかけているのか、だんだん とわからなくなって来たりします。当時(15年ぐらい前)はそういうヴィンテージ針か 中国製の安物しかなく、中国製の安物だと安っぽい音になりました。 今は日本製の良質の針が買えるので、こんなバカな経験はしなくて済みますが、 それにしても、レコードが白い粉を吹いているのを見るのは辛くありませんか? それさえなければ、金銭的に無理をしてでもHMVの202ぐらい置きたいですけど… それと田舎に住んでますので、神保町のFレコードで実物を手に取って、状態を 確かめたり、試聴したりして買うことが出来ません。それでだんだんとCDの比率が 高くなって行って、ついにはCD専門になってしまいました(涙) 私は新さんのDSDの回し者ではありませんが「何もしてない」素直な復刻とは、まさに これのことです。今日、ティボーの1905年フォのティピア&1916年パテ録音のCD-Rが 届いたので聴きましたが、涙が出て来るぐらいのすばらしい出来でした。みなさんも ぜひお試しください。1500円です。もしも試してみてダメということになれば、私が買い 取っていいでぐらいです。この病棟の理解ある方々だと絶対に「すばらしい復刻だ」と 判断されると思います。 それと英Biddulph社の「フバイとカール・フレッシュ」も届いたので、聴いてみましたが、 こちらも「大当たり」でした。こういう超珍品の音源でもCDだと割と気楽に購入出来る のが、電気再生の大きなメリットだと思ってます。 (5枚中3〜4枚は「外れ」で、ほとんどゴミ箱に直行ですが…)
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285 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 00:41:57.10 ID:6kyE6sxN - でも、復刻CDがハズレの時は、やはり悲しいし、腹立たしいです。
わざわざ運賃と日数をかけて海外から取り寄せているのだし、 中身をちゃんと聴きたいからこそ買ったのですから… そういう時、CDを出している会社の社長宛に送り返してやろうかと思ったりもします: 「社長様、貴社の復刻CDはSPの音でもCDの音でもなく、私の理解をはるかに越えて おります。それで、貴社の名前は、はるか昔から私のブラックリストのトップに載せて おり、買わない様に気をつけているのですが、タイトルがあまりに魅力的だと みつけた勢いでレーベルを確認せずに買ってしまったりします。 これはひとえに私のミスですが、ゴミ箱に放り込んでも他のゴミに対して失礼なので、 ここに同封し、返品させていただきます。 貴社の場合、ごういうゴミ以下のCDを販売し生活の生業にされていることをちゃんと 理解しております。しかし、私自身はそこまで腐っておりませんので、 貴社に諸経費を請求したりしません。どうかご安心してお納めくださいませ」 なんて手紙をつけて…
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286 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 01:20:40.71 ID:6kyE6sxN - ウエスタン100F礼賛:
ゴミ箱行きになるCD3〜4枚中2枚ぐらいは、実は、ウエスタン100Fが救ってくれます。 昔は高かった(15万とか)ですが、今はヤフオクで2〜5万、eBayだと1万円以下です。 ほとんどエミ減の出力管もしくは整流管がついているので、タマの交換は必要ですが、 これらのラジオ球はeBayで買うと1本400〜800円です(日本だと2500円が相場)。 この装置はソースのアラ出しをしません。なので、ほとんどのボツCDが気持ちよく 聴けます。いろいろな掲示板でウエスタンはたたかれ、100Fは「電話の音だよ!」なんて 書かれてますが、そんなことを言う人は100Fの本当の音を知らないのです。 100Fの真空管のヒーターはすべて直列で、電源トランスレスの設計になっております。 で、これを100VACにつなぐと、音はどちらかと言うと「しょぼい」です。 その場合は「電話の音」と言われても仕方ないかもしれません。 しかし、これを110〜115VACにつなぐ(そういう設計です!)と息を吹き返したみたいに 俄然元気になります。こうして元気にさせておいて、スピーカーの前にショートホーンを つけると… 実はまだやってないのですが、100Fの上位にある20cmのTA-4189という スピーカーだとかなり効果があります。ちょっと大げさですが、そのショートホーンを 金属(銅とか)で作るとHMV系、木で作るとクレデンザ系になるのではないでしょうか。 (4189では確認済み)
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288 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 01:49:35.18 ID:6kyE6sxN - ウエスタン549と551礼賛:
