- ほんのりと怖い話スレ その76
933 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/09/02(金) 09:46:20.07 ID:KfgqcmIK0 - どこに書けばいいやら分からないのでちょっとお邪魔します。
僕は超常現象だとか、お化けだとか言うものをまともに信じていません。 形の無いものが意識を持つってことがどうにも納得がいかないのです。 でも小さい頃からずっと色んな物をみました。 怖いものが二つあります。お化けとゴキブリです。 周りの人に、体験した事をありのままに話すのが難しいので 出来たらここで吐き出させてください。
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936 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/09/02(金) 10:15:03.64 ID:KfgqcmIK0 - 長いので分けて書きます。
数年前、風邪をこじらせて入院していた。 自分では体が弱いなんてつもりはまったく無かったが 免疫力が無いのか、毎年夏になると お決まりのように一週間くらい病院のお世話になっていた。 病名とか言うほどたいした物じゃないけど 熱が40度を超える上 扁桃腺が白く膿んで食事も取れない位ツライんだわ。 でもまぁ病院に来ちゃえばこっちのもんで 抗生物質打って貰って症状が落ち着くと 若い体はヒマをもてあましちゃって夜とかなかなか寝付けない。 九時消灯とかありえないし・・・ 仕方なくケータイぽちぽちいじって テキストサイトとか読んでくすくす笑ってたわけ。 真っ暗って訳でもなかったのね。 部屋の電気は消されてたけど、廊下は非常灯で結構明るくて 目を凝らせば本でも読めちゃうくらいの薄明かりっぷり。 病室は自力でトイレに行けないレベルの おばあちゃんと二人部屋だった。 カーテンで仕切られた六畳くらいの部屋の、窓側が自分のベッドで 壁に沿ってちょっとした棚とオイルヒーター。 カーテンをはさんで僕たちのベッドがあったので 寝息なんかもう詳細に聞こえる感じだった。
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937 :933[sage]:2011/09/02(金) 10:19:37.19 ID:KfgqcmIK0 - 続き
10時くらいになって、携帯見るのも飽きて 「あー、早く退院してー。」 とか思いながら仰向けに根っころがった。 その時体がビシッて固まっちゃったんですよ。 久々の金縛り。 しかも体の左半身だけが鉛みたいに動かない。 「アレー?」って思うまもなく ベッドとカーテンの間に黒い人影がたってるのが見えた。 ありえないんですよ。 隣のおばあちゃんのベッドとの隙間はほんとに15センチくらいしかないし その15センチはひだひだになったカーテンで占められてる。 それ以上にその人物の真っ黒具合がすごい。 結構明るいのに墨で塗りつぶしたように真っ黒。 「あぁきやがった」と思った。 見かけるだけなら目をそらして知らないフリをするところなんだけど 真横に立ってるしガン見されてるからそういう訳にも行かない。 「困ったなぁ、僕今ちゃんと起きてる?夢かしらー?」 目の前でまさに怪奇現象が起こってても半信半疑な気持ちで まんじりともせずに上向いたまま(ろくに動けなかった) その謎の黒い物体が去るのをまってた。 別に慌てないですよ。 もっと怖い奴とかいるもの。
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939 :933[sage]:2011/09/02(金) 10:36:20.62 ID:KfgqcmIK0 - 続き
真っ黒なのになんとなく男で30前後ってのは分かるの、不思議なもんだよね。 しばらくしたら黒い人影が動いた。 腕を上げて、僕の肩らへんに触ろうとするのが見えた。 謎の真っ黒とはいえ男性なわけで、 なんだか恥かしいし体は動かなくてどうにもならないしで 声も出せずに「え〜?!えー!!」ってなってた。 こっちが動けないのをいいことに真っ黒は僕の上半身をさわさわするんですよ。 卑怯者ですよ。 お化けの痴漢なんて初めて会ったと半ば憤慨していると、 僕の体と真っ黒の体が部分的に重なった。 突如電撃が走ったような痛みが重なった部分に襲ってきた。 冷静で居られないくらいの激しい痛みで 唯一動かせる右腕をばたばたさせてもがいた。 お化けって重なると痛いって事をはじめて知った。 その次の瞬間、真っ黒は天井から逆さまにぶら下がってた。
