- 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?281
239 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:38:18.74 ID:61sXsPGO0 - かんかんだら見れない人もいると思うのでコピペ投下
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:22:33.43 ID:6OgYSiQM0 姦姦蛇螺 小中学の頃は田舎もんで世間知らずで、特に仲の良かったA、Bと三人で 毎日バカやって荒れた生活してたんだわ。 オレとAは家族にもまるっきり見放されてたんだが、Bはお母さんだけは必ず構ってくれてた。 あくまで厳しい態度でだけど、何だかんだ言ってBのためにいろいろと動いてくれてた。 そのB母子が中三のある時、かなりキツい喧嘩になった。 内容は言わなかったが、精神的にお母さんを痛め付けたらしい。 お母さんをズタボロに傷つけてたら、親父が帰ってきた。 一目で状況を察した親父はBを無視して黙ったまんまお母さんに近づいていった。 服とか髪とかボロボロなうえに、死んだ魚みたいな目で床を 茫然と見つめてるお母さんを見て、親父はBに話した。
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240 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:39:40.90 ID:61sXsPGO0 - 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:27:45.36 ID:6OgYSiQM0
B父「お前、ここまで人を踏み躙れるような人間になっちまったんだな。 母さんがどれだけお前を想ってるか、なんでわからないんだ。」 親父はBを見ず、お母さんを抱き締めながら話してたそうだ。 B「うるせえよ。てめえは殺してやろうか?あ?」 Bは全く話を聞く気がなかった。 だが親父は何ら反応する様子もなく、淡々と話を続けたらしい。 B父「お前、自分には怖いものなんか何もないと、そう思ってるのか。」
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241 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:40:46.41 ID:61sXsPGO0 - 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:29:48.56 ID:6OgYSiQM0
B「ねえな。あるなら見せてもらいてえもんだぜ。」 親父は少し黙った後、話した。 B父「お前はオレの息子だ。母さんがお前をどれだけ心配してるかもよくわかってる。だがな、 お前が母さんに対してこうやって踏み躙る事しか出来ないなら、オレにも考えがある。 これは父としてでなく、一人の人間、他人として話す。先にはっきり言っておくがオレが これを話すのは、お前が死んでも構わんと覚悟した証拠だ。それでいいなら聞け。」 その言葉に何か凄まじい気迫みたいなものを感じたらしいが、いいから話してみろ!と煽った。
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242 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:41:50.65 ID:61sXsPGO0 - 14:晩ご飯食べてきます:2011/05/02(月) 18:31:53.14 ID:6OgYSiQM0
B父「森の中で立入禁止になってる場所知ってるよな。あそこに入って奥へ進んでみろ。 後は行けばわかる。そこで今みたいに暴れてみろよ。出来るもんならな。」 親父が言う森ってのは、オレ達が住んでるとこに小規模の山があって、そのふもとにある場所。 樹海みたいなもんかな。山自体は普通に入れるし、森全体も普通なんだが、 中に入ってくと途中で立入禁止になってる区域がある。 言ってみれば四角の中に小さい円を書いて、その円の中は入るなってのと同じできわめて部分的。 二メートル近い高さの柵で囲まれ、柵には太い綱と有刺鉄線、柵全体にはが連なった 白い紙がからまってて(独自の紙垂みたいな)、大小いろんな鈴が無数についてる。 変に部分的なせいで柵自体の並びも歪だし、とにかく尋常じゃないの一言に尽きる
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243 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:43:42.57 ID:61sXsPGO0 - 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:54:50.63 ID:Miqo0XRx0
あと、特定の日に巫女さんが入り口に数人集まってるのを見かけるんだが、 その日は付近一帯が立入禁止になるため何してんのかは謎だった。 いろんな噂が飛び交ってたが、カルト教団の洗脳施設がある…ってのが一番広まってた噂。 そもそもその地点まで行くのが面倒だから、その奥まで行ったって話はほとんどなかったな。 親父はBの返事を待たずにお母さんを連れて2階に上がってった。 Bはそのまま家を出て、待ち合わせてたオレとAと合流。そこでオレ達も話を聞いた。 A「父親がそこまで言うなんて相当だな。」 オレ「噂じゃカルト教団のアジトだっけ。捕まって洗脳されちまえって事かね。 怖いっちゃ怖いが…どうすんだ?行くのか?」 B「行くに決まってんだろ。どうせ親父のハッタリだ。」 面白半分でオレとAもついていき、三人でそこへ向かう事になった。
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244 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:44:31.38 ID:61sXsPGO0 - あれこれ道具を用意して、時間は夜中の一時過ぎぐらいだったかな。
意気揚揚と現場に到着し、持ってきた懐中電灯で前を照らしながら森へ入っていった。 軽装でも進んで行けるような道だし、オレ達はいつも地下足袋だったんで歩きやすかったが、 問題の地点へは四十分近くは歩かないといけない。 ところが、入って五分もしないうちにおかしな事になった。 オレ達が入って歩きだしたのとほぼ同じタイミングで、何か音が遠くから聞こえ始めた。 夜の静けさがやたらとその音を強調させる。最初に気付いたのはBだった。 B「おい、何か聞こえねぇか?」 Bの言葉で耳をすませてみると、確かに聞こえた。落ち葉を引きずるカサカサ…という音と、 枝がパキッ…パキッ…と折れる音。それが遠くの方から微かに聞こえてきている。 遠くから微かに…というせいもあって、さほど恐怖は感じなかった。 人って考える前に動物ぐらいいるだろ、そんな思いもあり構わず進んでいった。 動物だと考えてから気にしなくなったが、そのまま二十分ぐらい進んできたところで またBが何か気付き、オレとAの足を止めた。
