トップページ > ネトゲ実況3 > 2010年08月07日 > mox6ZGbC

書き込み順位&時間帯一覧

30 位/788 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数00800000000000001200100012



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
継承 VI 未来へと続く空(後編) 1
継承 VI 未来へと続く空(後編) 2
継承 VI 未来へと続く空(後編) 3
継承 VI 未来へと続く空(後編) 4
継承 VI 未来へと続く空(後編) 5
継承 VI 未来へと続く空(後編) 6
継承 VI 未来へと続く空(後編) 7
名無しオンライン
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
【PSU】ログインできな出来ないやつ→
【PSU】イラコン&デザコン統合すれっど1

書き込みレス一覧

【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
22 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 1[sage]:2010/08/07(土) 02:13:50 ID:mox6ZGbC
戦場で果てた、志半ばの勇気に救いを与えるもの。
絶望の中でなおも輝き人を導く、希望の象徴。
本当の主につけられた、戦乙女の名前に込められた願い。
それは、ガーディアンズの理想とする姿でもありました。
わたくしは、荒ぶる戦乙女を自称していたGH432は、戦乙女たりえるのでしょうか。
その答えが今、ここで得られます。

使う武器は、もう決めてありました。
魔神手裏剣、竜殺剣ドリス、スカボロウ・フェア…今ならどのような武器でもこの手で再構築することができるでしょう。ですが。
(ラコニアは進化する金属、それは確かにありながらどこにもない魔金属。人の歴史の歩みにあわせて姿を変える、形を持つ『光』。
それはすなわち知恵と勇気をもって幾多の不可能を可能にしてきた人の誇りでもある)
(はい、これ。ぼくの宝物。勇者様からもらったものを、きみにもあげる)
示してくれたのは、ラシークと戦ってわたくしが折ってしまったなまくらな剣。
原子として存在しないラコニアは、たしかにそこにありました。ラコニアをラコニアたらしめる『勇気』が。
武器はもう、決めてあるのです。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
23 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 2[sage]:2010/08/07(土) 02:14:55 ID:mox6ZGbC
理解をもって臨めば、さらにとても美しく心躍らされる人でした。わたくしの立ち向かう、『女主人』と呼ばれる戦乙女の女王は。
もはや語らうまでもありません。その口から、審判の言葉が紡がれました。
「では、答えなさい。あなたは何を望む?」
「未来を。わたくしと、ガーディアンズの求めたあるべき世界を」
「それをする権利があなたにはあるの?あなたがパルムを滅ぼしたグラールで生まれるはずだった命に対しての責任はどうなるの?」
巨人との戦いでリコさんを闇から引っぱったとき、わたくしは存在が薄れて消滅しそうになりました。主の死ななかった未来へと進ませるのは、それを知らない人たちに対して行おうとしているのと同じ。ですが。
「権利などはありません、これはわたくしの立場から天秤にかけての決断、極論でいえばただ生きたいというだけのエゴです。そこまで責任を背負うことを考えると、何もできなくなってしまいます」
いくつあっても、選べる未来はただ一つなのです。そしてそれぞれが望むことでそれを手にすることができます。そこに善悪は存在しないことをわたくしは学びました。
「…その気になれば死者蘇生もできる主がわたくしの本当の主を甦らせなかったのは、わざわざ平行世界へと切り離したのはこれが理由ですね?それを決めるのは神でなく人の手でなくてはならないと」
「答えを出したか…何かを決める責任、それを背負う覚悟はできたようね。続きを始めましょうか」
「その前に、主、最後の最後にひっかけを仕込んでいるとは意地悪ですよ…わたくしに手加減していたでしょう。
今なら一時的に主に勝つことはできるはずです。でもそれは解決にはならない、そうですよね?勝っては負けてを繰り返し、何度でも立ち上がるヴァナヘイム王女と永遠に戦い続けることになります」
何をやってもまるでかなわなかった、個人としての主にその言葉を出すのには、勇気がいりました。でも、手加減されたままでは超えたことになりませんでしたから。
「だから、主も本気を出してください。アリサ・ランディールや『女主人』といった個人としてではなく、『大いなる光』として相手をしていただきたいのです…
わたくしも、同じ自分の本質で、何にも頼らないわたくし自身の力で挑みます」
全ガーディアンズシステム、シャットダウン。シールドラインも解除。
右手のセイバーも放り捨て、左手の銃は…
今までお世話になりました。ありがとうジリオン、さようなら!
遠吠えのような音を残し、掲げられた紅い光銃は次元の彼方へと飛び去りました。
そして…受け入れた本当の運命に見合った体。右手と両足が破損した、醜く焼け焦げた姿。
「よろしい。あなたの翼を、真の無限力たるフォトンを、見せてもらいましょうか」
わたくしが光の翼を展開すると、主もまた、名前のない月光の剣をどこかわからない場所へとしまいこみ、黄金鷹の翼を見せました。
強力な集中のもと、複雑な詠唱が一瞬で行われ、周囲の確定事項がすべて不確定になった、下手をすると自分が最初からいなかったことになるゆらぎが生まれました。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
24 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 3[sage]:2010/08/07(土) 02:16:05 ID:mox6ZGbC
光の翼が持つ、エネルギーの向きを制御する力。それを宇宙膨張と分子運動にあわせ、無限大のエネルギーを取り出します。人工的な再現ですが、ここまでは『深遠なる闇』と同じ。
あとは、それを確率変動で制御。これが理解に裏付けられたわたくしを凍りつかせることのない真の無限力。グラールでは当たり前のように簡単に利用できている、フォトンです。
これほどまでに難しい、しかしながら可能性を秘めたもの。それは求め彷徨った先ではなく、こんなにも近くにあったのです。
そしてその力を使う先は、今展開されているゆらぎ…虚の時空間。本来ならわずかでも質量があるものは決して到達することのできない場所です。
だから法則をゆがめるほどの質量を生み出せる無限エネルギーが必要になり、そこで自分を壊しながら、目的地たるもう一つの宇宙を見つけておいたのです。
黄金の翼と、わたくしの白い光の翼が互いにぶつかり、絡み合い、そしてあたりを埋め尽くします。それに乗って、わたくしの手にした砂粒よりも小さいもう一つの宇宙が爆発的に増大していきました。
いくつもの分岐が生まれ出てはその中の一つを選び、いくつもの法則が変容し、時代が流れては止まり逆行し、混沌の渦となって、わたくしには存在しなかった過去を埋めるように、
この宇宙が重ねてきた歴史が始まりの時から描き直されていきます。
その広がりゆく先のすべてで、わたくしと主が互いに加速しあっていました。
最高速に達すれば、すぐに主に追いつかれ、さらにその先。無限大のエネルギーを用いて、際限ない加速を続けました。

