- 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?375
920 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:12:41.21 ID:3tw1lE4x0 - 母親に話すと、
「うんうんそんなことがあったんだね。怖かったね。」と優しく聞いてくれて安心したの覚えてるよ。 理由は分からないけど。 「ちょっとまっててね」と言うと 母親はどこかに電話をかけ始めた。 十中八九O男さんに掛けてるんだろう。 俺はリビングにいて 母親は家電のところでかけてたから会話の内容は聞こえなかった。 5分くらい話したらリビングに戻ってきて 「O男さんのところに明日行くよ」と こうなるんだろうなとは思ってたけど、O男さんのところ行ったら大丈夫だろうっていう安心感があった。 その日は 明日も早いからと母親に促されて早めに眠った。
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921 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:13:38.35 ID:3tw1lE4x0 - 母親に朝起こされると様子がおかしい。
身体が本当に重い。例えるなら部活の合宿で1日散々走り回ったあとの風呂上がりくらい 身体がダルいんだよ。 O男さんのところに行くのが面倒で仕方がないんだよね。 朝で周りも明るくて 昨日あんなに怖かったのに 「昨日のは気のせいだし 大事に捉えてるだけで 実はなんとも無いんじゃないかな?」って思い始めた。 冷静に考えたら、ビビりな俺がそんな風に思うのはおかしいんだけど、 身体が異様に重くて疲れてるのもおかしい。 でも俺は 「こんなに今日は疲れてるし 行かなくていいや。」 漠然とこんな気持ちになって 行かない方向性で考えてた。 普段なら約束したなら 守らなくちゃって気持ちになるから そんなことはないんだけど なんか自分の気持ちが自分じゃないみたいだった。
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922 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:14:07.67 ID:3tw1lE4x0 - ぼーっとしてる俺に母親は
「早く準備しなさい」って言うんだけど 俺は母親に 「母ちゃん俺 体調悪い」といった。 そしたら驚いた顔をしたあとに静かに 「...もしかして行きたくない?」と 心の中を言い当てられて驚いた。 気付いてるなら正直に言っても怒らないだろうと思い正直に言った。 「身体がすごく重くて、動きたくない。行きたくない。」 そしたら泣きそうな声になりながら 「大丈夫 大丈夫 ママがO男さんのところ連れてってあげるからね」 「心配しなくて大丈夫だからね ○○(俺の名前)は大丈夫だからね」 と怒られるかと思ってた俺とは裏腹に予想外に優しい言葉をかけられた。 行きたくない気持ちはあるが 普段怖い母ちゃんがそんな風に言うもんだから 仕方なく行くことにした。 車に向かう道中も 母親から「○○(俺の名前)大丈夫?」とたまに声かけられるものの、会話はほとんど無くO男さんの家に着いた。
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923 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:14:30.99 ID:3tw1lE4x0 - その時 気が付いたんだけどO男さんのところに行くのはすごく久しぶりだった。1年〜半年くらい空いてたかな?
あんまり行きたくなかったんだよね。前にも説明したけど俺は深く関わろうと思ってなかったからさ。 O男さんに「どうぞ」と言われ招かれた。 いつも通り 長テーブルがあって座布団が敷いてある部屋に案内してもらう。 今日はE美さんとその彼氏の男の人も居た。 「あら○○(俺の苗字)さん!」 「○○(俺の名前)くんも久しぶりねー」と今日来ることを知らなかったように母と俺にE美さんは声をかけてきた。 そういう感じだったからか「ああ俺の事とは関係ないことで来てるなあ」って安心した。 E美さんがいて とっさに「俺のせいで憑依させるために呼ばれてたら申し訳ないな」って思ってたから。 俺も母も明るい性格だし、E美さんとその彼氏さんは何回もあってて ある程度はよく話す間柄だから普段なら明るくこちらも挨拶するが、その日は事情が事情なので こちらの挨拶ちょっと無愛想だった。 O男さんが「ちょっと待っててね」と言うので4人でそこで待ってた。 O男さんの家に入ってからで行ったら1,2分とかかな? 段々 気持ち悪くなって来たんだよね。吐きそうな感じ。車酔いでもしたかな?と思った。 O男さんに 「御手洗借りてもいいですか?」と声をかかけてトイレを借りた。嗚咽はずっとするのに何も吐けなかった。 少し 吐き気が収まったところで また部屋に戻った。 戻ったら 母とE美さんと彼氏さんに心配された。 多分嗚咽が部屋まで聞こえてたんだろうね。
