- まんまと事故物件に住まわされた
1 :本当にあった怖い名無し[]:2023/01/26(木) 14:59:27.74 ID:92D4cwgn0 - 友達に騙されて事故物件に住むことになった
愚痴っぽくなるが暇なら読んでほしい とりあえず書いていく
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2 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:02:31.56 ID:92D4cwgn0 - めちゃくちゃゆっくり書いてく
三年前の話でやっと片付いた とりあえずスペック 私 24才 女 彼氏この頃はあり 佳子(友達、カコ) 24才 女 他にもいるけど
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3 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:04:37.28 ID:92D4cwgn0 - 三年も経ってやっと解決したことに今は一番驚いてる
身バレ承知で書こうと思うよ はじまりは短大卒業して就職決めた辺りからだと思う
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4 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:07:07.27 ID:92D4cwgn0 - いわゆる名も無い短大をなんの目的意識もないまま卒業した私は、学校から推されてた集団面接に行った
そこでたくさんの会社のなかから、あんまり人気の無さそうな会社にしぼって面接をした
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5 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:09:10.80 ID:92D4cwgn0 - 空気はピリピリしつつもざわついていて、そこかしこで「志望動機は~」とか「○○を専攻している○○です」とか聞こえてきて、みんな頑張って就職したいんだなーとか呑気に考えてた
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7 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:12:03.98 ID:92D4cwgn0 - 正直、私はまだ真剣に就職を考えてなかった気がする
そこそこ時給のいいバイトをやってたし、両親も呑気で「決まらなかったら兄ちゃんの会社で働いたらいい」とか言ってたし 兄ちゃんはオーガニック農家とかいうので稼いでていつも人が足りないとか両親にいっていたから
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8 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:13:39.84 ID:92D4cwgn0 - そんな覇気のない私がウロウロしてるのが目についたんだろうな
なんかキビキビしてる感じの女性が話しかけてきた これが、佳子との出会いだった
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9 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:16:12.66 ID:92D4cwgn0 - 黒いスーツでビシッと決めてて、髪型もひっつめでいかにも仕事出来そうな女って感じだった
顔立ちは美人じゃないけどキリッとしてメイクも派手すぎない 「どうかしましたか?志望する会社が見当たらないですか?」 とかって話しかけてきた
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10 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:18:13.01 ID:92D4cwgn0 - 最初はこの集団面接を企画している側の人間かと思ってたんだけど、どうやら募集かけてる会社側の人間で
スカウト?っぽく手持ち無沙汰の人に声をかけてる人みたいだった
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11 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:20:14.08 ID:92D4cwgn0 - 「あの…すみません、圧倒されちゃって」
みたいなことをもごもご呟いたら、彼女は笑って 「ウンウン、だよね~人も凄いしね」 って隣のパイプ椅子に座ってきた
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12 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:22:09.96 ID:92D4cwgn0 - そこからはもう女の独壇場
聞き上手っていうか、私の大学での立ち位置から家族のことまであらかた話してしまった 私もプライベートに関してゆる過ぎかもしれないけど、佳子は本当に聞くのがうまかった
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13 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:26:46.39 ID:92D4cwgn0 - あまりコミュニケーションが上手くない私でも普通に話せた
最終的には笑ったりもできた で、驚いたのが彼女はなんと同い年だった 同い年でこんなにも立派な「社会人」なんて、とちょっと憧れてしまう
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14 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:29:40.29 ID:92D4cwgn0 - しばらく仲良く話したあと、佳子は
「ねえ、せっかく仲良くなったんだし、ライン交換しない?」 と言ってきた 私は断るのがそもそも苦手で、しかも彼女とは気も合うからすぐさまオッケーしてしまった
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15 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:35:17.20 ID:92D4cwgn0 - 「実は上司に言われて適当に可愛い子を連れてこいっていわれたんだけど…うちはあんまりホワイトじゃないから」
