トップページ > ネトゲ実況3 > 2011年10月27日 > tz3ccKfS

書き込み順位&時間帯一覧

93 位/1954 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数210400000000000000000000016



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
忍法帖【Lv=40,xxxPT】
440と変な美ス男300 美ス男が死んだ日?編前編 1/13
440と変な美ス男301 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 2/13
440と変な美ス男302 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 3/13
440と変な美ス男303 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 4/13
440と変な美ス男304 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 5/13
440と変な美ス男305 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 6/13
440と変な美ス男306 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 7/13
440と変な美ス男307 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 8/13
440と変な美ス男308 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 9/13

その他5個すべて表示する
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目

書き込みレス一覧

【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
225 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [sage]:2011/10/27(木) 00:51:23.59 ID:tz3ccKfS
>>222
 なるほど。 そういえば言われてみればPSOの中古でよくオンラインには
接続出来ませんって、書いてあったのが多かった記憶が。 
 確かにオフでも出来るとはいえ、オンラインに繋げられないオンゲーなどは
いかがなものかと思う。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
226 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [sage]:2011/10/27(木) 00:59:39.97 ID:tz3ccKfS
新参者で御座います。
 思いっきり時期外れともいえるネタですが、スキヤキが思いの他に長引いた
のと、予想外に書く時間が無くこの時期に投下となりました。 以前に行った
際に和歌山などは10月位までは泳げると聞きましたが。
 しかも、10月中に投下する為に前編と後編に分割するという・・・。
パパ氏、キャラならびに設定の一部をお借り致します。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
227 :440と変な美ス男300 美ス男が死んだ日?編前編 1/13[sage]:2011/10/27(木) 01:07:45.67 ID:tz3ccKfS
朝食を食べ終わった後の後片付けも終って、只今2人して食後のお茶中。

「んー。 440ちゃん、水着買いに行くわよぉ」
「マスター、いきなり唐突に如何したのですか?」
「今年は、まだ海に行ってなかったからよぉ」
「流石に海の季節は終ったと思いますが? 今は秋ですし」

 食後のお茶を飲んでいる時に、いきなり前置きも無く何を言い出すと思えば。
ご主人様の突然さにはいい加減慣れてきてはいますが、流石に時期外れはどうかと。 まったく。

「その事なら、大丈夫よぉ。 パルムなら10月位まで泳げるしぃ。 440ちゃんはぁ、海には
 行った事はあるかしらぁ?」
「いいえ。 今迄に一度も行った事は無いですね。 ですので、興味はありますが」
「あら。 それならぁ、丁度いいわぁ。 午前中にぃ、お買い物済ませてぇ午後一でパルムに行きましょうねぇ。 
 ホテルのお部屋、空いてるかしらぁ」
「既に行く事が確定事項ですか。 しかも日帰りする気は無い、と。 やれやれ」 

 既に行く気満々の美ス男がパルムの海岸側のホテルの予約を、ヴィジホンで取り付けている間にここ暫くの
予定を確認する440ちゃん。 ふむ。 ここの所は特にこれといった事は無いですから2、3日程度なら大丈夫かな。

「お買い物に行く前にぃ準備済ませておいてぇ、荷物持ってお買い物終らせて外食で昼食を済ませたらそのままパルムに
 行くわよぉ」
「今更ですので止めはしませんが、何故にここまで海に行く事に拘るのですか?」
「こういった季節柄の行事は必ず行く事にしてるからよぉ。 その時期にしか、出来ないじゃなぁい?
 後で行かなくて後悔するとか、美しくないわぁ」

 やっぱり、答えの締め括りはいかなる質問でも変わりませんね、ご主人様は。 まあ、ご主人様らしいと言えば
それまでですが。 どうせなら折角ですし、のんびりするとしましょうか。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
228 :440と変な美ス男301 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 2/13[sage]:2011/10/27(木) 01:10:00.68 ID:tz3ccKfS
「じゃぁ、ここで待ち合わせしましょうねぇ」
「はい、マスター。 因みに昼食は何処で済ませる予定ですか?」
「んー。 特に決めてないのよねぇ。 飯店でもいいんだけどぉ、パルムに着く時間を考えたらぁ他の早く済ませられる方が
 いいかしらぁ」
「確かに。 あのお店ですとついつい、多くの品を頼みそうですから」

 Gコロニー2階のエスカレーター前を待ち合わせ場所にして、其々分かれてブティックに向う美ス男と最初からパシリ大通りに
向った440ちゃん。 
 恐らくガーディアンズ指定水着だと、私の場合サイズが合うかどうか怪しいですから、ここは最初からパシリ大通りに行くと
しましょうか。 別に既製品だから買わない、という訳ではないですよ。 念の為。