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924 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:15:47.03 ID:3tw1lE4x0 - 部屋に戻ると また直ぐに気持ち悪くなって トイレに駆け込んだ。次はO男さんに 借りてもいいか 聞けないくらい強い吐き気だった。
でもいくら嗚咽しても吐けなかった。 また少し落ち着いて部屋に戻ると、直ぐにO男さんに仏間に来るように言われた。 O男さんは普段は作務衣を来てて 何か儀式をする時は立派な服に着替えてるんだよね。なんて名前のものかは分からないけど。 家に着いた時は作務衣だったけど 呼ばれた時には着替えてた。 普通 人と話す時って目と目を合わせて、何か考えたりする時は視線を反らせて、ジェスチャーを交えながら目の前にいる人と会話すると思うんだけど、 O男さんって 会話がよく止まるんだよね、表現が難しいんだけど、時がピタって止まる感じ。 そういう時って 目線がここの周囲の空間に向いてない感じなんだよね。さっきまで自分と目が合ってたのに 急に会話が止まって 斜め上の方を見てたり、俺の方見てたのに 急に視点が俺のずっと奥の方を見てたり、ちょっと不気味で O男さんと話すのはあんまり得意じゃなかった。 仏間に入ると、O男さんが 「○○(俺の名前)くん 正座して手を合わせながら声に出して××(お経)を読んで」と言いながら斜め上の方を見てる。 そう言って 俺が言われた通りにワンフレーズの知ってるお経を唱え始めると 俺の背中を擦りながら O男さんは難しい何と言ってるか分からないお経を唱え始めた。 俺の背中をお経の抑揚に合わせながら強く叩いた瞬間に一気に全身の力が抜けて、間抜けな格好で前かがみに倒れた。 (ここから後のことは記憶が曖昧だから多少脚色しながらも分かりやすいように書くね。) その時には手も合わせられないし声も出せなかった。 そうするとO男さんもお経を唱えるのを辞めて、静かに俺に話しかけた。
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925 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:16:32.46 ID:3tw1lE4x0 - 「あなた どこの人?」
俺は身体が思うように動かなくて 全く動けないし声も出せない。呻くことしか出来なかった。 「ぅううううヴヴぅう....」 何が起きたのか全く分からないし、助けて、動けないって気持ちでいっぱいだった。 そしたら急に自分の喉仏が痙攣したみたいに斜め左上にグイッと上がって 「私は...私は」と自分が話してるつもりがないのに自分の喉から自分の声じゃない音で話し始める。 そこでふっと意識が飛んだ。 次に意識が戻った時は 母親とE美さんの彼氏に左右から両腕を捕まれて、前のめりに突っ伏してた。 起き上がろうとしても起き上がれない。 声を出そうにもまだ喉仏の位置がおかしくて、声も出せない。 でもこのままでもいいかなと思えてきたんだ。 明らかにおかしいんだけど 自分でもこのままでいいやって思ったんだよね。 「このままでいい!この子の代わりとして生きていく この子もそれを望んでる!」と咄嗟に自分は言ってた。 でも声は俺の声じゃないんだよ。 しかも話してる時って 自分で考えて会話してるから意識はハッキリしてるはずじゃん? 意識が全然明瞭じゃないのに話してるの。 自分の身体を使って誰かが話してる感覚。 何が起きてたかそこで悟った。憑依されてたんだよね。
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926 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:17:10.42 ID:3tw1lE4x0 - その後に
妻と子供を置いて死んでしまったこと 死んだのに他に男を作ったこと 死んだ時がすごく苦しかったこととか話してた 他にも何か言ってたと思うけど俺が覚えてることは それらを話しながら 本当に悲しかったし、悔しかったし、妻が他の男と再婚した話の時は 裏切られた気持ちでいっぱいになったよ。すごく悲しかった。 本当に自分に起こったことみたいに 死ぬ時に苦しかったんだって言った時に 溺れて死ぬのは苦しかったよなって思ってた。一言も溺れて死んだなんて言ってなかったのに。 O男さんが話の途中途中で成仏するように話すんだけど 頑なに断り続けてたのね。 そしたら O男さんが 「なら奥さんに迎えに来てもらいましょうかね」と お経を唱え始めて ああやっと会えるって思った お経を唱え始めて少ししたら O男「○○○○○○○(お経) よかったね お母さんも一緒に来てくれるって ○○○○○○○○(お経)」 ってお経の合間に話しかけてきたの覚えてる。