ほどなくして質量のあるものは耐えられない速度に到達し、わたくしの体は崩壊を始めました。
残された左手がちぎれ飛び、それにもかまわずさらに速度を上げます。
WARNING!!
上下肢駆動制御装置、破損!
原子変換システム、破損!
電子頭脳ユニット、破損!
『光』の力は肉体の強さにあらず。どのみちわたくしの体は意味をなしません。
体を構成するパーツが砕けていくたびにわたくしは身軽になり、さらに加速していきます。
言葉も、視覚も、触覚も、何もかもが意味をなさなくなる、光の速度を超えた領域。そこに身を置く主に追いつくには、わたくしの体も、そこに絡みついたしがらみも重すぎたのです。
わたくしの体が、グラールで過ごした日々が、その事実が消えていきます。
さようなら、みなさん…
名残惜しくはありましたが、すべてをふりきって加速を続けます。
恐怖を克服し、何を捨ててでも目標を追う勇気と信念が、自分が消滅していくのを感じることでわき出る恐れをかき消し、さらなる速度を生み出しました。
主とわたくしは互いを追い抜いては追い抜かされ、主との距離はほぼ不変のまま、ありとあらゆる時代の、全ての星の空で、時間と空間を創造し続けました。
それは空を駆ける流れ星のようであり。
狂える角笛の鳴り響く中で手をつないで輪舞曲を踊る二人のようでもあり。
見方によっては二重の螺旋のようでもありました。
このやりとりの中で、わたくしはある一点に絞って進みました。始まりの時、始まりの場所へ。
マクロからミクロへ。一万分の一秒から一億分の一秒へ。限りなく小さくなっていく時間の間で、無限の数の宇宙を創造し、そしてその一点へと、主とわたくしが完全に並ぶところへと到達しました。
そしてそのとき、かろうじてわたくしであることを保っていた駆体は完全に散華し、わたくしの存在は『光』そのものとなりました。
それはまぎれもなく、人が『魂』と呼ぶものでした。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
25 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 4[sage]:2010/08/07(土) 02:17:12 ID:mox6ZGbC
この世界でわたくしに生きている意味があったというのなら。
その一点。その時間、その空間へ戻ってくるために、ここまできたのでしょう。

