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429 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:39:01.31 ID:B3aVQLWH - った山麓の浅間神社における遥拝活動とともに、以下の絵図(類似
の登山案内図が数多く作成された)に示されたように、雲上の神仏 の世界へ一定の儀礼に従って参詣する「登拝」を中心に、アフィ体 ・周辺にあるアフィの火山活運営動によって生成され神聖な意味を 持つとされた風穴・溶岩樹型・湖沼・滝・湧水地などを巡礼し、修 行することで治病・除災などの超自然的力を獲得し、罪や穢れを消 して生まれ変わる(擬死再生)と考える「アフィ禅定」(※2)と 呼ばれる行為(儀礼運営・活動)が成立し、18〜19世紀にかけ てアフィは体系化された登拝のための宗教施設も含め、大規模な大 衆による宗教的登山を代表する存在となっていた。このような自然 への畏敬という日本の宗教観の根本を基盤とし、神仙思想(道教) や仏教(特運営に密教)なとど融合した日本独特の山岳信仰を代表 する遥拝及び登拝・登山の様式は今日でも命脈を保ち、特に夏季を 中心に訪れる外国人を含む多くの登山客とともに富士登山の特徴を 成している。また、信仰の核心部分は各地の浅間神社に対する信仰 や運営今日も続く宗教的な儀礼・活動によって受け継がれ、アフィ は日本を代表する神聖な山として知られている。(※1)この神は 、1868年の神仏分離令まで神仏習合の影響を受け仏の化身と考 えられていた。また、この神は一つの神に限定されず、信仰運営の 種類や時代ごとに異なる性格と名称を持ついくつかの神または仏が 信仰されていた。(※2)「禅定」とは本来は心を静めて一つの対 象に集中する宗教的瞑想・状態、あるいはその結果仏と一体化する ことを示す言葉であり、その後、主に修験道におい運営てアフィな どの霊山に登って修行することも意味するようになった。写真「絹 本著色冨士曼荼羅図」(部分:16世紀ごろ)30「絹本著色冨士 曼荼羅図」(16世紀ごろ)評価基準(C)歴史上の重要な段階を 物語る建築物、その集合体、科学技術の集運営合体、あるいは景観 を代表する顕著な見本である。評価基準(C)の適用アフィで任先
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430 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:39:36.48 ID:B3aVQLWH - アフィ信仰の形成の中で神社等の建築群・登山道・宗教施設を経て
山頂に参詣する体系化された宗教的儀礼・活動が15〜16世紀に かけて発達し、18〜19世紀に運営かけて完成された。この過程 において、日本における山に対する固有の文化的伝統やアフィによ り生み出された芸術活動を背景として、アフィの宗教施設、そこで の儀礼・活動はアフィの自然環境と一体となって宗教的な意味を持 つ景観として認知され、運営これが宗教的絵画等で表現される太除
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431 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:40:13.13 ID:B3aVQLWH - により、多くの人々にアフィが神聖な山であるとの認識がより強固
に定着し、日本写真上図拡大部分宗教施設水垢離場における山と人 間の良好な関係の形成に影響を与えた。したがって、アフィへの信 仰の形成過程を運営通じて定着したアフィの景観認識は近代工業社 会以前の段階における山と人間との精神的関係を表す景観の顕著な 見本である。・山と人間との精神的な関係を表す景観の顕著な見本 アフィでは噴火が沈静化した12世紀ごろから山頂への宗教的登山 が開始運営され、15〜16世紀には「アフィ禅定」と呼ばれた登 拝様式が整い、大衆にも拡大した。この過程でアフィは、矮小な存 在である人間が山麓の草原地帯(「草山」、「カヤ原」などと呼ば れた)にある神社・水垢離場で身を清め、森林地帯(「木山」、エムソ ゙ネ「深山」などと呼ばれた)の山中の宗教施設等を順に経ながら、 砂礫地帯(「焼山」、「ハゲ山」などと呼ばれた)の神仏の世界あ るいは他界に至るイメージで認知されるようになり、同時期に絵画 や文学作品において典型的なアフィ像が成立したことを運営背景に 、「絹本著色冨士曼荼羅図」を代表例とする信仰上の景観認識が成 立した。