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927 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:17:37.41 ID:3tw1lE4x0 - それで少ししたら 仏間から見える 自分の左側の縁側に 奥さんと母親が迎えに来てくれたのが分かったんだよね。
外見たら 奥さんとお母さんがハッキリと見えるわけじゃないけど 光の粒が集まって 人の形してるみたいに見えて、ああ迎えに来てくれたんだなって外に駆け出したい気持ちを抑えきれなくなって 外に出ようとしてた。 そしたら全力で自分の母親とE美さんの彼氏さんに両腕押さえつけられて、 O男さんに「その子の身体から出てってから行きなさい わかったね?」と言われて 黙って頷いた。 お経を一緒に唱えるように言われて O男さんは自分の母親とE美さんの彼氏に俺の両腕を離すように言った。 そして手を合わせながら お経を唱え始めた。 でも唱え始めたお経が、自分が知ってるワンフレーズの奴じゃなくて 全然知らないやつを自分が唱え始めたんだよね。 その時の気持ちは ああ救われる 楽になれるって気持ちで涙流しながらお経を読んでた。
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928 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:18:07.32 ID:3tw1lE4x0 - そしたらO男さんが
「ああ、○○がいいのね」と言って 同じお経を唱えた。 そして最初の時と同じように背中を擦りながらお経を唱えて 俺がお経を唱え終わったあとに、 Oさんはそのままお経を続けて、抑揚に合わせて背中を強く叩くと また全身の力が抜けて 前のめりに倒れ込んだ。 そのままの体勢で気付いたら寝てた。 目が覚めると周りも暗くなってて毛布が身体にかかってた。 俺はそのまま仏間で寝てたらしい。 起きてから長テーブルに座布団の敷いてある部屋に行くと、みんな安心した顔でこっちを見てきた。 母親は「大丈夫?もう気持ち悪くない?」と 「うんもう大丈夫だよ」と軽く答えて 俺は聞きたいことが山ほどあったので 心配してくれてる母親をよそにO男さんに 「あれはなんだったんですか?」 「俺ずっと意識あったんです。でも今思うと言ってたこと全部おかしくて でもその時はそれが正しいって思いながら話してて 話してる内容も自分が考えてることと全然関係ない話を勝手ににしててよくわからなくて」と 纏まらないままO男さんに聞いてた。
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929 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:18:42.57 ID:3tw1lE4x0 - 「うんうん」と優しく俺の言葉を聞いたあとにゆっくり話してくれた。
O男「あれはまず学校から着いてきた霊で間違いないでしょう。 ○○(俺の名前)くんの方が細いけど、背丈が似てる人だったから入りやすくて入れたんだろうね。 もう成仏したから今日のことは気にしないこと わかったね?」と言われ 聞きたいような事が何も教えて貰えなかったけど、これ以上は聞けないなって思いながら 「分かりました」って答えた。 普段 前にも説明したように不気味な話し方をする人なんだけど その時はまっすぐ俺の目を見て話してくれてた。 その時 既に時刻は22時を回っていた。 普段は遅くても20時とか、もっと早くに帰ってたから早く帰ろうと思った。 帰ってから、俺が寝てる間に母親が聞いてることがあったら教えてもらおうと思った。
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930 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:19:13.35 ID:3tw1lE4x0 - O男さん「○○(俺の名前)くんは今日はうちに泊まっていきなさい」と
驚いて母親の方を見ると 俺が寝てる間に話をしていたのだろう。 「明日の夕方迎えに来るから」と。 断れる雰囲気でもなかったし、今日の事があったから俺も了承した。 母親とE美さん達が帰ると、当たり前だが、O男さんと二人っきりになってしまった。 O男さんには苦手意識というか 気安く話しかけられない雰囲気があったので どうしたものかと思っていると、仏間に案内された。 そこで待ってるように言われ待っていると 「どうしてもお腹が減ったらこれを食べなさい」ってラップに包まれた、真っ白のおむすびとペットボトルに入った水を渡された。 そしてまた部屋から出ていくと次は 布団と子供用の小さいトイレを持ってきてくれた。 そこで日が昇るまで この部屋から出ないこと、何も無いと思うが 何かあっても 日が昇るまではじっとしている事を伝えられた。 それと早く寝なさいと伝えられた。