「時間が!ない…っ!」
無機質な建物を彩る燃えさかる炎の中を、少女が駆ける。
炎侵食に燃えさかる病院での、逃げ遅れた人の救出。
自分以外に請け負った人はおらず、失敗は許されないが、GH432もどこへ行ったのかわからなくなり、救助は思うようにいかない。
じっとりかいた汗は暑さによるものだけではないだろう。
―そこを右。その瓦礫の下に一人。
「え…何?」
突然の感覚にゴーグルで確認すると、生命反応が確かにある。急いで救出した。
―すぐに引き返して、左奥の通路でGH432と合流。その後ろに一人。
「わかる…なんで?」
はい?主、何か言いました?
「後にして!今は救助よ!」
今のところ、頭に浮かぶ考えはすべて正しい。それがGH432の声で聞こえたような気がして信じてみる気になり、彼女はその導きに従った。
―その先にSEED・マガシ。
「遅い、遅いなァ…すでにプラント方面に侵食は拡大させた後だ!ガーディアンズは炎に沈むパルムを指をくわえて見ているしかできなくなるのだ!貴様はここで死ぬから見ずにすむだろうがな!」
「なんてことを…邪魔よ、どきなさい!あんたなんかにかまってる暇はないの!」
そうですよ!悪は許しませんが、あなたはスルーです!たいした敵ではなさそうですし!
「抜かせ小娘ェェェ!」
ちょこまかと妨害するGH432に気をとられているおかげで、マガシの背後をとりやすかったのはありがたいが、蹴りに大きく吹っ飛ばされ、立ち上がってはGH432ともどもレスタをかけて攻め直す時間が惜しい。
時間をとっている場合ではないというのに!
過ぎていく時間、焦りから思わず放った一閃。それに腹部を大きく切り裂かれたマガシの顔が青ざめた。
「ば、馬鹿な!貴様が、貴様が使えるはずがない!そんな、まさか…!」
強烈な薙ぎ払い。槍技ドゥース・マジャーラの最後の一撃である。もんどりうって倒れたマガシに、全体重を乗せた槍の一撃で頭を破壊してとどめを刺した。
「3段目が、出た…」
ウォーテクターという職は、制限のためフォトンアーツの3段目を出すことはできない、はずだった。いったいこれはどうしたことか。
だが、今は緊急時。SEED・マガシを倒し、間に合ったのだ。今すぐ脱出しなくては。
燃え上がるメディカルセンターの扉を蹴破り、救助した民間人を全員退避させたところで、轟音を立てて建物が崩れ去った。
「はぁ、はぁ、間に合った…」
その場にぺたんと座り込む。息を落ち着かせてから、少女は自分のパートナー、灰で汚れたGH432の頭を撫でた。青みがかった銀髪がすすけた色で汚れてしまっている。あとで洗ってやらなくてはと思った。
「ありがとうね、あなたのおかげよ」
はぁ?わたくし、何もしておりませんが。
「何言ってるの、あなたが教えてくれたから、まるで最初から知っていたみたいに全員の居場所がわかったのよ?」
なんですか、そのオカルト。『ドウギの本当に怖い話』に投稿してみましょうか?
「…それはやめて。声が似てただけなのかな」
奇妙な出来事だが、考えていても仕方がない。本部に報告をしよう。炎侵食は海底プラント方面に拡大、至急浄化を要する…と。
作戦名は…そうだ、『電光石火の浄化指令』とでもしてもらおう。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
26 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 5[sage]:2010/08/07(土) 02:18:14 ID:mox6ZGbC
そのとき…いや、時と言って良いかは誰にもわからないであろう。
すべての時代、すべての宇宙、すべての星の上空に、同時に一筋の流れ星が疾った。
それはどの観測機器にも映ることはなかったが、確かにそれを見た者たちがいたのである。

