- 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?376
235 :本当にあった怖い名無し[]:2023/10/06(金) 06:37:46.31 ID:pOxI28Ku0 - 『あらまあどあ』について
これが怖い話に入る気はしないけど、友達にしたら、十分怖いと言われたので。 たとえば、小学のころだけど、通学路で行きにはあらまあどあはないが、帰りにはあらまあどあを通らないといけない。 まったく同じ道だけど、帰りにはあらまあどあがあった。 二年生はないらしいが、一年と四年と六年にはあった。 三年生についてはよく分からない。たぶうんあるはず。 あらまあどあはなんだってきかれるんだけど、何かと言われても、あらまあどあはあらまあどあだ。 何でないかは分かる。 あらまあどあは道じゃない。 あらまあどあはタヌキじゃない。 あらまあどあは幽霊じゃない。 あらまあどあは食べ物じゃない。 あらまあどあはダイヤモンドじゃない。 あらまあどあは神さまじゃない。 あらまあどあは言葉じゃない。 あらまあどあは地震じゃない。 それに、もちろん、あらまあどあは人間じゃない。 どうしても、あらまあどあを何かにたとえろと言われたら、古い自動車かな。 国道沿いの中古車センターでいつまでも売れずに残ってる、二世代くらい前のバンみたいな。 これは全然正解から遠い。でも、どうしてもと言われたら、古い自動車。 でも、明日は分からない。別のものがあらまあどあっぽく思える。 でも、これはあらまあどあとは本当に、ぜんぜん違うんだよ。あくまで便宜上。どうしてもって言われたらのこと。 あらまあどあで消える子どもはいた。 すぐに見つかることもあれば、一週間後に通学路で見つかることもある。 三年か四年くらい後に見つかることもあれば、それっきり戻らないのもいる。 でも、これは神隠しとか幽霊にさらわれたとかじゃない。 そういうマイナスなものじゃない。 実際、警察とかも動かないし、いなくなった家の親も別に不安がったりしない。 だって、あらまあどあだから。 おれの祖母のころからあらまあどあはあったし、たぶん戦国時代とかそのあたりからあらまあどあだ。
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