- 気軽にアナログプレイヤーの話題スレ part44
74 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/01/05(土) 15:49:28.65 ID:mBXaJPiS - 去年の暮に40年以上前のパイオニアのベルトドライブ機(PL-61)を入手して色々ネットで調べたり
ここで教えてもらったりして自己流でオーバーホールしたので未来のオレのようなアナログ初心者さん向けに書いとく。 長文になるのでウザくてごめん。 ※作業はネジを外してバラさなければできない箇所があるので修正後に迷わないように 工程をケータイとかスマホのカメラやコンデジなんかで残しておく。ネジも紙に取付場所を マークして付いていた場所のネジを明確にしておくとトラブル防止になるし組付が楽。 ◆プラッタが回らない 1)ドライブベルトの交換(ベルトが溶けていたり伸びていたりでプラッタに動力が伝わらない) →新品でパイオニア純正品が入手可能。部品bヘ KEB-004-A。 →溶けたベルトはジッポオイルや車用パーツクリーナーなどで除去する。 2) 劣化したスラスト受けの交換(プラッタが下がってシャシーに接触して回らない) →センタースピンドルの軸受が経年変化で劣化しているので交換する。 部材は↓がおすすめ!端材が超安く買えるし切断などの加工もしてくれる(がんばれ福島!)。 http://plasticbuhinya.shop-pro.jp/ 劣化したパーツを実測してテフロンかジュラコンの丸棒を必要な厚さでカットしてもらう。 オレは直径20mmのテフロン丸棒の端材を3mm厚にカットしてもらって直径17〜18mmくらいにラフに削って使用した。 →軸受オイルの注油 タミヤのモリブデングリスが品質よく少量安価で調達できるのでおすすめ。 →センタースピンドルキャップのゴムパッキンの交換 水道用のパッキンが使えると思う。オレはブチルゴムの板材を細く切って巻きつけキャップを締めた。 ◆トーンアームがゆっくり降りない(アームエレベーター、アームリフターのオイル切) →超硬いシリコンオイルの注油 ラジコンのデフ用シリコンオイルを流用。オレは京商の #300000 ってのを使ってみた。 http://kyoshoshop-online.com/kyosho/goods/list.html?cid=acc_silicon_oil&vtype=thumbs&stype=normal&asc=false&pnum=4 #300000 のみだと降りるのがゆっくり過ぎなので、量を減らすとかもう少し柔らかいものとブレンドするともっといい。 >>続く
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76 :74[sage]:2013/01/05(土) 15:51:57.90 ID:mBXaJPiS - >>74 の続き
◆キーンという音がする(センタースピンドル、モータースピンドルのオイル切れ) 1) センタースピンドルへの注油 →スラスト受け交換の際についでに実行する。車用パーツクリーナーを調達して古くなったオイル膜を除去したあと、 センタースピンドルの接触面の長さと同じくらいの深さの細いコップか花器にオイルを満たしてスピンドルを入れ しばらく放置した後、引き上げて不要なオイルを重力で切ったあとにセンタースピンドルを組み付ける。 オイルにはクラッシックカー用のエンジンオイル BP バービスクラシック 20W-60 (20W60) 1L缶 がおすすめ。理由は 硬いので厚いオイル膜の形成が期待できる、経年で磨り減ったパーツを保護してくれる/1Lが最少単位/スクリューキャップ付で保管が楽/入手性が高い こだわらなければ4スト原付用オイルでもいいと思う。値段は バービスクラシック の半額くらい。 2) モータースピンドルへの注油 オイルは1)で使ったものを使う。注油に使う道具は ミネシマの インジェクター 1・2.5・5ml 3個セット (TM-20) が安くていい(amazonで320円弱)。 PL-61にはモーターメンテ用のオイル穴が開いていて溝がモーター軸まで通っているんだけど、 30年以上放置されている機体がザラでモーター軸のオイルは乾ききって切れている。なのでプーリーを外してフェルトのパッキンを外し 直接モーター軸に注油する。モーターを回しながらキーンという音が止むまで 少しずつ注油する。はみ出したオイルはパーツクリーナーで拭き取る。以降の注油はオイル穴への注油でOK。 ◆ネジの締め直し →長い年月で緩んでいるネジが結構あるので締め直す。 >>続く
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77 :74,76[sage]:2013/01/05(土) 16:00:20.74 ID:mBXaJPiS - >>76 の続き
◆接点のクリーニング →各接点を接点復活剤などでクリーニングする。 ◆金属パネルやアームのクリーニング →Soft99の http://www.soft99.co.jp/products/homecare/kitchen/metal_polish.html?pid=20504 あたりをつかって厳しいところは メラミンスポンジ を使う。 ◆ダストカバーのキズ取りとクリーニング →アクリサンデー研磨剤とネル布(古いネルシャツを切るとか手芸店で生地を買う)で 丹念にキズを取り、プレクサスで仕上げる。すごく綺麗になるのでおすすめ! ◆ターンテーブルシート(マット)の交換 →経年で古くなっているので交換する。 オレは中古のJP-501を使った(これも十分に古いよねw)。 ◆フォノケーブルの交換 →PL-61はRCA<->RCAのフォノケーブル交換式なので適当に新しいのを調達して使用する。 →値段重視ならDENONのDP-1300MKIIに付属のケーブルを部品扱いで取り寄せる。 →ちょっとコダワったり長めのが必要だったらモガミ #2534 を使ったDJ用の製品がある。 オレはスプレッドサウンドってショップから3mのを買った。 ◆電装周り →オレはハンダ付けがあんまり得意ではないから回路をパッと見て 膨らんだコンデンサーとかハンダ割れとかなかったのでスルーした。得意な人は交換するのが いいんじゃないかと思う。トランジスタとかもかなり劣化するらしいし。 ◆マニュアルの入手 →vinlengine http://www.vinylengine.com/ から英語版を入手できる(登録が必要)。 以上で長年放置されていたとみられるプレーヤーは蘇って良い音を出してくれるようになりました。 ストロボも安定してる。当時はハイエンドでトーレンスとかガラードとタメを張っていたという話にもうなずけるよ。
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