- ◆埼玉の温泉を語ろう22【彩の国】
147 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2014/12/04(木) 23:05:10.32 ID:NMKI85LU0 - その日は天候が午後より愚図つき出し、都内からR299で雁坂トンネルを
越えようと思っていた俺は、雨の気配を感じて大滝温泉に来ると玄関先近くに バイクを停め、温泉に浸かってから帰宅しようと決めた (要はカッパを忘れたのだ) さて、大滝温泉の窓口で券を買って入ると、下に降りて風呂に入った 湯船の向こうの窓は開放されていたが、もう雨の矢立 植林の無粋な杉の斜面の手前の荒川は増水を始め、見る見る本降りになった やれやれ、これでは暫く足止めだな 浴場には自分を含め、大体六人は居たろう 湯船に浸かってから間もなくすると、窓から一匹のスズメバチが入ってきやがった まあスズメバチも雨やどりしたいのだ だが天井付近を飛ばれても矢張りそこはかとない危険を感じる しかしそこは大自然に直面する埼玉県民達だ 怖じる都民の俺をヨソにまるで嫌がる素振りもない するとどうだろう一匹の頭髪の薄いオヤジ(金のチェーンを首に掛けてる 如何にもなガテン系)の頭にスズメバチくんはやって来た 止まった これ何事も起きなけ・・・ 「イテッ!」 ほらきた スズメバチくんはアタマに手をやったオヤジにますます興奮したか 他の入浴者の上空も興奮気味に飛来する ヤバイ来た 俺は潜った、湯船に潜った 咄嗟の起点だった 肺活量には自信があった だが恐らく二分も持つまい 苦しくなってくる 思わず湯面から頭を出す スズメバチくんはまだ飛来中だ! 他の入浴者はみんな脱衣場に避難していた あああーーー!!
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