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931 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:19:40.98 ID:3tw1lE4x0 - 何かあってもってマジで怖いセリフだよね。
うわこれ 本当にあった怖い話によくあるやつじゃん、昨日今日ってこんなに怖い思いしたんだからこれ以上は嫌だよって半分泣きそうになってた。 成仏したって言ってたじゃん!って そんなことも言えずに頷く俺に続けてO男さんは 今はトイレに行ってきていいから 行きなさいと言われて 外で待っててくれて仏間に閉じ込められる前にトイレを借りた。 トイレの前にある洗面台の鏡がチラッと目に入った。 そこに映った自分の顔を見て驚いた。 おでこから 左右の頬の下に向かって 大きくミミズ腫れになって ところどころカサブタになってた。 体を見てみると両腕も同じように ひっかき傷があった。 俺「O男さんこれ、」 O男「明日話すから今日は何も気にせず寝なさい」と そしてまた案内されて一緒に仏間に入ると 「おやすみ」と声をかけられてそそくさと自室に行ってしまった。 1人になった途端、昨日のことと今日のこと、O男さんの何かあってもの言葉 そして極めつけは自分が覚えてないところで負ったキズ。 不安感を覚えるのには十分すぎるほどの条件が揃ってた。
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932 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:20:11.48 ID:3tw1lE4x0 - 気持ちを落ち着けるためにスマホをいじろうと思ったら、スマホが無い。
スマホというか荷物全部 長テーブルのある部屋に置いてきてしまっていたのだ。 すぐ隣の部屋なのに O男さんに仏間を出るなと言われてたから すぐに取りに行きたい気持ちを抑えて我慢することにした。 夏だったのでじめじめする空気がするはずなのに やけに仏間は涼しいなあとか 山奥だからか とか一人で納得したり 気付いたら、意外と冷静な自分になれてた。 布団に潜りながら、「明日O男さんが話すって言ってたし 言われた通り何も気にしないでいよう。」 O男さんが近くにいるから大丈夫っていう安心感で、いつの間にか眠ってて朝になってた。 O男さんが言ってたような怖いことは何も起こらなかったし、母親たちが帰る前に仏間で随分と寝てたはずなのに 寝つきが良くて自分でも驚いた。相当疲れてたんだろうなって納得した。 外が明るくなっても何となく 部屋から勝手に出るのは気が引けたから起きてからしばらくは仏間でO男さんが起きてくるのを待っていた。 時間が経ってどうしてもトイレに行きたくなったので、仏間から出てトイレを借りようとしたら、2階からO男さんがちょうど降りてきた。
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933 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:20:39.01 ID:3tw1lE4x0 - 「おはようございます」
「おはよう」 と挨拶を交わしてトイレを借りた。戻ってきて長テーブルの部屋に入ると、O男さんに おむすびを食べたか聞かれたので 食べてないと応えると まずは朝食にしようと 朝ごはんを準備してくれた 昨日渡してもらったおむすびを渡した後、歯を磨くように言われたので 客用の歯ブラシを借りて洗面台を借りた。 歯を磨きながら鏡に映る自分を改めてまじまじと見ると 昨日の夜見たミミズ腫れは引いて所々に カサブタがあるだけの顔になってて少し安心した。 朝になりO男さんも居るので余裕が出たのか、 「傷残らないといいなぁ」なんて考えてた。 そして歯磨きが終わると、また長テーブルのある部屋に戻った。 それでO男さんが朝食を持ってきてくれて一緒に食べた。 めちゃくちゃ美味しかったし よく考えたら昨日丸1日何も食べてなくて、すごくお腹減ってたから 顔の傷のことなんて忘れてめちゃくちゃガッついて食べてた。 O男「夜なにも無かったかい?」 俺「はい、大丈夫でした。ちゃんと眠れました。」 O男「うんそっかそっか それならよかった。」 と少し会話して基本お互い無言で朝食をとった。 おかわりいるか聞かれたけど 最初持ってきてくれた時に十分の量だったので、「大丈夫です。」と伝えて朝食が終わった。 長テーブルのある部屋で待っているように言われて待っていると、少ししてO男さんが戻ってきた。
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934 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:21:10.26 ID:3tw1lE4x0 - お風呂に入ってきなさいと バスタオルと作務衣を渡されて 促されるまま風呂を借りた。
