- ほんのりと怖い話スレ 145
463 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:36:31.05 ID:U+I57wU+0 - YouTubeでほんのりと恐いスレのスレ解説動画見て、私の幼少期の出来事書きたくなったから書いてく
元々ボロアパートに母、父、兄で住んでいた。 父は子供に無関心で煩いと言う理由で乳児の兄を馬乗りになって怒鳴り散らし叩いたりする始末 また炊飯器の温もりに黒光物体生物が何十匹と纏わりつき、大の虫嫌いの母にとって地獄の様な環境に嫌気を指していた。 兄が1歳になる頃、 母の一番上の兄から連絡があり、結婚を機に実家を離れる事になった。次男も就職で既に上京していて、祖父も多忙で家を空けがちだから、精神的に不安定な祖母が1人になる時間が増える。心配だから戻ってあげてと。 父方の祖父母とは一悶着あったものの、結局母の祖父母との同居が決まった。 その家が袋小路で行き止まりの家から3軒離れた土地(説明がむずい。コの字の上の部分)だった。 色んな悩みから解放され安堵した母だったが、今度はこの家の怪奇現象に悩まされることになる。
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464 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:37:46.37 ID:U+I57wU+0 - @猫の不審死
今や猫は室内飼いが当然だが、この時代猫は家の中と外を自由に行き来させていた。 ある時母が外出しようと玄関を開けると門扉の柵の隙間に飼い猫が挟まっており、口からは吐血していて既に亡くなっていた。 普段門扉はしっかりと閉めていて、猫は柵の隙間をするりと通って行き来していた。 母はその子の口元を綺麗に拭き取り、そのまま供養したそう。 後から知ったが近所には庭に糞や花壇を荒らされるからと、猫を毛嫌いし毒を撒いている住民がいたらしい。 母は猫を野放しにしている自分にも非があると思い、特に騒ぎを起こしたりはしなかった。 この猫の不審死から少しずつ変な事が起こり始めた。
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465 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:40:11.54 ID:U+I57wU+0 - A駐車場
祖父母の家に駐車スペースはあったのだが、1台しか停めれない為、少し歩いた所にある月極駐車場を借りていた。 その日は兄を祖母に預け、1人で買い物を済ませ駐車場に入った時だった。 派手な服装をした20代ぐらいの金髪の男の人が変な足取りでふらふらしていたと言う。(片足を引き摺っている感じ) 邪魔だな…と思いつつも借りているスペースへとゆっくりと車を走らせ、後方を確認しながらバックで駐車した。 ハンドブレーキを引いて前方を見ると、先程駐車場内をふらふら歩いていた男の人が前に立っていた。 声を発する間もなく、その男はフロントガラスにダイブする様に体を投げ出してきた。 うわ!!!と悲鳴を上げながら目を閉じ両腕で顔を覆った。 しかし、フロントガラスに何か当たる音はせず、静かな時間が続いた。 そっと目を開けると辺りには誰も居なかった。 暫く呆然としていたが、車の中に入ってきたのでは?と思うとゾゾッと寒気がして、早々と荷物を持って家に小走りで帰った。
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466 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:41:51.12 ID:U+I57wU+0 - B押し入れの中のモノ
2階に寝室があり、川の字で父、兄、母の順番で寝ていた。 ある日の深夜、金縛りで目が覚めた母。 これまで金縛りは何度も経験しているのでいつものように目を閉じたまま、金縛りが解けるのをじっと耐えていた。 すると背筋がジワジワと冷えていくのを感じた。 後ろには押し入れがあり、その押し入れの隙間から冷気が入って来るような感覚がして、更に体が強張る。 全神経が背後に集中した時、急に耳元で野太い男の人の声で「こっち向いてみぃ」と声がしたのだと言う。 あまりの恐怖に目を頑なに閉じ。頭の中では違う事を考え背後の事は忘れようとしていると、パッと金縛りが解けた。 その途端兄をずらし、父と兄の間に入り込み布団を深くかぶってその日は眠った。 この時の母の行動にはツッコミを入れたくなるが、それ程怖かったのだろう。 翌日兄は高熱を出し、朝から小児科病院に連れて行ったと言っていた。
