- ■□■幽霊は本当にいるのか160(いないのか)■□■
75 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 06:48:38.64 ID:DUOE1b5F0 - 出席率悪いんで、忘れられてるかなぁ〜 って心配はしなくてよさそうですかね
さて、伽婢子と狗張子のはなしをもうちょっと、まず知らない方への解説 作者は浅井了意さんという17世紀(1612-1691)、江戸時代の初期の頃ですかね、の仮名草子作家さん もともと寺の息子だったんですが、寺が潰れたため、伽婢子刊行時(1666)は普通のひと でしたが、その後浄土真宗の坊さんになった方です 狗張子の刊行は1692年なんで、死後ってことになりますが、執筆期間は坊さんだったってことになりますかね ちなみに前者は「おとぎぼうこ」、後者は「いぬはりこ」と読みますです いずれも明の時代に作られた剪灯新話と剪灯余話を原作として、日本流にアレンジしてぱくった・・・・じゃない 翻案した短編集ですから、もちろん実話ではない創作物でして、そういう意味ではこの作品から 幽霊さんの実像に迫ることは筋違いなんですが、幽霊さんが当時どういう風に認識されていたかを知るには貴重な文献ですかね なんせ、いちおう怪談の原点とされている作品ですから つづく?
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77 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 06:49:48.04 ID:DUOE1b5F0 - つづいた
牡丹灯籠という怪談があります 四谷怪談や皿屋敷と並び、三大怪談のひとつとされているものですね 莫迦な女が色男に恋い焦がれて焦がれ死んでしまって幽霊さんになって、その色男に取り憑いて 色男を死なせて後、二人してさまよい出て他人にさんざん迷惑かけまくるという話ですね (ちがったかな?) もとは剪灯新話にある話で、日本初登場が伽婢子になります その後、いろんな方がこの話を膨らませていて、有名どころでは三遊亭円朝さんの人情噺ですかね 四谷怪談の四世鶴屋南北さんも阿国御前化粧鏡で使ってますですかね というわけで、日本における牡丹灯籠の話の時代変化を追っていけば、日本における幽霊さん観の 時代変化をある程度見ることができるかなと思ったりしてますですが、資料捜しは大変かな んで、面白いのは日本の話では幽霊さんになったお二人さん、最後はお墓にお経入れられておとなしくなるわけですが、 原作版では幽霊さんを裁判にかけて有罪→地獄逝きってはなしらしいんですよね あっちでは幽霊さんを裁判にかけるのは普通の話のようで・・・・ちょっと理解しがたいんですがね 機会があったら原文で確かめて見ましょうかね まだつづく?
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78 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 06:51:05.40 ID:DUOE1b5F0 - つづいちゃった
さてさてもう一方の耳袋、現代語訳版はお別れに来た幽霊さんの話が多いんですが、 それとは別に幽霊奉公って話がありまして、ちょっと面白かったですね 話自体は顔色悪い女がいて、土地の者には見えないからどっから来たかと問うたら 高野山で幽霊奉公してましたって答えたという話を聞いた、というただそれだけなんですけどね 作者の根岸鎮衛さんは、そんなことあるわけないとは思うが、あったのかもしれん、って態度ですね(毎度ですけど) 幽霊奉公ってのは、幽霊さん役をする仕事ってことで、雇い主は坊さんですね すなわち幽霊さんになりすまして人々を怖がらせた後、おもむろに坊さんが現れて霊験あらたかに幽霊さんを退治 したふりをして、しこたま謝礼をいただくという商売ですかね いずれの世にも悪党はいるものですが、この手の商売はやはり相当数あったんじゃないですかね その結果、すっかりだまされた方々の類型化した幽霊さん遭遇談が真実のように語られ語り継がれてってのはあるのかもしれません がぁ、これをもって坊さんに幽霊さんの命名権があるというのはちょっと無理があるかなと感じたところで今回は おしまい
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82 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 07:11:35.73 ID:DUOE1b5F0 - 牡丹灯籠は輸入品
四谷怪談は元ネタありの創作物とはいえ、元ネタが実は怪しい 皿屋敷は実話ベース・・・・の実話を探せばあっちにもこっちにも、元はどれ? まぁ、知ってる人には常識でしょうが、知らなくてもいい知識ではないんじゃないでしょうかね 幽霊さんを裁判にかけるってそんなに普通? まぁその地で普通はいいんですが 理解しがたいから日本に翻案されたのも越(ベトナム)版でも裁判の場面がカットされてるんじゃないでしょうかね
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89 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 07:23:08.57 ID:DUOE1b5F0 - そんなにやってるかなぁ〜 ますですぅ〜って
そのへんはあんまし意識せずに書いてるんで、多用する時期としない時期があるのかもしれませんですね で、関係ない話をすると怒られるようなんで、関係ある話をしますと 邪馬台国で有名な魏志東夷伝を始めとした支那の正史に記載された(支那から見て)東夷の記述には だいたいその地での葬送の風習が書いてあるんですが、それぞれの地における違い、年代の違い、 そして支那が葬送風習のどこに興味を得ていたかなど、比較検討してみるのも面白いかと思ったりしますですね 中国語が全く話せないくせに1年くらい住んでいた私にとっては原文に当たるのは苦痛以外の何ものでもないですけどね
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91 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 07:29:29.14 ID:DUOE1b5F0 - >>84さん
前スレはほとんどいい加減にしか読んでなかったので検索してみましたが 「夢」という字は2カ所しか出てきませんでしたですよん ネタの人さんの書き込みにもそれっぽいのなかったしぃ 何処?