「おじいちゃん!見て、お星様がきれい」
「さくらは流れ星を見るのは初めてか。………む?」
「…お義父さん?」
「すまん。少しな…己も陰陽師のままということか」
「どうかなさいましたか?まさか、帝都にあやかしでも」
「帝都は一馬があたっている、心配ご無用…これは違うのだ。なぜだろうな、軍属でなかった頃に会った子供を思い出した」

………

「あー、もう、やんなっちゃう!シップは故障するし、杖はなくすし、あいつとははぐれるし、そのうえこの星にはコンピュータもないんだもん!」
「嬢ちゃんの言葉は難しくてわからんぜ。ラグナイト鉱石とフォトンだかの類似性はいい着眼点だと思うんだがな…古代遺跡を調べられりゃ少しは進展しそうなもんだが」
「おじさんの知ってるヴァルキュリア人はもういないんでしょ。扉が開けないんじゃどうしようもないじゃん。これじゃいつまでたってもグラールに帰れないよ…こんなときミカがいてくれたらなあ…」
「レディは親切な紳士じゃあご不満かい。ま、俺が言うのもなんだがガリアは住みやすいところだ。俺も帝国軍とはもう関係ないんでな、なんならしばらく案内して…何だありゃ、流れ星か?」
「なんだろう、あいつと同じ感じがする。追いかけてみるよ!」
「お、おい嬢ちゃん!潜入はもっと慎重に…」
「ここで、消えた…はぁ、はぁ…手帳が落ちてる…アバン・ハーデンス?ここの生徒のかな」