というと内緒のポーズをして 「他のとこ面接したほうがいいよ! なんか社の人がこっち見てるからもう行くわ…無駄に時間使わせちゃってごめんね」 と人混みに消えてしまった
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16 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:37:55.20 ID:92D4cwgn0 - 可愛い子、という部分に該当してない気はしたけど何となくいい気分になって
結局適当に何社か受けて手応えもないまま帰ってきた 親には形ばかりやる気を見せなさいよと言われたけど学生気分が抜けないまま返事をしてた
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17 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:39:38.03 ID:92D4cwgn0 - 夕飯を食べてるとき、ラインが鳴った
見てみると佳子から お疲れ様、私はやっと仕事が終わったよ 今日は色々話してくれてありがとう 楽しかったよ と来ていた
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18 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:41:25.43 ID:92D4cwgn0 - 早速の連絡が嬉しくて
わたしも と返した もしも過去に戻れるなら出会う前に戻って集団面接そのものを避けていたと今なら確信してるけどね
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19 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:43:36.13 ID:92D4cwgn0 - そこからは、しばらく普通に友達としてやり取りしてたと思う
向こうは仕事、こっちはバイト生活だったけどあまり違いは感じなかった ブラック会社、と言う通り拘束時間は私よりは長かったけど
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20 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:45:35.38 ID:92D4cwgn0 - 今度、ごはん行こうよ
直に愚痴りたい! って来たのはラインでのやり取りが二ヶ月くらい過ぎた時 私から社会人を誘うのは遠慮があったから向こうから言ってくれて内心凄く嬉しかった
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21 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:48:29.91 ID:92D4cwgn0 - バイト先に彼氏はいたんだけど、この頃は特に仲良くもなくて、正直佳子とラインしたり電したりするほうが楽しかった
私たちはすぐ住まいの中間にある喫茶店で集団面接以来に会うことになった
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22 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 15:50:01.20 ID:92D4cwgn0 - 一気に書いたからちょっと時間あけます
読んでくれてる人がいたら嬉しいよ 今はまだオカルト関係ないけどこの先出てくるから申し訳ない
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29 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 19:57:14.52 ID:92D4cwgn0 - 戻りました
ある喫茶店を指名されてGoogle使ってたどり着く 入った途端に端に座ってた佳子がサッと椅子から立ち手を振ってきた 「私ちゃんこっちー!」 はしゃいで手をふる様子はやっぱり同い年なんだな、と妙に実感してた
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30 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:01:26.77 ID:92D4cwgn0 - 応援してくれてるひとありがとう!
長いけど頑張るね 私も手を振りながら、ちょっと照れつつ向かいの席に座った 座るとすぐ 「久し振りだね~!ラインではずっとやり取りしてたけど! 元気そうだね」 ニコニコして快活に話す彼女を見てほっとした コミュ症気味な私にこの明るさは嬉しい
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32 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:08:27.02 ID:92D4cwgn0 - 「佳子さんこそ元気そうだね」
アイスティーとセットのケーキを頼んだあと私達は他愛無い話を始めた やっぱり会社の愚痴が多かった…けどいやな感じ、なんかネチネチした感じではなくてさっぱりした自虐で、一緒になって笑った 私の失敗談も同じように笑って聞いてくれる
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33 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:12:21.91 ID:92D4cwgn0 - そのうち、話は私の将来の話になった
「私ちゃんは将来なんかビジョンとかあるの?」 「え、うーん…」と私 「あ、ごめんね なんか就活の…ほらあの時あんまり熱心じゃなく見えてさ」 見抜かれてるよなあ、と思い正直たいした目処もないことを告白してた
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34 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:17:27.13 ID:92D4cwgn0 - 話を聞いた佳子はそっか~と頷いてくれたあと、ちょっと首を傾げた
「あのね…警戒して聞いてほしくないんだけど…ちょっと良い話があるんだけど 私ちゃんが良ければ耳を貸して欲しいんだ」 神妙な顔でいう彼女に対して急に冷めていく自分がいた
