- 後味の悪い話 その183
860 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 03:16:32.82 ID:685rS4rX0 - リックアンドモーティという海外アニメの、とあるエピソードの中に含まれる、とても短い話
望遠鏡で天体観測をしていた少年モーティは、月面に人影を目撃する その月面に立つ謎の男は、地球にいるモーティの方を向くと、不気味な笑みを浮かべた 「あれは悪魔か!?」とゾッとするモーティ 翌日、モーティの学校にやって来た新任教師師が、昨晩見た「月に立つ男」にソックリであり、昨夜と同じように不適な笑みを浮かべて見せたのだ これに怯えたモーティは、学校の校長にすがり付く 「あの新任の先生は『悪魔』です!僕は見たんです!彼は『月に立つ男』なんです!」 すると校長は「わかった。何とかしよう!」と言い、すぐに新任教師に会いに行く それを遠くから見守るモーティ 校長は新任教師と何やら話し込むと、おもむろに彼を殴り飛ばす モーティのところに戻ってきた校長は「彼はクビにした。君の言う通り、あれは『ロリコン』だな。私にはわかる」と宣言 モーティは「え?ロリコンって何のことですか?あの先生は悪魔だったのではないのですか?」と困惑 これには校長も困惑し、「『月に立つ男』という言葉、聞き慣れないフレーズだったから、てっきり『ロリコンを意味する隠語』かと思ったんだが、違ったのかい?」と答える 後日、モーティは先生の自宅を訪ねるが、そこでは先生の葬儀が執り行われていた 先生はロリコン扱いを受けて教職をクビにされたことを気に病み、自殺してしまったのだ 彼は元海兵隊員だったらしく、かつての同僚である海兵隊員たちが泣きながら口々にお悔やみを述べており、人徳の高さが伺えた そして、海兵隊員たちは最後にこう語った「彼は、月の模様にソックリな男だった」と
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861 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 03:50:31.95 ID:685rS4rX0 - >>860を内包する『モーティのパニックメモリー』というエピソード
マッドサイエンティストの祖父リックと、その孫である平凡な少年モーティ リックは宇宙や異次元を冒険するのが日課で、その冒険に助手としてモーティを半ば無理矢理付き合わせている ある日、モーティはリックとの冒険で恐ろしい体験をしたことでトラウマを負い、「忘れてしまいたい」とノイローゼ気味になる
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862 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 04:13:26.76 ID:685rS4rX0 - >>861
つづき するとリックが「いい方法が有る」と言って、モーティを秘密の地下室に案内する そこは「モーティのパニックルーム」と名付けられた部屋で、モーティから抽出された「記憶」を保存した試験管が幾つも保管されていた リックは人間から記憶を抽出する装置を発明しており、モーティがパニックに陥る度に、この部屋でモーティの記憶を抽出し忘れさせることで落ち着かせていたのだ 試しにモーティは保管されていた過去の記憶を1本見せてもらうのだが、 それが「無実の新人教師にロリコンのレッテルを貼って自殺に追い込んでしまった」という酷い内容だった さらにもう1本見てみるが、やはりモーティが失態を演じている酷い記憶である 記憶の入った試験管には「青」「ピンク」「赤」の3種類が有り、今のところ青しか見せてもらっていない ピンク色の記憶を見てみると、それは「モーティの母が『息子(モーティ)か娘(モーティの姉)のどちらの命を救うか』という二択を迫られた際に、迷うこと無く娘の方を選んだ」という記憶 さらにもう1本ピンクの記憶を見てみると、やはり「家族のやらかし」の記憶だった 「青は僕の失態。ピンクは家族の失態。なら!赤は何なの?」 というモーティの素朴な質問に、リックは「気にするな」とはぐらかして、赤の記憶を見せようとしない モーティはそんなリックを騙し、一瞬の隙を付いて赤の記憶を見てしまう
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863 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 04:34:15.82 ID:685rS4rX0 - >>862