ウエスタンは555が有名ですが、その先祖に当たる549と551だって、なかなかの強者です。 マグネチックだからといって、バカにしたものではないです。 5年ぐらい前までは日本で8万、eBayで2〜4万円でみかけたものですが、今はなぜか どこにも売っているのを見ません。これに3Aという金属ホーンをつけるとかなり「蓄音機的」。 6Aというファブリック(固めた紙)のホーンをつけると音はおだやかな方向になります。 11Aホーンという全長180cmのホーンをつけると、見た目はEMGのXBそっくりです! 能率はマグネチックとはいえ、105dB/W/mぐらいはあるようです。 (磁力が落ちている個体は要修理です。) 低音は出ませんが、ヴァイオリンと人間の声はすばらしいです。情報量と繊細さではさすがに 555にかないませんが、初期のラッパ吹き込みなどを聴く場合は最高です。 549、551ともに音は555よりも太いぐらいです。また、高音も5000〜6000Hzぐらいから 落ちてますのでCD特有の「キツイ高音」は全くと言っていいほど出ません。 6Aも11Aも完全なストレートホーンですから、音は聞き手に向かって突進して来ます。 その感じもEMGに似てなくはないですが、音そのものは、より穏やかです。 なので、EMG的な音は疲れている時には聴きたくという方には、549/555+6A/11Aの 組み合わせは安らぎを与えてくれます。 「549/551はまっすぐなホーンならいいけど、曲がったホーンはダメ」と先輩たちは 言ってましたが、私は敢えて22Aホーンのレプリカにつけてみたことがあります。 結果は、音がこちらにやって来なくなります。これがマグネチックの限界というもの かもしれません。ところが、もっとデッカいホーン(12Aとか15A)につけると、 ちゃんと音はこちらにやって来ます。問題はどうもホーンの長さではなく、ホーンの 曲がり具合にあるようです(大型ホーンより22Aホーンの方が曲がりが急)。 549をクレデンザのホーン(レプリカ)につけてみたこともあります。これは曲がりが 急なので、やはり音はこちらに飛んで来ません。寂しい音になります。
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291 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 11:13:55.62 ID:6kyE6sxN - NFBかかってないですよ。
100Fに限らず、RCAのラジオラやその他のラジオ(5球スーパーでもスーパーヘテロダインでも) 低周波増幅回路に入力した場合、みんな似た音が出ます。「レトロ」っぽい音が欲しければ、 ベークライトボディのラジオが一番かと思います。「ナショナル」のヤツでもトランジスターの ラジオよりはずっと良い音がしてます。そういうのをたくさん集めている人をよく見かけますが、 気持ちわかります。変に凝った装置よりバランスが取れてる場合が多いですから。
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292 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 11:29:29.85 ID:6kyE6sxN - 確かにLPの音は好ましいですが、問題が2つあります:
1. 欲しい音源がLPで出ていない 2. 針圧100数十グラムの音に慣れてしまうと、針圧1〜5グラムの音は重厚さ、安定度、 深さ、迫力、輝き、リアリティが欠如して聞こえてしまう。 普通のオーディオファンから見ると病気に見えるかもしれませんが、治らないのです(涙)
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293 :名無しさん@お腹いっぱい。[vi6125w@yahoo.co.jp]:2013/02/09(土) 21:32:07.41 ID:6kyE6sxN - アルテック603B礼賛:
褒められることが少ないスピーカーなので、褒めます。 603シリーズは604や602シリーズとは別物です。顔は同軸2ウェイですが、 フルレンジでアルミのセンタードーム付き。センタードームに604に似た小型ホーンが 付いてます。昔は1本4〜8万円で時々見かけましたが、今は全く見かけません。 恐らくおさまるべきところにおさまってしまったのでしょう。 音も604や602シリーズとは全く別です。ハイファイでなく、昔風です。 後面解放箱に入れると、低音が出て来ますが、裸で鳴らすと、古い励磁型スピーカー風 の鳴り方をします。ウエスタンのTA-4151AやジェンセンのMタイプに似てないことも ないです。SP音源にすごく合います。1940〜50年の録音がベストマッチでしょうが、 ラッパ吹き込みもかなり行けます。1904年頃のスーザバンドをたくましく鳴らして くれる希有のスピーカーです。 SP音源に向いたスピーカーのポイントは「ノイズの聞こえ方」にあると思います。 古いスピーカーであれ、新しいスピーカであれ、性能さえよければ、そして、 音源にノイズが入っていれば、当然のこととして、ノイズが出て来ます。 問題はノイズが出るか・出ないかでなく「どんな出方をするか」だと思います。 新しいスピーカーでSP音源を聴くと、楽音とノイズが同等に出て来るか、 もしくは、ノイズの方が目立つ様な鳴り方です(楽音よりノイズを聴いている感じ。) 古い励磁型とかホーンだと、楽音とノイズはきれいに分離され、楽音が前に出、 ノイズはバックグランドにとどまっている感じです。 1940年代に作られたAltec 604Aでも、私は上記の「新しいスピーカー」に分類 します。Axiom-80みたいなスピーカーも同様です。これらはLPレコードを聴くには 最適かもしれませんが、SPには合わないです。それに対し603Bは、製作年代が そんな昔でないにもかかわらず、SP音源を気持ちよく聴かせてくれる希有の存在 と言えるでしょう。
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