- 【全国】一人旅OKの温泉宿★パート27【温泉】©2ch.net
436 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2014/12/31(水) 08:32:17.96 ID:dwOq+ka10 - 今年最後のレポ。
湯村ホテル(甲府)と、おくむら(下諏訪)に行ってきた。 ■湯村ホテル 素泊まり 温泉付きのビジネスホテルとして良泉を提供している。 ●部屋 普通のビジネスホテルのシングルルーム。風呂、トイレ付き。 可も不可もなしだが、風呂なしでもうちょいスペースを広く使える部屋があっても良いと思った。 一つ物申したいのは、木賃宿という訳でもないのに部屋に冷蔵庫がないという点。 冬なので外窓と内窓(ふすま風)の間の広めのスペースに飲み物を置いて対処できたが、夏は困る。 ●風呂 2Fの内湯、露天に加えて「かくし湯」と題した宿泊者専用の露天がある ○2F内湯 10人くらい入れるほぼ正方形の浴槽。 黒っぽい石造りのビジホによくある風呂場だが、湯は新鮮。 湯口付近は43度前後とやや高温だが、泡付きがあるのは素晴らしい。 泡の量を韮崎旭温泉や山口温泉等の名だたるアワアワ泉と比較するのはあまりにも酷だが、 高温の泡付き泉というのは貴重な存在であり、この湯使いは賞賛に値すると思う。 掛け流し量は10リットル/分前後。 ○2F露天 内湯と同一源泉。3人程度の長方形岩風呂風。街中らしく眺望は望めない。 露天ということで内湯よりややぬるめでほぼ適温。 掛け流し量は内湯よりやや多めか、手前と奥の二箇所に湯口あり。 奥の湯口付近は電気風呂となっている(個人的には「余計なことすんな」と言いたい)。 神社の手水場にあるようなボロい金属製の、飲泉用の柄杓がある。 ↓感覚的なスペック(温度以外は2F内湯と露天でほぼ共通) ・視覚:淡黄色透明。 ・嗅覚:重曹泉のもっさりした土類臭がほのかに漂う。 ・味覚:わずかな塩味に、苦味と甘味(?)が混じった味。水に近くがぶがぶいける。 ・浴感:弱ヌルヌル感。湯上りはペタペタ感。 全体として主張の強い湯ではないので、万人受けしそうだ。 ○かくし湯 渡り廊下を渡って別館1Fにある。 体を洗えるスペースはなく、湯に浸かるだけの風呂。岩風呂風。 開閉式の屋根が付いており全天候型。空の見えるスペースは少なくここも眺望なし。 塩ビのパイプが浴槽中に沈んでおり、水面下から掛け流されている。 そこから時折ジョロジョロという音とともに、湯と一緒に泡が上がってくる。 「本館から引き湯している」と説明があるが、2Fの浴場とは別源泉を使っているようだ。 味覚は確認できないが、他はすべてにおいて2Fより薄めという印象を受けた。 しかし鮮度は良く、温泉への拘りが垣間見えた。 温度は39度くらいのぬるめ。 ●総評 全体としては、古くなってきた部分をメンテナンスしつつ使っている感じで好感。 あとビジネスホテルのくせに飲泉所があり、場違い感がすごくて笑ってしまった。 どの浴槽も湯の鮮度に気を使っているようで、 「温泉付き」を売りにしているビジホとしては最高峰に位置すると思う。
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437 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2014/12/31(水) 09:17:12.18 ID:dwOq+ka10 - 続き
■旅館おくむら 2食付き。 下諏訪の市街地奥にある小さな宿。 ●部屋 玄関半畳+小上がり2畳(鏡台付き)+小床の間付き和室6畳+押入れを改造したっぽいベッドスペース役1.5畳くらい。 部屋の作りは全て違うようだが、今回はこの部屋を選択。 古いが清潔な部屋。一人でくつろぐには狭すぎず広すぎず、個人的にはほぼ理想の作り。 唯一、ベッドに寝るとテレビが見えないのが難点(反対向きに寝ることでほぼ解決)。 トイレは共同だが、宿自体が小さく近いしキャパも十分なのでそれほど気にならない。 暖房はエアコンと炬燵。 ●風呂 男女別の内湯が一つのみ。 タイル張りで3人入れば一杯になる浴槽に、洗い場は4人分という小さな浴室。 旅館自体が小さく4回の入浴で一人しか一緒にならなかったので、これでおk。 