「お待たせしました、マスター」
「お帰りぃ。 それじゃあ何処か食べに行きましょうねぇ」

 買い物を済ませてパシリ大通りから待ち合わせ場所のエスカレーター前に戻ってみると、予想通りにご主人様の方が先に
買い物を済ませていましたか。 サイズの合う水着を探していたら、思いもよらず時間がかかっていたようで。
 決して色とか、デザインに拘ってずっと選んでいた訳ではありませんよ? 流石に水着の場合はどうしてもサイズで選べる
範囲が限定されますから。 どんな水着にしたかは、後々という事で。

「んー。 普通の味だったわねぇ」
「そうですね。 これといって如何かという事もないですね」

 昼食に適当に選んだ店はすっきやでぇ、という丼物とうどんなどがメインのどちらかというとファーストフード店に
近い店でしたが御主人様は丼物を、私はうどんを其々頼んでみましたが、お互いの感想は普通のありきたりの味という事には
変わりはありませんでした。 やはりラピスさんの打った手打ちうどんの方が、美味しかったです。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
229 :440と変な美ス男302 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 3/13[sage]:2011/10/27(木) 01:11:49.43 ID:tz3ccKfS
「そうそう、泳ぐ前にはぁちゃんと準備運動するのよぉ」
「準備運動ですか?」
「そうよぉ。 普段使わない筋肉とか使うとぉ、足とか攣ったりするのよぉ」
「私の場合、そもそも泳いだ事自体が無いのですが。 まずは泳ぎ方からかと」
「それもそうねぇ。 時間はあるからぁ、泳ぎ方も教えるわよぉ」

 パルムに着いてから予約していたホテルに荷物を置いて、海岸側のドレッシングルームで水着に着替えた美ス男と440ちゃん。 
まばらとはいえ、まだ海岸にも何人かの姿が見える。
 美ス男はといえば半袖のTシャツと膝下までの半ズボンの様な形の水着で、普段と違って白地に黒の縞模様。
440ちゃんはガーディアンズ指定用の440型のワンピースとほぼ同じ外見の440カラー。 違うのはサイズとスカート風の
パレオが若干大きくて、GH440の帽子風のスイミングキャップがセットになっている事。 水着の時でも帽子は外さない、と。

「じゃ、準備運動からしましょうねぇ」
「はい」
 
 美ス男が始めた準備運動を見ながら同じ動作で440ちゃんも準備運動を一緒に済ませて、いざ美ス男に泳ぎ方を教わった
440ちゃんだったが・・・。 ここで440ちゃんの意外な事実が1つ、判明した。

「じゃ、やってみてねぇ。 手を離すわよぉ」
「はい」 ブクブクブク

 そう、普通の一般的な440型よりも”重い”440ちゃんは、実はカナヅチだったという事。 何度か試してみても美ス男が
手を離すと途端に沈むのである・・・。 まさか、沈むとは思いませんでしたね・・・。 私の機体の比重は海水よりも重いと
いう事ですか。  普通に動く分には、フォトンリアクターの出力最低値が高い分問題ないのですが。 やれやれ。

「仕方が無いわねぇ。 440ちゃん、浮き輪使ってみるかしらぁ?」
「いえ。 それでしたらそこのロッキングチェアにいますね」
「はぁい。 じゃぁアタシはぁちょっと泳いで来るわねぇ」

 美ス男が海に入っていき沖に向って泳いでいくと、440ちゃんが砂浜のビーチパラソル付きのテーブルの両脇に
設置されているロッキングチェアに向い、途中にあった出店で特大チョコレートパフェを注文して支払いを済ませてから
ロッキングチェアによじ登る。 注文の特大チョコレートパフェが来てみると、1つ問題があった。 
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
230 :440と変な美ス男303 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 4/13[sage]:2011/10/27(木) 01:13:11.84 ID:tz3ccKfS
「これは予想外でしたね」
 
 特大サイズな所為でテーブルにパフェを載せると届かないのである。 仕方が無いので、パフェをロッキングチェアの上に
置く事にした。 PMだとロッキングチェアの背もたれ部分にまで深く座ると座る部分がかなり余るので丁度置けるし、実際に
置いてみると高さ的にもぴったりだった。 特大チョコレートパフェを食べ終わっても、まだ美ス男が戻って来る気配が無いので
もう一つ同じ物を追加する。 ご主人様が戻って来るまでゆっくりと食べていましょうかと思いつつ、ふと気が付くとテーブルの
上には特大チョコレートパフェの空容器が4個並んでいた。

「ただいまぁ。 んー。 久しぶりに泳いだわぁ」
「おかえりなさい、マスター。 随分長い間泳いでいましたね」
「一寸、沖の方まで行って来たのよぉ」

 丁度5個目の特大チョコレートパフェを食べ終わった時に、美ス男が戻って来た。 時間的にはもう暫くすれば日が落ちる頃と
いう辺りである。 ずっと食べ続けていた440ちゃん、一体何時間食べ続けていたやら。 ここまでずっとチョコ食べ通しの
440ちゃんのオイルは、溶けたチョコが流れているかもしれない。 