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940 :933[sage]:2011/09/02(金) 10:40:49.87 ID:KfgqcmIK0 - 続き
どうやって移動したのかわからないけど 宙吊り状態の真っ黒が顔をこっちに向けてちょうど頭の真上にぶら下がってた。 度肝を抜かれた。何もそんなに気持ち悪い事しなくてもいいのにと思った。 先ほどの激痛ですっかり怯えてしまっていた僕は何故か必死で謝った。 「すんません勘弁してください、帰ってください。すんません勘弁してください。」 小声で延々と繰り返すも、真っ黒は聞いているのかいないのか反応なし。 しかも真っ黒でよく分からないが顔の下半分から にょろにょろと紐のようなものが大量にはみ出してる。さっきまで出てなかったのに。 外から光が入ってくる影響で、ベッドの横より天井のほうが明るくて 髪の毛の一本一本までくっきり見えるのに 真っ黒はずっと真っ黒なのはなんでだろうと思った。 幻覚なら消えてくれって心から頼んだけど、真っ黒はどこにも行かなかった。 そしてどうやってるのか分からないけど徐々に降りてきた これはまた重なるなと把握した僕はもう必死で「勘弁してください」を無限ループ中。 しかしまぁ、案の定僕の頭と真っ黒の頭が重なって激痛再来。 このとき考えてたのがアホらしいけど、 霊能力者なんてみんな嘘吐きだってこと。 霊と話せるならコイツどけてくれって思った。 何にも聞き入れてくれないじゃないかこんなに謝ってんのに! もう涙目でぶりぶり怒ってた。
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942 :933[sage]:2011/09/02(金) 10:50:03.38 ID:KfgqcmIK0 - 最後
怒りついでに唯一自由になる右腕を一生懸命持ち上げて 左上のほうにあるはずのナースコールを探す。 もう左側の体全然動かなくてホント苦労した。 やっとこさナースコール捕まえてボタン押した瞬間、 真っ黒がちょっとだけ上に戻った。 頭が重なって痛い状態から抜け出せた安堵感と疲労で僕は真っ黒をじーっと見てた。 ずるいのがさ、 ナースが歩いてくるのと比例して真っ黒がちょっとずつ薄くなっていくの。 お前ここまでやっといて消えるのかよって思っちゃった。 ナース呼んだ手前まだ居ろよって。 結局ナースがドア開けるのと同時くらいに見えなくなって、 夜中に呼びつけた僕に彼女聞くわけです。「どうしたんですか?」 苦笑いですよ。 見せ付けてやろうと思ったのに居なくなっちゃったし。 でも適当な返事が思いつけなくて 「いや、おばけが・・・。」 ナースも苦笑い。真っ黒は最後まで卑怯者だった。 ちなみにその後三日くらいで退院した。 次でたらすげー文句言ってやろうと思ってたけど 真っ黒は二度と出てこなかった。
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943 :933[sage]:2011/09/02(金) 10:57:06.80 ID:KfgqcmIK0 - と、言う笑えばいいのか怖がればいいのかよく分からない話でした。
ちなみに真っ黒がスポーツ刈りだった事をお伝えしときます。 不埒なスポーツ刈りです。 お化けとゴキブリだけはホント手に負えないといつも思います。 まったく話がつうじねぇ。
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945 :933[sage]:2011/09/02(金) 11:15:01.78 ID:KfgqcmIK0 - >>944
何が嫌って、おばあちゃんトイレに自力で行けないから おまるみたいなのおいてあるんです。 こっちが飯食ってようがナンだろうがお構いなしで致すんで・・・(ry 僕は痛い。しびれるような痛さ。 そしてお化けは大体真っ黒。 人によって見え方が違うのかと思います。 頭がもげたようなグロいお化け見たこと無いし。 今他の話も書き出してます。 次は立派なトラウマになった話書こうとおもいます。
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948 :933[sage]:2011/09/02(金) 11:42:08.30 ID:KfgqcmIK0 - >>947
