- ◆◇広島大学附属福山中学校・高等学校Part24◇◆
37 :待たせたな[]:2011/10/24(月) 00:42:02.90 ID:+mjImJx4I - 俺は家に一人帰ったが花と顔を合わせたくなかったので部屋にこもった。
美佳子には夏祭り一緒に行こうとだけメールした。 花や美智子には手を借りたが、後は俺に任せてくれ。 美佳子は何も聞かずOKしてくれた。彼女も薄々気づいているはずだ。 一週間後…
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39 :後半[]:2011/10/24(月) 00:49:11.96 ID:+mjImJx4I - 俺は時間より少し早めに家を出た。
空には月がはまって夜空になっていた。 祭りでは俺たちは友達として少ない時を過ごした。一緒にとうもろこしやカキ氷を食べ、 ダーツをした。 そして花火の時間になった。 美佳子「絶好の穴場があるんだけど一緒に見ない?」
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40 :だぞ[]:2011/10/24(月) 00:56:49.08 ID:+mjImJx4I - この言葉を待っていた。俺はすぐにうなずいた。
美佳子「着いて来て…」 そこはジャングルジムのてっぺんだった。 美佳子「ここなら綺麗に見えるんだ。」 目が輝いていた。花火が夜空に大輪の花を咲かせた。 色とりどりの光に包まれて俺は勇気が出た。俺はこんな小心者なんかじゃない? 俺は静かに美佳子の手を握った。俺の手にはあのサファイアのアクセサリー。 翔太「受け取って。これが俺の気持ちだから。」
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41 :だぞ[]:2011/10/24(月) 01:05:08.35 ID:+mjImJx4I - 「俺たち幼馴染だったけど、もう恋人にならないか。君のことが好きなんだ。」
ついに言ってしまった。春風翔太これでこそお前だ。 幼馴染の壁、勘違いの壁、全てを貫く恋と言う矢。 俺はそっと美佳子を見た。彼女はうつむいていた。 美佳子「ゴメン、翔太。」 彼女が言い終わる前に俺は滑り台を滑り降りた。 失恋とは滑り台のような物だ。登るより落ちる方が断然速い。
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42 :楽しみ[]:2011/10/24(月) 01:14:00.87 ID:+mjImJx4I - 何の自慢でもないが俺はネタ以外で滑ったことはない。
俺はジャングルジムを足早に後にした。空を眺めると月が傾いて落ちかけていた。 それから2時間、もう朝1時ごろうちに警察がやって来た。なんと美佳子が帰ってこないらしい。 俺は愕然とした。彼女の両親は半狂乱で俺は家に来ていた美智子といた。 俺が最終目撃者だったけれど事情聴取や祭りの人の証言により何もしてないと 分かってもらえた。何日か調書を書くために警察にいかなければいかなかったが。
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43 :楽しみ[]:2011/10/24(月) 01:25:54.40 ID:+mjImJx4I - その後泣き出した美智子の肩を抱きながら俺は考えた。美佳子はどこに行ったのだろうと。
その夜はそのまま過ぎ、捜査のかいなく美佳子は見つからずじまいだった。 これといった証言もなく事件は闇に消えた。アクセサリーは美佳子のいたジャングルジムに置き去りにされていた。美佳子は蒸発してしまった。 美智子は姉を失った悲しみで数日は沈みっぱなしだったが俺もみんなも励まして元の彼女 に戻った。そして今は俺の大事な人だ。意味分かるかな? 今もこの事について考える事はある。でもあの時の月以外に何か知ってる物はいないと思う。 それでもあなたが知りたいと言うのなら、そうだなぁ、君いっそ ググッちまえよ。
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