「今度来る時はぁ、ちゃんとしたドレス仕立てて来ましょうねぇ。 ここって本格的なフルコース食べれるからぁ、 その時用に
 帰ったら仕立てて貰おうかしらぁ」
「流石に急ではドレスまでは用意出来ませんし。 そもそも、PM用のドレスという発想はまずマスター位だと思いますが?」
「あら。 そうなのぉ? TPOに合わせるなら、必要だと思うけどぉ」
「大抵のPMはご主人様と同行するのは、まずミッション位ですから。 ミッション以外にPMを連れ出す方が、珍しいかと」
「折角一緒にお出掛け出来るんだから、色々な場所に行った方が楽しいと思うけどぉ」
「確かに考え方や価値観は人其々ですから。 こうして色々と服などを自分で選んでいる、私の待遇もかなり稀ですが」

 海岸側のドレッシングルームでシャワーを浴びて海水を流した後に着替えて、夕食までの時間の間ホテルに一室でお茶を
飲みながら寛いでる美ス男と440ちゃん。
 ディナーのフルコースの為にドレスですか。 態々その為にPM用のドレスを仕立てようなんて、如何にもご主人様らしいとも
いえる発想ですが。 それならいい機会ですから、この際パーティ用にフォーマル用と両方仕立てる事にしましょうか。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
231 :440と変な美ス男304 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 5/13[sage]:2011/10/27(木) 01:14:53.33 ID:tz3ccKfS
「んー。 日が落ちるだけでも、印象が変わるのよねぇ」
「確かに昼間とは違いますね。 周りに人がいない所為もあるかもしれませんが」
「同じ場所でも時期と時間で変わるから、自然って不思議よねぇ」
「こういった変化はGコロニー内では感じられませんね。 Gコロニー内でも時期によって、内部の飾り付けなどなら変わる事は
 ありますが」

 夕食を済ませてから夜の人気の無い浜辺を、のんびりと食後のお散歩と歩いている美ス男と440ちゃん。
日が落ちて周りに誰もいない所為か、昼の時と印象の違う海辺の感想を話しながら。
 そんな折に山沿いに差し掛かった辺りに遠くの方でチカッ、チカッと何かが断続的に光ったかと思ったらザザザッっと山間の
方から現れた2人の人影が美ス男と440ちゃん達の少し先に着地した。

「全く、無線は通じなくなるし、気が付くと周りこまれているとかもう面倒ですわ! コーラル、制圧するわよ!」
「・・・うん・・・。 ・・・解った・・・」
「・・・」 ザッ!

 二つの人影の片方はPMの様だが、PM用スーツに髪と虹彩の色が普通のPMと違っていた。 スーツの形と装備から
判断するとGH431、もう一方はGH451だろうか。 その2人共まだ美ス男と440ちゃんには気が付いていない。
 更に一拍置いた後にGH431とGH451の前に、無言で山間から現れて立ち塞がる人影。 
身長と体型からすれば後から来たこちらもPMなのだろうが、装備や外見的な特徴を見ても、全てのPMの型番との共通点が一切
見受けられない。 無言でGH431とGH451の行き先を塞ぐかの様にイグニス+を構えると、無表情な瞳をGH431と
GH451に向けた。

「何か随分と慌しい雰囲気ねぇ。 っていうかぁ、アタシ達すっかり蚊帳の外ねぇ」
「マスター、そんな事言っている場合ではないと思いますが? どう見ても後から来た方のPMと思しき存在は私達にでは
 ありませんが、明確な攻撃の意思が見受けられますし」
「やるわよ、コーラル!」
「! ・・・待って、ディアーネ。 他のPMもいるの・・・」

 美ス男と440ちゃんに気が付いたGH451ことコーラルが、GH431ことディアーネに440ちゃんという他のPMも
この場にいる事を告げた。 コーラルとディアーネがパペットシステムのモードを変更している間に、後から来たPMが一気に
間合いを詰めると同時に、もう1体後から来たPMと同じ外見のPMが合流した。 後から来た方はファイナルインパクトを
構えて先に来ていたイグニス+を構えているPMと、挟撃の位置になるべく移動を開始する。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
232 :440と変な美ス男305 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 6/13[sage]:2011/10/27(木) 01:16:15.08 ID:tz3ccKfS
「コーラルは後から来た方を! これで終らせる!」
「・・・うん・・・」
「あら? 無線が通じないわよぉ?」
「私の方もです」
 