女です。まぁきにしないで欲しい。
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952 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:00:42.34 ID:KfgqcmIK0 - >>950
こちとらうら若き乙女なのにひどいよな。 もうすぐ次書き終わります。 >>951 共感者きたこれ!あの黒さはすごいですよね。 足音の件は知らないなぁ・・・。
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953 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:03:39.39 ID:KfgqcmIK0 - 天井が回る話
今の家に引っ越すまで、父の会社の社宅に住んでいた。 鉄筋コンクリートの灰色の建物が20棟位立っていて 入居者が全部会社の関係者。 そこのA棟201号室が僕たち家族の家だった。 間取りは2LDK。 一番小さな5.5畳の和室が子供部屋として与えられてた。 小学生に上がったくらいから そこで姉妹3人で川の字になって寝るようになって サンタさんもそっちに来るようになった。 ところで僕はなんでかその部屋が嫌いだった。 母の生家に連れ立って遊びに行って、 数週間後に帰ってきたときとか、その部屋だけが異常だった。 床に転々と何か黒いものが等間隔に落ちていたり (他の部屋にはまったく無い) 得たいの知れない不気味さがあったんだよなぁ。 とにかくその部屋に それから10年に渡って僕を苦しめたトラウマの元が居た。 それは決まって明け方なのか夕方なのか分からない 青白い色の時間帯に起こった。 古ぼけた蛍光灯の下に垂れた紐を中心に ゆっくりと天井が回りだすのが合図だった。 同時に金縛りにあって、顔を横に向けることすら出来なくなる。 目も閉じれずに強制的に回る天井を見ていなければならなかった。 隣に寝ている妹達はいつだって気づいてなかった。 天井が回っているという緊急事態なのに・・・。
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954 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:11:19.44 ID:KfgqcmIK0 - 続き
回るだけならよかったのだが、 だんだんスピードを増して回り始めると 押入れのほうから微かに声が聞こえ始める。 僕が怖かったのはその声だ。 大勢の大人が怒鳴ったり叫んだりしている声だった。 女の人も居るし年配の男の人も居る。 彼らは口々に何かをののしり、いがみ合って、 しまいには静かな筈の眠れる子供部屋が割れんばかりに ただごうごうと怒鳴っている。 その頃には天井だってとんでもない状態になる。 もう色が溶け合ってしまうほどのハイスピードで ぐるぐるぐるぐる ぐるぐるぐるぐる ごうごうと叫ぶ大人たちの声と一緒に回っている。 僕は其れが恐ろしくていつも手を硬く握って耐えていた。 終わりは突然やってくる。 回りまくった天井がすごい勢いで落ちてくるのだ。 「うわっ!」 って、目を閉じると、 突然声も天井の回る音もぴたっと止まり 何事も無かったかのように静かになる。 起き上がって、隣で寝ている妹達を見ると いつだって何事も無かったかのようにぐっすり安眠していた。
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956 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:13:52.07 ID:KfgqcmIK0 - 続き