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245 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 02:45:18.83 ID:61sXsPGO0 - 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:56:01.56 ID:Miqo0XRx0
B「A、お前だけちょっと歩いてみてくれ。」 A「?…何でだよ。」 B「いいから早く」 Aが不思議そうに一人で前へ歩いていき、またこっちへ戻ってくる。 それを見て、Bは考え込むような表情になった。 A「おい、何なんだよ?」 オレ「説明しろ!」 オレ達がそう言うと Bは「静かにしてよ?く聞いててみ」と、Aにさせたように一人で前へ歩いていき、 またこっちに戻ってきた。二、三度繰り返してようやくオレ達も気付いた。 遠くから微かに聞こえてきている音は、オレ達の動きに合わせていた。 オレ達が歩きだせばその音も歩きだし、オレ達が立ち止まると音も止まる。 まるでこっちの様子がわかっているようだった。 何かひんやりした空気を感じずにはいられなかった。 周囲にオレ達が持つ以外の光はない。月は出てるが、木々に遮られほとんど意味はなかった。 懐中電灯つけてんだから、こっちの位置がわかるのは不思議じゃない… だが一緒に歩いてるオレ達でさえ、互いの姿を確認するのに目を凝らさなきゃいけない暗さだ。
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252 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 03:32:28.97 ID:61sXsPGO0 - スマソ連役引っかかった
そんな暗闇で光もなしに何してる? なぜオレ達と同じように動いてんだ? B「ふざけんなよ。誰かオレ達を尾けてやがんのか?」 A「近づかれてる気配はないよな。向こうはさっきからずっと同じぐらいの位置だし。」 Aが言うように森に入ってからここまでの二十分ほど、オレ達とその音との 距離は一向に変わってなかった。近づいてくるわけでも遠ざかるわけでもない。 終始、同じ距離を保ったままだった。 オレ「監視されてんのかな?」 A「そんな感じだよな…カルト教団とかなら何か変な装置とか持ってそうだしよ。」
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- 後味の悪い話 その126
93 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 03:50:33.20 ID:61sXsPGO0 -
自分が思い出す後味が悪い話といえば。 小6の頃アパートに住んでたんだが隣にメガネのにいちゃんが住んでたんだ。 普段はすれ違った時に「こんちわ〜」ぐらいの挨拶しかしてなかったんだが、 ある時その兄ちゃんがヘリコプターのラジコンを飛ばしてたんだ。 その時俺はゲームボーイもちながら見てた。 そしたら向こうから話しかけてきてくれて仲良くなった。 それから一週間ぐらいかな、なんか最近見ないなぁと思ったら 自殺したらしい車で練炭自殺 あったことのないじいちゃんとかの葬式じゃあまり何も感じなかったが ヘリ兄ちゃんが死んだことを聞いて初めて死を実感した
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254 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 05:06:48.66 ID:61sXsPGO0 - 音から察すると、複数ではなく一人がずっとオレ達にくっついてるような感じだった。
しばらく足を止めて考え、下手に正体を探ろうとするのは危険と判断し、 一応あたりを警戒しつつそのまま先へ進む事にした。 それからずっと音に付きまとわれながら進んでたが、やっと柵が見えてくると、 音なんかどうでもよくなった。 音以上にその柵の様子の方が意味不明だったからだ。 三人とも見るのは初めてだったんだが、想像以上のものだった。 同時にそれまでなかったある考えが頭に過ってしまった
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255 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 05:08:59.10 ID:61sXsPGO0 - 普段は霊などバカにしてるオレ達から見ても、その先にあるのが
現実的なものでない事を示唆しているとしか思えない。 それも半端じゃなくやばいものが。 まさか、そういう意味でいわくつきの場所なのか…? 森へ入ってから初めて、今オレ達はやばい場所にいるんじゃないかと思い始めた。 A「おい、これぶち破って奥行けってのか?誰が見ても普通じゃねえだろこれ!」 B「うるせえな、こんなんでビビってんじゃねえよ!」 柵の異常な様子に怯んでいたオレとAを怒鳴り、Bは持ってきた道具あれこれで柵をぶち壊し始めた。 破壊音よりも、鳴り響く無数の鈴の音が凄かった。
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256 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 05:23:37.87 ID:61sXsPGO0 - しかしここまでとは想像してなかったため、持参した道具じゃ貧弱すぎた。
というか、不自然なほどに頑丈だったんだ。 特殊な素材でも使ってんのかってぐらい、びくともしなかった。 結局よじのぼるしかなかったんだが、綱のおかげで上るのはわりと簡単だった。 だが柵を越えた途端、激しい違和感を覚えた。 閉塞感と言うのかな、檻に閉じ込められたような息苦しさを感じた。 AとBも同じだったみたいで踏み出すのを躊躇したんだが、 柵を越えてしまったからにはもう行くしかなかった。
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257 :本当にあった怖い名無し[]:2011/10/16(日) 05:27:13.05 ID:61sXsPGO0 - 先へ進むべく歩きだしてすぐ、三人とも気付いた。
ずっと付きまとってた音が、柵を越えてからバッタリ聞こえなくなった事に。 正直そんなんもうどうでもいいとさえ思えるほど嫌な空気だったが、 Aが放った言葉でさらに嫌な空気が増した。 A「もしかしてさぁ、そいつ…ずっとここにいたんじゃねえか?この柵、こっから見える分だけでも 出入口みたいなのはないしさ、それで近付けなかったんじゃ…」 B「んなわけねえだろ。オレ達が音の動きに気付いた場所ですらこっからじゃもう見えねえんだぞ? それなのに入った時点からオレ達の様子がわかるわけねえだろ。」
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