腹一杯になって風呂も入ってスッキリしたところで、O男さんにお礼を言うと O男「○○(俺の名前)くん少し話そうか」と やっと話が聞けると思ったが、話された内容は俺の想像とは全然違かった。 O男「○○(俺の名前)くんはどうして昨日みたいなことが起こったと思う?」 俺「わかりません どうしてですか?」 O男「俺くん達がここに来てしてる事って修行僧がしてることと同じようなことなんだよね。 でもちゃんと学んでいる訳じゃないから 対処法がわかる訳じゃないよね。 俺くんのお母さんも前にあったんだけど ここで実際に霊を感じたりすることで どんどん波長が合って行く人もいるんだよね。 そうならないように 深く霊魂に対しては教えなかったんだけどね。 そういう人は霊の事を考えるだけでどんどんその波長が合っていっちゃう。
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935 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:21:28.89 ID:3tw1lE4x0 - 俺くんは対処法も知らなくてただ波長が合う子供だから 悪い霊からしたら美味しそうな餌なんだよね。
俺くんが望むなら 今日 その波長がもう二度と合わないようにしてあげることもできる。 どうしたい?」と 俺は迷わず 「お願いします」と言おうと思ったところで O男さんは続けて話した。 O男「その代わり 悪いことだけじゃなくていい事も感じられなくなるし 視えなくなる 所謂 第六感っていう直感が働かなくなるってことだね。 自分が意識してないで避けてることって守護霊様からのメッセージだったりするからそれも含めて全部視えなくなる。」 俺はそれを聞いて悩んでしまった。 怖い思いしたくなくても 守られなくなるのはどうしようかと。 悩みながらも俺はO男さんに聞いた。 俺「他の人はそうなった時にどうしているんですか?」 O男「修行して私のようになる人もいれば、自己防衛の訓練をする人もいる。波長が合わないように閉じる人もいる。」
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936 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:22:03.37 ID:3tw1lE4x0 - それを聞いて、俺は波長を合わせないように訓練する方法を教えてもらうことにした。
それでもし上手くいかなかったらもう見えないように閉じてもらうことにした。 訓練って言っても、思想や考え方ってところが大きくて、一度教えられたら簡単に覚えられるようなことばかりだった。ただその量がすごく多いし、考え方って理解したようで全く理解できないから「そういう考え方をする自分」になるのが本当に難しかった。 今でも教えてもらったことは完璧じゃないと思うけど、今のところ特に怖い思いをすることなく生きてるからある程度は理解出来たのかな?と思う。 学んでいったら守護霊様とかいいメッセージはちゃんと伝わるらしい。 多分 俺が前に 最初にあったこととかを聞いた時にちゃんと教えてくれなかったのは、きっとこの人なりの優しさで深入りさせないようにしてくれてたのかなと思う。 その日は 波長を合わせないようにする方法とか、 生き方、人生の考え方、とか色々 教えてもらった。 その他にも SとKのことも伝えたけど、俺くんにしか着いてきてないから友達は大丈夫って教えてくれて安心した。 そうこうしているうちに、母親が迎えに来る時間になって、帰る時にお守りを持たせてくれた。しばらくは持ってなさいって。 帰りの車に乗って 母親に今日O男さんと話したこと、どうしたいのかを話そうと思った時に、話すことも波長を合わすことになるからと言われていたのを思い出して、お互いその話題を出さないで帰った。 (母親と家で話す分にはいいと教えてもらった、ただむやみやたらに面白がって話すことは行けないと。) 帰りの車の中でスマホを取り出すと 心配する連絡が4人から入ってて驚いたよ。 まあ普通の高校生が丸々1日以上連絡かえってこなかったら 学校でのこともあったし、みんなからしたら心配だよな。
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937 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:22:59.94 ID:3tw1lE4x0 - 皆に謝罪の連絡したら、