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467 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:42:31.03 ID:U+I57wU+0 - 子供が泣き出したからちょっと中断
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468 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:52:38.99 ID:U+I57wU+0 - C玄関の前におじいさん
私を身籠った母と兄で買い物を終え帰り道についていた時、ぴたりと兄が足を止めた。 母がどうしたの?と聞くと 兄はおじいさん…とぽつりと呟き家の前を指さした。 おじいさん?と聞き返しながら家の方を見ても誰もいない。 すると突然兄が繋いでいた手を振り払い、家に向かって猛ダッシュ。 1人で家の中に入って行ってしまった。 母も慌てて追いかけ玄関を開けようとするが、鍵をかけられていて開かない。 先程の兄の言葉もあり、パニックになりながら開けて!開けてよ!!と扉をドンドン叩くとガチャリと音がした。 扉を開けると、兄がポカンとした顔で見上げている。 何で締め出すのよ!!と怒鳴る母。 その声に驚いて祖母がやって来た。 状況を話す母に怪訝そうにする祖母。 そんな怒ったりな。と母を叱り、兄の手を引いて部屋へと戻っていった。 母はもう一度外を見たが、玄関前には誰もいなかった。
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469 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:53:25.86 ID:U+I57wU+0 - Dベビーメリー
祖父母と同居して1年後私が産まれた。 同じ寝室にベビーベッドを置き、ベビーベッドの柵にベビーメリーを取り付けていた。 私を寝かしつけ、ベビーメリーの電源を付けたまま1階に下り夕飯の支度を始めた母。 程なくして私が大声で泣き始めた。 慌てて階段を登り寝室に入ると、泣きじゃくってる私の上でベビーメリーが音を鳴らしながらくるくる回っている。 私を抱き上げあやすとすぐに眠りにつき、起こさないようにそっと布団に戻し、今度はベビーメリーの電源を切ってからキッチンに戻った。 しかしまた私が大声で泣いた。 困った母はすぐに目の届く1階の部屋に私を寝かせようと、また寝室に向かう。 部屋に入ると、泣きじゃくる私と電源を切ったはずのベビーメリーが音を話しながらくるくる回っている。 電源切ったよな…?と思いつつ、恐る恐る私を抱き上げその場であやしていると ピタッとベビーメリーが止まった。 それと同時に母もあやすのを止め、ベビーメリーに釘付けになる。 するとベビーメリーは錆びついたかのようにギギギとゆっくりとまた動き始めた。 音楽も動きに合わせて不気味なくらいゆっくりと流れる。 ゾゾゾと背筋が凍り、私を抱き抱えたまま1階の祖母と兄の所まで駆け降りた。 母の血相を変えた様子に祖母はギョッとしていた。先程の事を伝えると、祖母はえー?と怪訝そうに眉を顰めて1人で2階に登っていった。 暫くして祖母は何食わぬ顔で戻ってきて止まってたよ。気味が悪いからベッドからは外しておいたと言われたそうだ。
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470 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:54:15.43 ID:U+I57wU+0 - E祖父が入院
私が来年幼稚園に入園するという頃。特に目立った怪奇現象は起きなかった。 部屋の電気が急に消えたり点いたりはしたらしいが。 しかし、仕事熱心だった祖父が腎臓を悪くし緊急手術する事になった。 手術が無事に終わり、兄と私は友人に預け、祖母と母だけでお見舞いに行った。 病室に入り既に起きていた祖父に安堵し言葉を交わしていると、看護師さんが部屋に入ってきた。 祖母は深々と頭を下げ、この度はありがとうございました。と声を掛けた。 看護師さんも無事に終わって良かったです。と頭を下げ、続けて 先程奥様もお見舞いに来られてましたよ。とニコニコしながら言った。 凍り付く祖母と母。その様子には気付かず看護師さんは簡単に祖母の状態を確認して、その場を後にした。 無言の祖父。顔を青ざめている祖母。 母はハッと思い出す。まだ中学生だった頃、祖父に紹介された女の人と食事に行き、可愛がられていた記憶を。 祖父は長年1人の愛人を作っており、祖母はその存在を知っていて、それも一つの要因で精神的に不安定になっていった。 祖父は眠くなってきたと言って目を瞑った。 母は持ってきていた着替えなどを置いて、顔を青くしたままの祖母の手を引きそのまま家へと帰った。 大手企業に勤めていて中々の役職に就いていた祖父だったが、この病気が原因で会社からは体を休めなさいと役職を降りる事になり、ゆっくりと遠回しに退職へと追いやられる事になった。