つづき 赤の記憶の中で、リックとモーティはとある惑星で遭難していた そこで、心優しくて可愛い原生生物に助けられ、リックとモーティは一命を取り留める しかし、リックによると、この惑星は夜になると極寒となるため、このままでは自分達は凍死してしまう それを回避するためには、心優しい原生生物の腹を裂き、その体内で暖を取るしか無いらしい 「原生生物は僕達を助けてくれた、殺したくない」と泣くモーティ しかしリックは「こいつに痛覚は無いから大丈夫」(たぶん嘘)と言いながら、原生生物の腹を裂いてしまう 泣きじゃくるモーティ リックはモーティを連れて、瀕死の原生生物のホカホカの腹の裂け目へと入り、来る極寒の夜に備えた だが、いつまで待っても氷点下など来ない。 そこでリックら気付く 「別の惑星だった」 その記憶を見終えたモーティは、「赤はじーちゃんの失態じゃん」と気付く そのまま赤の記憶をもう1本見てみるが、「リックがとある単語を長年に渡って間違えて覚えていた事が発覚した際、それをモーティに笑われて逆上し、腹いせにモーティの記憶を消して奪っていた」という内容だった こうなるとモーティのためではなく完全にリックの私利私欲である 「自分にとって都合が悪いからって、僕の記憶を消すなんて最低だね」とモーティは怒り、リックと取っ組み合う それによって記憶抽出装置が暴走したことにより、二人は記憶喪失に陥る
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864 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 04:47:59.19 ID:685rS4rX0 - >>863
自分が誰なのかすら分からなくなった二人は、手がかりを求め、その場に有った過去の記憶を片っ端からを見ていく やがて全ての過去の記憶を見終えたモーティは、銃を取り出す 「その銃で私を殺すのか?」 「いや、僕が死ぬんだ。過去の記憶を見ながら思った。辛い過去を消しながら生きることに意味なんて有るのか?って」 「そうか、ならば私も死のう」 二人が泣きながら心中しようとしていた所に、リックの孫娘(モーティの姉)が現れ、「またやったの?」と呆れる そして姉は麻酔銃を使ってリックとモーティを眠らせると、「お小遣いを上げてほしい」とぼやきながら、マニュアルれに従って色々と操作し、二人に「都合の良い記憶」を植え付けた上で目覚めさせる 今回のトラブルを一切忘れてしまったリックとモーティは、元気良く次の冒険へと飛び出して行くのであった
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865 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 04:58:45.98 ID:685rS4rX0 - スタッフロール後、エピローグとして小ネタが挟まれる
モーティの父が野暮用でリックのガレージを訪れ、たまたま「○○(モーティの父)のパニックメモリー」と題された記憶保存装置を発見し、見てみる それは、まんま映画の『E.T.』のパロディ的な内容で、モーティが宇宙人と友達になり、地球の政府に追われながらも、宇宙人を宇宙へと送り返そうとするというもの モーティやモーティの友人達が一丸となって宇宙人を助けようとする だが、それは政府を欺くための囮であった 本命は父であり、「地味で目立たない駄目人間の父」であれば、政府にマークされる事も無い。だからモーティは父に宇宙人の身柄を任せたのである こうしてモーティ達政府の追っ手を振り切ることに成功し、父との待ち合わせ場所に到着するが、いつまでたっても父は現れない 怒ったモーティが父に会いに行くと、父は自宅で寛いでいた モーティ「なにしてるの?宇宙人は?」 父「宇宙人なら、お前の自転車の籠にいるんじゃないのか?」 モーティ「パパに預けたでしょ!?」 父が自分の車のドアを開いてみると、熱中症で死んで腐りかけの宇宙人の死体が出てきて終わり
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867 :本当にあった怖い名無し[sage]:2021/06/18(金) 14:17:42.04 ID:685rS4rX0 - >>866
嘘つけ、本当は読んでるんだろ?(´・∀・) 読んだ上で「面白かった」から悔しくてそう言ってるんだろ? この可愛いツンデレちゃんめ
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