 ”パペットシステム起動、超高密度モード、対象指定、完全制圧” 
ディアーネが最初に来たイグニス+を構えている方、コーラルが後から来たファイナルインパクトを構えている方へと、其々に
個別に目標を定めて、確実にパペットシステムによるPMの行動の制圧を試みる。  ”ジャミングもしくは電磁波障壁を検知”
 美ス男と440ちゃんがガーディアンズ支部に連絡をしようと無線のスイッチを入れたが、ザリザリというノイズのみで音声と
画像共に一切通じない。

「何ですって! くっ、速い!」 ヒュッ! ザッ
「・・・どうしよう・・・」
「あのお洋服、確か”ジュエルズ”だったかしらぁ。 440ちゃん、手伝うわよぉ」
「はい。 私は双剣を」

 ディアーネとコーラルが其々の目標に対してのパペットシステムの通信波が強力な電磁波によって弾かれ、その際に間合いを
詰めていたイグニス+の斬撃をディアーネがバックステップで後ろに下がって避ける。 パペットシステムが通用しなかった事で
焦るコーラルの隙を付いてファイナルインパクトを構えた方も、コーラルとの間合いを詰める。  どうやら広角に広がる散弾銃
での面による制圧よりも、至近距離で複数弾を当てる事による確実性を狙っている。 無闇に撃たないのは散弾銃の次弾装填の
時間の遅さを考慮してか。
 ディアーネとコーラルのPMスーツを見て、ジュエルズと気が付いた美ス男が440ちゃんにジュエルズ達の方に手を貸す事を
伝えると440ちゃんがイグニス+を構え直している方へと、双短銃を取り出しながら向った。
 美ス男もナノトランサーから投刃剣を取り出すと、コーラルの方に向っているファイナルインパクトを装備した方の足元に
向って烈斬葬飛刃を打ち込むと砂浜に投刃剣のフォトン刃が当たるよりも先に、コーラルへと向う足を止めてバックステップで
間合いを離した。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
233 :440と変な美ス男306 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 7/13[sage]:2011/10/27(木) 01:17:53.10 ID:tz3ccKfS
「一気に畳み込むわよ!」
「では、挟撃を」
「アタシが時間稼ぐわねぇ」
「・・・」

 片手剣を持って短銃を撃ちながらイグニス+を構えた方に近付いていくディアーネに合わせて、相手の移動する方向を制限すべく
ディアーネに当てない様にイグニス+を構えた方の足元に向って常にサイドステップで移動しながら、双短銃を撃つ440ちゃん。
 美ス男はコーラルがテクニックを発動させる間の時間稼ぎにと、投刃剣の通常攻撃から始めて後から来たファイナルインパクトを
装備した方へと投刃剣のフォトン刃を飛ばす。 その間にコーラルが無言で長杖を構えた。
 ディアーネが後一歩でライジングストライクの間合いに入り、コーラルがバータの詠唱を終えて長杖を振り下ろそうとした時に
イグニス+を構えた方とファイナルインパクトを構えた方とが互いに視線を合わせると、2人の視線の間にチカチカと光の線の様な
ものが瞬いた後に、2人の足元に小さな丸い玉が落ちて閃光を発した。

「なっ!」
「今の線の様な・・・。 くっ!」
「ちょ・・・」
「・・・」

 夜の海岸を昼の如く照らした光が収まると、イグニス+を構えた方とファイナルインパクトを構えた方の2人共既にそこに姿は
無くなっていた。 至近距離で光を見たディアーネが目を閉じたままその場でしゃがむ。 同じく、その場で目を閉じたままの
440ちゃんは先程の2人のPMが閃光を発する前の互いの視線を結んでいた、光の線の様なものについて思案中。 
 美ス男はその場で目を閉じて、瞼の上から目を揉んでいる。 光源から一番遠かった為に、最も回復の早かったコーラルが
ディアーネの元に駆けていく。

「・・・大丈夫・・・?」
「ええ。 やっと見え始めてきたから」
「撤退した様ですね。 どう見ても、ガーディアンズ所属のPMには見えませんでしたが。」
「随分といい引き際ねぇ。 目的が何かは知らないけどぉ」

 ディアーネの側にしゃがんで心配そうに声をかけたコーラルに、ゆっくりと立ち上がりながら何度か瞬きをした後に振り向いた
ディアーネが答えた。 残されていた足跡から撤退した方向でも、と思った440ちゃんだったが足跡が山間に向っている時点で
その先を追うのを止めた。 美ス男もゆっくりとコーラルとディアーネ達の方へと歩いて行く。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
234 :440と変な美ス男307 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 8/13[sage]:2011/10/27(木) 01:28:34.15 ID:tz3ccKfS
「アナタ達、ジュエルズよねぇ? 勝手に手を出したけどぉ、良かったのかしらぁ?」
「そうよ。 その点はご心配なく。 むしろ追い払えて清々したわ、ありがとう。 私はディアーネ、この子はコーラル」
「アタシは美ス男。 この子は440ちゃんよぉ。 宜しくねぇ」