小4のときに今の家に引越しして 初めて 天井は回らないものなのだと知った。 物心ついた頃から回っていたので、一般的な現象だと思っていたのだ。 大きくなるにつれて天井が回るなんて非現実的な事が起こる筈がないと思い始めた。 回る天井は僕の中で夢だった事になった。 しかし長い間植えつけられた恐怖は、たまに 残酷な夢や、昼夜問わず襲ってくる幻覚や、耐え難い幻聴を引き起こした。 そのたびにその苦痛や吐き気から逃れるために しばらくじっとしていなければならなかったくらいだ。 でも原因が変な夢っていうんじゃ誰にも相談できない。 今思えば割と深刻な心の傷に思えるが 当時の自分にとっては、困った癖のひとつでしかなかった。 しかしある日、高校も卒業しようかというタイミングで 妹と怖い夢の話をしていた時のことだ。 「すごい騒音が鳴る嫌な夢を見る。」 という趣旨の、いわば回る天井の後遺症みたいな夢をたまに見るって話。 そしたら妹が「うちもそういうの見る!」と慌てて説明しだした。 内容は大体一緒で、耐え難い轟音と映像が出る夢だった。 兄弟で同じような夢を見るなんて不思議だねぇなんて ひとしきり夢の共通点を語り合った後、僕は妹に回る天井のことを話そうとした。 「実はさ、前の家の子供部屋で・・・」 妹は子供部屋と聞いたとたんに 「あぁ、天井が回るやつか。」 と、こともなげに答えた。 「おねえちゃんも見てたんだ!」
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957 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:23:35.87 ID:KfgqcmIK0 - 最後
「え、知ってたの?」 ずっと自分の夢だと思っていた僕としてはまさに青天の霹靂だった。 妹に言わせると、そんな怖いと思ったことは無いらしい。 ・新しい家に引っ越して、天井が回らない事にびっくりしたこと。 ・電気のひもを中心に天井が回っていたこと。 ・部屋の角がどうなっているのかどうしても気になったけど 一度としてきちんと確認できなかったこと。 ・そして部屋の角がどうなってるのか一生懸命見ようとしたまま いつも目が疲れてなんか寝オチしてしまっていたこと。 我々はこびり付いた記憶をお互いに確かめ合った。 違うのは一部だけだった。 寝ていた位置が違うから、 僕の視界では電気のひもがいつも左側にあって 妹にとっては右側だっただけだ。 しかし彼女は僕が聞いていた騒音の一部しか聞いていなかった。 男の人が怒鳴り始める辺りでいつも眠ってしまっていたようだ。 天井がしまいには落ちてくることも知らなかった。 あの灰色の社宅のその後について、彼女が少し情報を持っていた。 新しい社宅建設のために取り壊す予定だったはずなのだが 無人のまま何年も放置されているらしい。 トラウマ攻略で今度見に行こうなんて盛り上がったけど結局行ってない。 厄介な悪夢と幻覚と幻聴は、19歳の夏位からぱったりと止んだ。 アレに悩まされることが無くなったのは 僕にとってたいへん幸福な事だった。 正直言うとそれまで恋すらしなかったんだ。 今は平穏に暮らしてる。 いまだに何だったのか分からないし、知りたくも無い。
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958 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:37:38.25 ID:KfgqcmIK0 - 終わり。
関係あるかは知らないけど、お隣に若いご夫婦が住んでました。 小さい頃は良くしてくれてたんですが、、 だんだん奥さんが心を病んじゃったみたいで姿を見かけなくなりました。 子供が出来ないとかなんとか、チラっときいた事があります。 部屋の位置的に子供部屋のすぐ隣だから、 何か悪い影響が出てなかったならいいんだけど・・・と この事を思い出すたびに思うんですよね。
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962 :933[sage]:2011/09/02(金) 12:53:18.40 ID:KfgqcmIK0 - >>959
自分は途中で寝てしまったりはしませんでした。 黒いものの正体は不明。直径2_程度の泥の塊みたいな感じです。 母が気にせず掃除機で吸ってました。 彼女は激しいラップ現象も「家鳴りって言うのよコレ^^」と平然としてました。 鉄筋コンクリートで家鳴りが鳴るかよ!って今なら思えますけど。 >>960-961 割と最近まで男だか女だかわかんない感じで生きてきちゃってその延長です。 すいません 私に置き換えてよんでいただけると幸いです。orz
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964 :933[sage]:2011/09/02(金) 13:07:54.71 ID:KfgqcmIK0 - >>963