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35 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:20:53.97 ID:92D4cwgn0 - このときの私の気持ちは
佳子さんもマルチだったか… というものだった 昔に久し振りに会った友達がいきなり化粧品のマルチ商法を進めてきた経験があったから
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36 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:23:40.41 ID:92D4cwgn0 - 私の曇った表情をみて、佳子は慌てて手で仰ぐようにした
「違う!絶対違うこと考えてるでしょ 最後まで聞いて判断してくれていいから」 それから佳子は話しだした そしてその話に私は聞き入ってしまったのだ
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37 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:30:38.53 ID:92D4cwgn0 - 佳子の話はこうだった
実は佳子には地主のお爺さんがいて、かなり年をとっていて引退してる 不動産をたくさん持っているが、空いたままの家がかなりある 空いたままにしていると家が傷んでくる…が、頼むひとを探せない だから信用している孫、佳子に信頼できる人を探してほしい という話だ
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38 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:35:09.37 ID:92D4cwgn0 - 「探すっていっても周りはみんな就職してたり家庭があって頼むのも気が引けて…出来たら一人暮らしで気ままに引っ越せる人がいいの
勿論謝礼はあるわよ、条件としては三年は住んで欲しいの」 私は聞きながら、変わった話だなあと興味を持っていた 「…で、私なら条件に合う、と?」 佳子はうん、と熱心すぎる目で訴えてきた
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39 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:39:10.30 ID:92D4cwgn0 - 「はっきり聞いていい?」
なんでも聞いて、と佳子 「謝礼っていくら?三年住んだら貰えるの?」 正直、この瞬間の佳子の顔に「かかった!」というひらめきがあったのじゃないかと今でも思う 食い気味に 「謝礼は200万、勿論光熱費意外は払う必要ないしバイトも好きなだけして ただ条件は三年以上住むってだけ」
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40 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:41:26.55 ID:92D4cwgn0 - だらだら実家で文句言われながら過ごすのも飽きてきてたから、200万ときいてすぐさま「美味しいな」と感じた私は本当に浅はかだった
乗り気な私に佳子は気を良くして、じゃあこのあと家を見に行こうと提案してきた
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41 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:44:11.00 ID:92D4cwgn0 - 考えたら、そんな好条件でなぜ人が見つからないのかに気が回らなかった
佳子の立て板に水の喋りにボーッとしてたんだ まあ、普段からボーッとしてるツケかもだけど 私は佳子に背中を押されるように喫茶店を出て、その家とやらを見にいくことになった
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44 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 20:49:30.74 ID:92D4cwgn0 - ありがとうございます!
ちょっとだけ中断して風呂いきます!
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53 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:41:43.28 ID:92D4cwgn0 - 戻りました、続けます
佳子の乗ってた車はわからないけどなんか高そうな奴で、ブラックって言うけどお給料は良さそうだなとか考えてた 喫茶店を出てから50分くらいで着いたその家は、拍子抜けするくらいごく普通の一戸建てだった
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55 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:44:02.91 ID:92D4cwgn0 - 壁に穴が開いてるとか、屋根の瓦がおちてるとか
庭が荒れ果ててるとかもなく、本当にその辺の家族が顔を出しそうな感じ 屋根は青くて、壁はベージュ、庭に物干し台があるのが見えた
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56 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:48:04.39 ID:92D4cwgn0 - 「わりと手入れはしてるんだけど、やっぱり人が居ないから古びた感じはあるよね」
言いながらカバンから鍵を取り出す いつも持ってるんだ、と思った 玄関は石造りで小さくも大きくもなく、靴入れもあった
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57 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:51:21.06 ID:92D4cwgn0 - 差し込んでる光を見て、さすがにほこりっぽいなぁと周りを見てると
佳子が靴入れを明けて小綺麗なスリッパを貸してくれた 「なんかちょっと…私ちゃん乗り気だったりする?だったらめちゃくちゃ助かるんだけどなあ」 チラチラ期待を込めた目で見られるとプレッシャーを感じてしまって あわあわ言い訳した気がする