学校には体調が悪くて休むって母親が連絡してたみたいで先生から聞いて 連絡もとれないし心配したと怒られたよ。 Tもこれもう絶対やばいやつだと思って Kにも事情を話してSとKは今日学校を休んでTの寺でお祓いしたって教えてくれた。 俺も次の日に実はお祓いに行ってて 今の今までその事で連絡取れなかったんだと伝えた。 O男さんの話をするのも 信じて貰えない気がしたし それでおかしくなったって思われるのも嫌だったからね。 もうみんな大丈夫ってことでその話は一旦俺らの中では終わった。 帰ってからは母親とO男さんと話したことを伝えた。 どんな事があったのか。 母親は今日俺にどんな話をO男さんがするのかは 俺が仏間で寝てる時に 教えてもらってたのと自分も前に教えてもらっていたことだから全部わかっているようだった。 それと顔の傷は自分でつけたものだった。 薄々なんとなく気付いてはいたが 母親が言うには 成仏を中々しなくて O男さんが 無理やり除霊するぞと脅したら 自分の腕や顔を引っ掻き始めて、急いで母親とE美さんの彼氏さんが腕を掴んで阻止してくれてたらしい。 俺はその時の記憶が曖昧だったんだけど、実際に成仏するまでに4~5時間かかったらしい。 E美さんが憑依する時は長くても30分くらいで、俺が起きたこととは全然違かったから驚いた。
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938 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:23:34.93 ID:3tw1lE4x0 - 意識があるように思ってたところはところどころで話を聞く限り覚えてないことの方が多かったから、ほとんど意識が無かったみたい。
そんな感じで 学校での霊事件は終わってまあ普通の毎日を過ごすようになった。 変わったことといえば毎月1回はそこから俺もO男さんのところに通うようになった事。 今まではぶっきらぼうに答えて流されてた事も、教えてくれなかったことも色々教えてくれるようになった。 後々わかったことも色々あった。 例えば母親がO男さんと何を話したのか聞いた時に教えてくれなかった理由は、 子供の方が純粋だから そういった類のものの影響を受けやすいから 知識を入れないように教えなかった。 後にも先にもO男さんの家に泊まったのはその1回だけだったんだけど、泊めた理由は 霊との繋がり?の栓が開いてて 対処法も何も知らない俺は食べてくださいと言わんばかりの状態だったから、その日は安全のために仏間から出ないようにして神様に守ってもらってたこと
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939 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:24:20.58 ID:3tw1lE4x0 - 俺に憑依した霊について
海難事故で亡くなった霊だったらしい。 俺が溺死は辛かったって思ったのはまんま溺死だったから。 そう思ったことはその時は誰にも言ってなかったし俺も忘れてたから そう教えられた時に 驚いた。 全然関係ない話から納得したこともあって、 俺が憑依された日に行きたくなかった理由とその日までしばらくO男さんのところに行きたくなかったのは ここに来たくても憑き物がある人は 来れなかったりする事を教えてもらった。 人によっては 感情じゃなくて 行動で行けなくなる。 (多分 遠い人だったら飛行機のチケット当日に無くしたとか、車がパンクして行けないとか 近い人なら家の鍵が見つからないとか 感情とは別に 物理的に何かがあっていけなくなるようなことって意味だと思う。) 親和性が高い人は 体調だったり感情で行きたくなくなる。 (しばらくO男さんのところに行くことがなかったのはO男さんのこと新興宗教とか思ってたからだけど、お祓いの日の当日のことは そういう事だったんだろうなあって思う。)
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940 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:24:49.44 ID:3tw1lE4x0 - あの日しきりに母親が 連れてってあげるからねって大丈夫だからねって言ってたのは
元から その話をO男さんから聞いてたから これはまずいって思ったからって言ってた。 あの言葉は ○○(俺の名前)の言葉じゃないって思ったらしくて、すごく動揺したって言ってた。 それと憑依という言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶのって シャーマンとかイタコだと思うんだけど、 E美さんのそれと 俺がなった状態は同じようで違うみたい そのあとO男さんのところに通ってる時に2回だけE美さん以外の女性で憑依してる姿を見たことがあるんだけど、その人も同じように長くても30分以内には終わってたから、 俺のあの時のは、霊に強い意志があるようにも感じられなかったし、ひとつの身体に魂が二つ同時にあったのもおかしい。 本来 憑依までしてくる怨霊は強い気持ちがあって、それが解決したら大概は簡単に上がって行くのに、うだうだと少しでも長くこの身体にいてやろうという魂胆が丸見えだったから あの程度の低級霊であそこまでなってたのは心に芯がなさすぎるって言われた。