 440ちゃんの隣に並んだ美ス男がディアーネとコーラル達に念の為に確認すると、ディアーネが訊かれた事を答えてから
コーラルの分も一緒に自己紹介をした。 コーラルはディアーネが立ち上がってからずっと、ディアーネの後ろに隠れっぱなし
なのである。 美ス男も440ちゃんの分と合わせて自己紹介をすると、440ちゃんがディアーネとコーラルに会釈をする。

「あのPMと思われる輩達は一体何だったのでしょうか? PMだったとしても、色々と普通のPMとは違う様ですが。
  特に機体が行動に転じる際に動き始める時の素早さや、反応速度が私の知る限りのどのPMの型番よりも速いかの様に
 見受けられました」
「それが一体、何が何やら。 ホテルの自室に2人していた時に襲撃されて、部屋を壊された挙句に外に追い立てられてから
 待ち伏せしていたもう1人に襲われて、ここまで辿り着いたら偶々貴方達がいてあの2人が撤退したって所かしら」
「あら。 それは災難だったわねぇ。 でもぉ、アナタ達がここにいる理由が狙われた訳とかぁ?」
「それは無いと思うわ。 私達がここに派遣された理由って、PM用のライフセイバーがいないから誰かお願いしたいって要望が
 あって来た だけの事だし。 それが襲われる理由になるとは思えませんわ」
「ですが、襲った2人組みは明確に貴方達2人を狙っているかの様に、見受けられました」

 440ちゃんがコーラルがディアーネの後ろに隠れっぱなしなので、取敢えずディアーネに襲ってきた2人組みのPMの事を
訊いてみると、ディアーネが肩を竦めた後にここまでの経緯を説明するが、これといって襲われる理由と犯人に対して心当りが
無いとの事。 美ス男がここに来た理由が狙われた理由と推測したが、派遣された理由を聞いて違う事に納得した。
 ディアーネとコーラルが襲われた理由が釈然としない最中で、440ちゃんが襲って来た二人組みが美ス男と440ちゃんの
2人には一切無関心だった事から狙っていたのは、ディアーネとコーラルの2人だった事を告げてみる。

「そう、ホテルには私達以外の宿泊客もいたし、襲われた理由が唯単にPMだったからというなら、440ちゃんも襲われて
 然るべきなのに、撤退した。 無線も使えないのに連携して先回りしてたりとか、とことん変な連中!」
「襲って来た二人組みは何らかの形で、光を用いた通信手段を持っているかと。 光の断続を符丁にしているか、もしくは
 光自体を回線として使用しているか。 最も使っているのは指向性の高い、レーザー光でしょうけど」
「そういえばぁ、アナタ達お部屋壊されたいっていうけどぉ何ならアタシ達のお部屋に来るかしらぁ? ツインだから余裕は
 あるわよぉ」

 ディアーネが両手を両肘に当てて腕を組みながら、其々の状況を思い出す。 どうにも腑に落ちない点が多い所為か段々と
機嫌が悪くなり始めている様にも見受けられた。 無線が使えなかったにも係わらず、襲撃者の2人組みが連携の取れていた
理由に関してを推論にて440ちゃんが補足する。 美ス男の提案にしばしの間、考えるディアーネ。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
235 :440と変な美ス男308 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 9/13[sage]:2011/10/27(木) 01:29:51.60 ID:tz3ccKfS
「折角ですが、お気持ちだけ受け取っておきますわ。 戻って壊れた部屋の弁償の件も片付けないといけないし、何よりも
 相手の目的がハッキリとしないから、再度襲われるとも限らないならこれ以上巻き込む事は避けないと」
「はぁい。 解ったわん。 じゃあ、念の為にパトカ渡しておくわねぇ」
「ありがとう。 私の分も渡しておくわね。 今回の事で後程に訊く事があるかもしれないから、その時は連絡するわ。
 さてと。 帰るわよ、コーラル。 それでは、御機嫌よう」
「・・・うん・・・」
「はぁい。 またねぇ。 気を付けるのよぉ」
「お疲れ様でした」

 ディアーネが美ス男の提案を断った理由は他にも、もう1つあった。 ずっとディアーネの後ろに隠れて終始無言だった、
人一倍人見知りの激しいコーラルの事を気遣った為である。 ディアーネの返事を聞いた美ス男がパトカをディアーネに
渡すと、ディアーネもパトカを美ス男に渡してから、後ろのコーラルに自分達のホテルに戻る事を伝えると、やっと背中の
コーラルが緊張を解いた。
 互いに挨拶を済ませるとディアネーにコーラル、美ス男に440ちゃんと其々のホテルへと戻っていく。
そこまでをずっと気付かれない高度にて光学迷彩で透明化していた監視装置が、映像と音声をレーザー光通信にて遙か上空の
通信衛星に中継していた。