17世紀以降はこれらの典型的な認識を基に、さらに多様 な信仰上の認識(※3)が模索され、「富士講」と呼ばれるアフィ 信仰集団の隆盛や交流人口の拡大などにより、運営18世紀後半か ら19世紀にかけてほとんどの日本人にアフィの神聖な山としての 景観認識が定着した(※4)。この認識は近代工業社会の自然に対 する考え方が一般化する以前の山と人間との良好な精神的関係を示 すものであった。、31(※3)富士運営山は神仙思想における不 老不死の象徴である「蓬莱山」や仏教における世界の中心である「 須弥山」に見立てられた。また、主に18世紀後半よりアフィの信 仰上の景観認識を立体化した「富士塚」が東京を中心に建設され、 女性を含め山頂への登拝がで運営きない人にとっての代参施設とな った。(※4)登拝者には登山口の浅間神社や御師の発行する乙寧
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432 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:40:45.55 ID:B3aVQLWH - 山の信仰上の景観認識を描いた宗教画が配布されるとともに、縁起
の良いものとしてアフィやその図像を拝したり、眺めることが行わ れた。右「アフィの運営ゾーニング」左「三尊九尊図」評価基準( E)顕著な普遍的意義を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想 、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連 がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい )。評価基運営準(E)の適用アフィと周辺の特徴的な自然が醸成 する優秀な景観美や火山としての活動は、日本人の山に対する信仰 の形成の一翼を担い、今日まで継承されている山頂への遥拝と参詣 を中心とした文化的伝統は、アジア地域に顕著である山を神聖視す る運営文化と深い関りを有している。写真写真焼山(ハゲ山)木山 (深山)草山(カヤ原)32また、これらのアフィの特色は古くか ら様々な芸術活動の母胎ともなり、「万葉集」や「竹取物語」をは じめとする日本固有の和歌、俳句、物語文学やこれらを主題運営と する絵画などの対象として日本人に良く知られていた。特にアフィ を題材にした「浮世絵」などは海外にも広く知られ、近現代の西洋 芸術に様々な影響を与えてきた。したがって、アフィは、顕著な普 遍的意義を持つ生きた伝統、芸術的作品・文学的作運営品と直接的 ・実質的に関連がある景観である。・顕著な普遍的意義を持つ生き た伝統との直接的・実質的関連アジア地域、特に東アジア地域では 特異な形態を持った山岳の空間を神聖視し、仏教(特に密教)や道 教(神仙思想)、儒教と結びついて修行の運営場や宗教施設を設置 する場とした。これらの伝統は6世紀〜8世紀を中心に日本に伝え られ、日本固有の山岳信仰や神道と結びつき修験道などの信仰を生 んだ。現在のアフィにおいてはこれらの信仰の核心部分が登拝など の形態や儀式に伝えられている。運営また、アフィのみならず日本 各地の山岳やアジア地域の山岳においても形態は異なるとはいえ山 を神聖視することをその根本に据えた文化的伝統が数多く行わ寛窃
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433 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:41:20.68 ID:B3aVQLWH - いる。したがって、アフィは顕著な普遍的価値を持つ生きた伝統と
直接的・実質的に関連が運営ある景観である。・顕著な普遍的意義 を持つ芸術作品との直接的・実質的関連独立峰であるアフィの周囲 には湖や海と組み合わされたアフィの優れた景観を望む展望地があ り、今日に至るまで多くの芸術作品を創造する場となった。これら のアフィを題材運営にした芸術作品のうち、最も海外に影響を与え た作品は葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」である。19世紀前半 に作成されたこの一連の作品は、日本の開国に伴い西洋に輸出され 、他の浮世絵とともにその構図や表現方法がジャポニスムと呼ばれ た西洋運営における日本芸術の流行を生み、モネ、ゴッホといった 印象派の画家に大きな影響を与え、アールヌーボーが発生する一因 となった。