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471 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:55:03.81 ID:U+I57wU+0 - F先生の祖母からの助言
幼稚園に入園した頃、私は急に顔を青ざめて一点を指さしたり、突然大泣きしたり、何をしてても急に後ろを振り返る。と言う不審な動きをする様になった。 1人になるのを極端に怖がり、昼時でもトイレの同伴は必須。 遂には幼稚園に行くのも嫌がる様になった。 母はそんな私に困り果て、幼稚園の担任の先生に相談した。 すると先生は真剣な声色で今度お時間取れますか。と言ってきたそう。 後日改めて先生と話すと、先生の祖母が霊感が強く。毎年入園する子に霊感が強い子が何人いるか言い当てるそう。 そして今年は男の子に1人、女の子に1人と言い。入園早々に1人は分かったが、後1人が分からなかったと言って、その1人が私なのだと言う。 先生は小瓶にお塩を入れて子供に渡してください。と言った 怖がらせない為に魔法の粉だと言って、怖いと思ったらそれを撒いたら安全だよと言い聞かせてみてと助言した。 早速母は帰り道に買い物に行き、ハート形の小瓶を買って塩を入れ私に渡した。 それから私の問題行動は少しずつ改善されていき、トイレ同伴は変わらずごねられたそうだが、突然振り返る事は無くなったそうだ。
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472 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:55:46.91 ID:U+I57wU+0 - G異常な執着心
それからまた1年後、祖父が仕事を退職させられたこともあり、今の家から少し離れた家に引っ越さないかと持ちかけられ、皆で引っ越す事に。 まだ荷物が残った状態だったが、不動産を通し、買取希望者が内見に来る事となった。 その買取希望者は偶然にも私と同じ幼稚園に通う子の家族だった。 簡単に挨拶を交わし、部屋を見て回る家族。中でもその家族の父親が異様だった。 家に入るなり、おおーと感動したかのように声を漏らし一つ一つの部屋を舐め回すかのように見て回り。 ずっと、いいね…いいね…と呟いていた。 家自体年季が入っていたし、猫も犬も飼っていたし、荷物だって全て片付けられて居ない状態で褒めちぎる父親に、母も目を丸くしていた。 2階に上がり、祖母と出くわし祖母が挨拶をするも上の空で部屋を見て回る父親。その間もいいね…いいね…と呟いていた。 内見とは言え、まだ荷物が残っているにも関わらず押し入れの中など何の声もかけず開けて眺めていく姿に、祖母も後から気味が悪い人と言っていた。 内見が終わり、その数週間後に引っ越す事になった。 元の家はあの父親が異様なまでに家を気に入り、他の家族の反対を押し切りそのまま住む事になったようだった。
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473 :本当にあった怖い名無し[]:2021/10/28(木) 15:56:58.48 ID:U+I57wU+0 - H袋小路の住宅
引っ越しして数年後、兄の同級生の母親とママ友になった母はよくその人の家に遊びに行く様になった。 そしてふとあの家の事を思い出し、気味の悪い家だったと話したら、話をもっと聞きたいとママ友が食いつき、これまでの事を話した。 後日、ママ友からまたお誘いがあり遊びに行く事に。 ママ友曰く、あの家の事が気になり、知り合いの霊感の強い人に話を聞いてもらったと言う。 まず始めに袋小路の住宅は負のエネルギーがそこに滞るから住まない方がいい。着き当たりの家じゃなくてまだマシな方だった。良かったね。と言われたと 続けて、前に住んでいた家は年齢が1番上の者と1番下の者に災いが起こる家。次に住んだ人も早くに越した方がいいと言われたそうだ。 ママ友の話に胡散臭さを感じつつも、祖父の病気、そして私の異様な怖がる様子に納得もしていた。 数ヶ月後、前の幼稚園で1番仲の良かったママ友から、あの家を異様に気に入り引っ越した父親が今は病気で長期入院している事を知った。 母は私と同い年の子供の事は聞かなかったそうだ。 私たち家族が引っ越した家でも怖い体験は何回かあったけれど、20歳を過ぎた辺りから全くそう言った体験はしなくなった。 前の家は断続的に記憶に残っているけど、怖かった記憶は全くない。 最後まで見てくれてありがとうございました。 拙文失礼しました。
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