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941 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:25:19.16 ID:3tw1lE4x0 - O男さんのところは本当に色んな人が来るんだけど お互いに どんな理由で通ってるとかそういう事は話さなかったし、聞くのも良くなかったから、あんまり聞いたことは無かったんだけど、
E美さんは修行で来てるって言ってたから 今思うとイタコさんの修行をしてるのかなって思ってる。 俺は修行じゃなくてあくまでも自己防衛が出来るようにしてもらっただけだから、きっと修行の人はやる事がいっぱいあってすごく大変なんだろうなって思う。 あと、O男さんの不自然な話し方?俺が不気味って言ってた話し方は よく通うようになってからしばらくして、思い切って 直接O男さんに聞いた。 「O男さんで 話したりする時にそっぽ向いたりするの何でですか?」って めちゃくちゃ勇気出して聞いた。 そしたら 答えは簡単で 話しかけられたり 頭に直接思念を送られるから それを聞いてるんだよ。と教えてくれた。
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942 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:25:53.09 ID:3tw1lE4x0 - そこから高校卒業するまでは毎月 通ってた。
そこで色んなこと教えて貰った。 自分で対処する方法もだし もし悪いものが憑いたような感覚があった時 低級霊(動物とかO男さんはよつあしって言ってた)とかは除霊は出来なくても自分から離れさす方法とか教えてもらった。 最低限の考え方と知識を教えてもらったところで 高校卒業と同時に上京してからはもう1回もO男さんとは会ってない。 母親はしばらくは行ってたみたいだけど、最近は全然行ってないんじゃないかな? これで俺が10年くらい前に経験した話は終わりです。 俺が覚えてる範囲で経験したことはこと細かく書いたから長くなったけど、こんな感じです。 未だに もしかしたら 憑依じゃなくて催眠術をかけられてたのかな?とか 自分が経験したことだけど 信じきれないこともあるけど こんな経験をしました。
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943 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 04:26:18.26 ID:3tw1lE4x0 - あと俺が言えることは マジで霊はすぐ憑きます。
怖い話とかで出てくるようなやつは大悪霊だから みんなそのレベルを想像するかもしれないけど、 生霊なんて簡単に自分も飛ばせるし、もらってしまうし、動物の霊も簡単に憑いてくるし、 定期的にお祓いに行くことを強くオススメします。 普段ならこんな事ないのになっていうこととか運が悪いなって思うことが続いたら霊に邪魔されてることが多いよ。 最後にこの話を投稿しようと思ったきっかけなんだけど、Tとは唯一 連絡先が今でも繋がってて、高校卒業して以来会ってなかったんだけど、この間 連絡が来て一緒に飲んだんだ。 その時 昔話に花咲かせてたら 学校でこんなことあったよなあって話題になって O男さんのこととか色んなことバーって思い出して、 こんな話 誰にも話せないから 掲示板で誰かに聞いてもらいたいなって思って話した。 長々となったけど読んでくれた人ありがとう。 もし気になることとか聞きたいことがあったら言ってね。答えられることなら答えるから。
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962 :本当にあった怖い名無し[]:2023/09/08(金) 17:20:09.05 ID:3tw1lE4x0 - 読んでくれた人ありがとう。
0944さん 言ってしまえばその通りだね。 俺は波長を合わせないようにするって事を学んだけど、逆に波長を合わせて対処を出来るようにするっていう修行をしてたら ハッキリ見えたり 妖怪とかも話したり出来たのかも知れないね。(修行しても俺にそこまでの才能はなかったと思うけど) すごく怖い経験をしたって記憶だったから そうやって言ってもらえると 案外大したこと無かったのかなって思えて心が軽くなったよ。ありがとう。 0953さん そっちの世界はあんまり深く関わりたいと思えなかったから修行しようとは思わなかったなあ 怖かったからね。あと修行したら誰でもなれるわけじゃないからね、本当に功徳を積むことは大変だから。 今は形は違えど、人の心を救う仕事に就いてるよ。 その時にO男さんに教えてもらった考え方がすごく活きてるなって思います。
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