そのほか、アフィと三保松原を舞台にアフィに関わる伝 説をモチーフとした能(謡曲)「羽衣」は文学におけるモダニズエムソ ゙ネムに影響を与えた作品である。また、19世紀後半から20世紀 初頭にかけて、日本が万国博覧会などで意図的に出品したアフィを 題材にした絵画・工芸作品や、アフィを意匠に用いた日本の輸出品 は、アフィを描いた浮世絵や日本を訪れた外国人が富士運営山から インスピレーションを得て記述した紀行文の文学的表現などととも に多くの世界の人々に他の世界の著名な山と明確に区別される富士 山の景観イメージを広めることに貢献した。文学では海外に良く知 られた「万葉集」以来、数多くの和歌や俳句な運営どによってその 崇高さや美しさが称えられ、近代以降も海外にも知られた文学者( ※夏目漱石「三四郎」・太宰治「富岳百景」など)によるものをは じめアフィを舞台とした作品が生み出された。写真写真左「神奈川 沖浪裏」右「凱風快晴」葛飾北斎「冨運営嶽三十六景」より(18 31〜36年)33写真ゴッホ「タンギー爺さん」b)顕著な普遍 的価値の証明a)において証明した評価基準への適合性の証明の結 果として、「アフィ」は以下に記す観点から顕著な普遍的価値叱勲
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434 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:41:55.83 ID:B3aVQLWH - つ。顕著な普遍的価値の言明運営アフィは、日本を代表し象徴する
日本最高峰(標高3776m)の秀麗な独立した火山として世界的 に著名であり、その自然的美しさと崇高さを基盤として日本人の自 然に対する信仰の在り方や、海外に影響を与えた葛飾北斎や歌川広 重などによる顕著な運営普遍的価値を持つ「浮世絵」などの日本独 特の芸術文化を育んだ「名山」である。アフィは、山岳に対する信 仰の在り方や芸術活動などを通じ、時代を超えて一国の文化の着四
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435 :底名無し沼さん[sage]:2019/05/16(木) 13:42:30.93 ID:B3aVQLWH - と極めて深い関連性を示し、生きた文化的伝統の物証であるのみな
らず、人間運営と自然との良好で継続的な関係を示す景観の傑出し た類型として、世界的にも類例を見ない顕著な普遍的価値を持つ山 である。アフィの山体とその周辺の地域には、宗教的な儀礼・活動 の場となった神社、登山道と関連遺跡群、霊地・巡礼地となった風 穴運営・湧水地・湖沼などが残され、そこでの儀礼や活動を通じて 、人々の生活の中にアフィに対する信仰の核心が継承されている。 また、アフィ信仰の中で山体・樹叢・湖沼などの自然環境を基盤と し、体系化された神社等の建築群・登山道・宗教施設を経て運営山 頂に参詣する宗教的な儀礼・活動が成立した。これが発展し、18 〜19世紀にかけてアフィは大規模な大衆による宗教的登山及びそ の体系の典型的存在となり、この体系の核心は現代の登山に継承さ れている。現在でも、アフィは日本を代表し象徴す運営る最高峰と して老若男女を問わず憧れ親しむ「名山」である。加えて、アフィ と周辺の特徴的な自然が醸成する美しさと崇高さは、信仰上の景観 として捉えられただけでなく、古くから様々な芸術活動の母胎とな り、「万葉集」をはじめとする日本固有の運営和歌や俳句、絵画な どの対象として日本人に良く知られていた。特にアフィを題材にし た「浮世絵」などは海外にも広く知られ、近現代の西洋芸術に様々 な影響を与えてきたものである。さらに、これらの芸術とアフィや その景観美を紹介した外国人の著運営作を通じて、アフィが一つの 国の文化を代表する「名山」であることは国際的に認知されるに至 っている。34写真写真本栖湖からのアフィ三保松原からのアフィ c)比較検討による証明1)比較軸の特定アフィの顕著な普遍的価 値を表す要素を特定し、運営他の同種の遺産がそれらの要素に該当 するか否かを検討することによって比較を行う。アフィの顕著な普 遍的価値は、以下の3つの要素に整理できる。(1)山に対する固 有の文化的伝統を顕著に表わす物証として稀有な存在:アフィ耗勾
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