「電磁式アクチュエーターの性能検証終了。 全てに於いて予想値をクリア。 尚電磁式アクチュエーターの起動コイルが
 常に発生させる電磁波が無線妨害及び、ジュエルズの対マシナリー制圧装備に対して有効であった事も確認出来ました」

 巨大な画面の前に立ってディアーネ達がホテルの部屋で襲われた所から、美ス男達と別れるまでの映像を見ていて検証を
終えて結果を伝えるイヤーパーツからして、PMと思われる黒髪の少女。 その少女がリモコン状の端末を操作して室内の
明かりを点けると、部屋の中心に備えられた玉座の如く立派な椅子に座っている金髪のヒューマンの男性の足元に向かい、
左足にしなだれかける。

「「只今戻りました」」
「控えておれ」

 椅子の背後の壁が上にスライドすると、先程ジュエルズ達を襲った2人のPMが室内に入って来て同時に無感情な声にて
帰還を告げた。 金髪のヒュマ男が後ろを振り返る事も無く待機を促すと、2人共にその場で回れ右をして部屋から出て
己らの待機用のメンテナンスベッドへと向った。
 ヒュマ男と少女のみとなった一室は奇妙な内装をしていた。 正面の壁一面は巨大な画面となっていて、背後の壁などは
一面全てが上にスライドするドアとなる。
 右の壁一面に豪奢な調度品の数々、左の壁一面には作業台に各種の工作機械及び様々な実験器具を載せた机と実験装置。 
床一面には魔方陣の様な模様に、天井一面には回路図や基板の様な模様と、まるで全てが対照的とも思われる物が其々に
配置されていた。

「居合わせた者は美ス男と言ったか」
「居合わせたのは偶然かと思われます」
「これも運命とやらなら、挨拶にでも向かうとしよう」
「マスターの思うがままに」

 肘掛に右肘を付いて頬杖を付いたままでヒュマ男が気だるそうに言い放つと、足元の少女がリモコン状の端末を操作する。
巨大な画面に表示される美ス男の画像と詳細なプロフィール。 暫くその画面を見ていたヒュマ男だったが、見飽きたのか
左足にしなだれかかっている少女の頭を左手で撫で始めた。 その手の感触に嬉しそうに目を細める少女。
 美ス男の画像とプロフィールが正面の巨大な画面から消えると、主の足元にてかしずいて左足にしなだれかかって己の髪を
撫でる主の手の感触に艷めいた恍惚の表情を浮かべている少女と、相変わらずに何処を見るともない視線のままでけだるそうに
している金髪のヒュマ男が静寂に包まれたまま同じ仕草を繰り返していた。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
236 :440と変な美ス男309 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 10/13[sage]:2011/10/27(木) 01:31:04.19 ID:tz3ccKfS
「結局、あの後から来たPM達ってぇ何だったのかしらぁ」
「判断材料が少ないので推測に過ぎませんが、対象はジュエルズ達のみで私達との遭遇という想定外の状況にて撤退したと
 いう事でしょうか」
「外見、装備、動きとかもぉ、全部普通のPMと違ったのよねぇ」
「何処かのメーカーの試作型か改良型といった辺りでしょうか。 ガーディアンズのPMを狙う時点でどちらかというと
 むしろ何かしらのローグス等の組織の様な気もしますが」
 
 取敢えずホテルの自室に戻って備え付けの冷蔵庫から飲み物を出して、一息つける美ス男と440ちゃん。
お互いにジュエルズを襲撃したPMについて考えてみるものの、推測の域に留まるのみ。
 流石に襲われたジュエルズも心当たり無しで、終始無言の相手から得られた情報もほぼ皆無では致し方ない。
解っているのは強力な電磁波か妨害電波を出す事と、ほぼ全てが既存のPMと該当しない点に何らかの電波以外の通信手段を
持っているという位である。

「んー。 考えてもぉ、仕方がないからぁ今日は休みましょうねぇ。 440ちゃん、先にシャワー使っていいわよぉ」
「はい。 そうさせてもらいますね」

 結局解らず仕舞なので、二人して交代でバスルームを使ってから今日は休む事にした美ス男と440ちゃんだった。
何せ440ちゃんは兎も角として、美ス男は翌日も泳ぐ気満々なのであった。

「440ちゃん、今日はどうするのぉ?」
「私は今日も浜辺にいますので、マスターは泳いできては?」
「あら。 そうなのねぇ。 じゃぁ、そうしてくるわぁ」

 朝食を済ませて水着に着替えてから浜辺に向かった美ス男と440ちゃん。 美ス男が440ちゃんに今日は泳ぎの練習を
するかどうか聞いてみる。 今日も浜辺にいる、との440ちゃんの返事を聞くと美ス男は準備運動を始めた。
 準備運動を終わらせて海に入ってい行く美ス男を見送った後に、砂浜のビーチパラソル付きのテーブルの両脇に
設置されているロッキングチェアに向い、途中にあった出店で特大チョコレートパフェを注文して支払いを済ませてから
ロッキングチェアによじ登る。 
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
237 :440と変な美ス男310 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 11/13[sage]:2011/10/27(木) 02:06:20.99 ID:tz3ccKfS
「お昼位には戻って来るでしょう。 それまでの間、パフェでも食べながら待っていましょうか」