………

「ソニック、見てよ!流れ星だよ!願い事したら叶うかな?」
「いいやテイルズ、それは違うぜ。流れ星に願い事を叶えてもらえるんじゃない。願いを叶えたものが流れ星になるのさ。輝きは違っても誰だっていつかはなるんだ、流れ星にな」
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
27 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 6[sage]:2010/08/07(土) 02:18:52 ID:mox6ZGbC
主は。
席のある部屋に身を置き勇者を導く『女主人』、そしてその末裔であり。
兄を殺され復讐の旅に出た一人の少女であり。
闇に堕ちた天の神々の侵略に立ち向かった少年であり。
2000年に及ぶ戦をした二つの民族に三代かけて和平をもたらした一族であり。
滅びの運命を破り、実体をもった『深遠なる闇』を討った護り人であり。
甦った闇の残り香に立ち向かった勇者たちであり。
そして、現在も名を知られるイーサン・ウェーバーでもあったもの。
誰もが持っていながら、ややもすると見えなくなってしまう願いを叶える力。
それが、『光』…真のグランツであり、主の正体。あるとも言えないしないとも言えない、一にして無でありながら、無限なるもの。
ルツ星霊首長が恐れたのもうなずけます。このことを広められれば、星霊信仰、ひいてはグラール教団の存在意義を根底から覆すことになるのですから。
「ついにここにきたのだね」
「ダルガン総裁、あなたもここにいらっしゃったのですね」
「君が私を最後に救ってくれたことに、恩を返したいと思っていたのだよ」
話しかけてきたダルガン総裁だけが見えていましたが、見ようと注意してみれば周りには人が何人もいました。4人のオラキオの王子などわたくしの知る人の姿も見えました。
『牡鹿の角』の根本の、大河のような流れ。連綿と続く、光と闇の歴史。
それを織りなす糸の一つ一つは、どれもが限られた中で精一杯輝いた、美しい命の結晶たち。わたくしはまさにそれに触れていたのです。
信仰ではなく理解をもってしてもなお神秘的な光景でした。
「さあ、この歴史に君という存在を織り込むんだ。君が過去と未来につながったひとつの魂であることの証として」
大きな織物に一本だけ糸を縫い込むように。
わたくしの『光』は、ふれた部分から後先にのびる一本の糸として織り込まれました。
それはほとんど何も変わらなかったようで、しかし確実にそれをそれまでとは違う色に変えました。
「よくやった、君は君自身の運命を変えたのだ。ほら、君の席ができているだろう」
勇者の殿堂に並んだ席、その末尾。たしかにわたくしの名前の刻まれた席がありました。
「こ、これは…わたくしは、わたくしはここにいていいのですね!」
「ああ。しかし、まだだ。まだ君はこの席に帰る前にすることがある。君の主人が待っている。君自身はこれから始まるのだよ」
ダルガン総裁に見送られ、どこが上でどこが下かもわからないその場所から、主の待つところへ、わたくしは光の翼で飛んでいきました。
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
28 :継承 VI 未来へと続く空(後編) 7[sage]:2010/08/07(土) 02:20:08 ID:mox6ZGbC
惑星コーラル、『席のある部屋』の名前を戴く宮殿。
あのとき汚染で黒く汚れていた白い壁はツタに覆われていました。宮殿はもはや過去のものとなり、歴史に埋もれてしまっています。
夜明けの光とともに遠景が明らかになり、そこに見渡す限り広がる青々とした森と、澄み切った湖が見えました。目的も忘れて心奪われ、見とれるほどに素晴らしい景色でした。
「そう、これが惑星コーラル、ヴァナヘイム王女としての私の故郷。私が『大いなる光』としてコーラル人と戦って、そして敗れた後に、彼らはやり遂げた。
失敗もしたし、遠回りもした。でも彼らは私に頼ってではなく自分たちの力で、何百年もかけて、かつては捨てようとした星を甦らせた」
振り向けば、わたくしの背後で顔をのぞかせたばかりの太陽に照らされて主が立っていました。
「あのコーラル人が願ったことは、『自分たちの力で願いは叶える、だから願いを叶えないでくれ』だった。立派なものでしょう?
人間はね、どこまででも強くなれるの。大いなる光も、深遠なる闇も、彼らは乗り越えていったんだから。ただちょっと忘れっぽくて、目を覚ますのが遅いだけなのよ」
満足そうな微笑みを向けながら、主はわたくしの隣まで歩き、一緒に美しい景色を見渡しました。しばらく楽しんだあと、主はわたくしに告げました。
「あなたにはもう元の宇宙に居場所はないわ。でも、そんなこともう関係ないのはわかっているでしょう?これからもあなたは辛く長い道のりをたどることになるでしょうけど、その胸に光ある限り、どんな困難も必ず乗り越えていける。
さあ、エスコートはここまでよ。私はあなたを助けない…歩いていきなさい、あなたの世界、あなたの道を。輝きを終えたそのときに、私はもう一度迎えに行くから」
「はい!」
巣立ちの時。この宇宙から飛び去るため、光の翼を広げました。体は軽くなり、勇者の魂が見送る中、虹色の光を通って、自由な空へ。
そこで最後にわたくしが見たものは、陽光の中で風に揺れて光る亜麻色の髪と、今まで見た中で一番美しい主の満面の笑顔でした。


[Result]
ミッション失敗回数 ∞
ランク Miracle

「何度挫折しても立ち上がり、不可能を覆す不屈の精神。英雄と呼ぶにふさわしい」
大いなる光を手に入れた。

[No.057]
サーバからの切断を要求されました。
サーバとの接続を終了します。

……………

―この世界から出て行っても、私たちのこと、忘れないでね―


-エピローグへ続く-
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
29 :名無しオンライン[sage]:2010/08/07(土) 02:36:05 ID:mox6ZGbC
スレ、復活してたw
エピローグはもう完成してます。明日には投下しますので。

