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274 :207[sage]:2017/09/17(日) 16:42:38.96 ID:zBnlEp/h - 【名称】ヌク沢左俣右沢
【所感】 ・近丸新道合流地点までは大したものもないので登山道でスルーしてもいいかも。昔の本は大体そのルート。 ・幻の大滝2段目80mは右下から左上に上上左上上左と進んだ。これで2/3くらい登った右岸に着く。そこからは潅木頼みで2段目を抜けられる。 ・見た感じ上上[左斜上]上左でも行けそう。本紹介のルートはたぶんこっち。 ・3段目の先にナメ滝がありこれを登って左を向くといかにも登れそうな斜面がある(1980m付近)のでそこから詰める。 ・登山道への復帰は南は高斜度ザレがあり巻けないので素直に尾根筋で行きましょう。多少うろうろしたところで取り付きから50分もかかりません。 【名称】鶏冠谷右俣 【所感】 ・B逆くの字滝上部の残置スリングは4本あり3本は経年劣化していた。今後千切れそうで怖い。 ・C二股の巻きがこのルートの核心で左岸から巻いた。 ・取り付きから25m滝落ち口のちょっと上の高さまで直登しそこからトラバース。このトラバースがかなり悪かった。 ・15m下にもルートが見えた。途中高斜度の土壁で急激に高度を上げるため不採用にしたがこちらが正解かも。ルートを読めば懸垂下降はいらなかった。 ・Eは右壁からとあるが上部2割くらいがナメっておりかなり悪そうに見えた。滝下の左横に斜上できるバンドがありそこから右岸を巻いたら楽だった。 ・G終了地点は1880m付近。シャクナゲ帯には無数に獣道があり、見極める目があればトラバースできる。今回はGから25分で2000m丁度の登山道に出た。
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275 :207[sage]:2017/09/17(日) 16:44:53.92 ID:zBnlEp/h - 【名称】唐沢谷
【所感】 ・A野陣ノ滝の巻きは左岸のガレを登山道まで上がる(約100mの登高)とあるが上部の傾斜がすさまじく登山道まで抜けるのはかなり厳しいと思われる。 ・30m程上がると登高が困難になる。この辺の木の根に敗退用と思しきスリングが何本か巻きつけられていた。ここから上は斜度が更に増す。 ・↑からちょっと下り右の小尾根にトラバースし登山道まで抜けた。小尾根を登りながらガレを観察したがやはり上がれるようには見えなかった。 ・安全に巻きたいなら60〜70m唐松谷を下り左岸にある緩やかな沢筋を登ると唐松谷林道と富田新道の分岐付近に出るのでこのルートを勧める。 ・C3段8m滝は右岸から巻ける。岩の凹角を12mほど懸垂が必要。 ・地形図の唐松谷林道のルートはほぼ全てが間違いで1310m付近で登山道が真横に来る。沢登りより唐松谷林道の下りの方が10倍怖かった。
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276 :207[sage]:2017/09/17(日) 17:08:16.27 ID:zBnlEp/h - 先日唐沢谷に入ったが素足だと痛くて1分足を水につけていられないくらい水温が低かった。
低温対策をしなければこれからの季節は水につかるような沢登りは難しいと思われる。 あと全く関係ない話だが、最近一般登山に飽きた人が安易に沢登りをやろうとする傾向が 少なからず 見受けられるため、知ってほしいことをまとめてみた。 但し、これを読んで「やれ」ではなく「やめろ」という趣旨である。
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277 :207[sage]:2017/09/17(日) 17:11:50.25 ID:zBnlEp/h - 【沢登りを始めるに当たって知っておいてほしいこと】
@巻き 一般登山でいう巻きと沢登りでいう巻きは全く違う。一般登山で巻きといえば必ず巻き道があるが、 沢登りでいう巻きとは「かろうじてそこを通過できるルートがある」というもので"道"であることの方が珍しい。 そもそも巻けない滝もあるので"巻けばいい"というのは非常に安易で危険な発想。 A登攀の難易度 本記載の登攀グレード(RCCUグレード)は"一番簡単なルートに取り付けた場合"のものであることに注意。 一つの滝を取ってみても一つのルートしかないわけではなく、その難易度は"very easy"から"very hard"までと これに加えて"無限大(人間には登攀不可能)"までたくさんのルートがある。 最低グレードの沢の滝でも難易度無限大は普通に出てくる。必ず抜け切るところまで読みきった上で取り付くこと。 とにかく沢ではデッドロックが非常に多いため、とりあえず登ってみようは寿命を縮めるだけ。