 自分がカナズチだったという事が判明して以来、ずっと美ス男が泳いでいる間は浜辺のロッキングチェアに座ってパフェを
食べている440ちゃんだった。 
 パフェを食べながら、昨日のPMの事を思い出してみる。 狙いは最初から最後までジュエルズのみ。 私たちが加わった事で
撤退したのは状況的に不利と判断した為? でもあの動きを見ている限りは状況的に不利、という風には見受けられない。
 だとすれば、何らかの結果が出たからこれ以上留まる必要が無いと判断したと考えるのが妥協かな。
ともすれば、やはり目的は実験かデータ収集。 それも目的の一部はジュエルズが対象、という事ですか。 

「ただいまぁ。 そろそろお昼にしましょうねぇ」
「おかえりなさい、マスター。 今回も沖の方まで行って来たのですか?」
「そうよん。 プールとかと違ってぇ、ずっと先の方まで泳げるしぃ」

 幾つかの推論を考えた時点で、美ス男が戻って来たのでそこまでにする。 昼食に行くというなら、パフェの追加は止めに
しておきますか。 ご主人様の事ですから午後も泳ぎそうだし、その時にまた頼みましょう。
 しかし、ご主人様がここまで泳ぐのが好きだったとは思いませんでしたね。 昨日に次いで今日も沖の方まで泳いでくるとは。
海など滅多にこない所為という事も、あるのかもしれませんが。

「あれはどちらかというとむしろ、不味いといえる味だと思いますが? マスターが選ぶ店とは到底思えないので、納得のいく
 説明を求めます」
「あはは。 何ていうかぁ、あの味がお約束なのよねぇ。 やっぱりぃ海に来たらぁ、海の家で食べるのは基本なのよぉ。
 そして、海の家は大抵何処でもあんまり美味しくないのよねぇ」

 海の家と呼ばれる吹き抜けの店で、二人で食べた昼食のラーメンの感想を漏らす440ちゃん。 
店を選んだご主人様に不味かったと文句を言うよりも、不味い店を選んだ理由を訊く辺りがいかにも440ちゃんらしいとも
言えるが。 そんな440ちゃんに海水浴の基本の一つともいえる、海の家での食事の事を教える美ス男。
 相変わらずお約束などはふまえるご主人様ですから、海の家での昼食は致し方ないとして、その分ディナーはまともな食事を
要求する事にしましょうか。 やれやれ。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
238 :440と変な美ス男311 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 12/13[sage]:2011/10/27(木) 02:07:51.73 ID:tz3ccKfS
「じゃぁ、もう1回泳いで来るわねぇ」
「はい。 大丈夫だとは思いますが、お気をつけて」

 午前中と同じ様に準備運動を終わらせて海に入ってい行く美ス男を見送った後に、砂浜のビーチパラソル付きのテーブルの
両脇に設置されているロッキングチェアに向い、途中にあった出店で特大チョコレートパフェを注文して支払いを済ませてから
ロッキングチェアによじ登る。 流石に何度も同じものを頼んでいる所為か、店の方でも憶えたようで440ちゃんの注文を
聞かずして特大のチョコレートパフェを作り始めるようになっていた。

「流石に何度も同じ物を注文していると、店の方に憶えられた様ですね」 

 そして口直しとばかりに、特大チョコレートパフェを食べ始める440ちゃん。 やはり、甘い物は別腹らしい。
海に来たはいいが、泳げない事が判明した所為ですっかり砂浜で美ス男が戻って来るまでの間ずっとこうしてパフェを食べて
いるのも如何したものかと。 かといって、これといってやる事もないので致し方ないというものではあるが。

「ただいまぁ」
「おかえりなさい、マスター。 今回は早かったですね」
「440ちゃん、ずっとお留守番も如何かと思ってぇ」
「私の事でしたら、お気遣いなく」

 丁度2個目の特大チョコレートパフェを食べ終わって、3個目を注文しようかと思った時に美ス男が戻って来た。
おや。 随分と早い時間にご主人様が戻って来ましたね。 てっきりまた沖の方にまで泳いでもう暫く戻ってこないと思って
いたのですが。  私に気兼ねしてですか。 その点に関しましては心配ご無用でしたのに。 というか、寧ろまだこれから
特大チョコレートパフェを食べる気満々の440ちゃんだった。