おまけの解説を、前回分も含めて。

「ファージ」
DSで出たRPG(と呼んでいいか不明だがw)『無限航路』で終盤の敵になる、なんだかよくわからないもの。マザーファージを中心として、多数のファージが存在する。
惑星の破壊を目的としており、作中では宇宙の終焉を迎えさせる、ある種のアポトーシスの因子とも説明されている。某トッ○をねらえの宇宙怪獣っぽいといえばそうかもしれない。
無限航路はけっこう癖があるシステムで既存のゲームのジャンルにはあてはめにくい作品ですが、SF・スペースオペラ好きにはおすすめできる良作と筆者は思っております。

「魔神手裏剣、竜殺剣ドリス、スカボロウ・フェア」
魔神手裏剣は『グランディア』、竜殺剣ドリスは『セブンスドラゴン』、スカボロウ・フェアは『ベヨネッタ』に登場する武器。
スカボロウ・フェアは魔女ベヨネッタが足につけている二丁拳銃のアレ。
竜殺剣ドリスのみ武器としては実際に使われないが、これは人類の天敵であるドラゴンの情報解析を行って殺せるようにするため、持っているだけで効果がある、ある種本作ともっとも近いことをやっているアイテム。
ちなみにセブンスドラゴンのディレクターはファンタシースター1のメインデザイナーである小玉理恵子だったりする。

「アバン・ハーデンス」
『戦場のヴァルキュリア2』の主人公。ランシール王立士官学校G組のリーダー。
尊敬する兄の言葉を書き留めた手帳を常に持っている熱血バカ。
少々強引な姿勢はクラスメイトを引っ張っていく原動力となり、彼が編入したことでG組は一気にその能力を開花させていく。
ちなみに戦場のヴァルキュリア2は、PSPo2のセーブデータがあるとエミリアとクラーリタ・ヴィサス、GRM製ソードが使える。

関係ないけど大塚明夫ボイスの親切な紳士のことも忘れないであげてください…(そういえばこの人が乗る戦車の名前がヴォルフでしたな)。

「抜けられない空間に関して」
ブラックホールは光ですら抜けられないほどの巨大な重力を持った天体で、そのため時間や空間もねじ曲げられてしまうということがわかっている。
ブラックホールの中では時間が止まっているというのは本当に言われていることだったり(時間がなぜ過去から未来に流れるかということはこれに密接に関連しており、空間を曲げるほどの力があると時間にも干渉してしまう)。
最近の宇宙研究では、ブラックホールの中から別の宇宙へと抜け出していく、いわゆるホワイトホールというものがあるという説が有力。
抽象的な表現ばかりになりましたが、人の理解の及ばないスケールの出来事を人の視点で描いてみようとした結果、このような形になりました。
このへんに興味を持たれた方は「ホーキング、宇宙を語る」を読んでみると面白いんじゃないかと思います。
【PSU】ログインできな出来ないやつ→
117 :名無しオンライン[sage]:2010/08/07(土) 16:29:34 ID:mox6ZGbC
復帰完了。どうなるかと思ったが、なんとかなるもんだ。
ここんとこ忙しくてあんまりやってないんだけどなw
【PSU】ログインできな出来ないやつ→
130 :名無しオンライン[sage]:2010/08/07(土) 17:04:59 ID:mox6ZGbC
>>127
「パスワードを保存しますか?」ではいを選んだろ?
その上書きは、PC側の入力した保存パスワードを上書きするってこと。
サーバ側のセーブデータの上書きじゃないので、安心して上書きしとけ。
【PSU】イラコン&デザコン統合すれっど1
385 :名無しオンライン[sage]:2010/08/07(土) 17:09:04 ID:mox6ZGbC
ああ、男性服少ないのか。今からで間に合うかなあ…
【PSU】ログインできな出来ないやつ→
176 :名無しオンライン[sage]:2010/08/07(土) 20:10:19 ID:mox6ZGbC
>>173
登録時に設定したメアド以外に送っているか、メールブロックにかかってないか?
俺はブロックにかかってることに気づくのに少しかかったが、一時的に解除して無事受け取れたぜ。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。