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93 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 07:33:56.25 ID:DUOE1b5F0 - >>90さん
それはあるかもですねぇ 剪灯新話にしても、40巻あったらしいですが、現存するのは4巻らしいですからねぇ 浅井さんは何巻よんだんでしょうかね
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100 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 07:55:15.80 ID:DUOE1b5F0 - >>92さん
前スレをざ〜ぁぁっと見ましたがぁ、夢さんの書き込みはないんじゃないかなぁ〜 前々スレの>>911は夢さんの書き込みですが、 >耳袋ですか。 >私的には、幽霊奉行の事がお薦めです。 とはありましたが、幽霊奉公(ほうこう)とは違いますよね もっとも幽霊奉行(ぶぎょう)って話も現代語訳版にあったかなぁ? なさそうだから誤記かも知れませんが、そうだとしても内容の記述はなさそうですが・・・ それとも違う場所ですかね?
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107 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 08:16:31.17 ID:DUOE1b5F0 - >>95のDoWさん
いえ、単に例えば 死者殯屋内 經三年 擇吉日而葬 (隋書東夷 高麗) とかの記述のことですよん
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111 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 08:20:17.74 ID:DUOE1b5F0 - >>102さん
ちゃんと調べるだけ調べたらリリースしますよん 研究のための一時捕獲ですから、そういう意味では本家のホイホイとは異なりますかね (多分、形も機能も本家とは前々違うものになるでしょう まぁ対象が違うわけですから当たり前ですがね)
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114 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 08:23:34.06 ID:DUOE1b5F0 - >>101さん
いや、 お薦めです って書いてあるだけでぇ 魂も坊さんも出てきてないんですけど・・・・・・
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122 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 08:51:18.72 ID:DUOE1b5F0 - >>117のDoWさん
ん〜、そうかなぁ〜 誰の説かは忘れてしまいましたがぁ〜 要は中華思想ですから、夷が背いたときに軍勢を出すための資料となるべく その地の情報を記載したってのがあって その目で読んでいくと、なぜこんな記述が必要なの? ってのが判ってきますけどね 距離の記述なんかもそうですね 邪馬台国なんかも巷間矛盾があるって言われてますけど、原文で読むとそう矛盾は感じないんですよね そして、もし倭に軍勢を出すとすればどのくらいの規模でどのくらい兵糧を準備すればいいか、 何が現地調達できるかがちゃんと計画できるように書いてある 明史なんかだと、何度か日本に軍勢を出そうと計画したけども前例(元)や地誌に鑑み今は止めておこうと いう記述が頻繁に出てくる ってえらそうに書いても、講談社学術文庫の倭国伝くらいしか手元にはないですけどね 訳だけでなく原文が載っていて非常に有用な本ですけど
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124 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 08:54:22.53 ID:DUOE1b5F0 - >>116さん
>夢ネタは毎回ヒント?のみだよ。見落としてるだろ。 んじゃ、内容で被っている訳じゃないから、別に問題はないんじゃないですかね ってあこぎって何なんでしょう? ここんとこ悪巧みをした記憶はないんですがね
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133 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 09:16:54.39 ID:DUOE1b5F0 - まぁ、余談ですが、後漢書の倭は日本のことがまとまって記述された最初のものとされてますが、
その葬に関する記述は 其死停喪十餘日 家人哭泣 不進酒食 而等類就歌舞爲樂 ってなもので、あんまり変わってないなぁ〜 って思うのは私だけですかね
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135 :自夜[osage]:2011/12/17(土) 09:18:12.63 ID:DUOE1b5F0 - >>131さん
うん 平常平常 正常かどうかは知りませんけどね
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