ありがとう。 自分がアクシデントで体の一部と生殖機能を失った経緯があって どうにも他人事に思えない部分がありまして;
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966 :933[sage]:2011/09/02(金) 13:17:00.24 ID:KfgqcmIK0 - >>965
そうですね。 ただあいつらがなんかのメッセージを送ってるのかどうか分かりません。 いつも一方的に現れて一方的に引っ掻き回していく迷惑な存在で、 僕は引っ掻き回されても傷む事しか出来ない無力な人間です。 もう一個短い体験談を投稿します。
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968 :933[sage]:2011/09/02(金) 13:37:27.01 ID:KfgqcmIK0 - 満月少年について。
小さい頃いつも不思議なことがあった。 当時の年齢をはっきり覚えているわけじゃないんだが、 3歳から5歳くらいまでの出来事だ。 幼い頃の記憶にありがちだが断片的な映像でしか覚えていない。 あの頃、両親に連れられてよく街へ出かけた。 全国的に有名な観光地に住んでいたため、 出かける場所には困らなかった。 しかしまぁどこもかしこも人まみれ。 性格的にかなりぼんやりしてたらしい僕はしょっちゅう迷子になった。 四人生まれた我が家の子供の中で筆頭の迷子率だった。 でも言い訳させてもらえば 出かける先出かける先で、僕はある少年を見ていた。 そのときは幼すぎてその「異常性」に気づけなかったが どこに行っても彼は現れた。 白いシャツと青い半ズボンにサスペンダーをつけて 赤い蝶ネクタイという一風変わったいでたちの少年だった。 名探偵コn・・・と言いたいところだけど 実際は西郷隆盛に似ているとしか表現できない。
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970 :933[sage]:2011/09/02(金) 13:40:57.65 ID:KfgqcmIK0 - 続き2/2
太いかもめ状の眉毛に丸刈りの頭。濃い目鼻立ち。 でも彼の最も風変わりな点はその肥満っぷりだった。 人間の体をこうも球体に近づけることが出来るのかというほど、まんまるだった。 満月少年はいつもまっすぐこちらを見ているのだ。 人ごみは彼を避けるように流れている。 僕はその視線から逃げることが出来ずに、いつも立ち止まってしまった。 凝視し合っている間、時間は樹液のように どろどろ流れていくようだった。 周りの音が掻き消えてなんだか景色まで白っぽくなっていく。 正直言って彼のことが嫌いだった、 無表情でぼんやり見つめられるのが嫌だった。 「ついて来るなよ」といつも思った。 常に一定の距離をはさんで我々は対峙し続けた。 そういう意味では幻覚だったんじゃないかとも思える。 小学校に通いだした頃からだんだん満月少年を見なくなった。 でも迷子は直らなかったから あの満月少年だけが理由だったとも限らないのかもしれない。
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972 :933[]:2011/09/02(金) 13:51:50.15 ID:KfgqcmIK0 - ちょっとそぐわなかったので満月少年と書きましたが
僕の中ではフルムーンボーイというあだ名になってます。 似顔絵を書けるほど色濃い記憶のひとつです。 ホント嫌いでした。顔が気持ち悪いし。 >>967 運が悪かったと諦めてます。 自分が体験したという事実はさておき、 それが幻覚でなかったかと自分自身で懐疑的な姿勢で見ている以上 他人に説明することすら出来ないんです・・・。
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981 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/09/02(金) 19:19:38.81 ID:KfgqcmIK0 - >>975
気にしてくれてありがとう でも今は幸せだからもう大丈夫です。 >>980 なんで黒いんだろうね? 黒いのだと他には猫とか見ました。 黒猫じゃなくてキジ猫のはずだったんだけどw
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