これは巻きも同様。 Bルートファインディング力は必須 これは必須。超必須。沢登りで一番重要なスキルは何かと問われればこれだと断言できる。 なぜならいくらクライミング力があろうが道具を揃えていようが適正なルートを選択できなければ何の意味もないから。 例えばいくら本に「滝の右岸から巻く」と書いてあってもルートファインディング力がない限り"巻き"のルートが 目の前にあろうがそれを巻きルートと認識できない。直登する場合でもvery easyのルートを選ぶこともできない。 一般登山とは全く次元の違う実力が求められるため、現状でルーファイ力がない人は沢に入ってはいけない。 "沢に行ってルーファイ力を身につけよう"というのは順序が逆の誤った考え方。
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278 :207[sage]:2017/09/17(日) 17:15:40.30 ID:zBnlEp/h - Cクライミング力はあればあるだけ有利
これも必須。あればあるだけ有利になるが、最低でも通っているジムの最高傾斜の5級をオンサイトクリアくらいはほしい。 「岩登りが得意」とか「大キレットや西穂奥穂間行ったことあります」程度ではお話しにならない。 但し、ジム専の人は以下の点に注意しないと段持ちであろうがあっけなく死ぬ可能性がある。 (1)環境面の違い。ジムで5.12登れても5.9のクラックに手も足も出ないみたいなもの。適応できるまで低グレードで慣らすのを推奨。 (2)靴の違い。フェルトソールとフラットソールでは絶望的なくらい岩へのグリップ力に差がある。 (3)ホールドが不確実。岩が剥がれる、木が折れるなんて当たり前。外側に重心を投げ出すなんてやっていたら命がいくつあっても足りない。 (4)スタンスが不確実。濡れ、ぬめり、踏み抜きは当たり前。足裏感覚がなければほとんど無理状態。 (5)OSとRPグレードの差が大きい、つまり解決力がない場合圧倒的に不利。沢ではその場の状況に応じた解決策を捻り出す必要がある。 D沢のナビゲーション 沢のトポ図は概略図なので地形図との事前の照合が必要。違う枝沢に入るなんてことは沢登りあるある。 2〜3m程度の滝であれば未記載のものがいくらでもあるため、特徴的な滝でない限り識別は難しい。例えばどうみても2m滝が2つなのが 本では2段4m滝なんてことはざらにあり、どの程度離れれば違う滝とカウントされるのか基準が不明でややこしい。 沢分岐や終了地点等要所要所の高度を把握し、更に写真や動画で事前に目視で確認しておくとまず間違えないのでお勧め。 E沢は登るもので下りるものではない 「遡行終了ポイントから何百mも上に詰めるより往路を戻れば楽じゃね?俺様天才!」と誰もが一度は考えるが、誰でも10mも下ればこんなの まともにやるもんじゃないと実感できる。稀にルート的に下降で使わざるを得ないケースはあるが、恒常的にやるものではない。
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279 :207[sage]:2017/09/17(日) 17:17:27.94 ID:zBnlEp/h - F水温と水量には注意
水温が低いところで水に腰以上浸かってると数分で動きが鈍くなる。水温が低い時期には対策が取れなければ沢に入ってはいけない。 あと下流のダムに溺死体として浮かびたくなければ増水しているときや降雨が想定されるときは沢に入ってはいけない。 沢は降った雨が集中する場所であり短時間で激流となる場合がある。激流となったら人間は手も足も出ない。技術云々とかロープの有無とか 全く関係ない世界。降雨の状況や流域によっては2〜3日では水が抜けきらない場合があり、入る前から継続した気象状況のモニターが必要。 Gロープは必須装備 ロープは必須。他の何を置いていっても必ずロープだけは持ってこう。長ければ長いほど有利だが10mあれば何とかなる場合が多い。 念のため持っていく一般登山と違い、沢の場合は使用率ほぼ100%で持っていなければ即アウトな装備。 懸垂下降だけでなくちょっと悪いところを下りるとかトラバースしたりするときなど安全確保のために使用する場面はいくらでもある。 H"沢登り"とはいっても 沢登りとはいっても何が何でも水の中をざぶざぶ歩く必要はない。脇を歩けるならそちらを歩こう。水の下は見えにくいので転倒しやすい。 もしかしたら釣り人との無用なトラブルも避けられるかもしれない。
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280 :207[sage]:2017/09/17(日) 17:21:36.51 ID:zBnlEp/h - 以上です
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