「それでしたらどちらかというと、不満のあった昼食の分夕食にちゃんとした味の料理を要求します」
「あはは。 それならぁ、帰ったら近い内にドレス仕立てましょうねぇ」
「どちらにしろまだ夕食の時間には早いですし、如何するのですか?」
「そうねぇ。 一旦ホテルに戻ってぇ、予約無しでディナーのオーダーが出来るか聞いてみようかしらぁ」

 備え付けのドレッシングルームにてシャワーと着替えを済ませてホテルに向うと、ホテルのフロントの受付係に呼び止められた。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
239 :440と変な美ス男312 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 13/13[sage]:2011/10/27(木) 02:09:45.87 ID:tz3ccKfS
「ミスター、失礼致します。 美ス男様でいらっしゃいますでしょうか?」
「そうよん」
「美ス男様宛にメッセージが届いております」
「あら。 何かしらぁ」

 美ス男である事を確認した受付係が、メッセージカードの入った便箋の載ったトレーを美ス男に差し出した。
美ス男が便箋を受け取ると、トレーを下げて一礼した受付係がフロントに戻っていく。
 ホテルの自室に戻ってから表には差出人の名前の記入されていない便箋を開けて、中のメッセージカードを見てみる美ス男と
440ちゃん。

『突然の要請の非礼を先にお詫び致します。 ガーディアンズの美ス男様を浜辺にて見かけましたので、今回ご助力の程を御願い
 致したく、火急の件につきこの様な形にて連絡を取らせて頂きました。 つきましては表記の場所までご足労お願い致します』

 便箋にはメッセージカードの他に指定された場所周辺の地図が同封されていた。 差出人もガーディアンズらしく、名前の他に
ガーディアンズのIDナンバーが記入されている。

「変ねぇ。 アタシ達がぁここにいるって知ってるのも、態々同じガーディアンズなのにぃガーディアンズシステムのメールで
 なく、急ぎの割りにこんな連絡方法いっていうのもおかしいわぁ」
「偶々同じくホテルか浜辺近辺にいて、私達の姿を見つけたとしても、その時点でメールを送れば済む事ですし」
「そうなのよねぇ。 ちょっと確認してみようかしらぁ」
 
 珍しくメッセージの内容を不振に思った美ス男がガーディアンズ本部に連絡して、メッセージの差出人が実際にガーディアンズに
所属しているかを確認すると、正規の登録がある事が判明した。 照合結果によると、GMのキャス男との事だった。

「んー。 ちゃんと登録されてるわねぇ。 確かにぃこの近くにもぉ、幾つかミッションの場所はあるけどぉ。 合流するならぁ
 その近くでもいいのよねぇ」
「そうですね。 どうもこのメッセージは不審な点が多過ぎます。 何よりもあのPMらしき存在と遭遇した後という点が最も
 怪しいですね、タイミング的に」
「そうねぇ。 でもぉ実際にぃ普通のガーディアンズでぇ、本当に困ってるなら見捨てる訳にもいかないのよねぇ。
 困ってる人を見て見ぬ振りをするのは美しくないわぁ」
「やれやれ。 そういった点は相変らず変わりませんね。 そう言う時点で行くという事ですか」
「ゴメンなさいねぇ。 結局付き合わせちゃうのよねぇ」
「マスターはそういう人ですから。 まったく」

 怪しいとは思いつつも、メッセージを送ってきた人物が実在していると判明すると実在した以上本当に困っているかもしれないと、
指定の場所に行く事を決めた美ス男。 決める際の理由もお約束。 そんなご主人様に溜息を付きながらも、普段のミッション用の
PMスーツに着替えにドレッシングルームに向う440ちゃんだった。

続く
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十六体目
240 :440と変な美ス男312 第6話 美ス男が死んだ日?編前編 [sage]:2011/10/27(木) 02:30:22.26 ID:tz3ccKfS
新参者で御座います。
 取敢えず今回は前編のみの投下となります。 
今回の投下にて出した電磁式アクチュエーターの自分なりの解説などを。
 このスレを見る限りPMの駆動系はアクチュエーター(伸縮するシリンダ+間接)
でシリンダを伸縮させるのに油圧を使っていると思われます。
 電磁式というのはシリンダを伸縮させるのに、油圧の代わりに電磁石の反発と
引き寄せを利用したものです。 一番近い形はリニアモーターカーですか。
 利点は伸縮時や伸び縮みの切り替えなどの速度が速い、電力に応じて出力が上げられ
出力の調節も容易な点でしょうか。
 欠点としては電磁石のコイルが大きく重い、電力消費が激しい、作動の際には常に
電磁波が発生するなど。 
 実用化には小型で効率の良い電磁石のコイル、超伝導、高出力の電源、電磁波対策は
必須になるかと。

 お目汚し&駄文投下失礼しました。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。