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59 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:53:35.65 ID:92D4cwgn0 - 一階には和室と洋間、キッチンがあってどこも片付いてて綺麗だった
新品じゃないけど、汚くない感じ 外観を見たときより中の方が ああ、人が居なかったんだなあ ってわかる
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60 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:55:46.68 ID:92D4cwgn0 - 二階を案内されたとき、狭くて一段一段が高い階段を登ったんだけど
今思うと変な気がしたんだ なんか狭いのに壁にやたら風景画が飾ってある 服に引っ掛けそうで気をつけて登った
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61 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 21:58:09.08 ID:92D4cwgn0 - 佳子はやたらテンションが高くて
「もしも住んでくれたらこの部屋でねるといいよ」とか 「トイレは最新式に変えたばっかだよ」 とか、もう決まったノリで話してくる その圧がちょっと行き過ぎな気はしてた よっぽど爺さんに言われてるんだろうなと思ってた
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62 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:00:54.66 ID:92D4cwgn0 - 一通りみた結果、ここにタダで住めてしかも謝礼つきなら願ってもないなっと納得してた
もう決めちゃおうかな、と 佳子は「この家に来てからバイト通えるとこ探すのもいいよ バス停近いから駅まですぐだし」 ニコニコで立地の良さをアピールしてくる
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63 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:03:19.57 ID:92D4cwgn0 - 別に会社づとめでもないし、一人暮らしに憧れもある
でも流石に両親に無断で決めるのもなんだから、と言うと 「そっか、私ちゃん偉いねえ じゃ、私がご両親を説得するよ」 と言い出してさっさと車に乗ると私の家を聞いてきた
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64 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:05:49.27 ID:92D4cwgn0 - 展開の速さにあたふたして「考えてみる」って言えばよかった、とか心配になったけど
もうなるようになれ、の気持ちで母親に電話して今から友達つれていく、と言っちゃった やっぱりなんだかんだ美味しい話だと自分でもかなり乗り気だった
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65 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:08:26.30 ID:92D4cwgn0 - そこからは佳子が主に母親に説明して、最終的には母が佳子に「お世話になります~」と言うことになった
うちの就職もしない厄介者が、棚ぼたで良い話を貰ってきた、と言わんばかりに嬉しそうだった 楽天的な母親は疑うことをあまりしない 私も似たんだな…
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67 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:15:40.12 ID:92D4cwgn0 - 佳子と会ってからたった一日で、住む場所を提供されて鍵までもらった
「住むのは三日以内でお願いね 引っ越しするとき業者頼まなくていいから…祖父のツテでタダでやってあげる」 心から肩の荷が下りたみたいに笑って 「約束さえ守ってくれたら何してもいいから…近日中に契約書持ってくる」
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68 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:19:04.12 ID:92D4cwgn0 - 普通に考えたらこんな展開はおかしいって今ならわかる
でも彼氏に話しても「うらやま~」としか言われなかったし 友達もみんな羨ましがってた なかには「信用できるの?変じゃない?」と言ってくれる人もいたけど そっか~めっちゃ羨ましい話なんだ…逃す手は無いよな… という波に簡単に呑まれちゃってた
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69 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:23:44.06 ID:92D4cwgn0 - 後日持ってこられた契約書には
謝礼として三年住んだ確認が取れたら200万払う、とか 一週間以上家を空けない、 掛かっている絵画や写真は想い入れがあるから決して外さない 庭師が3ヶ月に一度入る など 細かい条件が書かれてた ざっと目を通したけど守れそうなものばかりだった
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71 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:27:08.77 ID:92D4cwgn0 - 結構一気に書いてしまった、ゆっくりかくつもりが…
読んでくれてる方ありがとう 遅いけどやっと終わったんだし頑張って最後まで書くね 優しくない人も見てくれたんだからありがとう 文が下手でごめんなさい また明日書きます
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72 :本当にあった怖い名無し[sage]:2023/01/26(木) 22:28:00.76 ID:92D4cwgn0 - >>70
ごめんね、また明日書くね
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