掛け流し量を減らして(それでも8〜10L/分程度はあった?)温度調節するが、 入浴者数が少ないため鮮度は保てるという、小旅館独特のスタイル。 おかげで、近所の「旦過の湯」と同一源泉でありながら適温を保っており、 この源泉(旦過1号+2号の混合泉だが)をじっくり味わえるというのは、地味に嬉しい。 ↓感覚的なスペック ・視覚:クリスタルの如き完全な透明。 ・嗅覚:芒硝特有の、甘いような苦いようなむさっとした臭い。 ・味覚:僅かな苦味を感じるがほぼ無味。 ・浴感:弱ヌルヌル感。湯上りはスベスベとなり爽快感あり。 毒沢のエキセントリックな湯とは対照的な、キリッとしたお湯。 それなりに個性もあるので、万人向けということでこれもまた良しか。 ●食事 夕食、朝食共に1万の宿にあるまじきクオリティ。 馬肉は臭みがなく、部屋食でも暖かく食べられる。 馬刺し、桜鍋だけでなく、小わかさぎの佃煮、蜂の子(!)など、 信州の特徴を前面に出す工夫がされており、味付けも良い。 朝食の卵焼きも美味。 食事の量が多いので(2食で1.5kg太ったw)注意を要す。 ●総評 この料金で三拍子揃った、貴重な小宿。 宿の方々の人柄も良く、自宅で寛いでいる気分になる。 宿を出て角を曲がる時に視界の隅に何かがチラッと入り込んだので、 振り返ってみたらご主人がまだ手を振って下さっていて、涙が出るほど嬉しかった。 これで一人泊1万で本当に良いのか?と思わせる。 兎に角、一人泊、特に冬に宿泊するには最適な、隠れ家的宿だと思う。 今年最後に佳い宿に出会えて嬉しい。
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440 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2014/12/31(水) 12:09:48.32 ID:dwOq+ka10 - >>438
確かに入ってすぐ横に冷蔵庫っぽいサイズのスペースはあったけど、そこには何もなかった。 レアな部屋?或いは故障中とか?ビジホならスペアは用意してあると思うが・・・運が悪かったのかな? 書き忘れたけど、低めの泉温+掛け流し方法が浴槽内直なんで かくし湯には2F内湯以上の泡付きを期待したが、残念ながら湯口付近でも感じられなかった。 温泉自体は良いものだったんで満足したけどね。
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451 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2014/12/31(水) 22:22:57.12 ID:dwOq+ka10 - 俺もまとめようと思ったけど面倒なんでやめたw
今年はかなり良宿に恵まれた年であったように思う。 折角なので、印象深かった宿ということで部門別にMVPでも。 ●部屋・サービス部門 【旅館おくむら(長野)】 高級感はないが安心感というか独特の暖かみのような感覚がある。 堅苦しさがなく、かといって雑ではないという、簡単そうで難しいことをさらりとやってのけており、 なんというか、客との間合いの詰め方のようなものが絶妙であると感じた。 部屋は賛否両論あろうが、自分はこういうこじんまりの雰囲気が好きだ。 ●食事部門 【風吹荘(長野)】 山海里バランス良く次元高く揃っており、コストパフォーマンスが群を抜いている。 とにかくご主人の絶対的な料理の腕が凄く、特色もよく出ている。 前述のおくむらも素晴しいと思ったが、こちらに軍配。 ●温泉部門 【ぬぐだまりの里(青森)】 古遠部、酸ヶ湯、乳頭、金湯館、ゑびすや等のビッグネームを抑えて、 予想外の素晴らしさであったという驚きも込めての受賞。個人的にはダントツに近い。 適温・ややぬるめ・ぬる湯・不感温度高めに低めと美しい温度のグラデーションを描いており、 さらには4つの源泉全てがそれぞれ高レベルの個性ありと、 ぬる湯好きの自分にとってはまさに桃源郷だった。 以上、この3宿は全て1万前後で、実際に隙あらばリピートしたいと思える宿を選択した。 自分の懐の問題もあろうが、金額的にお手軽な宿の方が性に合っていると改めて思う。
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